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== 概要 ==
 
== 概要 ==
スパロボに登場する人類の軍事組織でも[[ザフト]]のような例外<ref>ザフトは[[プラント]]が保有する軍事組織でありながら'''階級制度を設けていない'''。これは「[[コーディネイター]]は皆優れた人種であるため、わざわざ階級で優劣を表す必要はない」という自信と、前身が義勇軍だった名残からである。その代わり、着用する軍服の色で大まかな組織の上下関係が判別できるようになっている。その後の『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』における[[第2次連合・プラント大戦]]終戦後、ザフトは正式にプラント国軍と定められ、階級制度の導入等の組織再編が行われており、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』(SRW未参戦)でも言及されている。</ref>を除けば基本的に大将や大佐などの階級を採用している。基本的には将官・士官(佐官・尉官)・下士官・一般兵に別れており、おおまかには将校(将官・士官)とその下に分けられ、食堂などの設備も分離されている。士官以上に進むためには士官学校を卒業、もしくはそれに類する教育課程をクリアする必要がある。
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スパロボに登場する人類の軍事組織でも[[ザフト]]のような例外<ref>ザフトは[[プラント]]が保有する軍事組織でありながら'''階級制度を設けていない'''。これは「[[コーディネイター]]は皆優れた人種であるため、わざわざ階級で優劣を表す必要はない」という自信と、前身が義勇軍だった名残からである。その代わり、着用する軍服の色で大まかな組織の上下関係が判別できるようになっている。その後の『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』における[[第2次連合・プラント大戦]]終戦後、ザフトは正式にプラント国軍と定められ、階級制度の導入等の組織再編が行われており、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』(SRW未参戦)でも言及されている。</ref>を除けば基本的に大将や大佐などの階級を採用している。基本的には将官・士官(佐官・尉官)・下士官・一般兵に別れており、おおまかには将校(将官・士官)とその下に分けられ、食堂などの設備も分離されている。士官以上に進むためには士官学校を卒業、もしくはそれに類する教育課程をクリアする必要がある。なお、同階級の場合は先任の方が格上として扱われる。
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ただし[[OZ]]など、変則的な階級の呼び方をする組織もあり、『[[交響詩篇エウレカセブン]]』の塔州連邦軍のように佐官クラス・尉官クラスがそれぞれ現実の軍隊に置ける将官クラス・佐官クラスに相当するケースも存在する。また現実の[[自衛隊]]は軍隊というイメージを与えないようにするため一尉や一佐等の独特の呼称で呼ぶ。また[[オーブ軍]]や[[ネルフ]]など[[日本]]または日系に近い国の組織はこの名称を使っている。なお、同階級の場合は先任の方が格上となる。
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[[OZ]]など、変則的な階級の呼び方をする組織もあり、『[[交響詩篇エウレカセブン]]』の塔州連邦軍のように佐官クラス・尉官クラスがそれぞれ現実の軍隊に置ける将官クラス・佐官クラスに相当するケースも存在する。また現実の[[自衛隊]]は軍隊というイメージを与えないようにするため一尉や一佐等の独特の呼称で呼び、[[オーブ軍]]や[[ネルフ]]など[[日本]]または日系に近い国の組織はこの名称を使っている。
    
多くのロボットアニメでは、ラストネーム+階級ではなくファーストネーム+階級で呼ばれるのが慣習となっている(例:アムロ大尉、シャア大佐等)。また現実の軍隊とは異なり、戦功さえ挙げれば一兵卒でも佐官や将官にまで昇進が可能なシステムを採用している場合が多い。結果的に「階級が高いほど強い」ような状態になり、指揮官クラスが機動兵器に乗って最前線に出撃、という光景も珍しくない<ref>現実の陸、海軍では上位になればなるほどきつい訓練が課され、やはり強く、また空軍の類でも「階級が高いほど強い」のだが、そのおかげで「自分はパイロットになりたいのであって昇進したいわけではない」という人が(少なくとも航空自衛隊には)本当にいる。</ref>。一方で、(前史的な設定はともかく作中で)前線に立つ事を忌避するタイプで階級の高いキャラクターは対比的に割を食わされがちになり、いわゆる「椅子を磨いて出世した」かの如く扱われ、作品世界の軍や政治の腐敗・無見識を体現するポジションに置かれる事も少なくない。
 
多くのロボットアニメでは、ラストネーム+階級ではなくファーストネーム+階級で呼ばれるのが慣習となっている(例:アムロ大尉、シャア大佐等)。また現実の軍隊とは異なり、戦功さえ挙げれば一兵卒でも佐官や将官にまで昇進が可能なシステムを採用している場合が多い。結果的に「階級が高いほど強い」ような状態になり、指揮官クラスが機動兵器に乗って最前線に出撃、という光景も珍しくない<ref>現実の陸、海軍では上位になればなるほどきつい訓練が課され、やはり強く、また空軍の類でも「階級が高いほど強い」のだが、そのおかげで「自分はパイロットになりたいのであって昇進したいわけではない」という人が(少なくとも航空自衛隊には)本当にいる。</ref>。一方で、(前史的な設定はともかく作中で)前線に立つ事を忌避するタイプで階級の高いキャラクターは対比的に割を食わされがちになり、いわゆる「椅子を磨いて出世した」かの如く扱われ、作品世界の軍や政治の腐敗・無見識を体現するポジションに置かれる事も少なくない。
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=== 野戦任官 ===
 
=== 野戦任官 ===
戦闘において指揮資格を持った人物が全滅したため、残存人員を下士官に指揮させるとか、パイロット資格のない階級の人間を戦闘機・[[モビルスーツ]]に乗せるなど、現在の階級では就けない任務に従事させるため一時的に階級を上げること。正式には○○扱いの○○と呼ばれる。ロボットもので散見される「[[民間人]]が突然ロボットに搭乗して戦い、正規の軍に属するようになる」という現地徴用含みの流れの場合、描写が多かれ少なかれ、この要素も物語の進展と併行していると考えるのが妥当だろう。
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戦闘において指揮資格を持った人物が全滅したため、残存人員を下士官に指揮させるとか、パイロット資格のない階級の人間を戦闘機・[[モビルスーツ]]に乗せるなど、現在の階級では就けない任務に従事させるため一時的に階級を上げること。正式には○○扱いの○○と呼ばれる。ロボットもので散見される「[[民間人]]が突然ロボットに搭乗して戦い、正規の軍に属するようになる」という現地徴用<ref>なお、徴用などで軍人と同様に扱われる民間人は「軍属」と呼称される。フィクションでは「軍属」を「軍人」と混同して扱う例も存在するが、明確に別枠となる。</ref>含みの流れの場合、描写が多かれ少なかれ、この要素も物語の進展と併行していると考えるのが妥当だろう。
    
待遇などは本来の階級と同じように扱われるが、あくまでも一時的なもので、戦争が終われば元の階級に戻される。希に追認されることもあるが、現階級と元の階級の差が大きければ元の階級に戻される確率が高くなるのは言うまでもない。ただし、野戦任官時の階級で退役すれば、恩給などの待遇は野戦任官時の物で取りはからってくれる。
 
待遇などは本来の階級と同じように扱われるが、あくまでも一時的なもので、戦争が終われば元の階級に戻される。希に追認されることもあるが、現階級と元の階級の差が大きければ元の階級に戻される確率が高くなるのは言うまでもない。ただし、野戦任官時の階級で退役すれば、恩給などの待遇は野戦任官時の物で取りはからってくれる。