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== ラングラン新暦(New Calender of Langran) ==
== ラングラン新暦(New Calender of Langran) ==
地底世界[[ラ・ギアス]]の[[暦・年号|暦]]。
地底世界[[ラ・ギアス]]の[[暦・年号|暦]]<ref>『[[スーパーロボット大戦コンプリートボックス]]』のDISC2に収録された辞典に「新暦──年」という表記があり、[[ノルス]]が完成した年(4951年)と16体の正[[魔装機]]がロールアウトされた年(4955年)が分かるようになっている。</ref>。本暦の誕生は、おそらく「神聖ラングラン王国」の成立と時を同じくする。
[[OGシリーズ]]では「[[LOE]]」第二章と、「[[ROE]]」で発生した出来事が4959年内であることが判明しており、4959年を起点に本編のテキストを辿ることで、いずれの年にどのような事件が起きたのかを探ることが、ある程度可能である。ただ、OG世界における地球の暦([[新西暦]])との整合性及び連動性はいびつ。
本来のラ・ギアスの地上における時間の流れは北緯30度から40度の歳差運動に相当し、チベットと同期していた<ref>「スーパーロボット大戦大事典」及び『[[スーパーロボット大戦コンプリートボックス]]』のDISC2から。</ref>。『α外伝』にあった'''「地上とラ・ギアスじゃ時間の流れが違うから」'''は[[αシリーズのみ]]の設定で、それがない[[旧シリーズ]]ならば、互いの暦の現在日付にずれが発生することはあっても時間の流れがずれることはない。OGシリーズでも当初は時の流れをチベットと同期したまま進める予定だったと考えられるが、生憎なことに物事は綺麗に積み重ならず、二つの世界の時間の流れはある年を境にずれはじめる<ref>地上ならば新西暦186年11月頃(『OG1』序盤)。ラ・ギアスならば新暦4957年12月頃(『I』の第一章終盤)。</ref>。OGサーガに組み込まれた[[魔装機神シリーズ]]の完結作で時間の流れを乱した原因は提示され、そこで問題の解決が図られることになるのだが、ふたつの世界の時間の流れがそこで完全に元通りとなったかは不明のままである。
=== [[ラ・ギアス]]の暦と地上の暦 ===
=== [[ラ・ギアス]]の暦と地上の暦 ===
*'''マサキ「地上の暦とラングランの暦は違うし、計算したら大体同じだろうが」(魔装機神IIのシナリオ「操られたプレシア」)'''
*'''マサキ「地上の暦とラングランの暦は違うし、計算したら大体同じだろうが」(魔装機神IIのシナリオ「操られたプレシア」)'''
上記に抜粋した主要登場人物の台詞からラングランの暦と地球の暦に若干の違いがあることが判明している。31日のない「太陰暦」に近いカレンダーと推測される。引用したリューネの台詞のなかにある「うるう月」だが、この場合はOGサーガ『[[LOE]]』の用語録に登録された「精霊祭」という項目内にある「精霊の月」という単語のことを意味していると思われる。ただ、「精霊の月」の説明自体は(閏月)と簡略なものしかない。何かの誤差を修正するためラ・ギアス人が設けたものだと思われるが、その対象が地上かはわからない。
==== 『聖霊機ライブレード』の舞台「異世界アガルティア」 ====
==== 『聖霊機ライブレード』の舞台「異世界アガルティア」 ====
魔装機神シリーズと類似する設定の多い『ライブレード』の舞台アガルティアには「1日の長さと1年の長さは地球と同じ」「一年は13の月」「ひと月は30日、13月だけ5日(閏日はある)でおわる」という設定がある。ラ・ギアスとチベットの周期はおなじ、魔装機神シリーズの前日譚にあたる『[[ラングラン戦記]]』の本文にある「4月」や「5月」といった表記、II(ROE)本編の用語録の解説文にある「5月1日」(大会→ビエンド杯剣術大会の開催日)という日付……。
これらを踏まえてラ・ギアスもアガルティアと同様、30日で構成された「12の月」に「精霊の月」と呼ばれる5日間の閏月を加えていると仮定すると、上記に抜粋した登場人物たちの台詞と大きな符号をみせる。暦は違っても計算すれば大体同じになるという台詞とも合致する。
;「いや、待て待て。同い年だろ、[[セニア・グラニア・ビルセイア|お前]]とは」
;「いや、待て待て。同い年だろ、[[セニア・グラニア・ビルセイア|お前]]とは」
=== [[ラ・ギアス]]と地球([[OGシリーズ]])の時間軸 ===
=== [[ラ・ギアス]]と地球([[OGシリーズ]])の時間軸 ===
本編のテキスト範囲を辿ると、新暦と[[新西暦]]の間には少なく見積もっても約半年のずれが存在する(詳しくは「[[#メモ]]」の項目にあるOGシリーズを参照)。ずれの一因としては、[[魔装機神シリーズ]]のリメイクが企画として先行き不透明な状態にあったことが大きい(プロデューサーの寺田氏はIIの[[ボイス・スパログ|ラジオ]]などの媒体で「IのDS版リメイクはかなり瀬戸際のタイミングだった」と述べている)。
本編のテキスト範囲を辿ると、新暦と[[新西暦]]の間には少なく見積もっても約半年のずれが存在する<ref>新西暦186年11月の「[[南極事件]]」は「魔力弾事件」の直前に起きている。そこから新西暦188年7月10日の「甦る炎」(『OG外伝』)までで19ヶ月。「春秋戦争」の春秋は一年の比喩であるため、通常ならば『OG2』と同時に「[[地上人召喚事件]]」が終わっていてもおかしくない流れ。さらに詳しくは「[[#メモ]]」の項目にあるOGシリーズ欄を参照。</ref>。ずれの一因としては、[[魔装機神シリーズ]]のリメイクが企画として先行き不透明な状態にあったことが大きい<ref>プロデューサーの寺田氏は[[ボイス・スパログ|ラジオ]]などの媒体で「IのDS版リメイクはかなり瀬戸際のタイミングだった」と述べる。</ref>。
* '''地球の北緯30度から40度の歳差運動に相当し、地球との接点であるチベットと同期している(出典は「スーパーロボット大戦大事典」など)。'''
* '''地球の北緯30度から40度の歳差運動に相当し、地球との接点であるチベットと同期している(出典は「スーパーロボット大戦大事典」など)。'''
* '''双方の世界に同時に存在したアルバート・アインシュタイン(ラ・ギアス人のアインシュタインは「仁徳の魔術師」として活躍した。出典はコンプリートボックスのDISC2)。'''
* '''双方の世界に同時に存在したアルバート・アインシュタイン(ラ・ギアス人のアインシュタインは「仁徳の魔術師」として活躍した。出典はコンプリートボックスのDISC2)。'''
上に述べたふたつの世界設定の記述からもわかるとおり、[[地球]]とラ・ギアスの時間経過はほぼ同じである。ずれるのは精々カレンダーの日付くらいで、一日の長さや一年の長さの周期は変わらない。『[[α外伝]]』ではっきりと'''「ラ・ギアスと地球上では時間の経過が異なる」'''と変えた真偽はいまもわからないままだが、[[OGシリーズ]]の外伝にて、表現を変えた形でα設定を復活させている<ref>『DP』の中盤やエンディングで、シュウが「地上とラ・ギアスで時間のずれが生じており、これが悪化する可能性もある」と述べていた。</ref>。
登場人物の一人シュウが時間軸の同期の乱れを意識したのは「[[封印戦争]]」の最中のこと。ヴォルクルスとの戦いを終えた仲間と供にラ・ギアスから地上への転移を試みたシュウは、指定したポイントから離れた場所に転移、その際、日数の計算もあわなくなっていることに気付いた。完結作にあたる『魔装F』において、時間軸の同期が乱れた原因は「調和の結界」の人柱たる預言者ヨーテンナイが発動させた『静死の棺』という結界にあると明言される。時間軸の同期の崩壊、『[[封印戦争]]』時に魔装機神操者達が遭遇した地上とラ・ギアスを繋ぐゲートの一時的な消失、これらの現象は彼女が「静死」の結界を起動させることで発生した副次的なものと言われている<ref>預言者がこの結界を展開した時期に関する指摘は『魔装F』にはない。時間軸の乱れ自体は「封印戦争」勃発以前より前であるため、棺の起動は「春秋戦争」が勃発して間もない頃か、「魔力弾事件」の直後でなければならないだろう。</ref>。
リューネやシュウの転移ポイントが狂った件に関しては、[[ルイーナ]]の次元断層のほかでは「[[クロスゲート]]」に原因を求めるのが無難だろう。
リューネやシュウの転移ポイントが狂った件に関しては、[[ルイーナ]]の次元断層のほかでは「[[クロスゲート]]」に原因を求めるのが無難だろう。
;調和の結界
;調和の結界
:『調和の搭』と呼ばれる複数の維持装置からラ・ギアス全土を覆う特殊な結界の名称。[[ヴォルクルス]]の分身の細胞活動を抑制する。『LOE』第一章で使用された「魔力弾」の解説を用語録で見たところ、ミサイルなどの爆発物の作用を抑え込む力も備えているようだ(街や建物に張られた爆発物や大規模な破壊魔法などを中和する結界との関連性は不明)。力の源は『神聖ラングラン王国』国王の魔力であり、結界への魔力供給は代々の国王に課せられた責務となっている。なお、『調和の結界』自体には核分裂反応を抑止する効果はなく、核分裂反応を抑止していたのは別の魔術が及ぼす影響であったことが『EX』で語られている(シナリオ「野望、渦巻く」参照)。OGシリーズに戦術核搭載型機動兵器が存在しないため、『第2次OG』ではこの設定に触れてはいない。
:『調和の搭』と呼ばれる複数の維持装置からラ・ギアス全土を覆う特殊な結界の名称。[[ヴォルクルス]]の分身の細胞活動を抑制する。『LOE』第一章で使用された「魔力弾」の解説を用語録で見たところ、ミサイルなどの爆発物の作用を抑え込む力も備えているようだ(街や建物に張られた爆発物や大規模な破壊魔法などを中和する結界との関連性は不明)。力の源は『神聖ラングラン王国』国王の魔力であり、結界への魔力供給は代々の国王に課せられた責務となっている。なお、『調和の結界』自体には核分裂反応を抑止する効果はなく、核分裂反応を抑止していたのは別の魔術が及ぼす影響であったことが『EX』で語られている(シナリオ「野望、渦巻く」参照)。OGシリーズに戦術核搭載型機動兵器が存在しないため、『第2次OG』ではこの設定に触れてはいない。
:『魔装F』にて、結界の中心となる楔に[[ヨーテンナイ|人間]]が用意されたことが発覚。封印対象にはヴォルクルスの完全体だけでなく他の二柱の邪神の完全体も含まれていた(邪神の分身が復活した事例から分身体はこのトロイアの結界の範疇外)。「調和の結界」の原型自体も55000年前のトロイア帝国滅亡期にまで遡るということは判明したものの、本編に用意された説明には不足するところがあり、55000年前から魔力の高い人間に魔力供給の儀式を行わせていたのかという点のほか、「[[地上人召喚事件]]」時に破れていたという「調和の結界」に関する補足もない。
:『魔装F』にて、結界の中心となる楔に[[ヨーテンナイ|人間]]が用意されたことが発覚。封印対象にはヴォルクルスの完全体だけでなく他の二柱の邪神の完全体も含まれていた(邪神の分身が復活した事例から分身体はこのトロイアの結界の範疇外)。「調和の結界」の原型自体も55000年前のトロイア帝国滅亡期にまで遡るということは判明したものの、本編に用意された説明には不足するところがあり、55000年前から魔力の高い人間に魔力供給の儀式を行わせていたのかという点のほか、「[[地上人召喚事件]]」時に破れていたという「調和の結界」に関する補足もない。
=== ラングラン新暦4850年 ===
=== ラングラン新暦4850年 ===
*[[神聖ラングラン王国]]から『バゴニア連邦共和国』が分離、独立したことを受けて、『ラ・ギアス聯盟』は新たな国際条約である「ベスピナ条約」を制定する。
*[[神聖ラングラン王国]]から『バゴニア連邦共和国』が分離、独立したことを受けて、『ラ・ギアス聯盟』は新たな国際条約である「ベスピナ条約」を制定する<ref>『バゴニア連邦共和国』の独立は新暦4800年頃。</ref>。
<!-- 『バゴニア連邦共和国』の独立は新暦4800年頃。 -->
<!-- === ラングラン新暦4924年 ===
<!-- === ラングラン新暦4924年 ===
*ナザン大陸南西部を支配する『ラーダット王国』で紛争が勃発(第7次ラーダット紛争)。この戦乱の責を貴族層に負わせる市民階層の策謀が進められ、ラーダット王国内に革命政権が樹立。以後、5年以内の間に貴族層(ポフ)は50%以下にまでその勢力をそぎおとされる。 -->
*ナザン大陸南西部を支配する『ラーダット王国』で紛争が勃発(第7次ラーダット紛争)。この戦乱の責を貴族層に負わせる市民階層の策謀が進められ、ラーダット王国内に革命政権が樹立。以後、5年以内の間に貴族層(ポフ)は50%以下にまでその勢力をそぎおとされる。 -->
=== ラングラン新暦4930年 ===
=== ラングラン新暦4930年 ===
*日本人の女性ミサキ・シラカワが『[[ラ・ギアス]]』に迷い込む。[[神聖ラングラン王国]]の王弟カイオン・グラン・マクソードにその美しさを見初められた彼女は大公の后に選ばれる。
*日本人の女性ミサキ・シラカワが『[[ラ・ギアス]]』に迷い込む。[[神聖ラングラン王国]]の王弟カイオン・グラン・マクソードにその美しさを見初められた彼女は大公の后に選ばれる<ref>悲劇が起きた年が44年なら29年にゲートの発生に巻き込まれた。</ref>。
<!-- ↑悲劇が起きた年が44年なら29年にゲートの発生に巻き込まれた。 -->
*神聖ラングラン王国。[[ウェンディ・ラスム・イクナート]]誕生。
*神聖ラングラン王国。[[ウェンディ・ラスム・イクナート]]誕生。
=== ラングラン新暦4935年 ===
=== ラングラン新暦4935年 ===
*[[神聖ラングラン王国]]大公子クリストフ・グラン・マクソード誕生。地上人であるミサキ・シラカワは息子であるクリストフに[[シュウ・シラカワ]]というもう一つの名を授けた。
*[[神聖ラングラン王国]]大公子クリストフ・グラン・マクソード誕生。地上人であるミサキ・シラカワは息子であるクリストフに[[シュウ・シラカワ]]というもう一つの名を授けた<ref>悲劇が起きた年が44年なら誕生は34年。</ref>。
<!-- ↑悲劇が起きた年が44年なら誕生は34年。 -->
=== ラングラン新暦4945年 ===
=== ラングラン新暦4945年 ===
*周囲の無理解と夫の無関心から溜め込んだ孤独感で望郷の念を募らせた大公妃ミサキ・シラカワが、大公子[[シュウ・シラカワ|クリストフ・グラン・マクソード]]を生贄にした地上送還の儀式を実行する。信頼していた母に裏切られた子の絶望の思いを感じ取った『[[サーヴァ・ヴォルクルス|ヴォルクルス]]』の思念とクリストフが契約してしまったことで儀式は失敗。愛息の左胸に刃を突き立ててまで行った地上送還の儀式が不首尾に終わった影響か、大公妃の心と精神はこの年より完全に均衡を崩す。クリストフもまた、わずか10歳にしてラングランの王家に仇なすヴォルクルス信徒としての裏の顔を持つことになってしまう。
*周囲の無理解と夫の無関心から溜め込んだ孤独感で望郷の念を募らせた大公妃ミサキ・シラカワが、大公子[[シュウ・シラカワ|クリストフ・グラン・マクソード]]を生贄にした地上送還の儀式を実行する。信頼していた母に裏切られた子の絶望の思いを感じ取った『[[サーヴァ・ヴォルクルス|ヴォルクルス]]』の思念とクリストフが契約してしまったことで儀式は失敗。愛息の左胸に刃を突き立ててまで行った地上送還の儀式が不首尾に終わった影響か、大公妃の心と精神はこの年より完全に均衡を崩す。クリストフもまた、わずか10歳にしてラングランの王家に仇なすヴォルクルス信徒としての裏の顔を持つことになってしまう<ref>新暦4944年の出来事かもしれない。</ref>。
*王室アカデミーの管理するラングランの実験島で事故が発生。実験項目は創造神「[[ギゾース・グラギオス]]」の禁忌に抵触するものであったため、詳細は公開されず。(事故死者の中には後に魔装機操者となるファング・ザン・ビシアスの両親がいた)。<!-- ↑これらの2項目は新暦4944年の出来事かもしれない。 -->
*王室アカデミーの管理するラングランの実験島で事故が発生。実験項目は創造神「[[ギゾース・グラギオス]]」の禁忌に抵触するものであったため、詳細は公開されず。(事故死者の中には後に魔装機操者となるファング・ザン・ビシアスの両親がいた)<ref>おなじく新暦4944年の出来事かもしれない。</ref>。
=== ラングラン新暦4948年 ===
=== ラングラン新暦4948年 ===
*神聖ラングラン王国王室アカデミーの未来見が『魔神の出現』を予言する。第287代国王[[アルザール・グラン・ビルセイア]]、魔神に対抗し得る力を作り出すのが賢明であるとの見解を発表。
*神聖ラングラン王国王室アカデミーの未来見が『魔神の出現』を予言する。第287代国王[[アルザール・グラン・ビルセイア]]、魔神に対抗し得る力を作り出すのが賢明であるとの見解を発表。
*神聖ラングラン王国政府。「魔装機計画」を立案。
*神聖ラングラン王国政府。「魔装機計画」を立案。
=== ラングラン新暦4951年 ===
=== ラングラン新暦4951年<ref>この年、『應變自顕流』の剣士バリー・ギムナス([[ロザリー・セルエ|ロザリー]]の父親)がその住まいを移す([[バゴニア連邦共和国]])。</ref> ===
*水系低位『泉』の精霊との契約に成功した[[魔装機]]がロールアウト。精霊の名前(ノルア)をとり、守護名として『[[ノルス]]』と命名される。完成したノルスは諸処の問題から儀礼用にまわされ正魔装機への採用を見送られる。
*水系低位『泉』の精霊との契約に成功した[[魔装機]]がロールアウト。精霊の名前(ノルア)をとり、守護名として『[[ノルス]]』と命名される。完成したノルスは諸処の問題から儀礼用にまわされ正魔装機への採用を見送られる。
=== ラングラン新暦4953年 ===
=== ラングラン新暦4953年 ===
<!-- サイバスターのロールアウト時期はα年表からの逆算だが、よくよく考えてみれば原作者が八割ほど関与したOGサーガでもこうだという保証はないため削除。 -->
<!-- サイバスターのロールアウト時期はα年表からの逆算だが、よくよく考えてみれば原作者が八割ほど関与したOGサーガでもこうだという保証はないため削除。 -->
*炎系低位『ガルナンサ(雷)』との契約に成功した魔装機がロールアウト。精霊の名前をとり、守護名として『[[ガルガード]]』と命名。ラングランはこれまでに採用された16体の魔装機を『オリジナル魔装機(正魔装機)』と名付け、16体のなかでも高位精霊の降臨に成功して自らの意思で操者を選定する、「機械とは言い切れない存在」へと昇華した4体の正魔装機([[グランヴェール]]・[[サイバスター]]・[[ザムジード]]・[[ガッデス]])を『魔装機神』と定義した。
*炎系低位『ガルナンサ(雷)』との契約に成功した魔装機がロールアウト。精霊の名前をとり、守護名として『[[ガルガード]]』と命名。ラングランはこれまでに採用された16体の魔装機を『オリジナル魔装機(正魔装機)』と名付け、16体のなかでも高位精霊の降臨に成功して自らの意思で操者を選定する、「機械とは言い切れない存在」へと昇華した4体の正魔装機([[グランヴェール]]・[[サイバスター]]・[[ザムジード]]・[[ガッデス]])を『魔装機神』と定義した。
*[[神聖ラングラン王国]]王都、冬。第二次「地上人召喚計画」執行。[[テュッティ・ノールバック]]がラ・ギアスに召喚。七日後、地球への帰還を選ばず魔装機『[[ファルク]]』の操者となってラングランに在留する。
*[[神聖ラングラン王国]]王都、冬。第二次「地上人召喚計画」執行。[[テュッティ・ノールバック]]がラ・ギアスに召喚。七日後、地球への帰還を選ばず魔装機『[[ファルク]]』の操者となってラングランに在留する<ref>第一次「地上人召喚計画」は聯盟に協会との交渉も含めれば55年の春から初夏頃と思われる。リカルドは第一陣に属する古株。</ref>。
<!-- 第一次「地上人召喚計画」は聯盟に協会との交渉も含めれば55年の春から初夏頃と思われる。リカルドは第一陣に属する古株。 -->
*[[神聖ラングラン王国]]王都。[[リカルド・シルベイラ]]、大地の魔装機神『ザムジード』の操者に選ばれる<ref>短編『水と沼の国から』(魔装機神Fブックレット所収)の逆算。ザムジードの初陣は[[ルビッカ・ハッキネン]]の脱走劇。敵機は強奪された[[ガディフォール]]。</ref>。
*[[神聖ラングラン王国]]王都。[[リカルド・シルベイラ]]、大地の魔装機神『ザムジード』の操者に選ばれる。
<!-- ↑短編『水と沼の国から』(魔装機神Fブックレット所収)の逆算。ザムジードの初陣は[[ルビッカ・ハッキネン]]の脱走劇。敵機は強奪された[[ガディフォール]]。 -->
=== ラングラン新暦4956年 ===
=== ラングラン新暦4956年 ===
*[[神聖ラングラン王国]]王都ラングラン、初夏。15歳の少年[[マサキ・アンドー]]、[[ラ・ギアス]]に召喚される(OGサーガ 魔装機神I 第一章)。
*[[神聖ラングラン王国]]王都ラングラン、初夏。15歳の少年[[マサキ・アンドー]]、[[ラ・ギアス]]に召喚される(OGサーガ 魔装機神I 第一章)。
*日本。東京でマサキ・アンドーが『[[グランゾン]]』のテストパイロットとなった[[シュウ・シラカワ]]と遭遇する。
*日本。東京でマサキ・アンドーが『[[グランゾン]]』のテストパイロットとなった[[シュウ・シラカワ]]と遭遇する。
=== ラングラン新暦4957年 ===
=== ラングラン新暦4957年<ref>この年、邪教徒の集団に身を投じていたメフィルの両親が魔装機神操者達との戦いに敗れて戦死する。</ref> ===
*5月1日。「ビエンド杯剣術大会」開催。優勝者は神聖ラングラン王国近衛騎士団団員[[ファング・ザン・ビシアス]](シュテドニアス連合国の軍人[[ムデカ・ラーベンス]]は大会の準決勝戦で敗退)。
*5月1日。「ビエンド杯剣術大会」開催。優勝者は神聖ラングラン王国近衛騎士団団員[[ファング・ザン・ビシアス]](シュテドニアス連合国の軍人[[ムデカ・ラーベンス]]は大会の準決勝戦で敗退)。
*神聖ラングラン王国サイツェット州。バナン市で「ラングラン解放戦線」の残党が大量殺戮兵器『降魔弾』を使用した無差別テロを予告(降魔弾事件)。4人の魔装機神操者とそれを補佐した魔装機操者達の活躍で未然に防がれる。同日、魔装機神操者と魔装機操者の権利と義務が憲法で正式に制定される。
*神聖ラングラン王国サイツェット州。バナン市で「ラングラン解放戦線」の残党が大量殺戮兵器『降魔弾』を使用した無差別テロを予告(降魔弾事件)。4人の魔装機神操者とそれを補佐した魔装機操者達の活躍で未然に防がれる。同日、魔装機神操者と魔装機操者の権利と義務が憲法で正式に制定される。
<!-- *マサキ、DCへの反攻作戦を遂行中の『[[ハガネ]]隊』に合流。 -->
<!-- *マサキ、DCへの反攻作戦を遂行中の『[[ハガネ]]隊』に合流。 -->
*シュテドニアス連合、ラングランへの宣戦布告を宣言する。混乱の極致にあったラングラン正規軍は、シュテドニアス連合軍の電撃侵攻作戦の前になす術もなく呑みこまれていく。
*シュテドニアス連合、ラングランへの宣戦布告を宣言する。混乱の極致にあったラングラン正規軍は、シュテドニアス連合軍の電撃侵攻作戦の前になす術もなく呑みこまれていく。
=== ラングラン新暦4958年 ===
=== ラングラン新暦4958年 ===
*新西暦187年1月([[アイドネウス島]])。ハガネ隊、DC総帥ビアン・ゾルダークと交戦の末、彼の操る究極人型機動兵器『[[ヴァルシオン]]』を撃墜。これにより『DC戦争』は終結する。
*新西暦187年1月([[アイドネウス島]])。ハガネ隊、DC総帥ビアン・ゾルダークと交戦の末、彼の操る究極人型機動兵器『[[ヴァルシオン]]』を撃墜。これにより『DC戦争』は終結する。
<!-- *マサキ、『鋼龍戦隊』を離脱し、シュウの追跡を再開する。 -->
<!-- *マサキ、『鋼龍戦隊』を離脱し、シュウの追跡を再開する。 -->
*新西暦187年、イングランド(地球)。『ブラゴリア・カレッジ ノルウィッチ校図書館』にて、ラ・ギアスの実在の核心に迫った幻想文学『蕃界異郷の賛美者達』を巡って、マサキとストランドウィック&アルウィック兄弟が激突。戦闘終了後、同書は焼き払われる(スーパーロボット大戦OGクロニクル『幻想に追われ追われて』)。
*新西暦187年、イングランド(地球)。『ブラゴリア・カレッジ ノルウィッチ校図書館』にて、ラ・ギアスの実在の核心に迫った幻想文学『蕃界異郷の賛美者達』を巡って、マサキとストランドウィック&アルウィック兄弟が激突。戦闘終了後、同書は焼き払われる(スーパーロボット大戦OGクロニクル『幻想に追われ追われて』)。
*新西暦187年12月。『L5戦役』終結から半年後、『[[マオ・インダストリー]]』月面本社に異星人の軍団が襲来、『[[ヒュッケバイン]]』の無償譲渡を要求する。『[[インスペクター事件]]』の勃発(スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2)。
*新西暦187年12月。『L5戦役』終結から半年後、『[[マオ・インダストリー]]』月面本社に異星人の軍団が襲来、『[[ヒュッケバイン]]』の無償譲渡を要求する。『[[インスペクター事件]]』の勃発(スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2)<ref>『ファミ通.com』の「[http://www.famitsu.com/news/201210/24022858.html ストーリーダイジェスト第2弾]」。</ref>。
*新西暦188年の春。鋼龍戦隊がホワイトスター宙域で繰り広げられた三つ巴の紛争を収めたことで『インスペクター事件』(及びアインスト争乱)は終結。マサキは一時『ラ・ギアス』に帰還する。
*新西暦188年の春。鋼龍戦隊がホワイトスター宙域で繰り広げられた三つ巴の紛争を収めたことで『インスペクター事件』(及びアインスト争乱)は終結。マサキは一時『ラ・ギアス』に帰還する。
*新西暦188年7月10日(日本)。東京の浅草寺で『[[特殊戦技教導隊]]』に所属する若者達が、後にファイターに選ばれる[[コウタ・アズマ]]と[[ショウコ・アズマ]]ら二人の兄妹と出会う。
*新西暦188年7月10日(日本)。東京の浅草寺で『[[特殊戦技教導隊]]』に所属する若者達が、後にファイターに選ばれる[[コウタ・アズマ]]と[[ショウコ・アズマ]]ら二人の兄妹と出会う。
*テリウス・グラン・ビルセイア、第288代『神聖ラングラン王国』国王に即位。しかし、テリウス王子の替え玉が発覚し、即位は無効化。フェイルロード王子に敗北したカークス・ザン・ヴァルハレビアは『[[ヴォルクルス教団]]』と同盟を結び再起を計るも、追撃を仕掛けてきたホワン・ヤンロンとの交戦にも敗れ、彼自身と部下達の夢を賭けた超魔装機『[[エウリード]]』を棺に散る。
*テリウス・グラン・ビルセイア、第288代『神聖ラングラン王国』国王に即位。しかし、テリウス王子の替え玉が発覚し、即位は無効化。フェイルロード王子に敗北したカークス・ザン・ヴァルハレビアは『[[ヴォルクルス教団]]』と同盟を結び再起を計るも、追撃を仕掛けてきたホワン・ヤンロンとの交戦にも敗れ、彼自身と部下達の夢を賭けた超魔装機『[[エウリード]]』を棺に散る。
*神聖ラングラン王国トロイア州。グリモルド山の神殿でシュウ・シラカワが五大封印の最後を破壊。ルオゾール・ゾラン・ロイエルを生贄に邪神[[ヴォルクルス]]の一部を封印から解放。信頼する数名の仲間と共に眠りから目を覚ました怪物を[[ネオ・グランゾン]]で撃滅する。
*神聖ラングラン王国トロイア州。グリモルド山の神殿でシュウ・シラカワが五大封印の最後を破壊。ルオゾール・ゾラン・ロイエルを生贄に邪神[[ヴォルクルス]]の一部を封印から解放。信頼する数名の仲間と共に眠りから目を覚ました怪物を[[ネオ・グランゾン]]で撃滅する。
*『エリアル王国』リンプ高原地下洞。最深部の神殿遺跡内で発見された謎の魔装機に宿りし无(無)の精霊『ゼルヴ』が自意識を発現、発掘に立ち会った南宗家の若者[[エラン・ゼノサキス]]をコクピットに招待する。操者に指名されたエランは『[[ゼルヴォイド]]』というラングラン式の命名を施す。
*『エリアル王国』リンプ高原地下洞。最深部の神殿遺跡内で発見された謎の魔装機に宿りし无(無)の精霊『ゼルヴ』が自意識を発現、発掘に立ち会った南宗家の若者[[エラン・ゼノサキス]]をコクピットに招待する。操者に指名されたエランは『[[ゼルヴォイド]]』というラングラン式の命名を施す<ref>ゼルヴォイドが発見された時期は明言されておらず不明。アカデミーは調査で5万5000年前に繁栄していた『古代トロイア帝国』の遺物と鑑定。</ref>。
<!--*ゼルヴォイドが発見された時期は明言されておらず不明。アカデミーは調査で5万5000年前に繁栄していた『古代トロイア帝国』の遺物と鑑定。-->
*第288代『神聖ラングラン王国』国王フェイルロード・グラン・ビルセイア即位。シュテドニアス連合国への宣戦布告を宣言。『[[デュラクシール]]』に搭乗して臨んだバルディア州の戦闘で[[ホワン・ヤンロン]]以外の3人の魔装機神操者と剣を交えるも戦死。国王フェイルロードの崩御で『春秋戦争』は終結。召喚された異世界の住人と戦闘兵器は故郷へ帰還していく。ラングラン臨時政府は連合政府との間に暫定和平交渉を行い、ナザン大陸に位置するディムール州、コォード州、キナ州、カラタミーフィ州、ドレント州、ガルデシア州をシュテドニアスに割譲することで暫定平和条約の締結に成功する。
*第288代『神聖ラングラン王国』国王フェイルロード・グラン・ビルセイア即位。シュテドニアス連合国への宣戦布告を宣言。『[[デュラクシール]]』に搭乗して臨んだバルディア州の戦闘で[[ホワン・ヤンロン]]以外の3人の魔装機神操者と剣を交えるも戦死。国王フェイルロードの崩御で『春秋戦争』は終結。召喚された異世界の住人と戦闘兵器は故郷へ帰還していく。ラングラン臨時政府は連合政府との間に暫定和平交渉を行い、ナザン大陸に位置するディムール州、コォード州、キナ州、カラタミーフィ州、ドレント州、ガルデシア州をシュテドニアスに割譲することで暫定平和条約の締結に成功する。
:本編の5000年前に起きた大戦の記録。5000年後のラ・ギアスでは御伽話のひとつとして、一部の真相を削除されて語り継がれている模様。
:本編の5000年前に起きた大戦の記録。5000年後のラ・ギアスでは御伽話のひとつとして、一部の真相を削除されて語り継がれている模様。
;魔神の予言
;魔神の予言
:新暦4948年に未来見達に下された予言。曰く、「巨大な魔神が、ラングランを滅ぼす。そして、それはラ・ギアスの生きとし生けるものすべてに災厄をふりまく。運命の日は遅くとも10年後」と。対応を迫られたラングランの政府は、アカデミーの「魔神には魔神を」という進言に従い、4体の魔神(魔装機神)を完成させた。この予言に謳われた魔神はシュウとグランゾンを指し、ラングランは国名ではなく都市(王都ラングラン市)の方を指す。
:新暦4948年に未来見達に下された予言。曰く、「巨大な魔神が、ラングランを滅ぼす。そして、それはラ・ギアスの生きとし生けるものすべてに災厄をふりまく。運命の日は遅くとも10年後」と<ref>未来見の予言というものは、予言者自身の意識を時空を超えた先にいる第三者の意識と同調させることで得るものであるため、接続した他者の主観に影響される。最初にこのヴィジョンをみた未来見がリンクした人間は、崩壊した王都ラングラン市に出現した巨大な物体の前に立ち、その巨大な存在を『魔神』と認識し、魔神がラ・ギアスにあまねく全ての生命体に災厄を振りまくと確信した人物ということになる(可能性として高いのは主人公マサキの意識)。</ref>。対応を迫られたラングランの政府は、アカデミーの「魔神には魔神を」という進言に従い、4体の魔神(魔装機神)を完成させた<ref>『DP』14話のエンドデモ(レンカウンター)にて、シュウが「ラングランの未来見が予言した魔神……視点を変えれば、魔装機神もその一種だといえます」という見解を示している。魔装機神達は予言の年の後に生み出された人造の魔神であり、予言の示唆する魔神とはあくまで別物である。魔装機神らも未来見の予言するこの魔神に該当するとした場合、王室アカデミーに所属する未来見達は、「王都ラングラン市を破壊する4体の魔装機神のいずれかを目撃し、魔装機神こそラ・ギアスの全生物に災厄を与える魔神になると感じた人間」達と意識を共有しなければならない。予言のあった年から10年以内に「魔装機神こそ魔神」という認識を持つに至った人間との同調が可能な場面の選定はなかなか難しく、シナリオ「レンカウンター」のデモにあるシュウのこの台詞は、ラングランの未来見の欠陥と特性(意識を共有した他者の主観に大きな影響をうける)を考慮してない台詞に見える。</ref>。この予言に謳われた魔神はシュウとグランゾンを指し、ラングランは国名ではなく都市(王都ラングラン市)の方を指す。
:母である大公妃の裏切りでヴォルクルスと契約してしまったラングランの大公子が、邪神に操られるまま画策して引き起こした「魔力弾事件」で燃える王都の街並み…未来見が最初にみたビジョンはこれなのだろう。[[旧シリーズ]]ではこの予言とミサキが起こしたスキャンダルは、ほぼ同じ年に起きている。どちらの出来事が先に起きたのか、このシリーズでは不明のまま終わったが、[[OGシリーズ]]の「第二章」にて追補されたセニアの「15年位前」という台詞で、予言の降りた年よりも前にミサキの事件が発生したことを原作者が強調している(下記項目メモ内「The Lord of Elemental」参照。つまり、旧シリーズ内でも予言の前にミサキが生贄の儀式を行った事が確定する)。
:母である大公妃の裏切りでヴォルクルスと契約してしまったラングランの大公子が、邪神に操られるまま画策して引き起こした「魔力弾事件」で燃える王都の街並み…未来見が最初にみたビジョンはこれなのだろう。[[旧シリーズ]]ではこの予言とミサキが起こしたスキャンダルは、ほぼ同じ年に起きている。どちらの出来事が先に起きたのか、このシリーズでは不明のまま終わったが、[[OGシリーズ]]の「第二章」にて追補されたセニアの「15年位前」という台詞で、予言の降りた年よりも前にミサキの事件が発生したことを原作者が強調している(下記項目メモ内「The Lord of Elemental」参照。つまり、旧シリーズ内でも予言の前にミサキが生贄の儀式を行った事が確定する)。
:さしあたり、第二章の冒頭でテュッティがマサキに伝えることになる未来見の予言のなかに『魔神』という単語は存在せず、ラングランは魔装機神サイバスターの開発に成功したことで「遅くとも10年後に迫るという滅び」の時の回避に成功したといえる。ちなみに、Iの第一章のシナリオ「調和の結界」に「……予定より早いですが、明日、決行します」「……急がねばならない……」というシュウの台詞がある。彼が計画を早めた理由は完結したいまも分からない。邪神への精一杯の抵抗が「予定より早い決行」となったのかもしれないし、成長する魔装機神操者と魔装機神の存在を警戒して「計画を前倒し」したのかもしれない。
:さしあたり、第二章の冒頭でテュッティがマサキに伝えることになる未来見の予言のなかに『魔神』という単語は存在せず、ラングランは魔装機神サイバスターの開発に成功したことで「遅くとも10年後に迫るという滅び」の時の回避に成功したといえる。ちなみに、Iの第一章のシナリオ「調和の結界」に「……予定より早いですが、明日、決行します」「……急がねばならない……」というシュウの台詞がある。彼が計画を早めた理由は完結したいまも分からない。邪神への精一杯の抵抗が「予定より早い決行」となったのかもしれないし、成長する魔装機神操者と魔装機神の存在を警戒して「計画を前倒し」したのかもしれない。
;地上人
;地上人
:「[[バイストン・ウェル|ちじょうびと]]」ではなく「ちじょうじん」と読む。ラ・ギアスにおける『地球』出身者の呼称。さしたる訓練や修行もなしに高いプラーナと魔力を生来備えて生まれる彼らは、ラ・ギアスの住人にとって非常に繊細かつ複雑な存在である。
:「[[バイストン・ウェル|ちじょうびと]]」ではなく「ちじょうじん」と読む。ラ・ギアスにおける『地球』出身者の呼称。さしたる訓練や修行もなしに高いプラーナと魔力を生来備えて生まれる彼らは、ラ・ギアスの住人にとって非常に繊細かつ複雑な存在である。
=== [[スーパーロボット大戦EX]] ===
=== [[スーパーロボット大戦EX]] ===
;「半年前、王都を襲った大規模なテロにより、ラングラン王国は中央政府としての機能をなくし、事実上崩壊した」<br />「しかしながら、この国が本当の危機に見舞われていた半年前、殿下はどちらにおいででしたかな?」<br />「それに加え、半年前のテロ事件で負った傷が致命的だったようだ。私の命は、持ってあと半年…」
;「半年前、王都を襲った大規模なテロにより、ラングラン王国は中央政府としての機能をなくし、事実上崩壊した」<br />「しかしながら、この国が本当の危機に見舞われていた半年前、殿下はどちらにおいででしたかな?」<br />「それに加え、半年前のテロ事件で負った傷が致命的だったようだ。私の命は、持ってあと半年…」
:上段は「マサキの章」のプロローグからの抜粋。中段はシナリオ「王都への帰還」にあるカークスの言葉。下段はシナリオ「決戦」(または「決戦、デュラクシール」)にあるフェイルの言葉。一応、『旧シリーズ』におけるラングランの動乱は最大でも約半年間(6ヶ月~7ヶ月)であるらしい。『OGシリーズ』では『春秋戦争』として約1年間に延長された。それでも、ふたつの世界の間にはかなりの時間のずれが存在するのだが…。
:上段は「マサキの章」のプロローグからの抜粋。中段はシナリオ「王都への帰還」にあるカークスの言葉。下段はシナリオ「決戦」(または「決戦、デュラクシール」)にあるフェイルの言葉。一応、『旧シリーズ』におけるラングランの動乱は最大でも約半年間(6ヶ月~7ヶ月)であるらしい。『OGシリーズ』では『春秋戦争』として約1年間に延長された。なぜこうしたのかは不明。
:*'''OG2nd''':'''「半年前」'''が軒並み削除、もしくは別の言葉に置き換えられている。フェイルの余命が'''「持ってあと半年…」'''という設定はそのままである。
:*'''OG2nd''':'''「半年前」'''が軒並み削除、もしくは別の言葉に置き換えられている。フェイルの余命が'''「持ってあと半年…」'''という設定はそのままである。
;「ここ2ヶ月の各勢力の動き、特に、カークス軍とシュテドニアス軍についてだな」<br />「フェイルロード軍についてはいいんですかい?」
;「ここ2ヶ月の各勢力の動き、特に、カークス軍とシュテドニアス軍についてだな」<br />「フェイルロード軍についてはいいんですかい?」
:『OGクロニクル』2巻、『幻想に追われ追われて』におけるマサキの説明。マサキが高校生であることに触れた数少ない資料である。このことと、上記のマサキの年齢の推測を照らし合わせると、マサキが召喚されたのは高校1年の誕生日を迎える前(ただ15歳なら中学生の可能性もあるので)。
:『OGクロニクル』2巻、『幻想に追われ追われて』におけるマサキの説明。マサキが高校生であることに触れた数少ない資料である。このことと、上記のマサキの年齢の推測を照らし合わせると、マサキが召喚されたのは高校1年の誕生日を迎える前(ただ15歳なら中学生の可能性もあるので)。
;「今日は、四万六千日分お参りしたのと同じご利益があるって言われてるの」
;「今日は、四万六千日分お参りしたのと同じご利益があるって言われてるの」
:『[[OG外伝]]』のシナリオ「甦る炎」にあるショウコの言葉。7月10日の功徳日のことである(詳細は『[[浅草]]』も参照)。この時点で新西暦188年の7月を経過している。更に、直前のシナリオ「狼達との邂逅」で、『[[教導隊]]』の新メンバー達が一日目の休日を、毎度おなじみ伊豆の下田海岸で過ごしている。季節はすでに夏真っ盛り。186年の11月上旬からここまでざっと約19ヶ月(1年と約7ヶ月)。『春秋戦争』を約1年(12~15ヶ月)と見立てても4ヶ月分以上の超過だ。OGシリーズにおいても『ラ・ギアス』と地球の時間軸の間には、大きなひずみがあるようだ。
:『[[OG外伝]]』のシナリオ「甦る炎」にあるショウコの言葉。7月10日の功徳日のことである(詳細は『[[浅草]]』も参照)。この時点で新西暦188年の7月を経過している。更に、直前のシナリオ「狼達との邂逅」で、『[[教導隊]]』の新メンバー達が一日目の休日を、毎度おなじみ伊豆の下田海岸で過ごしている。季節はすでに夏真っ盛り。186年の11月上旬からここまでざっと約19ヶ月(1年と約7ヶ月)。『春秋戦争』の約1年と計算があわない。これを是正するための追補は外伝作『DP』で行われた。
;「でも、サンバカーニバルとかやるんでしょ。 出てみたいなぁ」
;「でも、サンバカーニバルとかやるんでしょ。 出てみたいなぁ」
:『OG外伝』シナリオ「震える大地」にあるカーラの言葉。正確な特定はできないが、8月の下旬(最終土曜)が迫っているようだ。
:『OG外伝』シナリオ「震える大地」にあるカーラの言葉。正確な特定はできないが、8月の下旬(最終土曜)が迫っているようだ。
:『[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD|魔装機神II]]』のシナリオ「進水式」にあるツレインとミオの言葉。ここではミオの年齢の推移をまとめておく。
:『[[スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD|魔装機神II]]』のシナリオ「進水式」にあるツレインとミオの言葉。ここではミオの年齢の推移をまとめておく。
:『春秋戦争』の末期(『地上人召喚事件/ラ・ギアス事件』)に召喚された時点で15歳、『魔装機神I』第二章シナリオ「プレシア特訓」時においても15歳、IIのシナリオ「進水式」の時点で16歳になっている。
:『春秋戦争』の末期(『地上人召喚事件/ラ・ギアス事件』)に召喚された時点で15歳、『魔装機神I』第二章シナリオ「プレシア特訓」時においても15歳、IIのシナリオ「進水式」の時点で16歳になっている。
:なお、「プレシア以外の年下は初めて」という言葉は魔装機操者という意味か、単に機動兵器のパイロットという意味かで「春秋戦争」~「封印戦争」でのミオの周囲の状況が変化する。「パイロットで」という意味ならミオはこの間で年下のシャイン王女に会ったことがない可能性が高くなったのだが、『OG2nd』の内容を見る限り魔装機操者という意味で洩らした感慨であったようだ。
:なお、「プレシア以外の年下は初めて」という言葉は魔装機操者という意味か、単に機動兵器のパイロットという意味かで「春秋戦争」~「封印戦争」でのミオの周囲の状況が変化する。「パイロットで」という意味ならミオはこの間で年下のシャイン王女に会ったことがない可能性が高くなったのだが、『OG2nd』の内容を見る限り魔装機操者という意味で洩らした感慨であったようだ。<ref>ラトゥーニはDC戦争時14歳なので、この時点で15歳前後となるので年下にはならない。</ref>。
<!-- なお、ラトゥーニはDC戦争時14歳なので、この時点で15歳前後となるので年下にはならない。 -->
;「え? あ、そうか。ラ・ギアスの暦だと今は4959年だっけ。確かに世紀末に近いんだ」
;「え? あ、そうか。ラ・ギアスの暦だと今は4959年だっけ。確かに世紀末に近いんだ」
:シナリオ「晩餐会」にあるミオの言葉。IIの序盤でも4959年であることをプレイヤーに教えてくれる。ラ・ギアスが世紀末に近い事に一瞬困惑するミオだが、実の所、『新西暦』も世紀末(少なくともこの時点で地上は188年以降)である。
:シナリオ「晩餐会」にあるミオの言葉。IIの序盤でも4959年であることをプレイヤーに教えてくれる。ラ・ギアスが世紀末に近い事に一瞬困惑するミオだが、実の所、『新西暦』も世紀末(少なくともこの時点で地上は188年以降)である。
:シナリオ「簒奪者オンガレッド」より。大会とは『ビエンド杯剣術大会』を指しており、開催期間は毎年5月1日~3日までとなっている。暦がアガルティア(『聖霊機ライブレード』)と同様と計算した場合、『魔装機神II』の終盤で'''新暦4959年11月の上旬(8日頃)'''と判明する。かなり具体的に年度と日数を探ることが可能となる印象深い出来事である。IIの終盤でもまだ59年内であることをプレイヤーに教えてくれる。
:シナリオ「簒奪者オンガレッド」より。大会とは『ビエンド杯剣術大会』を指しており、開催期間は毎年5月1日~3日までとなっている。暦がアガルティア(『聖霊機ライブレード』)と同様と計算した場合、『魔装機神II』の終盤で'''新暦4959年11月の上旬(8日頃)'''と判明する。かなり具体的に年度と日数を探ることが可能となる印象深い出来事である。IIの終盤でもまだ59年内であることをプレイヤーに教えてくれる。
;「8年3ヶ月と9日前だ」
;「8年3ヶ月と9日前だ」
:同じく「簒奪者オンガレッド」より。ロザリーが姿を消した日から、戦場で再会するまでの間に流れた月日をムデカは正確に記憶している。この会話の発生を遅らせるとシナリオごとに日数が加算されていく。「エルシーネの疑惑」では15日前。「南部との決戦」では19日前。「受け継がれた呪い」では21日前。別ルートの「南部聯合の反撃」では12日前。こちらも「精霊の月」は毎年閏日なしで終わると仮定した場合、4951年7月末の出来事。
:同じく「簒奪者オンガレッド」より。ロザリーが姿を消した日から、戦場で再会するまでの間に流れた月日をムデカは正確に記憶している。この会話の発生を遅らせるとシナリオごとに日数が加算されていく。「エルシーネの疑惑」では15日前。「南部との決戦」では19日前。「受け継がれた呪い」では21日前。別ルートの「南部聯合の反撃」では12日前。「精霊の月」が毎年閏日なしで終わると仮定した場合、4951年7月末の出来事になる。
;「プレシアの成長が止まったのは10歳頃とみられますが、その頃、何か事件がありませんでしたか?」
;「プレシアの成長が止まったのは10歳頃とみられますが、その頃、何か事件がありませんでしたか?」
:シナリオ「謎の病」にあるエルシーネの言葉。よく勘違いされているところだが、ゼオルートが亡くなったのは3年前ではなく2年前である。プレシアの成長が止まったのも、10歳ではなく10歳'''頃'''である。彼女が11歳の誕生日を迎える前に父ゼオルートがシュウに敗れて戦死したため、10歳頃という表現になっている模様。
:シナリオ「謎の病」にあるエルシーネの言葉。よく勘違いされているところだが、ゼオルートが亡くなったのは3年前ではなく2年前である。プレシアの成長が止まったのも、10歳ではなく10歳'''頃'''である。彼女が11歳の誕生日を迎える前に父ゼオルートがシュウに敗れて戦死したため、10歳頃という表現になっている模様。
;「[[サフィーネ・グレイス|あんた]]には、'''前'''に助けてもらった事もあるし……」
;「[[サフィーネ・グレイス|あんた]]には、'''前'''に助けてもらった事もあるし……」
:プレシアがサフィーネを援護防御したときに見られる台詞。この『'''前'''』という言葉が何を指しているのかだが、『魔装機神』本編でプレシアがサフィーネの助けを借りた場面は存在していない。ただ、『第4次S』でリューネがプレシアを地上へ連れて行った際、カロッゾ・ロナに彼女を人質にされて一悶着を起こす顛末(シナリオ「リューネ・カプリッチオ」と「救出」)が描かれている。サフィーネはその際、「隠形の術」と幻覚の魔法を行使してプレシアをカロッゾの元から救い出した。
:プレシアがサフィーネを援護防御したときに見られる台詞。この『'''前'''』という言葉が何を指しているのかだが、『魔装機神』本編でプレシアがサフィーネの助けを借りた場面は存在していない。ただ、『第4次S』でリューネがプレシアを地上へ連れて行った際、カロッゾ・ロナに彼女を人質にされて一悶着を起こす顛末(シナリオ「リューネ・カプリッチオ」と「救出」)が描かれている。サフィーネはその際、「隠形の術」と幻覚の魔法を行使してプレシアをカロッゾの元から救い出した。
:『OG2nd』では[[ルイーナ]]の[[アクイラ]]に人質にされてしまっていたが、こちらではサフィーネは救出に来ず、プレシアにサフィーネを援護防御させてもこの台詞がでない。この場合、単なるファンサービスと理解するか、『OG2nd』でサフィーネがプレシアを援護防御したことだと認識するか、[[虚憶]]の台詞だと考えるか、プレイヤーによって見解が分かれるだろう。
:『OG2nd』では[[ルイーナ]]の[[アクイラ]]に人質にされてしまっていたが、こちらではサフィーネは救出に来ず、プレシアにサフィーネを援護防御させてもこの台詞がでない。この場合、単なるファンサービスと理解するか、『OG2nd』でサフィーネがプレシアを援護防御したことだと認識するか、[[虚憶]]の台詞だと考えるか、プレイヤーによって見解が分かれるだろう<ref>なお、『ROE』と『OG2nd』でサフィーネにプレシアを援護防御させると「また、あんたを助ける事になったね、プレシア」と発言する。</ref>。
<!-- なお、『ROE』と『OG2nd』でサフィーネにプレシアを援護防御させると「また、あんたを助ける事になったね、プレシア」と発言する。 -->
;「けど、シュテドニアスは独立以来4000年、領土の損失はありましたが、一貫して一つの国だったんです」
;「けど、シュテドニアスは独立以来4000年、領土の損失はありましたが、一貫して一つの国だったんです」
:シナリオ「南部紊乱」にあるアクレイドの言葉。『連合国』の国家としての歴史は4000年程であり、新暦959年前後に『神聖ラングラン王国』から独立を果たしたことが判明する。
:シナリオ「南部紊乱」にあるアクレイドの言葉。『連合国』の国家としての歴史は4000年程であり、新暦959年前後に『神聖ラングラン王国』から独立を果たしたことが判明する。
:ゴーツはラングラン建国の祖(神聖ラングラン建国の祖ではない)に由来する度量衡の単位。約1.78 mといわれる。『OGサーガ 魔装機神III』の用語録に登録されるゴーツという単語の解説文に「基本、長さや重さはラ・ギアス基準の単位を用いるが、時間は地上換算しないと混乱するため、時分秒はそのままにしている」というものがある。時分秒にもラ・ギアス独自の基準があるが、本編のテキストで混乱を避けるため、時分秒の単位は地上(日本)とおなじにしたということだろう。
:ゴーツはラングラン建国の祖(神聖ラングラン建国の祖ではない)に由来する度量衡の単位。約1.78 mといわれる。『OGサーガ 魔装機神III』の用語録に登録されるゴーツという単語の解説文に「基本、長さや重さはラ・ギアス基準の単位を用いるが、時間は地上換算しないと混乱するため、時分秒はそのままにしている」というものがある。時分秒にもラ・ギアス独自の基準があるが、本編のテキストで混乱を避けるため、時分秒の単位は地上(日本)とおなじにしたということだろう。
== 余談 ==
== 脚注 ==
<references/>
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