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:息子であるはずなのだが、妻の死後は赤の他人同然で冷え切った関係となってしまう。幼い頃のアスランと在りし日の妻の写真を常に側に置いていた所を見ればわかるように、決して[[愛]]が無かったわけではない。だが、その不器用さ故に父親として接することができず、すれ違いを繰り返した末に、最期の時まで分かり合うことができなかった。実際、アスランは彼の頑迷さに憤りはすれどその死を全く悲しんでいない。
 
:息子であるはずなのだが、妻の死後は赤の他人同然で冷え切った関係となってしまう。幼い頃のアスランと在りし日の妻の写真を常に側に置いていた所を見ればわかるように、決して[[愛]]が無かったわけではない。だが、その不器用さ故に父親として接することができず、すれ違いを繰り返した末に、最期の時まで分かり合うことができなかった。実際、アスランは彼の頑迷さに憤りはすれどその死を全く悲しんでいない。
 
;レノア・ザラ
 
;レノア・ザラ
:妻。[[血のバレンタイン事件]]で死去。彼女の死がパトリックの[[ナチュラル]]への憎悪を掻き立てた。しかし、元々ナチュラルを見下す傾向があったパトリックと、そんな傾向とコーディネイター優生思想が全くなかった彼女の夫婦仲にはパトリックの意思に反して大きな溝が生じており、修復されないまま死別という結果を迎えている。スパロボ未登場。
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:妻。[[血のバレンタイン事件]]で死去。彼女の死がパトリックのナチュラルへの憎悪を掻き立てた。しかし、元々ナチュラルを見下す傾向があったパトリックと、そんな傾向とコーディネイター優生思想が全くなかった彼女の夫婦仲にはパトリックの意思に反して大きな溝が生じており、修復されないまま死別という結果を迎えている。スパロボ未登場。
 
;[[シーゲル・クライン]]
 
;[[シーゲル・クライン]]
 
:子供同士は婚約者となっている関係だが、路線の違いで対立し、後に彼を[[暗殺]]する。
 
:子供同士は婚約者となっている関係だが、路線の違いで対立し、後に彼を[[暗殺]]する。
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;[[ハザード・パシャ]]
 
;[[ハザード・パシャ]]
 
:[[UX]]ではパトリックが故人であるため絡みこそないもの、アスランと対峙した際に「パトリック・ザラの息子である貴様が言えた義理か」と反論する場面がある。
 
:[[UX]]ではパトリックが故人であるため絡みこそないもの、アスランと対峙した際に「パトリック・ザラの息子である貴様が言えた義理か」と反論する場面がある。
:…もっとも、アスランからは「だからこそ2度と過ちを繰り返しはしない」とそれを跳ね除けられてしまうのだが。
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:…もっとも、アスランからは「だからこそ、二度と過ちを繰り返しはしない」とそれを跳ね除けられてしまうのだが。
    
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
 
;「スパイを手引きしたラクス・クライン、共に逃亡し行方の解らぬその父、漏洩していたスピットブレイクの攻撃目標…子供でも解る簡単な図式だぞ! クラインが裏切り者なのだ!」
 
;「スパイを手引きしたラクス・クライン、共に逃亡し行方の解らぬその父、漏洩していたスピットブレイクの攻撃目標…子供でも解る簡単な図式だぞ! クラインが裏切り者なのだ!」
:スピットブレイクが失敗した事を報告してきた部下に[[クライン派]]の拘束を命じた場面より。実際は[[ザフト]]と[[地球連合軍]]の共倒れを望む[[ラウ・ル・クルーゼ|クルーゼ]]の策略であるが、当のパトリックは最後までその事実に気付くことは無かった。一方、[[アスラン・ザラ|アスラン]]にも内心では、子供にも解る図式に置き換えようとしているのではないかと思われていた(小説版のモノローグにて)。
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:オペレーション・スピットブレイクが失敗した事を報告してきた部下に[[クライン派]]の拘束を命じた場面より。実際は[[ザフト]]と[[地球連合軍]]の共倒れを望む[[ラウ・ル・クルーゼ|クルーゼ]]の策略であるが、当のパトリックは最後までその事実に気付くことは無かった。
;「これはそのための戦いだ!そんなことも忘れたのか!!」
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:一方、[[アスラン・ザラ|アスラン]]にも内心では、子供にも解る図式に置き換えようとしているのではないかと思われていた(小説版のモノローグにて)。
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;「これはそのための戦いだ! そんなことも忘れたのか!!」
 
:アスランに詰め寄られ「敵を滅ぼすまで戦うのか」と言われた際にこう返した。
 
:アスランに詰め寄られ「敵を滅ぼすまで戦うのか」と言われた際にこう返した。
 
:もはや完全に目的が[[ナチュラル]]殲滅となっている事が伺える。
 
:もはや完全に目的が[[ナチュラル]]殲滅となっている事が伺える。
 
;「撃て…我らの…世界を…奪った…報い…」
 
;「撃て…我らの…世界を…奪った…報い…」
:死の間際の台詞。最後まで彼は[[ナチュラル]]殲滅に取り憑かれたままであった。もともとナチュラルの所有物だった[[プラント]]を奪ったことは忘れているらしい。
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:死の間際の台詞。最後まで彼はナチュラル殲滅に取り憑かれたままであった。もともとナチュラルの所有物だった[[プラント]]を奪ったことは忘れているらしい。
 
;「あの…バカ息子が…」<br />「レノアは…お前の母はな…私にとって唯一無二の存在だったのだ…! レノアのいないこの世界など私にとっては…」
 
;「あの…バカ息子が…」<br />「レノアは…お前の母はな…私にとって唯一無二の存在だったのだ…! レノアのいないこの世界など私にとっては…」
 
:高山瑞穂版『SEED』の終盤にて。TV版で省かれたパトリックの「父性像」に、僅かながらも踏み込んだ台詞。小説版でもモノローグにてほぼ同様の発言をしていた。
 
:高山瑞穂版『SEED』の終盤にて。TV版で省かれたパトリックの「父性像」に、僅かながらも踏み込んだ台詞。小説版でもモノローグにてほぼ同様の発言をしていた。
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「名台詞」よりも所謂「世'''迷言'''」の方が目立つのは、歪みまくったキャラ設定ゆえか…?
 
「名台詞」よりも所謂「世'''迷言'''」の方が目立つのは、歪みまくったキャラ設定ゆえか…?
 
;「[[宇宙怪獣|STMC]]や[[プロトデビルン]]、[[バッフ・クラン]]に[[ゼ・バルマリィ帝国|帝国監察軍]]…」<br />「それらの脅威については私とて知っている!」
 
;「[[宇宙怪獣|STMC]]や[[プロトデビルン]]、[[バッフ・クラン]]に[[ゼ・バルマリィ帝国|帝国監察軍]]…」<br />「それらの脅威については私とて知っている!」
:[[第3次α]]宇宙ルートより、[[ヤキン・ドゥーエ]]司令室内での[[アスラン・ザラ|アスラン]]との会話。全銀河的規模の危機よりも一個人の私怨を優先させる彼が、それらの脅威についてどの程度把握しているのか、物凄く疑わしい。
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:[[第3次α]]宇宙ルートより、[[ヤキン・ドゥーエ]]司令室内での[[アスラン・ザラ|アスラン]]との会話。全銀河的規模の危機よりも一個人の私怨を優先させるパトリックが、それらの脅威についてどの程度把握しているのか、物凄く疑わしい。
;「私とて人類の未来は考えている!その為に[[ナチュラル]]を駆逐すると同時に、地球を防衛する為の兵器も用意している!」<br />「地球安全評議会のBMIIIとイージスの盾を合わせれば、人類を守る事も出来る!」
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;「私とて人類の未来は考えている! その為にナチュラルを駆逐すると同時に、地球を防衛する為の兵器も用意している!」<br />「地球安全評議会のBMIIIとイージスの盾を合わせれば、人類を守る事も出来る!」
 
:どちらも[[プラント]]オリジナルの戦力でしたっけ? …と思う間も無く、「その為には[[コーディネイター]]が地球の盟主になる必要が有る!」と怪気炎を上げ、何処までも己の私怨の正当性を訴えるのであった。
 
:どちらも[[プラント]]オリジナルの戦力でしたっけ? …と思う間も無く、「その為には[[コーディネイター]]が地球の盟主になる必要が有る!」と怪気炎を上げ、何処までも己の私怨の正当性を訴えるのであった。
 
;「このジェネシスと月のイージス…そして、BMIIIが有ればSTMCも恐れるに足らん!」
 
;「このジェネシスと月のイージス…そして、BMIIIが有ればSTMCも恐れるに足らん!」
 
:[[ジェネシス]]の第一次照射で、[[三輪防人|三輪]]率いる主力艦隊を一掃した後にブチまけた地球防衛構想。既にイージスも[[ブラックホール爆弾|BMIII]]も己が手中に収めた気でいる皮算用発言が何とも痛々しいが、同時に[[宇宙怪獣|STMC]]の脅威について全く把握していない事を露呈してしまった。この後、またもや「コーディネイターこそ新たな人類!」と力説するものだから、もう余計に始末が悪い。
 
:[[ジェネシス]]の第一次照射で、[[三輪防人|三輪]]率いる主力艦隊を一掃した後にブチまけた地球防衛構想。既にイージスも[[ブラックホール爆弾|BMIII]]も己が手中に収めた気でいる皮算用発言が何とも痛々しいが、同時に[[宇宙怪獣|STMC]]の脅威について全く把握していない事を露呈してしまった。この後、またもや「コーディネイターこそ新たな人類!」と力説するものだから、もう余計に始末が悪い。
;「ならん!各戦線がイバリューダーによって混乱している今こそが絶好の好機!」
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;「ならん! 各戦線がイバリューダーによって混乱している今こそが絶好の好機!」
:『[[W]]』にて、イバリューダーの襲撃に対しても、これこそが好機と考え共闘はせず泳がせておく始末。当作においても、人外の脅威を軽視しすぎている事が伺える。
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:『[[W]]』にて、[[イバリューダー]]の襲撃に対しても、これこそが好機と考え共闘はせず泳がせておく始末。当作においても、人外の脅威を軽視しすぎている事が伺える。
 
== 余談 ==
 
== 余談 ==
 
*[[アスラン・ザラ|アスラン]]の父親パトリック・ザラを演じた有本欽隆氏は『[[機動戦士Vガンダム]]』のテングラシー・ルース(SRW未登場)、『[[機動武闘伝Gガンダム]]』の[[ライゾウ・カッシュ]]、『[[新機動戦記ガンダムW]]』のザイード・ウィナー(SRW未登場)といった[[カテジナ・ルース|主]][[ドモン・カッシュ|要]][[カトル・ラバーバ・ウィナー|キャラ]]の父親役を演じている。
 
*[[アスラン・ザラ|アスラン]]の父親パトリック・ザラを演じた有本欽隆氏は『[[機動戦士Vガンダム]]』のテングラシー・ルース(SRW未登場)、『[[機動武闘伝Gガンダム]]』の[[ライゾウ・カッシュ]]、『[[新機動戦記ガンダムW]]』のザイード・ウィナー(SRW未登場)といった[[カテジナ・ルース|主]][[ドモン・カッシュ|要]][[カトル・ラバーバ・ウィナー|キャラ]]の父親役を演じている。
**なお、[[ガンダムシリーズ]]の政治指導者役では、『機動戦士ガンダムUC』(SRW未参戦)の[[地球連邦政府]]初代首相リカルド・マーセナスを演じている。
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**なお、[[ガンダムシリーズ]]の政治指導者役では、『[[機動戦士ガンダムUC]]』の[[地球連邦政府]]初代首相リカルド・マーセナスを演じている。
 
*敵対者への憎しみで人としてあるべき心を失った父親キャラという点では[[蒼穹のファフナー]]の[[ミツヒロ・バートランド]]と共通していると言える(なお、ミツヒロもパトリックも何の因果か部下であった人物に(ミツヒロの場合は[[狩谷由紀恵|部下]]が[[フェストゥム|敵対者]]に操られた状態でだが)よって殺されるという最期を迎えている)。
 
*敵対者への憎しみで人としてあるべき心を失った父親キャラという点では[[蒼穹のファフナー]]の[[ミツヒロ・バートランド]]と共通していると言える(なお、ミツヒロもパトリックも何の因果か部下であった人物に(ミツヒロの場合は[[狩谷由紀恵|部下]]が[[フェストゥム|敵対者]]に操られた状態でだが)よって殺されるという最期を迎えている)。
  
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