差分

編集の要約なし
42行目: 42行目:  
[[ブライト・ノア]]と[[ミライ・ヤシマ|ミライ・ノア]]の息子で、ノア家の長男として生まれ、[[地球]]育ちの[[アースノイド]]として育った。妹にチェーミン・ノアがいる。
 
[[ブライト・ノア]]と[[ミライ・ヤシマ|ミライ・ノア]]の息子で、ノア家の長男として生まれ、[[地球]]育ちの[[アースノイド]]として育った。妹にチェーミン・ノアがいる。
   −
ごく普通の少年として育ったが、宇宙世紀の歴史に残る二人の英雄である[[アムロ・レイ]]、そして[[シャア・アズナブル]]と関わったのを機に、青年に育った自らもまた、白き[[モビルスーツ]]である『[[ガンダムタイプ|ガンダム]]』を駆り、歴史上で「マフティー動乱」と呼ばれる戦いを引き起こす事になる。
+
ごく普通の少年として育ったが、UC0093には宇宙世紀の歴史に残る二人の英雄である[[アムロ・レイ]]、そして[[シャア・アズナブル]]と関わりシャアの反乱を生き延びた。
 +
戦後は連邦軍人となり退役するものの、秘密結社マフティー・ナビーユ・エリンへと参加し、白き[[モビルスーツ]]である『[[ガンダムタイプ|ガンダム]]』を駆り、歴史上で「マフティー動乱」と呼ばれる戦いを引き起こす事になる。
    
=== [[性格|人物]] ===
 
=== [[性格|人物]] ===
基本的に真面目で温厚な性格の持ち主で、これは父・ブライトの真面目さと母・ミライの温厚さをうまく受け継ぐ形で育ったと言える。ブライトの事は「いつもうるさい」と称しながらも、根底には家族として強い信頼関係があり、逆に家庭環境が劣悪だった[[クェス・パラヤ]]からも羨望を抱かれていた。ブライトが軍人という職業故に共に過ごす事は決して多く無く、また彼が[[グリプス戦役]]時に[[エゥーゴ]]へ参加してしまったのが原因で母や妹共々[[地球連邦軍]]や[[ティターンズ]]に狙われてしまった経験も幼少期にしているが、その事で捻くれる事は無く、13歳の頃には真っ直ぐな心を持った少年へと育っている。
+
基本的に真面目で温厚な性格の持ち主で、これは父・ブライトの真面目さと母・ミライの温厚さをうまく受け継ぐ形で育ったと言える。ブライトの事は「いつもうるさい」と称しながらも、根底には家族として強い信頼関係があり、父親である[[アデナウアー・パラヤ]]が浮気をしてばかりという家庭環境が劣悪だった[[クェス・パラヤ]]からは羨望を抱かれていた。
   −
少年期は比較的に大人しく理性的な振る舞いをしているが、好奇心も非常に旺盛で、[[第2次ネオ・ジオン抗争]]の時期にミライから先にシャトルで[[宇宙]]へ行くよう言われた際も迷う事無く受け入れたり、ラー・カイラムでモビルスーツのシミュレーションを体験してみたりもしている。一方、普段の様子とは裏腹にいざという時には周囲の予想を大きく上回るどころか危ういまでの行動力を見せる事があり、大人である[[カムラン・ブルーム]]や父親であるブライトも欺いた<ref>カムランからは「ミライ譲りのナイーブな少年」と勘違いさせてしまっている。</ref>上でプチモビに乗って予め図面で把握しておいたハッチから[[ラー・カイラム]]に忍び込んだり、偶然知り合い親交を深めたクェスを連れ戻そうと損傷した[[ジェガン]]に搭乗して戦場へ出てしまうと言った無謀さを見せている<ref>ブライトの視点で描かれる漫画『虹にのれなかった男』では、クェスの事情を知りつつも、この時のハサウェイが単なる子供の背伸び以上の強靭な意志の光を瞳に宿していて、年齢もかつて奇跡を起こしたアムロやカミーユと同年代に達しつつあった事に気付けなかったのを後悔している旨を、ブライトの独白で語られている。</ref>。モビルスーツのパイロットとしての素養の高さはこの頃より片鱗を見せており、シミュレーションでは[[ニュータイプ]]としての高い素養を備えていたクェスと同様にモビルスーツ2機撃墜の記録を出しており、ジェガンで実際に戦場へ出た際は、バルカン砲で[[ギラ・ドーガ]]を撃墜して見せている(当たり所が良かったとも言える)。
+
ブライトが軍人という職業故に共に過ごす事は決して多く無く、また彼が[[グリプス戦役]]時に[[エゥーゴ]]へ参加してしまったのが原因で母や妹共々[[地球連邦軍]][[ティターンズ]]に狙われてしまった経験も幼少期にしているが、その事で捻くれる事は無く、13歳の頃には真っ直ぐな心を持った少年へと育っている。
   −
青年期にはある程度の歳を重ねた事で後先考えない行動は鳴りを潜め、理知的な青年へ成長している。しかし一方で、自らが経験した第2次ネオ・ジオン抗争での一連の戦いによるトラウマに今も悩まされ、暗い影を抱えている。実際に劇中では上品な立ち居振る舞いを見せているが、シャトル内でマフティーを騙る[[テロリスト]]による襲撃に巻き込まれ人死の光景を目の当たりにしながらも、制圧後は何事も無かったの様に機内食を食べており、更にはまるで魔術の呪文の様な筆跡で名前を書く等、その精神の内側には歪さを滲ませている状態となっている<ref>『閃光のハサウェイ』の劇場化にあたり、監督は彼を「感情と思想に引き裂かれているキャラクター」と考えており、アフレコの際には「ハサウェイは壊れた人間です」と説明していたとされる。</ref>
+
少年期は比較的に大人しく理性的な振る舞いをしているが、好奇心も非常に旺盛で、シャアの反乱([[第2次ネオ・ジオン抗争]])の時期にミライから先にシャトルで[[宇宙]]へ行くよう言われた際も迷う事無く受け入れたり、ラー・カイラムでモビルスーツのシミュレーションを体験してみたりもしている。一方、普段の様子とは裏腹にいざという時には周囲の予想を大きく上回るどころか危ういまでの行動力を見せる事があり、大人である[[カムラン・ブルーム]]や父親であるブライトも欺いた<ref>カムランからは「ミライ譲りのナイーブな少年」と勘違いさせてしまっている。</ref>上でプチモビに乗って予め図面で把握しておいたハッチから[[ラー・カイラム]]に忍び込んだり、偶然知り合い親交を深めたクェスを連れ戻そうと損傷した[[ジェガン]]に搭乗して戦場へ出てしまうと言った無謀さを見せている<ref>ブライトの視点で描かれる漫画『虹にのれなかった男』では、クェスの事情を知りつつも、この時のハサウェイが単なる子供の背伸び以上の強靭な意志の光を瞳に宿していて、年齢もかつて奇跡を起こしたアムロやカミーユと同年代に達しつつあった事に気付けなかったのを後悔している旨を、ブライトの独白で語られている。</ref>。モビルスーツのパイロットとしての素養の高さはこの頃より片鱗を見せており、シミュレーションでは[[ニュータイプ]]としての高い素養を備えていたクェスと同様にモビルスーツ2機撃墜の記録を出しており、ジェガンで実際に戦場へ出た際は、ラー・カイラムの対空砲火を潜り抜けながら、バルカン砲で[[ギラ・ドーガ]]を撃墜するなど神業を見せた。
   −
第2次ネオ・ジオン抗争時に偶然同じシャトルに搭乗する事になったクェスと出会い好意を寄せる事になっている。当初は思春期特有の一目惚れと言えるものであったが、次第に彼女の奔放で感情のままに反発していく姿を目の当たりにしていく内に、それが「孤独による寂しさの裏返し」であった事に気付く。彼女がシャアに誘われるまま[[ネオ・ジオン]]の[[パイロット]]となりニュータイプの力で悪意を振り巻き続ける様になってしまっても、ハサウェイは最後まで彼女を見捨てようとはせず、命の危険も顧みない形で連れ戻そうと行動した末に、周囲から見捨てられて孤立してしまったクェスの心を僅かながら動かしたが、その直後に待っていたのは彼女との死別であり、これによって[[チェーン・アギ|取り返しのつかない過ち]]を犯してしまったハサウェイは、その後の人生に暗い影を落とす事になってしまった。
+
青年期では、シャアの反乱を潜り抜けた後に連邦軍人となり、ある程度の歳を重ねた事で後先考えない行動は鳴りを潜め、理知的な青年へ成長している。しかし一方で連邦軍を退役後は鬱病が発覚し、治療で地球に降りるなど自らが経験した第2次ネオ・ジオン抗争での一連の戦いによるトラウマに今も悩まされ、暗い影を抱えている。秘密結社「マフティー」の実働部隊の指導者となっている事実からも、アムロやシャアの様な一種のカリスマを持ち合わせていたのは確かと言える。
   −
ニュータイプとしての素養を持った母や、既にニュータイプとして高い素養を備えたクェスやアムロと関わっていた事もあってか、自身もニュータイプとして高い素養を備えている。青年期には、[[サイコミュ]]も扱えるレベルにまで至っているが、ハサウェイ自身は本当の意味でのニュータイプとしての才能は無い(あくまでもパイロットとしての技量を身につける異常なまでの成長速度の速さや、高度な空間認識及び危機察知能力、サイコミュを扱えたりする程度しかない)と認識している。ただし、青年期になって反連邦組織である「マフティー」の実働部隊の指導者となっている事実からも、アムロやシャアの様な一種のカリスマを持ち合わせていたのは確かと言える。
+
実際に劇中では上品な立ち居振る舞いを見せているが、スペースシャトル「ハウンゼン」内でマフティーを騙るオエンベリ軍所属のハイジャッカーによる襲撃に巻き込まれるも、同乗した[[ギギ・アンダルシア]]の発破で彼らを撃退する。映画では、人死の光景を目の当たりにしながらも、制圧後は何事も無かったの様に機内食を食べており、更にはまるで魔術の呪文の様な筆跡で名前を書く等、その精神の内側には歪さを滲ませている状態となっている。この映画での変更点について村瀬修功監督は彼を「感情と思想に引き裂かれているキャラクター」と考えており、アフレコの際には小野賢章に対し「ハサウェイは壊れた人間です」と説明した。
 +
 
 +
第2次ネオ・ジオン抗争時に偶然同じシャトルに搭乗する事になったクェスと出会い好意を寄せる事になっている。当初は思春期特有の一目惚れと言えるものであったが、次第に彼女の奔放で感情のままに反発していく姿を目の当たりにしていく内に、それが「孤独による寂しさの裏返し」であった事に気付く。彼女がシャアに誘われるまま[[ネオ・ジオン]]の[[パイロット]]となりニュータイプの力で悪意を振り巻き続ける様になってしまっても、ハサウェイは最後まで彼女を見捨てようとはせず、命の危険も顧みない形で連れ戻そうと行動した末に、周囲から見捨てられて孤立してしまったクェスの心を僅かながら動かしたが、その直後に待っていたのは彼女との死別であり、これによって[[チェーン・アギ]]を殺害。結果的にハサウェイはアクシズ・ショックの契機を起こしたが、初めての殺人経験はその後の人生に暗い影を落とす事になってしまった。
 +
 
 +
ニュータイプとしての素養を持った母や、既にニュータイプとして高い素養を備えたクェスやアムロと関わっていた事もあってか、パイロットとしてのニュータイプとしては高い素養を備えている。青年期には、[[サイコミュ]]も扱えるレベルにまで至っているが、ハサウェイ自身は、地球を汚染しない人間である本当の意味でのニュータイプとしての才能は無いと自虐している。
    
=== 劇中の様相 ===
 
=== 劇中の様相 ===
68行目: 73行目:  
その後、連邦軍に収容され、MSの無断搭乗による軍規違反は、カムランが[[核ミサイル]]をロンド・ベルに無断提供した件と共に脅迫材料とする形で、アクシズ・ショック真実の隠蔽工作にブライトが同意したことにより訴追は免れている。チェーンを殺害した件に関しては、乗っていたジェガンが元々電装系のトラブルを抱えた機体でフライトレコーダーも機能せず、更にはラー・カイラムのクルー達の温情で記録も意図的に抹消された為、真相は闇の中であった<ref>ただし本件の顛末が描写されたコミカライズ作品である『機動戦士ガンダムUC 虹にのれなかった男』において、連邦軍は「ハサウェイの行った『誤射』」に関する何らかの事情を把握している事を示唆する形でブライトを脅迫している。</ref>。
 
その後、連邦軍に収容され、MSの無断搭乗による軍規違反は、カムランが[[核ミサイル]]をロンド・ベルに無断提供した件と共に脅迫材料とする形で、アクシズ・ショック真実の隠蔽工作にブライトが同意したことにより訴追は免れている。チェーンを殺害した件に関しては、乗っていたジェガンが元々電装系のトラブルを抱えた機体でフライトレコーダーも機能せず、更にはラー・カイラムのクルー達の温情で記録も意図的に抹消された為、真相は闇の中であった<ref>ただし本件の顛末が描写されたコミカライズ作品である『機動戦士ガンダムUC 虹にのれなかった男』において、連邦軍は「ハサウェイの行った『誤射』」に関する何らかの事情を把握している事を示唆する形でブライトを脅迫している。</ref>。
   −
小説版『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン]]』では、本人がやろうと思ってたやった訳ではないのだがクェスの乗ったα・アジールを撃墜して戦果を上げており、MSに無断搭乗した罪はそれもあって無罪になっている。
+
小説版『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン]]』では、牽制で撃ったビーム・ライフルがクェスの乗ったα・アジールを直撃・撃墜してしまい戦果を上げ、戦勝ムードもありMSに無断搭乗した罪状は無罪になっている。
    
==== [[機動戦士ガンダムUC]] ====
 
==== [[機動戦士ガンダムUC]] ====
78行目: 83行目:  
[[主人公]]。クェスを失った点は共通しているものの、劇場版では『逆襲のシャア』でチェーンを、小説版では『ベルトーチカ・チルドレン』でクェスを自らの手で殺めた設定を引き継いでいる。
 
[[主人公]]。クェスを失った点は共通しているものの、劇場版では『逆襲のシャア』でチェーンを、小説版では『ベルトーチカ・チルドレン』でクェスを自らの手で殺めた設定を引き継いでいる。
   −
第2次ネオ・ジオン抗争でその身に受けた心の傷が原因で重度の鬱状態となっていたハサウェイは、療養も兼ねて植物監査官候補として地球へ降下し暮らしていた。そこで出会ったケリア・デースという女性と恋人になり、地球の自然環境もありトラウマは徐々に回復へ向かっていく。その一方、ニュータイプとして秘められた素養から、アクシズ・ショックの際に「地球を守りたい」というただ一つの願いから連邦もジオンも関係ない形でアクシズの落下を止めようとし、その命を散らせて言った兵士達の魂の声を聴いていたハサウェイは、それを機に個人と組織の人の問題を学び、そしてネオ・ジオンの総帥としてアクシズを地球に落とそうとしたシャア・アズナブルの経歴を学ばせるに至った。皮肉にも、アムロが自らの命を賭して[[νガンダム]]で引き起こした「奇跡」であったアクシズ・ショックそのものが、クェスを奪った存在でしかなかったシャアの「人類を産んだ地球を滅亡させてはならない。保全すべきだ」という思想を知る切っ掛けとなり、共感する様になったのである。
+
第2次ネオ・ジオン抗争以後に連邦軍人となったハサウェイは重度の鬱だったことが発覚し、療養も兼ねて植物監査官候補生として地球へ降下し暮らしていた。そこで出会った不法居住者のケリア・デースと恋人になり、彼女が主治医となったことと地球の自然環境もありは徐々に回復へ向かっていく。しかしケリアが不法居住者、つまり犯罪者であったことからハサウェイは彼女と結婚することが出来なかった。
 +
 
 +
そんな中、植物監査官候補生の研修先の教授アマダ・マンサンの知り合いであるクワック・サルヴァーと面会することとなった。クワックは連邦軍で将軍にまで上り詰めた傑物でクワック・サルヴァーというコードネームは「インチキ医者」の意味を持つ。彼から、地球連邦政府が警察「マン・ハンター」を使って不法居住者を年間数十万人を虐殺するか強制的に宇宙へ送り出して、地球には普通の人間が降りられないようにしていた。一方で閣僚やその面倒を見る人間などの特権階級だけが地球に住もうとする不平等政策を実施してること、それに不満を持った人々が作った反連邦政府組織「[[マフティー]]」という秘密結社の存在を教えられ、クワックがなにかキナ臭いことを望んでいるのを解っていながらも、ハサウェイはパイロットの資質をクワックの精悍さに刺激されてマフティーに参加した。「'''マフティー・ナビーユ・エリン'''<ref>スーダン語、アラブ語、古いアイルランド語の3つのメドレーからなる造語であり、「正当なる預言者の王」を意味する。
 +
 
 +
ハサウェイはニュータイプとして残留思念との対話能力により、シャアの反乱の終盤、連邦軍もネオ・ジオンも関係ない形でアクシズの落下を止めようとし死んでいった兵士達の魂の声を聴いていた。マフティー参加後のハサウェイは個人と組織の人の問題を学び、そしてネオ・ジオンの総帥としてアクシズを地球に落とそうとしたシャア・アズナブルの経歴を学ばせるに至った。シャアの出した結論が「人類を産んだ地球を滅亡させてはならない。保全すべきだ」と知り、この結論については共感する様になった。
   −
そんな中、植物監査官候補として活動する内に出会ったクワック・サルヴァーと名乗る怪しい人物(名前はコードネームで、「インチキ医者」の意味を持つ)から、未だに地球連邦がマン・ハンターを使って地球に住む人々を虐殺するか、強制的に宇宙へ送り出して特権階級のみが地球に住もうとする暴虐を重ねていいる事、そしてそれに抵抗する「[[マフティー]]」という秘密結社の存在を教えられ、この現実を黙視出来ない<ref>ただ、強制移民に関して本来の「地球を無人に近い状態にして救う」という目的がマフティーと共通している為「コロニー移民時代の趣旨と公正な運用にのっとればハンターは正義に見える」とマン・ハンターの存在を必要と思っており特権階級のみが地球に残る事を問題視している。</ref>と考えたハサウェイは、本当は忌むべき行いである事を自覚しながらもマフティーに加入する道を選ぶ。マフティーではその才能を発揮し、1年経つうちには表向きのリーダーにまで上り詰め、「'''マフティー・ナビーユ・エリン'''<ref>スーダン語、アラブ語、古いアイルランド語の3つのメドレーからなる造語であり、「正当なる預言者の王」を意味する。</ref>」を名乗るようになる。そして[[アナハイム・エレクトロニクス]]で開発された最新鋭機である[[Ξガンダム]]を手に入れ、オセアニアを舞台にゲリラによる粛清活動を続けていく。
+
組織に参加して1年程で、ハサウェイはマフティーの中枢戦闘要員となり、ハウンゼンで地球に降下後は、[[アナハイム・エレクトロニクス]]で開発された最新鋭機である[[Ξガンダム]]を手に入れ、アデレートで行われる中央閣僚会議を粉砕するため活動を行っていった。
   −
[[レーン・エイム]]の駆る[[ペーネロペー]]を中核としたケネス・スレッグ准将率いる「キルケー部隊」と何度も交戦する中、アデレードにて行われる閣僚会議にて特権階級が地球の一部を独占できるという法案を可決しようとしているという動きを聞きつけ、強襲、粛清を決意する。メディアへ声明を流し強襲を決行し、防衛部隊として立ちはだかったレーンのペーネロペーに対し技量と性能の双方で優位に立つものの、殆ど単独で戦っていた自身と対照的に連携を駆使したレーンに誘導された結果、アデレード市街へ仕掛けられたビーム・バリアに捕縛されてしまいガンダムは擱座、ハサウェイも全身火傷の重症を負う。
+
[[レーン・エイム]]の駆る[[ペーネロペー]]を中核としたケネス・スレッグ准将率いる「キルケー部隊」と何度も交戦する中、アデレードでは閣僚会議にて特権階級が地球の一部を独占できるという法案を可決しようとしていた。
 +
メディアへ声明を流し強襲を決行し、防衛部隊として立ちはだかったレーンのペーネロペーに対し技量と性能の双方で優位に立つものの、レーンに誘導されのと[[ギギ・アンダルシア]]が丁度同時刻に連邦軍に保護されたことで幸運が向こう側に舞い降りてしまい、アデレード市街へ仕掛けられたビーム・バリアーでガンダムは撃墜されてしまった。撃墜されたガンダムはペーネロペーにより埋まっていたエネルギーチューブなどを焼き切られ無力化、ハサウェイも打撲と全身火傷の重症を負う。
   −
収容後、ハサウェイが目を覚ますまでの間、連邦の官僚達の中には「意識の無いままでもいいから絞首刑にせよ」と法を完全に無視した主張をする者達もいた(それに関してハサウェイに語った連邦軍人でさえ「官僚のバカ」と呆れながら呟いていた)が、ハサウェイが意識を取り戻してから数日後、正式に銃殺刑が決定されてしまう事になる。しかし、自らの犯した罪が軽い物では無い事も自覚していたハサウェイは、泣き叫ぶ事もなく「死ぬ位は皆がやってきた事」と冷静に受け止め、処刑台にて「マフティー・ナビーユ・エリンとして」声明を残し、銃殺刑は執行。「地球を守る、健やかな精神」を未来の人類が持つ事を信じながら25歳の若さで生涯を終えた。
+
収容後、ハサウェイが目を覚ますまでの間、連邦の官僚達の中には「意識の無いままでもいいから絞首刑にせよ」と裁判もせずに強引に処刑唱える者、軍内では処刑に反対する者が出て拮抗していたが、正式に銃殺刑が決定されてしまう事になる。しかし、自らの犯した罪が軽い物では無い事も自覚していたハサウェイは表面上は取り乱すこともなく「死ぬ位は皆がやってきた事」と冷静に受け止め、処刑台にて「マフティー・ナビーユ・エリンとして」声明を残し、銃殺刑は執行。「地球を守る、健やかな精神」を未来の人類が持つ事を信じながら25歳の若さで生涯を終えた。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
115

回編集