最新版 |
編集中の文章 |
1行目: |
1行目: |
− | {{登場人物概要
| + | == イオリア・シュヘンベルグ(Aeolia Schenberg) == |
− | | 外国語表記 = [[外国語表記::Aeolia Schenberg]]<ref>[http://www.gundam00.net/tv/character/56.html Character]、機動戦士ガンダム00[ダブルオー]、2022年1月29日閲覧。</ref>
| + | *[[登場作品]]:[[ガンダムシリーズ]] |
− | | 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]]
| + | **[[機動戦士ガンダム00]] |
− | *{{登場作品 (人物)|機動戦士ガンダム00}} | + | **[[劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-]] |
− | *{{登場作品 (人物)|劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-}} | + | *[[声優]]:大塚周夫(TV版)、磯部勉(劇場版) |
− | | 声優 = {{声優 (登場作品別)|大塚周夫|機動戦士ガンダム00}}(TV版・老年)<br />磯部勉(劇場版・40歳)
| + | *種族:地球人 |
− | | キャラクターデザイン = {{キャラクターデザイン|高河ゆん}}(原案)<br />{{キャラクターデザイン|千葉道徳}}(アニメ版)
| + | *性別:男 |
− | | 初登場SRW = {{初登場SRW (人物)|第2次スーパーロボット大戦Z破界篇}}
| + | *所属:[[ソレスタルビーイング]] |
− | }}
| + | *役職:科学者 |
| + | *キャラクターデザイン:高河ゆん(原案)、千葉道徳 |
| | | |
− | {{登場人物概要
| + | 21世紀末の[[天才]]科学者。『[[機動戦士ガンダム00]]』の世界観の根幹を成す[[軌道エレベーター]]と[[太陽光エネルギー|宇宙太陽光発電システム]]の提唱者。生前の経歴については詳しく明かされていないが、作中[[刹那・F・セイエイ|刹那]]が読んでいた新聞では「2061年に誕生、2090年に軌道エレベーターの基礎理論を提唱」と明記されている。<br /> |
− | | タイトル = プロフィール
| + | 生前にある目的のために「イオリア計画」と呼ばれる計画を発案し、その遂行者として私設武装組織[[ソレスタルビーイング]]を創設し、[[ヴェーダ]]や[[イノベイド]]を造りだし、[[GNドライヴ]]の基礎理論を構築した。計画は彼が生きた時代から2世紀以上たった[[西暦]]2307年に実行に移され、この際は全世界に向けて「武力による戦争根絶」を行うことを宣言した(もちろん本人の生放送ではなく、200年前に記録したビデオメッセージである)。<br /> |
− | | 種族 = [[種族::地球人]]
| + | 彼自身は[[月|月面]]に作られたヴェーダの中枢部でコールドスリープに入っていたが、計画の乗っ取りを画策する[[アレハンドロ・コーナー]]によって射殺されてしまう。しかしイオリアはアレハンドロのような存在が出現することを予期しており、自身の死と同時にシステムトラップが発動するように準備していた。このトラップの発動によってGNドライヴに関する情報はヴェーダの秘匿領域へと保護され、[[ガンダムマイスター]]達に関する情報も[[ヴェーダ]]から削除された。そして同時に[[トランザム|トランザムシステム]]の封印を解き(この際[[ツインドライヴシステム]]に関する情報も[[プトレマイオス]]に送られている)、ガンダムマイスター達に最後のメッセージを送り、計画の行く末を託した。 <br /> |
− | | 性別 = [[性別::男]] | |
− | | 所属 = {{所属 (人物)|ソレスタルビーイング}}
| |
− | | 役職 = [[役職::科学者・技術者|科学者]] | |
− | }}
| |
− | '''イオリア・シュヘンベルグ'''は『[[機動戦士ガンダム00]]』の登場人物。
| |
| | | |
− | == 概要 ==
| + | 作中で最も謎の多い人物であり、彼の真意とイオリア計画の真の目的が判明するのは2ndの終盤になってからである。そして最終的に明かされた真の目的とは'''「外宇宙に進出する前に人類の意思を統一し、何時か訪れる『来たるべき対話』に備えて人類を変革すること」'''というものであった。<br /> |
− | 21世紀末の[[天才]][[科学者・技術者|科学者]]。
| + | また[[イノベイター]]の誕生についても予見しており、GNドライヴを開発したのもその[[覚醒]]を促進することが目的であった。 |
| | | |
− | 『[[機動戦士ガンダム00]]』の[[世界観]]の根幹を成す[[軌道エレベーター]]と[[太陽光エネルギー|宇宙太陽光発電システム]]の提唱者。また、イオリアは[[軌道エレベーター]]の建設や補修を行う人型マシンの概念も提唱しており、これが後に[[モビルスーツ]]へとつながっている。
| + | そして、3世紀半の世界である西暦2314年に[[ELS|予見していた事]]が起こる事となる… |
− | | |
− | イオリアの生前の経歴については詳しく明かされていないが、作中[[刹那・F・セイエイ]]が読んでいた新聞では「2051年に誕生。2090年に軌道エレベーターの基礎理論を提唱」と明記されている。
| |
− | さらに、公式記録によるとイオリアは「2101年以降、[[宇宙]]開発に興味を持ち、その分野で積極的に活躍していたが、数年後に消息不明」とある。
| |
− | | |
− | 実は、イオリアは生前にある目的のために「イオリア計画」と呼ばれる[[計画]]を発案し、その遂行者として私設武装組織[[ソレスタルビーイング]]を創設。[[ヴェーダ]]や[[イノベイド]]を造りだし、[[GN粒子]]を発生させる[[GNドライヴ]]の基礎理論を構築していた<ref>より正確に言うと、イオリアは意識を伝達する新たな原初粒子([[GN粒子]])を発見しており、その粒子を製造するための半永久機関([[GNドライヴ]])の基礎理論を構築したのである。</ref><ref>ちなみに、文中で列挙されたイオリアによる基礎理論の提唱や構築(そして新たな事物の発見)は、全て彼が40歳に至るまでの時点(この時、[[西暦]]2091年)でなされたものであることが[[劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-|劇場版]]エピローグにて明らかになっている。</ref>。そして、計画は彼が生きた時代から2世紀以上たった[[西暦]]2307年に実行に移され、この際は全世界に向けて「武力による戦争根絶」を行うことを宣言した(もちろん本人の生放送ではなく、200年前に記録したビデオメッセージである)。
| |
− | | |
− | イオリア自身は[[月|月面]]に作られたヴェーダの中枢部でコールドスリープに入っていたが、計画の乗っ取りを画策する[[アレハンドロ・コーナー]]によって射殺されてしまう。しかし、イオリアはアレハンドロのような存在が出現することを予期しており、自身の死と同時にシステムトラップが発動するように準備していた。このトラップの発動によってGNドライヴに関する情報はヴェーダの秘匿領域へと保護され、[[ガンダムマイスター]]達に関する情報もヴェーダから削除された。そして、同時に[[トランザム|トランザムシステム]]の封印を解き(この際、[[ツインドライヴシステム]]に関する情報も[[プトレマイオス]]に送られている)、ガンダムマイスター達に最後のメッセージを送り、計画の行く末を託した。
| |
− | | |
− | 作中で最も謎の多い人物であり、彼の真意と「イオリア計画」の真の目的が判明するのは2ndの終盤になってからである。そして、最終的に明かされた真の目的とは'''「外宇宙に進出する前に人類の意思を統一し、何時か訪れる『来たるべき対話』に備えて人類を変革すること」'''というものであった。
| |
− | | |
− | また、[[イノベイター]]の誕生についても予見しており、GNドライヴを開発したのもその[[覚醒]]を促進することが目的であった。そして、西暦2314年に[[ELS|予見していた事]]が起こる事となる。
| |
− | | |
− | なお、対話や人間統一の意思、リボンズの裏切りなどもありTV本編やスパロボの扱い含めて比較的味方寄りの扱いをされがちではあるが、小説版では200年前の木星で本来なら100年先の技術GNドライブを作成する為に、科学者数百名を集め作成後は'''機密保護のために皆殺し'''にする<ref>200年前とはいえかなり大規模であり、TV本編でも民間の報道機関の調査で多くの科学者技術者が行方不明になったとニュース番組内で明かされた。</ref>というイオリア計画の遂行のためならば非道な手段を厭わない人物だった模様。結果的に'''00の世界の科学進歩を数世紀停滞させた'''という凄まじい事を行っている。
| |
| | | |
| == 登場作品と役柄 == | | == 登場作品と役柄 == |
40行目: |
23行目: |
| | | |
| === [[Zシリーズ]] === | | === [[Zシリーズ]] === |
− | ;{{参戦作品 (人物)|第2次スーパーロボット大戦Z破界篇}} | + | ;[[第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇]] |
− | :初登場作品。ほぼ原作通り。序盤に原作同様、[[ソレスタルビーイング]]の意志表明の演説が世界中に流される。 | + | :ほぼ原作通り。序盤に原作同様、[[ソレスタルビーイング]]の意志表明の演説が世界中に流される。原作以上に用意周到であり、何故か'''未来において自分の住んでいる世界が[[多元世界]]に変わることを知っていた'''。そのためか[[月|月面]]に[[マイクロウェーブ送信施設]]を建設している(おかげで[[ガンダムダブルエックス]]はサテライトキャノンが使える)。 |
− | :原作以上に用意周到であり、何故か'''未来において自分の住んでいる世界が[[多元世界]]に変わることを知っていた'''。そのためか[[月|月面]]に[[マイクロウェーブ送信施設]]を建設している(おかげで[[ガンダムダブルエックス]]はサテライトキャノンが使える)。
| + | ;[[第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇]] |
− | ;[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]] | |
| :直接の出番は無い。[[黒の英知]]によって多元世界となる未来を垣間見たらしく、用意の良さはそれが理由。また、'''[[ゼロシステム]]の発案者である'''ことが明かされた。 | | :直接の出番は無い。[[黒の英知]]によって多元世界となる未来を垣間見たらしく、用意の良さはそれが理由。また、'''[[ゼロシステム]]の発案者である'''ことが明かされた。 |
− | ;[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇]]
| |
− | :今回は名前のみの登場。かつてエルガンと共に[[クロノ]]の一員であった事が判明している。
| |
− | ;[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇]]
| |
− | :[[サイアム・ビスト|サイアム]]、[[エルガン・ローディック|エルガン]]と共に[[ラプラスの箱]]について関わっていたことが明かされた。
| |
| | | |
| === 携帯機シリーズ === | | === 携帯機シリーズ === |
| ;[[スーパーロボット大戦UX]] | | ;[[スーパーロボット大戦UX]] |
− | :『00』が[[劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-|劇場版]]に移行しているため登場しないが、終盤[[加藤久嵩]]からその存在について言及されている。 | + | :「00」が劇場版に移行しているため登場しないが、終盤[[加藤久嵩]]からその存在について言及されている。それによると、[[大十字九郎|覇道鋼造]]や[[城崎天児]]同様、未来を予期し、備えを取っていた者の一人であるらしい。 |
− | :よくよく考えてみると、'''第二次世界大戦の時点で既に計画を開始している'''ワケだが、[[世界観/UX|今作の世界観]]を考えると計画の根幹とした情報は何らかの方法で引き継いだ「過去の未来」のものである可能性が高く、その証として[[ティエリア・アーデ|ティエリア]]が[[アルティメット・クロス|UX]]に合流した際、計画と現状にズレが出ていることが指摘されている。
| + | :今作の世界観を考えると、計画の根幹とした情報は何らかの方法で引き継いだ「過去の未来」のものである可能性が高く、その証としてティエリアがUXに合流した際、計画と現状にズレが出ていることが指摘されている。 |
− | ;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦BX}}
| |
− | :物語の冒頭で生前の姿で登場。また、今回は盟友[[E・A・レイ]]も登場している。
| |
− | | |
− | === VXT三部作 ===
| |
− | ;[[スーパーロボット大戦V]]
| |
− | :かつて地球圏から木星圏へと追われた[[木連]]の先祖となる人々を支援していた。そして終盤、来るべき異種との対話と並び、[[ブラックノワール|西暦世界を裏から操る真の巨悪]]の存在に気付き、その打倒の準備もしていたことが明らかとなる。
| |
− | | |
− | === 単独作品 ===
| |
− | ;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦X-Ω}}
| |
− | :シナリオNPC。
| |
− | ;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦DD}}
| |
− | :1章Part10から登場。トランザム解禁時の再現として立体映像が登場。 | |
| | | |
| == 人間関係 == | | == 人間関係 == |
− | ;[[E・A・レイ]]
| |
− | :「イオリア計画」の協力者。リボンズのオリジナルに当たる人物。彼もまたイオリアと同じ天才科学者である。
| |
| ;[[リボンズ・アルマーク]] | | ;[[リボンズ・アルマーク]] |
| :イオリアによって製造された最古参の[[イノベイド]]の一人。自身に課せられた使命から逃れるためにイオリア計画を乗っ取ろうとするが、最終的にそれが身の破滅を招くこととなった。 | | :イオリアによって製造された最古参の[[イノベイド]]の一人。自身に課せられた使命から逃れるためにイオリア計画を乗っ取ろうとするが、最終的にそれが身の破滅を招くこととなった。 |
| ;[[アレハンドロ・コーナー]] | | ;[[アレハンドロ・コーナー]] |
− | :ソレスタルビーイングの監視者。内心ではイオリアのことを「[[神]]を気取る不遜な理想主義者」と評している。 | + | :ソレスタルビーイングの監視者。内心ではイオリアのことを「神を気取る不遜な理想主義者」と評している。アレハンドロにコールドスリープしていた自身の肉体を破壊されるが、それすらもイオリアの想定した範囲内であった。 |
− | :アレハンドロにコールドスリープしていた自身の肉体を破壊されるが、それすらもイオリアの想定した範囲内であった。
| |
| ;[[刹那・F・セイエイ]] | | ;[[刹那・F・セイエイ]] |
− | :[[ソレスタルビーイング]]の[[ガンダムマイスター]]。イオリアが待ち望んだ「'''革新者'''」であり、彼の遺産を受け継いだイオリア計画の体現者。 | + | :ソレスタルビーイングの[[ガンダムマイスター]]。イオリアが待ち望んだ「'''革新者'''」であり、彼の遺産を受け継いだイオリア計画の体現者。戦いの中で自身を変革させ、人類初の「[[イノベイター|真のイノベイター]]」となった。 |
− | :戦いの中で自身を変革させ、人類初の「[[イノベイター|真のイノベイター]]」となった。
| |
| ;[[ティエリア・アーデ]] | | ;[[ティエリア・アーデ]] |
− | :ガンダムマイスターの一人であり、イオリア計画の一環としてガンダムに対するカウンター「トライアルシステム」を託されたイノベイド。 | + | :ガンダムマイスターの一人であり、イオリア計画の一環として、ガンダムに対するカウンター「トライアルシステム」を託された[[イノベイド]]。最終的には肉体を捨て、[[ヴェーダ]]の中枢としてイオリア計画の行く末を見守ることになった。 |
− | :最終的には肉体を捨て、[[ヴェーダ]]の中枢としてイオリア計画の行く末を見守ることになった。
| |
| ;[[ロックオン・ストラトス]]、[[アレルヤ・ハプティズム]]、[[プトレマイオス]]クルー | | ;[[ロックオン・ストラトス]]、[[アレルヤ・ハプティズム]]、[[プトレマイオス]]クルー |
| :上の二人のガンダムマイスターと共に、ソレスタルビーイングの理念と[[トランザム]]を託された。 | | :上の二人のガンダムマイスターと共に、ソレスタルビーイングの理念と[[トランザム]]を託された。 |
| ;[[レイフ・エイフマン]] | | ;[[レイフ・エイフマン]] |
− | :イオリアを「恐ろしい男」と高く評価し、ソレスタルビーイングおよびイオリアの真の目的を追う。 | + | :[[ユニオン (00)|ユニオン]]の科学者。イオリアを「恐ろしい男」と高く評価し、ソレスタルビーイングおよびイオリアの真の目的を追う。 |
− | :エイフマンは、イオリアの真の目的を知るまでにあと一歩のところまで近づけた程の[[天才]]だったのだが、[[死亡フラグ|深入りし過ぎた]]ために[[チームトリニティ|刺客]]の手に掛けられる。 | + | :彼は、イオリアの真の目的を知るまでにあと一歩のところまで近づけた程の[[天才]]だったのだが、[[死亡フラグ|深入りし過ぎた]]ために[[チームトリニティ|刺客]]の手に掛けられる。 |
− | | + | ;E・A・レイ |
| + | :「イオリア計画」の協力者。リボンズや[[ELS|スカイ・エクリプス]]のオリジナルに当たる人物で、本名「エターナル・アラン・レイ」。彼もまたイオリアと同じ[[天才]]科学者である。 |
| == 他作品との人間関係 == | | == 他作品との人間関係 == |
− | === [[ガンダムシリーズ]] ===
| + | ;[[エルガン・ローディック]] |
| + | :[[第2次スーパーロボット大戦Z|第2次Z]]における盟友。イオリアが生きていた時代からの同志であり、計画を見守る監視者の一人。イオリアから[[ヴェーダ]]への全アクセスを遮断する特殊コードを託されていた。 |
| ;[[アムロ・レイ]] | | ;[[アムロ・レイ]] |
− | :『[[第2次スーパーロボット大戦Z|第2次Z]]』では直接的な絡みこそ無いが、彼は「イオリア計画」の真意を誰よりも理解しており、イオリアの代わりにイノベイターを導き、その誕生を見届ける目となってくれた。 | + | :直接的な絡みこそ無いが、彼は「イオリア計画」の真意を誰よりも理解していた。 |
− | ;[[シャア・アズナブル]]
| + | :余談だが、イオリアの協力者E・A・レイ(およびリボンズ・アルマーク)とアムロ・レイの[[声優]]は、古谷徹氏である。 |
− | :彼も直接的な絡みこそ無いが、「[[GNドライヴ]]から発生する[[GN粒子]]によって全人類を[[イノベイター]]へと覚醒させる」と言うイオリアの計画の真の目的は、[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア|逆シャア]]原作においてシャアが提唱した「全人類を宇宙に上げて[[ニュータイプ]]に[[覚醒]]させる」と言うアクシズ落としの目的と全人類の上位種への覚醒と言う意味では一致する。
| |
− | :ただし、その思想は全くの正反対であるが…。
| |
− | ;[[サイアム・ビスト]]
| |
− | :『[[Zシリーズ]]』では「絶望の未来」に立ち向かう事を誓った同志。 | |
| ;[[ティファ・アディール]] | | ;[[ティファ・アディール]] |
− | :『第2次Z』では、サテライトキャノンの発射が可能になったため彼女から感謝されている。 | + | :サテライトキャノンの発射が可能になったため、彼女から感謝されている。 |
| ;[[ヒイロ・ユイ]] | | ;[[ヒイロ・ユイ]] |
− | :『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]』における'''「もう一人の革新者」'''。 | + | :[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|再世篇]]における「'''もう一人の革新者'''」。この世界では[[ゼロシステム]]がイオリア計画の一環として開発されたため、戦いの中で成長し、自身を変革させ[[ゼロシステム]]を使いこなした彼も[[刹那・F・セイエイ|刹那]]と同様、イオリアの遺産を受け継いだ「イオリア計画の体現者」と言える。 |
− | :この世界では[[ゼロシステム]]がイオリア計画の一環として開発されたため、戦いの中で成長し、自身を変革させ[[ゼロシステム]]を使いこなしたヒイロも刹那と同様、イオリアの遺産を受け継いだ「イオリア計画の体現者」と言える。
| |
− | ;[[ドクターJ]]、[[プロフェッサーG]]、[[ドクトルS]]、[[H教授]]、[[老師O]]
| |
− | :『Zシリーズ』においては[[ソレスタルビーイング]]の一員。イオリアの目的に気付いたものの、この作品においてイオリアが想定していた機体(ツインドライヴとゼロシステムの統合機)があまりにも危険だったため離反、機体の分割を試みた。
| |
− | :なお彼らは'''動力源を得意技術とする人物が[[ハワード]]含めて存在しない'''ため、原作設定を踏まえてもGNドライヴの技術とは綺麗に分割されている形となっている。
| |
− | | |
− | === リアル系 ===
| |
− | ;[[エンブリヲ]]
| |
− | :『[[スーパーロボット大戦V|V]]』では[[ソレスタルビーイング]]創設以前に彼に同士になるよう勧誘を受けていたが、それを拒絶している。
| |
− | :絶対者を気取り、下劣な欲望のままに動く様はイオリアにとっても唾棄すべきものに映ったのは想像に難しくなかっただろう。
| |
− | | |
− | === スーパー系 ===
| |
− | ;[[ブラックノワール]]
| |
− | :『V』では西暦世界で暗躍するその存在に気づいており、打倒するためにエミュレーターとしてヴェーダを開発した。
| |
− | | |
− | === [[バンプレストオリジナル]] ===
| |
− | ;[[エルガン・ローディック]]
| |
− | :『第2次Z』における盟友。イオリアが生きていた時代からの同志であり、計画を見守る監視者の一人。イオリアからヴェーダへの全アクセスを遮断する特殊コードを託されていた。
| |
− | :『[[第3次スーパーロボット大戦Z|第3次Z]]』では元は同じ[[クロノ]]の同志だということが明かされるが、脱退するまで本人との面識はなかった。
| |
− | ;[[アドヴェント]]
| |
− | :自身の属していたクロノ改革派の行動隊長を自称しているが、その正体は『Zシリーズ』の黒幕である御使いの一人である。
| |
− | ;[[御使い]]
| |
− | :イオリアが目指した「相互理解」は[[真化]]の真理そのものであり、歪んだ真化を遂げた彼等を倒す最大の鍵でもあった。
| |
| | | |
| == 名台詞 == | | == 名台詞 == |
| === 1st === | | === 1st === |
− | ;「[[地球]]で生まれ育った全ての人類に報告させていただきます。 私達はソレスタルビーイング。機動兵器[[ガンダムタイプ #西暦作品(機動戦士ガンダム00シリーズ)|ガンダム]]を所有する、私設武装組織です」<br />「私達、ソレスタルビーイングの活動目的は、この世界から戦争行為を根絶することにあります」<br />「私達は、自らの利益のために行動はしません。戦争根絶という大きな目的のために、私達は立ち上がったのです」<br />「只今を以って、全ての人類に向けて宣言します。領土、[[宗教]]、[[動力・エンジン・エネルギー|エネルギー]]……どのような理由があろうとも、私達は全ての戦争行為に対して、武力による介入を開始します」<br />「戦争を幇助する国、[[組織]]、[[企業]]なども、我々の武力介入の対象となります」<br />「私達はソレスタルビーイング、この世から戦争を根絶させるために創設された、武装組織です」 | + | ;「地球で生まれ育ったすべての人類に報告させていただきます。 私たちはソレスタルビーイング。機動兵器ガンダムを所有する私設武装組織です」<br />「私たちソレスタルビーイングの活動目的はこの世界から戦争行為を根絶することにあります」<br />「私たちは、自らの利益のためには行動はしません。戦争根絶という大きな目的のために立ち上がったのです。領土、宗教、エネルギー……どのような理由があろうとも私たちはすべての戦争行為に武力による介入を開始します」<br />「戦争を幇助する国、組織、企業なども我々の武力介入の対象となります」<br />「私たちはソレスタルビーイング、この世から戦争を根絶させるために創設された私設武装組織です。」 |
− | :1st第1話にて。[[ソレスタルビーイング]]による初めての武力介入の後に意思表明として流されたイオリアの演説。 | + | :[[ソレスタルビーイング]]の意思表明として流された彼の演説。映っているのが200年前の人物であることやその奇抜すぎる内容により、当初[[ユニオン (00)|三大]][[人類革新連盟|国家]][[AEU|陣営]]には他の陣営による謀略ではないかと疑われた。 |
− | :ちなみに、映っているのが200年前の人物であることやその奇抜すぎる内容により、当初[[ユニオン (00)|三大]][[人類革新連盟|国家]][[AEU|陣営]]には他の陣営による謀略ではないかと疑われた。
| |
− | :『第2次Z』でも最序盤にて再現されており、[[ルルーシュ・ランペルージ|ルルーシュ]]や[[クロウ・ブルースト|クロウ]]など他作品の人物たちもこの演説を聞いている。
| |
| ;「この場所に、悪意を持って現れたということは、残念ながら私の求めていた世界にはならなかったようだ。人間は未だ愚かで、戦いを好み、世界を破滅に導こうとしている」<br />「だが、私はまだ人類を信じ、力を託してみようと思う」<br />「世界は…人類は…変わらなければならないのだから…!」 | | ;「この場所に、悪意を持って現れたということは、残念ながら私の求めていた世界にはならなかったようだ。人間は未だ愚かで、戦いを好み、世界を破滅に導こうとしている」<br />「だが、私はまだ人類を信じ、力を託してみようと思う」<br />「世界は…人類は…変わらなければならないのだから…!」 |
− | :1st第22話にて。[[アレハンドロ・コーナー|計画を歪める者]]が現れた時のために、システムトラップと共に残しておいたメッセージ。 | + | :[[アレハンドロ・コーナー|計画を歪める者]]が現れた時のために、システムトラップと共に残しておいたメッセージ。この後、[[ガンダムスローネツヴァイ]]に追い詰められていた[[ガンダムエクシア]]に、[[GNドライヴ]]に隠されていた力「[[トランザム]]」が発動する。 |
− | :この後、[[ガンダムスローネツヴァイ]]に追い詰められていた[[ガンダムエクシア]]に、[[GNドライヴ]]に隠されていた力「[[トランザム]]」が発動する。
| + | ;「GNドライヴを有する者達よ。君達が私の意志を継ぐ者なのかは分からない」<br />「だが私は最後の希望を、GNドライヴの全能力を君達に託したいと思う」<br />「君達が真の平和を勝ち取るため、戦争根絶のために戦い続ける事を祈る」<br />「ソレスタルビーイングの為では無く君達の意志で、ガンダムと共に」 |
− | ;「GNドライヴを有する者達よ。君達が私の意志を継ぐ者なのかは分からない」<br />「だが私は最後の[[希望]]を、GNドライヴの全能力を君達に託したいと思う」<br />「君達が真の平和を勝ち取るため、戦争根絶のために戦い続ける事を祈る」<br />「ソレスタルビーイングの為では無く君達の意志で、ガンダムと共に」 | |
| :スローネツヴァイを撃退した後、[[プトレマイオス]]チームの[[ガンダムマイスター]]達に遺言のごとく贈られたメッセージ。 | | :スローネツヴァイを撃退した後、[[プトレマイオス]]チームの[[ガンダムマイスター]]達に遺言のごとく贈られたメッセージ。 |
− | | + | <!-- === 劇場版 === --> |
− | === 劇場版 === | + | ;「私が嫌悪しているのは、知性を誤って使い、思い込みや偏見にとらわれ、真実を見失う者たちだ。それが誤解を生み、不和を呼び、争いを生む。わかり合わせたいのだよ、私は……」<br />「人は知性を正しく用い、進化しなければならない。そうしなければ、宇宙へ、大いなる世界に旅立っても、また新たな火種を生むことになる。それは悲しいことだよ…… |
− | ;「私が嫌悪しているのは、知性を誤って使い、思い込みや偏見にとらわれ、真実を見失う者たちだ。それが誤解を生み、不和を呼び、争いを生む。わかり合わせたいのだよ、私は……」<br />「人は知性を正しく用い、進化しなければならない。そうしなければ、宇宙へ、大いなる世界に旅立っても、また新たな火種を生むことになる。それは悲しいことだよ……」 | + | :過去、若かりしころに、盟友のE・A・レイから、人間嫌いを指摘されたときに答えた言葉。 思い込みや偏見ゆえに争いを繰り返す人類に失望しかけていた彼は、宇宙に旅立ったときの悲劇を回避するために、人類の進化…イノベイターを待ち望み、そのために行動していた。そして劇場版のラスト、その彼の想いはついに結実することに…… |
− | :劇場版エピローグの台詞。イオリアが生前の過去([[西暦]]2091年。当時、イオリアは40歳)に、盟友の[[E・A・レイ]]から人間嫌いを指摘されたときに答えた言葉。
| |
− | :思い込みや偏見ゆえに争いを繰り返す人類に失望しかけていたイオリアは、人類が将来[[宇宙]]に旅立った際の悲劇を回避するために、人類の進化…[[イノベイター]]を待ち望み、そのために行動していた。そして、劇場版のラストである西暦2364年に、その彼の理想はついに結実することに……。 | |
| | | |
| == 余談 == | | == 余談 == |
− | *『[[機動戦士ガンダム00]]』のキャラクターデザインを担当した高河ゆん氏のラフ稿におけるイオリアの髪型は、'''ロングヘア'''であった。 | + | *劇場版で[[西暦]]2091年時のイオリアを演じた磯部勉氏は、ガンダムシリーズには本作以外にも『機動戦士ガンダム MS IGLOO 2 重力戦線』(SRW未参戦)でハーマン・ヤンデルを演じている。 |
− | **しかし、水島精二監督の提案によって、現行のデザイン(スキンヘッド)に落ち着いたという経緯が有る。
| |
− | **なお、ロングヘアの[[科学者・技術者|科学者]]のイメージは、[[レイフ・エイフマン]]のデザインに流用されている。
| |
| *顔が似ているせいか、『00』本編の放送時は[[エギーユ・デラーズ|某閣下]]ではないかというまことしやかな噂が流れた。…言うまでもないが、もちろん別人である(声は[[エイパー・シナプス|同作品に登場する艦長]]でもあるが…)。 | | *顔が似ているせいか、『00』本編の放送時は[[エギーユ・デラーズ|某閣下]]ではないかというまことしやかな噂が流れた。…言うまでもないが、もちろん別人である(声は[[エイパー・シナプス|同作品に登場する艦長]]でもあるが…)。 |
− | | + | {{DEFAULTSORT:いおりあ しゆへんへるく}} |
− | == 脚注 ==
| |
− | <references />
| |
− | | |
− | == 資料リンク ==
| |
− | *[[GUNDAM:イオリア・シュヘンベルグ]]
| |
− | | |
| {{ガンダムシリーズ}} | | {{ガンダムシリーズ}} |
− | {{DEFAULTSORT:いおりあ しゆへんへるく}}
| |
| [[Category:登場人物あ行]] | | [[Category:登場人物あ行]] |
| [[Category:ガンダムシリーズの登場人物]] | | [[Category:ガンダムシリーズの登場人物]] |
− | [[Category:機動戦士ガンダム00]]
| |