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*登場作品:[[機動戦士ガンダムSEED]]
 
*登場作品:[[機動戦士ガンダムSEED]]
 
*分類:試作型[[モビルスーツ]]
 
*分類:試作型[[モビルスーツ]]
*型式番号:ZGMF-X13A
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*型式番号:ZGMF-X13A(旧設定ではX11A)
 
*全高:18.16m
 
*全高:18.16m
 
*重量:90.68t
 
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[[ザフト]]が開発した[[モビルスーツ]]。[[ガンダムタイプ]]の内の一機で、[[フリーダムガンダム]]、[[ジャスティスガンダム]]と同時期に開発されていた、いわば兄弟機ともいえる立場にある。ちなみに、プロヴィデンスとはキリスト教の概念で、「神の意思・摂理」、またはそこから転じて「神そのもの・天帝」といった意味を持つ。
 
[[ザフト]]が開発した[[モビルスーツ]]。[[ガンダムタイプ]]の内の一機で、[[フリーダムガンダム]]、[[ジャスティスガンダム]]と同時期に開発されていた、いわば兄弟機ともいえる立場にある。ちなみに、プロヴィデンスとはキリスト教の概念で、「神の意思・摂理」、またはそこから転じて「神そのもの・天帝」といった意味を持つ。
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この機体の本来の形式番号は「ZGMF-X11A」とフリーダム・ジャスティスに続いていた。しかし、外伝系列の作品でX11Aが取られてしまった為、X13Aへと変更された経緯を持つ。
    
核エンジンや[[ニュートロンジャマーキャンセラー]]、[[PS装甲]]、マルチロックオンシステムなどが採用されており、出力、運動性、攻撃力、防御力などの全てにおいて、在来機を遥かに凌駕する性能を持つ。宇宙空間での運用を主に想定していたのか、機動力自体はフリーダム、ジャスティスを下回るが、それを持って余りある火力が特徴。その火力を堅持するのが、最大の特徴であるバックパックと腰のジョイントに装備された無線式自動攻撃兵器、通称「[[オールレンジ攻撃|ドラグーン・システム]]('''D'''isconnected '''R'''apid '''A'''rmament '''G'''roup '''O'''verlook '''O'''peration '''N'''etwork・system=DRAGOON SYSTEM:分離式統合制御高速機動兵装群ネットワーク・システム)」の存在と言えるだろう。
 
核エンジンや[[ニュートロンジャマーキャンセラー]]、[[PS装甲]]、マルチロックオンシステムなどが採用されており、出力、運動性、攻撃力、防御力などの全てにおいて、在来機を遥かに凌駕する性能を持つ。宇宙空間での運用を主に想定していたのか、機動力自体はフリーダム、ジャスティスを下回るが、それを持って余りある火力が特徴。その火力を堅持するのが、最大の特徴であるバックパックと腰のジョイントに装備された無線式自動攻撃兵器、通称「[[オールレンジ攻撃|ドラグーン・システム]]('''D'''isconnected '''R'''apid '''A'''rmament '''G'''roup '''O'''verlook '''O'''peration '''N'''etwork・system=DRAGOON SYSTEM:分離式統合制御高速機動兵装群ネットワーク・システム)」の存在と言えるだろう。
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第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦にて、[[ラウ・ル・クルーゼ]]が搭乗して出撃し、連合、オーブの[[MS]]をことごとく葬り去った。さらに[[ディアッカ・エルスマン]]の駆る[[バスターガンダム]]を一瞬にして中破させ、[[ムウ・ラ・フラガ]]の[[ストライクガンダム]]も圧倒的な強さで退けた。その後、[[ジェネシス]]付近の宙域で[[キラ・ヤマト|キラ]]の駆る[[フリーダムガンダム]]と交戦し、[[ミーティア]]を破壊。さらにその後、熾烈な接近戦にもつれこみ、お互い、腕や足などを破壊されるが、最後はフリーダムのビームサーベルでコックピットを貫かれ、クルーゼは戦死。機体も[[ジェネシス]]の爆発の炎に灼かれ、散った。
 
第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦にて、[[ラウ・ル・クルーゼ]]が搭乗して出撃し、連合、オーブの[[MS]]をことごとく葬り去った。さらに[[ディアッカ・エルスマン]]の駆る[[バスターガンダム]]を一瞬にして中破させ、[[ムウ・ラ・フラガ]]の[[ストライクガンダム]]も圧倒的な強さで退けた。その後、[[ジェネシス]]付近の宙域で[[キラ・ヤマト|キラ]]の駆る[[フリーダムガンダム]]と交戦し、[[ミーティア]]を破壊。さらにその後、熾烈な接近戦にもつれこみ、お互い、腕や足などを破壊されるが、最後はフリーダムのビームサーベルでコックピットを貫かれ、クルーゼは戦死。機体も[[ジェネシス]]の爆発の炎に灼かれ、散った。
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裏話として、実はこの機体については当初案がなかった。しかし「ガンダムでないと今のキラ達に太刀打ちできない」ということから、急遽デザイナーの大河原邦男氏に発注し(彼は1週間で作成したという)、設定が作られた。なお、意外な事にこの風貌で空が飛べる。
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裏話として、実はこの機体については当初案がなかった。しかし「ガンダムでないと今のキラ達に太刀打ちできない」ということから、急遽デザイナーの大河原邦男氏に発注し(彼は1週間で作成したという)、設定が作られた。
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背部に装着されたバックパックの高い推進力による恩恵とプロヴィデンス本体の優秀さにより重力化でも単独で飛行可能。この辺りから本来のプロヴィデンスの機動力の高さが伺える。
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ドラグーン搭載機に変更された理由は上記以外にも、2機の兄弟機フリーダム・ジャスティスが強奪された事も理由の1つであると推測される。当初の予定では、プラズマ砲及びレールガンを装備した火力特化のフリーダムが遠距離戦を担当し、ファトゥムに搭載された実弾火器等を持ちいての中距離戦をジャスティス。そして、4本の大型ビームサーベルと高い機動力をメインに近距離戦=前衛を担当する事こそが初期のプロヴィデンスの役割。この3機の兄弟達はザフト軍の優れたパイロット達の手によって3機1組のバランスの取れた戦闘を行う筈だったのだが、クライン派による強奪(ジャスティスは離反)で3機での運用が永久に不可能となった。この段階でプロヴィデンスは既に開発終盤の段階に入っていたが、この件が引き金となり開発現場は急遽プロヴィデンスをドラグーン搭載機へと仕様変更する事となる。不足した兄弟達2機の働きをプロヴィデンスに託したのである。結果、突然のドラグーン搭載による開発の大幅な遅れや機体の調整不足・未完成な部分が多いながらもドラグーン搭載機となったプロヴィデンスはビームサーベル・ビームライフル・ドラグーンによりあらゆる距離での戦闘を単機でこなす事が可能となり、SEEDにおける最終決戦で正に「天帝」と呼ぶに相応しい戦果を挙げた。
    
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
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:対ビームシールドに大型ビームサーベルと2門のビーム砲を内蔵した複合兵装。ザフト独特の「一つの武器に多数の機能を持たせる」という思想の元に開発されており、腕にかぶせるようにして使う。武器としての取り回しを優先させた為、シールドとしての性能は低いが、近接戦闘用の武装としての性能は申し分なく、極めて強力である。なお、本機に搭載されたビームサーベルはこのシールドに内蔵されたものだけであり、他のモビルスーツのように予備が無い。この事がフリーダムとの死闘の敗因に繋がってしまった。
 
:対ビームシールドに大型ビームサーベルと2門のビーム砲を内蔵した複合兵装。ザフト独特の「一つの武器に多数の機能を持たせる」という思想の元に開発されており、腕にかぶせるようにして使う。武器としての取り回しを優先させた為、シールドとしての性能は低いが、近接戦闘用の武装としての性能は申し分なく、極めて強力である。なお、本機に搭載されたビームサーベルはこのシールドに内蔵されたものだけであり、他のモビルスーツのように予備が無い。この事がフリーダムとの死闘の敗因に繋がってしまった。
 
;ドラグーン・システム
 
;ドラグーン・システム
:[[キュベレイ]]の[[オールレンジ攻撃|ファンネル]]や、[[エルメス]]の[[オールレンジ攻撃|ビット]]を彷彿とさせる武器。連合側の[[MA]][[メビウス・ゼロ]]の[[オールレンジ攻撃|ガンバレル]]の思想を模倣、発展させた物で、ビーム砲を9門内蔵する大型の物を3基、2門内蔵する小型の物を8基、計11基43門装備している。この43門という砲門の多さはSEEDシリーズで間違いなくトップクラスであり、後に開発された同じドラグーン搭載機のレジェンド・Sフリーダムでは遥かに及ばない攻撃範囲を実現している。この装備のお陰で単機でありながらも、圧倒的な制圧力を発揮している。配置としては背部に大型3基と小型2基の合計5基、腰部に小型6基が装備され、背部の小型2基は分離せずに可動砲台として使用可能。この機能により、大気圏内でもある程度戦闘をこなせる。パイロットによって無線操作され、多角的な攻撃が可能になる。単に攻撃するだけではなく、前方広範囲に雨のようにばら撒く事で敵の攻撃を防ぐ使い方も出来る。だが、この当時のドラグーンは使用者が非常に限られる第1世代のドラグーンのため、使える者は少数に限られ、誰しも運用出来るという訳ではなかった。作品によっては実弾だったりビーム弾だったりとコロコロ変わる。
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:[[キュベレイ]]の[[オールレンジ攻撃|ファンネル]]や、[[エルメス]]の[[オールレンジ攻撃|ビット]]を彷彿とさせる武器。連合側の[[MA]][[メビウス・ゼロ]]の[[オールレンジ攻撃|ガンバレル]]の思想を模倣、発展させた物で、ビーム砲を9門内蔵する大型の物を3基、2門内蔵する小型の物を8基、計11基43門装備している。この43門という砲門の多さはSEEDシリーズで間違いなくトップクラスであり、後に開発された同じドラグーン搭載機のレジェンド・Sフリーダムでは遥かに及ばない攻撃範囲を実現している。この装備のお陰で単機でありながらも、圧倒的な制圧力を発揮している。配置としては背部に大型3基と小型2基の合計5基、腰部に小型6基が装備され、背部の小型2基は分離せずに可動砲台として使用可能。この機能により、大気圏内でもある程度戦闘をこなせる。パイロットによって無線操作され、多角的な攻撃が可能になる。単に攻撃するだけではなく、前方広範囲に雨のようにばら撒く事で敵の攻撃を防ぐ使い方も出来る。だが、この当時のドラグーンは使用者が非常に限られる第1世代のドラグーンのため、使える者は少数に限られ(現段階ではクルーゼ、プレア、コートニーの僅か3名が確認できるのみ)、誰しも運用出来るという訳ではなかった。作品によっては実弾だったりビーム弾だったりとコロコロ変わる。装着されたバックパックは高い推進力を持っており、増加した重量の影響で低下した機動力をカバーしている。
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;大型ビームサーベル×4
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:本来のプロヴィデンスに装備される筈だったもの。接近戦用の強力な武装で、当初のプランではこの大型ビームサーベルが4本装着された専用のバックパックを背部に装備していた。
    
=== [[特殊能力]] ===
 
=== [[特殊能力]] ===
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