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344 バイト追加 、 2013年9月10日 (火) 00:17
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=== キャラクターの総評 ===
 
=== キャラクターの総評 ===
強大な[[ゼントラーディ]]軍から純粋に市民を守るために戦っている主人公の[[一条輝]]ら地球統合軍の軍人達を「軍人だから」という理由でたびたび批判し冷淡に接しているTV版のリン・カイフンは、視聴者からはあまり良い印象が持たれていないことが多い。<br />
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強大な[[ゼントラーディ]]軍から純粋に市民を守るために戦っている主人公の[[一条輝]]ら地球統合軍の軍人達を「軍人だから」という理由だけで批判し、冷淡な態度で接してくるTV版のリン・カイフンは、視聴者からはあまり良い印象を持たれていないことが多い。<br />
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さて、TV版のカイフンは戦争をしている地球統合軍およびその軍人に対して反感を抱いているのであるが、そもそも戦争を仕掛けてきたのは地球統合軍ではなくゼントラーディ軍であった。それにも関わらず、TV版の'''リン・カイフンは、自身の住む[[地球]]を侵略し、市民の生活を脅かすゼントラーディ軍を批判していない'''。戦争をする軍隊や軍人が嫌いなのであれば、地球統合軍はともかくゼントラーディ軍もそれと同様に嫌悪しないのは、やや不自然である。<br />
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さて、TV版のカイフンは戦争をしている地球統合軍およびその軍人に対して反感を抱いているのであるが、そもそも戦争を仕掛けてきたのは地球統合軍ではなくゼントラーディ軍である。それにも関わらず、TV版の'''リン・カイフンは、自身の住む[[地球]]を侵略し、市民の生活を脅かすゼントラーディ軍を批判していない'''。戦争をする軍隊や軍人が嫌いなのであれば、地球統合軍はともかく侵略者のゼントラーディ軍に対してもそれと同様に嫌悪していないのは、やや不自然ではある。<br />
 
また反戦主義者ならば、通常は「他国への侵略戦争を仕掛ける事や、その当事者」を批判するものであるが、TV版のカイフンの批判の矛先は侵略戦争を仕掛けて来たゼントラーディ軍ではなく、彼等から市民を守るために戦っている地球統合軍の軍人達であった。<br />
 
また反戦主義者ならば、通常は「他国への侵略戦争を仕掛ける事や、その当事者」を批判するものであるが、TV版のカイフンの批判の矛先は侵略戦争を仕掛けて来たゼントラーディ軍ではなく、彼等から市民を守るために戦っている地球統合軍の軍人達であった。<br />
 
ちなみに後年、制作者側は「TV版で、リン・カイフンを反戦主義者の設定にしたのは失敗だった」と語っている。確かに本来批判すべき侵略戦争を仕掛ける者を批判せず、彼等から市民を守るために戦っている主人公達を批判した点は、反戦主義者としては筋が通っていないと言える。<br />
 
ちなみに後年、制作者側は「TV版で、リン・カイフンを反戦主義者の設定にしたのは失敗だった」と語っている。確かに本来批判すべき侵略戦争を仕掛ける者を批判せず、彼等から市民を守るために戦っている主人公達を批判した点は、反戦主義者としては筋が通っていないと言える。<br />
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SRWでは劇場版の設定を採用しているが、TV版の設定も含まれている。
 
SRWでは劇場版の設定を採用しているが、TV版の設定も含まれている。
 
;[[スーパーロボット大戦α]]
 
;[[スーパーロボット大戦α]]
:[[NPC]]キャラ。
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:[[NPC]]キャラ。なお、[[民間人]]である[[リン・ミンメイ|ミンメイ]]を危険な目に巻き込んだ自軍をカイフンが批判する一幕があるが、TV版のものと比較すると説得力がある内容のものになっている。
 
;[[スーパーロボット大戦α外伝]]
 
;[[スーパーロボット大戦α外伝]]
 
:αに続いて劇場版の設定で登場。ミンメイ達と共に[[ティターンズ]]の人質となり、その傲慢な態度に反発していた。
 
:αに続いて劇場版の設定で登場。ミンメイ達と共に[[ティターンズ]]の人質となり、その傲慢な態度に反発していた。
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== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
 
;[[リン・ミンメイ]]
 
;[[リン・ミンメイ]]
:従妹(TV版)。妹(劇場版)。マネージャーになったカイフンと婚約するが、終戦後はミンメイから拒まれて、別れることになる。
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:従妹(TV版)。妹(劇場版)。TV版では[[横浜]]の地にて再会する。マネージャーになったカイフンと婚約するが、終戦後はミンメイから拒まれて、別れることになる。
 
:一方、劇場版ではミンメイとは恋愛関係にならず、あくまでも彼女のマネージャーとしての姿勢を貫いている。
 
:一方、劇場版ではミンメイとは恋愛関係にならず、あくまでも彼女のマネージャーとしての姿勢を貫いている。
 
;[[一条輝]]
 
;[[一条輝]]
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;「戦いは何も生み出しません。戦いが生み出すのは破壊だけです!」
 
;「戦いは何も生み出しません。戦いが生み出すのは破壊だけです!」
 
:TV版第16話「カンフー・ダンディ」で放ったカイフンの軍隊・軍人嫌いを象徴した台詞。確かに正論ではあるが、それ以前にカイフンは、侵略してくる[[ゼントラーディ]]軍から市民を守るためにやむなく戦っている統合軍の軍人達の心情や事情を理解しようとしていないのが問題である。実際に、輝からは「俺だって、別に好きで軍隊やってるわけじゃない」と返されている。
 
:TV版第16話「カンフー・ダンディ」で放ったカイフンの軍隊・軍人嫌いを象徴した台詞。確かに正論ではあるが、それ以前にカイフンは、侵略してくる[[ゼントラーディ]]軍から市民を守るためにやむなく戦っている統合軍の軍人達の心情や事情を理解しようとしていないのが問題である。実際に、輝からは「俺だって、別に好きで軍隊やってるわけじゃない」と返されている。
:なお、第19話での芸能インタビューにおいても、カイフンは上記の台詞と同様の発言をしているのだが、それをTVで視聴していた[[クローディア・ラサール|クローディア]]と[[早瀬未沙|未沙]]からは不評を買っている。
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:なお、第19話での芸能インタビューにおいても、カイフンは上記の台詞と同様の発言をしているのだが、それをTVで視聴していた[[クローディア・ラサール|クローディア]]と[[早瀬未沙|未沙]]からは顰蹙を買っている。
    
=== 劇場版 ===
 
=== 劇場版 ===
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:なお、カイフンがミンメイのスキャンダル防止のために統合軍上層部と交渉した事実を考えると、TV版の彼とは異なり、軍隊・軍人嫌いの感情は全く無いようである。
 
:なお、カイフンがミンメイのスキャンダル防止のために統合軍上層部と交渉した事実を考えると、TV版の彼とは異なり、軍隊・軍人嫌いの感情は全く無いようである。
 
;「俺がキスする。降ろせ!」<br />「早く演技するんだ! 殺されるぞ」
 
;「俺がキスする。降ろせ!」<br />「早く演技するんだ! 殺されるぞ」
:劇場版にて。ゼントラーディ軍に囚われたミンメイの命を救うために、彼等が見守る前で彼女とキスをする。彼女の命を救うための機転を利かせた行動の結果、カイフン達はゼントラーディ軍の手に掛からずに済んだ。
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:劇場版にて。ゼントラーディ軍に囚われたミンメイの命を救うために、彼等が見守る前で彼女とキスをする。こうして、彼女の命を救うための機転を利かせた行動の結果、カイフン達はゼントラーディ軍の手に掛からずに済んだ。
 
:このように、劇場版におけるカイフンの描写はTV版とは異なり、聡明さと良識性が前面に出ているのが特徴的である。
 
:このように、劇場版におけるカイフンの描写はTV版とは異なり、聡明さと良識性が前面に出ているのが特徴的である。
  
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