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50 バイト追加 、 2014年11月8日 (土) 23:51
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両腕に装着した二振りの太刀と光学兵器「エグゼキューター」を武器に戦い、強力な戦闘能力を持つ。その存在の性質から「マキナ殺し」と呼ばれることもある。基本的に地上戦特化だが、テールスタビライザーを展開することで15分前後なら飛行可能。
 
両腕に装着した二振りの太刀と光学兵器「エグゼキューター」を武器に戦い、強力な戦闘能力を持つ。その存在の性質から「マキナ殺し」と呼ばれることもある。基本的に地上戦特化だが、テールスタビライザーを展開することで15分前後なら飛行可能。
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[[マキナ]]には遵守すべきある一定の原則が在るのだが、ラインバレルはその悉くに当てはまらない。具体的には、唯一であるべきファクターが二人存在する(既にファクターが存在するのに新たなファクターを選んだ)、無人にも関わらず敵機を攻撃する、自己修復能力が他機と比べて桁違いに早いなどの点など。
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[[マキナ]]には遵守すべきある一定の原則が在るのだが、ラインバレルはその悉くに当てはまらない。具体的には、既にファクターが存在するのに新たなファクターを選んだため唯一であるべきファクターが二人存在する、無人にも関わらず敵機を攻撃する、自己修復能力が他機と比べて桁違いに早いなどの点など。
    
なお、テールスタビライザーは後付けの装備であり、ナノマシンによる修復の対象にならない。
 
なお、テールスタビライザーは後付けの装備であり、ナノマシンによる修復の対象にならない。
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電脳を失うということはマキナとしての、そしてファクターの死を意味するのだが、天児はこれに対し、機体の制御系統を電脳からファクターの脳へと設定し直し、限界を迎えた自らの肉体から脳髄を移植することでこれを解決した。
 
電脳を失うということはマキナとしての、そしてファクターの死を意味するのだが、天児はこれに対し、機体の制御系統を電脳からファクターの脳へと設定し直し、限界を迎えた自らの肉体から脳髄を移植することでこれを解決した。
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この、ラインバレルの制御系統を受け持つファクターを特に「真のファクター」と呼称する。本来マキナとは、電脳による自立思考・行動を行う一種の機械生物なのだが、電脳の無いラインバレルは純然たる機械。そのため、他のマキナが限定的ながら自ら思考・行動できるのに対し、ファクター=電脳のラインバレルは意思決定・行動内容の全てをファクターに依存する。いわばラインバレルとは、ファクターとなった人間の戦闘用ボディ、あるいは「マキナの特性を備えただけの機械」であるとも言える。これは、後に登場したヒトマキナ・真来梓とラヴバレルの関係に似ている。またこれにより、ラインバレルはコクピットからの操縦のみならず、ファクターの思考をノータイムで反映して行動を補正するため、他のマキナ・アルマに比べて極めて柔軟かつ的確(無論、ファクターの熟練度にもよる)な動きを可能としている。
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この、ラインバレルの制御系統を受け持つファクターを特に「真のファクター」と呼称する。本来マキナとは、電脳による自立思考・行動を行う一種の機械生物なのだが、電脳の無いラインバレルは純然たる機械。そのため、他のマキナが限定的ながら自ら思考・行動できるのに対し、ファクター=電脳のラインバレルは意思決定・行動内容の全てをファクターに依存する。いわばラインバレルとは、ファクターとなった人間の戦闘用ボディ、あるいは「マキナの特性を備えただけの機械」であるとも言える。これは、後に登場したヒトマキナ・真来梓とラヴバレルの関係に似ている。またこれにより、ラインバレルはコクピットからの操縦のみならず、ファクターの思考をノータイムで反映して行動を補正するため、他のマキナ・アルマに比べて極めて柔軟かつ的確<ref>無論、ファクターの熟練度にもよる</ref>な動きを可能としている。
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ファクターが通常一人なのは「そのようにプログラムされているから」であり、ファクターの思考=自身の思考であるラインバレルはこれを無視出来る。絵美をファクターとしたのは彼女を生かすためであり、浩一をファクターとしたのは絵美の願いに応えたことと、長時間戦えない絵美、休眠状態の天児(彼が目覚めると「アマガツ」が起動し消耗が激しくなる)の代わりにラインバレルを動かす存在が必要だったためである。カウンターナノマシンを絵美だけが使えたのは天児の意向によるものであり、浩一の時に起動しなかったのは天児に取って彼はあくまで「間に合わせの操縦者」であったため。
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ファクターが通常一人なのは「そのようにプログラムされているから」であり、ファクターの思考=自身の思考であるラインバレルはこれを無視出来る。絵美をファクターとしたのは彼女を生かすためであり、浩一をファクターとしたのは絵美の願いに応えたことと、長時間戦えない絵美、休眠状態の天児<ref>彼が目覚めると「アマガツ」が起動し消耗が激しくなる</ref>の代わりにラインバレルを動かす存在が必要だったためである。カウンターナノマシンを絵美だけが使えたのは天児の意向によるものであり、浩一の時に起動しなかったのは天児に取って彼はあくまで「間に合わせの操縦者」であったため。
    
後に天児が死を迎えた際、「真のファクター」は彼の意志により、天児から現在のファクターである浩一へと再設定されている。ただ、浩一自身はこの事実を知らない。これにより、ラインバレルの制御系統は浩一が自ら担うこととなり、カウンターナノマシンによる「オーバーライドモード」の発動も自力で可能となった。
 
後に天児が死を迎えた際、「真のファクター」は彼の意志により、天児から現在のファクターである浩一へと再設定されている。ただ、浩一自身はこの事実を知らない。これにより、ラインバレルの制御系統は浩一が自ら担うこととなり、カウンターナノマシンによる「オーバーライドモード」の発動も自力で可能となった。
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これに付随し、最終章に突入した今もなお明かされていない謎が存在する。それは、「ラインバレルを現在の姿に改造したのは何者であるか」「肉体を失った天児の脳を誰がラインバレルに搭載したのか」ということである。この中には、ラインバレルのさらに原型となった機体の存在がわずかに記されていたが、これは後にロストバレルであったことが判明する。
 
これに付随し、最終章に突入した今もなお明かされていない謎が存在する。それは、「ラインバレルを現在の姿に改造したのは何者であるか」「肉体を失った天児の脳を誰がラインバレルに搭載したのか」ということである。この中には、ラインバレルのさらに原型となった機体の存在がわずかに記されていたが、これは後にロストバレルであったことが判明する。
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他に常のマキナと異なる点は、目。ファクターアイを象った「瞳」を持っている場面がところどころで確認できる。これは「真のファクター」の意志に同調しているらしく、8巻では「ここに在る以上既に俺のモノ」と言った桐山を睨みつけるシーンがあった(この時浩一は森次に意識が向いていた)他、16巻の冒頭では対峙した浩一を目線だけで見下ろしていた。ただ、この瞳は常時見えるわけではなく、普段は通常のマキナ同様のカメラアイに見える。ちなみにアニメ版ではmode-C発動時に確認できる。
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他に常のマキナと異なる点は、目。ファクターアイを象った「瞳」を持っている場面がところどころで確認できる。これは「真のファクター」の意志に同調しているらしく、8巻では「ここに在る以上既に俺のモノ」と言った桐山を睨みつけるシーンがあった<ref>この時浩一は森次に意識が向いていた</ref>他、16巻の冒頭では対峙した浩一を目線だけで見下ろしていた。ただ、この瞳は常時見えるわけではなく、普段は通常のマキナ同様のカメラアイに見える。ちなみにアニメ版ではmode-C発動時に確認できる。
    
ちなみに、「ラインバレル」とは「境界・可能性の枝」を意味する「Line」と「多くの」を意味する「Barrel」を合わせた造語である。また、アニメ版のファイナルフェイズ発動時にモニターに表示された文字列は、上部に「LINE~」、下部に「'''B'''iogenous '''A'''rmament '''R'''evivity '''R'''avager '''E'''nergized '''L'''ifeform Sustainer」となっている。
 
ちなみに、「ラインバレル」とは「境界・可能性の枝」を意味する「Line」と「多くの」を意味する「Barrel」を合わせた造語である。また、アニメ版のファイナルフェイズ発動時にモニターに表示された文字列は、上部に「LINE~」、下部に「'''B'''iogenous '''A'''rmament '''R'''evivity '''R'''avager '''E'''nergized '''L'''ifeform Sustainer」となっている。
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:両腕に装着された日本刀。ラインバレルの「マキナ」としての力である。なお、原作漫画版10巻では[[プリテンダー]]を撃墜する際にヴァーダントから投げ渡された太刀を使用している。
 
:両腕に装着された日本刀。ラインバレルの「マキナ」としての力である。なお、原作漫画版10巻では[[プリテンダー]]を撃墜する際にヴァーダントから投げ渡された太刀を使用している。
 
:;太刀二刀流
 
:;太刀二刀流
::刀を両方抜き放ち、連続で斬りつけた後十文字に両断する。UXでは攻撃終了後、右手の刀の峰で肩を叩くポーズがある(これは原作二巻144~145ページの見開きの再現)。
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::刀を両方抜き放ち、連続で斬りつけた後十文字に両断する。UXでは攻撃終了後、右手の刀の峰で肩を叩くポーズがあるが、これは原作二巻144~145ページの見開きの再現。
 
;エグゼキューター(射撃)
 
;エグゼキューター(射撃)
 
:テールスタビライザーに搭載されたビーム砲。ラインバレルの「マキナ殺し」としての力である。本来はビームを放つ射撃武器なのだが、実際にこの用法で使用されるケースは当初浩一が知らなかった事もあって少ない。
 
:テールスタビライザーに搭載されたビーム砲。ラインバレルの「マキナ殺し」としての力である。本来はビームを放つ射撃武器なのだが、実際にこの用法で使用されるケースは当初浩一が知らなかった事もあって少ない。
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:UXでは16話と割合早い段階で追加される。射程は1だが威力が高く、オーバーライドの追加まで十分に必殺攻撃として使って行ける。
 
:UXでは16話と割合早い段階で追加される。射程は1だが威力が高く、オーバーライドの追加まで十分に必殺攻撃として使って行ける。
 
;オーバーライド
 
;オーバーライド
:mode-B(オーバードライブ)を一時的に起動、実体を残すほどの超高速連続転送によって敵機を翻弄し、切り刻む。フィニッシュデモでは6体のラインバレルが八方から切り刻み、本体だけが納刀、分身が消えた後本体もオーバーライドで離脱する。本来は絵美搭乗時の能力であるが、後に浩一も使用可能となった。原作漫画版では負荷軽減のためのカウンターナノマシンは絵美にしか使えなかったが(後にラインバレルの真のファクターになった浩一も使用可能になった)、アニメ版では浩一も問題なく使える。
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:mode-B(オーバードライブ)を一時的に起動、実体を残すほどの超高速連続転送によって敵機を翻弄し、切り刻む。フィニッシュデモでは6体のラインバレルが八方から切り刻み、本体だけが納刀、分身が消えた後本体もオーバーライドで離脱する。本来は絵美搭乗時の能力であるが、後に浩一も使用可能となった。原作漫画版では負荷軽減のためのカウンターナノマシンは絵美にしか使えなかったが、後にラインバレルの真のファクターになった浩一も使用可能になった。アニメ版では浩一も問題なく使える。
 
:UXでは大きく流れが変わり、オーバードライブモードを起動した後相手目がけて突撃、圧縮転送フィールドをぶつけて空中に転移させた後オーバーライドで追撃、叩き落した敵をエグゼキューターで消滅させる。この内、圧縮転送フィールドから追撃までの流れは17巻25~30ページの真田に対して行ったコンボの再現だが追撃は蹴り飛ばしではなく頭部を掴んで建物に投げつけるものであるほか、'''オーバーライドは通常状態で行っている'''。これは、「真のファクター」となった浩一の熟練度によるものであることが後に示唆されている。
 
:UXでは大きく流れが変わり、オーバードライブモードを起動した後相手目がけて突撃、圧縮転送フィールドをぶつけて空中に転移させた後オーバーライドで追撃、叩き落した敵をエグゼキューターで消滅させる。この内、圧縮転送フィールドから追撃までの流れは17巻25~30ページの真田に対して行ったコンボの再現だが追撃は蹴り飛ばしではなく頭部を掴んで建物に投げつけるものであるほか、'''オーバーライドは通常状態で行っている'''。これは、「真のファクター」となった浩一の熟練度によるものであることが後に示唆されている。
 
;咆哮
 
;咆哮
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:もう一人のファクター。ラインバレルは彼女を守ろうとするため、搭乗を拒否する。
 
:もう一人のファクター。ラインバレルは彼女を守ろうとするため、搭乗を拒否する。
 
;[[加藤久嵩]]
 
;[[加藤久嵩]]
:開発者の息子(原作では助手)。敵対時はラインバレルを求めていたが……。
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:開発者の助手(アニメでは息子)。敵対時はラインバレルを求めていたが……。
 
;[[城崎天児]]
 
;[[城崎天児]]
 
:開発者。原作漫画版では真のファクター。
 
:開発者。原作漫画版では真のファクター。
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;ラインバレル・エコー
 
;ラインバレル・エコー
 
:アニメ版の後日談に当たる「鉄の影」に登場したラインバレルの影。ファクターは不在であり、オーバーライドも使用出来ないが、スペックはオリジナルと同等。復活を遂げた浩一とラインバレルにより全ての機体が撃破された。
 
:アニメ版の後日談に当たる「鉄の影」に登場したラインバレルの影。ファクターは不在であり、オーバーライドも使用出来ないが、スペックはオリジナルと同等。復活を遂げた浩一とラインバレルにより全ての機体が撃破された。
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== 脚注 ==
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<references />
    
{{DEFAULTSORT:らいんはれる}}
 
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[[Category:登場メカら行]]
 
[[Category:登場メカら行]]
 
[[Category:鉄のラインバレル]]
 
[[Category:鉄のラインバレル]]
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