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975 バイト追加 、 2014年10月19日 (日) 03:16
余談
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*彼女が目論んだ静死の柩は、目的こそ違えど[[サイデリアル]]の時の牢獄(絶対時間が停止し、誕生も老化もなくなる。こちらは生命活動そのものは停止しないが緩慢に滅亡していくと考えられている)とほぼ同等である。また、OGにおけるバラルの計画も、地球を封印して人を不死の存在に変えるものであり、達成した結果がかなり似通っている。時期が離れているならともかく、Z・OG・魔装機神シリーズの最新作の敵の計画が、立て続けに似た内容だったのには何かしらの意図があるのかもしれない。
 
*彼女が目論んだ静死の柩は、目的こそ違えど[[サイデリアル]]の時の牢獄(絶対時間が停止し、誕生も老化もなくなる。こちらは生命活動そのものは停止しないが緩慢に滅亡していくと考えられている)とほぼ同等である。また、OGにおけるバラルの計画も、地球を封印して人を不死の存在に変えるものであり、達成した結果がかなり似通っている。時期が離れているならともかく、Z・OG・魔装機神シリーズの最新作の敵の計画が、立て続けに似た内容だったのには何かしらの意図があるのかもしれない。
 
*『魔装F』38話「終わりゆく世界」で明かされた「調和の結界」の設定には過去作と合致しない点がある。まず第一章の段階でラングランの王子と王女が「調和の結界を対ヴォルクルスの結界」と認識しているからである。しかし、38話の台詞並びは「調和の結界」が邪神(破壊神ヴォルクルス)のためにつくられた結界ではないという前提でとんとんと話が進んでいく。セニア王女が「ヴォルクルスだけではなくラスフィトートとグラギオスの完全体の降臨も防いでいた」という点に驚くなら整合性もあるのだが、そこでは驚いていないため、いまいち過去との整合性がない。
 
*『魔装F』38話「終わりゆく世界」で明かされた「調和の結界」の設定には過去作と合致しない点がある。まず第一章の段階でラングランの王子と王女が「調和の結界を対ヴォルクルスの結界」と認識しているからである。しかし、38話の台詞並びは「調和の結界」が邪神(破壊神ヴォルクルス)のためにつくられた結界ではないという前提でとんとんと話が進んでいく。セニア王女が「ヴォルクルスだけではなくラスフィトートとグラギオスの完全体の降臨も防いでいた」という点に驚くなら整合性もあるのだが、そこでは驚いていないため、いまいち過去との整合性がない。
**凡そ判明していることは、「神聖ラングランの調和の結界」は「ヨーテンナイの調和の結界」のアップデートしたものだということである。例えば、ヨーテンナイが生きているということは、5000年前(ラングラン戦記)の時代に起きた破壊神ヴォルクルス(と調和神ラスフィトート)の降臨は、彼女の身命を脅かす規模の「邪神復活」ではなかったということである。つまり、「ヨーテンナイの調和の結界」は3柱の邪神の完全体の降臨を妨げる効果しかないという予測が生まれる(「神聖ラングランの調和の結界」はヴォルクルスの分身の復活を妨害したが、ヨーテンナイのものはヴォルクルス分身の復活を妨げない。)。ここで根本的な視点にまず話を戻すが、『F』は『[[ラングラン戦記]]』の一連の顛末(破壊神ヴォルクルスを武力で打ち倒したゼノサキスこと「剣神ランドール」にビルセイアこと「神聖ラングランの王族」の物語)を無視しているため、ユーザーがこれらの設定に対する正解をゲームのシナリオテキストから得ることはまず出来ない。「[[地上人召喚事件]]」でシュウとルオゾールが破壊してまわったヴォルクルスの「五大封印」と「調和の結界」の関係も不明のままである。
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**凡そ判明していることは、「神聖ラングランの調和の結界」は「ヨーテンナイの調和の結界」のアップデートしたものだということである。例えば、ヨーテンナイが生きているということは、5000年前(ラングラン戦記)の時代に起きた破壊神ヴォルクルス(と調和神ラスフィトート)の降臨は、彼女の身命を脅かす規模の「邪神復活」ではなかったということである。つまり、「ヨーテンナイの調和の結界」は3柱の邪神の完全体の降臨を妨げる効果しかないという予測が生まれる(「神聖ラングランの調和の結界」はヴォルクルスの分身の復活を妨害したが、ヨーテンナイのものはヴォルクルス分身の復活を妨げない。)。ここで根本的な視点にまず話を戻すが、『F』は『[[ラングラン戦記]]』の一連の顛末(破壊神ヴォルクルスを武力で打ち倒したゼノサキスこと「剣神ランドール」にビルセイアこと「神聖ラングランの王族」の物語)を無視しているため、ユーザーがこれらの設定に対する正解をゲームのシナリオテキストから得ることはまず出来ない。「[[地上人召喚事件]]」でシュウとルオゾールが破壊してまわったヴォルクルスの「五大封印」と「調和の結界」の関係も不明のままである。「五大封印」が解けた事からヴォルクルスの分身体が完全体に近づいた事と、「調和の結界」が貼り直されてなおROE以降はかなり容易に分身体が呼び出されている事を考えると、「五大封印」はヴォルクルスの封印に特化した別の封印であり、「調和の結界」だけではカバーしきれない邪神の封印を補助するものだという推測は可能。
 
**もうひとつ別の視点からも推測した場合、「ヨーテンナイは封印の最終弁である。トロイアが用意した過去の『調和の塔』と『調和の結界』は、ラーヴァナ帝国のラングラン征服で破壊されて失われ、『暗黒の100年』と呼ばれるクライシスの原因となった。旧きトロイアの塔とトロイアの結界が破壊されたことで『戦記』の時代の戦乱を利用して2柱の邪神の分身の降臨が可能となり、邪神の脅威を前にした剣神とビルセイア家の人間は新しい『調和の塔』と『調和の結界』を築くために邁進した」という物語をはじき出すことはできる。
 
**もうひとつ別の視点からも推測した場合、「ヨーテンナイは封印の最終弁である。トロイアが用意した過去の『調和の塔』と『調和の結界』は、ラーヴァナ帝国のラングラン征服で破壊されて失われ、『暗黒の100年』と呼ばれるクライシスの原因となった。旧きトロイアの塔とトロイアの結界が破壊されたことで『戦記』の時代の戦乱を利用して2柱の邪神の分身の降臨が可能となり、邪神の脅威を前にした剣神とビルセイア家の人間は新しい『調和の塔』と『調和の結界』を築くために邁進した」という物語をはじき出すことはできる。
**神聖ラングランの歴代国王の魔力供給とヨーテンナイの結界との関係もいまいち要領をえないあやふやな説明だったが、「地上人召喚事件」後に再起動を果たした「神聖ラングランの調和の結界」があってなお、ヴォルクルスの分身が封印から解放されて復活している新暦4959年の状況(第二章とII)をみるに、彼らの結界への魔力供給が邪魔だったことは間違いない。「魔力弾事件」をヨーテンナイが望んだ背景として、何らかの機能のリセットのため魔力供給を断ち切る必要があったのかもしれない。
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**神聖ラングランの歴代国王の魔力供給とヨーテンナイの結界との関係もいまいち要領をえないあやふやな説明だったが、シリーズ中に出てきた王族たちにとって『調和の結界』は生まれる前から当たり前にあるシステムであり、そこに疑問を持ってヨーテンナイとの関連性に気付く者はいなかった模様。ヨーテンナイの口ぶりからすると結界とヨーテンナイの関連性に気付いたものはほとんどいなかったように受け取れるため、最初に結界を張った国王にしても気づいていなかった可能性がある。少なくとも、「地上人召喚事件」後に再起動を果たした「神聖ラングランの調和の結界」があってなお、ヴォルクルスの分身が封印から解放されて復活している新暦4959年の状況(第二章とII)をみるに、彼らの結界への魔力供給が邪魔だったことは間違いない。「魔力弾事件」をヨーテンナイが望んだ背景として、何らかの機能のリセットのため魔力供給を断ち切る必要があったのかもしれない。
    
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