差分
→SEED
:地球連合軍の[[パナマ基地]]が陥落し、[[グングニール]]で行動不能になった連合の[[ストライクダガー]]や通常兵器を無差別攻撃するザフト軍の姿を眺めながらつぶやいた一言。
:地球連合軍の[[パナマ基地]]が陥落し、[[グングニール]]で行動不能になった連合の[[ストライクダガー]]や通常兵器を無差別攻撃するザフト軍の姿を眺めながらつぶやいた一言。
:アラスカで情報を売り渡して大被害を出したザフトを嘲笑ったため、地球連合への裏切り者かと思いきや今度は虐殺される連合軍も嘲る場面が映されている。これらの真意が明かされるのはもうしばらく後となる。
:アラスカで情報を売り渡して大被害を出したザフトを嘲笑ったため、地球連合への裏切り者かと思いきや今度は虐殺される連合軍も嘲る場面が映されている。これらの真意が明かされるのはもうしばらく後となる。
;(ニュートロンジャマーキャンセラー? これは、また……)
:第42話にて、ニュートロンジャマーキャンセラーのデータを入手しての内心での呟き。
:クルーゼの目当てはオーブ解放戦で現れた[[フリーダムガンダム>謎の機体]]のデータであり、オーブを守って戦っていたモビルスーツのデータがなぜかザフト側にあったため、伝手を辿ってそのデータを入手していた。
:ところがそこには、この戦争を激化させるトリガーとなり得るニュートロンジャマーキャンセラーの設計データが含まれており、予期せぬところから予期せぬ形で面白そうな玩具が転がり込んできた……というシーンである。これ以降のクルーゼのテンションが若干高くなっているのは恐らくこれが一因で、「世界も人類も滅びたがっているのでは?」という願望にも似た予想を裏付ける一手目がこれだったとも言える。
;「しかし、傑作だな、ザラ議長殿」
;「しかし、傑作だな、ザラ議長殿」
:小説版ではパトリックがバルドフェルドをエターナルの艦長に任命した経緯は自身の能力不振と「砂漠の虎」の名声を利用した人気取りの結果と説明されているため、クルーゼがその経緯を知っていたのなら正しく失笑ものであろう。
:小説版ではパトリックがバルドフェルドをエターナルの艦長に任命した経緯は自身の能力不振と「砂漠の虎」の名声を利用した人気取りの結果と説明されているため、クルーゼがその経緯を知っていたのなら正しく失笑ものであろう。
;「貴様に討たれるならそれもまたとも思ったがね、ここで! だがどうやら、その器ではないようだ」
;「貴様に討たれるならそれもまたとも思ったがね、ここで! だがどうやら、その器ではないようだ」
;(所詮子は親には勝てぬということかね)
;(所詮子は親には勝てぬということかね)
:第44話「螺旋の邂逅」にて。コロニー・メンデルでの戦闘で、専用のゲイツでムゥの乗るランチャーストライクを追い詰めて。
:第44話「螺旋の邂逅」にて。コロニー・メンデルでの戦闘で、専用のゲイツでムウの乗るランチャーストライクを追い詰めて。
:ムゥになら倒されても良いという彼の思想の一部が垣間見える。また、彼の正体に関する伏線でもある。
:ムウになら倒されても良いという彼の思想の一部が垣間見える。また、彼の正体に関する伏線でもある。
;母親A「目はブルーがいいな。髪はブロンドで……」
;母親A「目はブルーがいいな。髪はブロンドで……」
;「既に遅いさ、ムウ。私は結果だよ。だから知るッ! 自ら育てた闇に食われて、人は滅ぶとなぁ!!」
;「既に遅いさ、ムウ。私は結果だよ。だから知るッ! 自ら育てた闇に食われて、人は滅ぶとなぁ!!」
:激しい競争社会の果てが「破滅」を意味する、とクルーゼは叫ぶ。
:激しい競争社会の果てが「破滅」を意味する、とクルーゼは叫ぶ。
:ロシアンルーレットにも等しいやり方でNジャマーキャンセラーが渡って、思い描いたとおりに事が運んだという事実がラウに「戦争」の枠を超えた殺し合いとそれによる「破滅」こそが人類の、世界の望みの極地だと確信させていた。
:ロシアンルーレットにも等しいやり方でNジャマーキャンセラーが渡って、思い描いたとおりに事が運んだという事実が、ラウに「戦争」の枠を超えた殺し合いとそれによる「破滅」こそが人類の、世界の望みの極地なのだという確信を与えていた。
;「また君か。厄介な奴だよ、君は! 在ってはならない存在だというのに」
;「また君か。厄介な奴だよ、君は! 在ってはならない存在だというのに……」
;キラ「何を!」
;キラ「何を!」
;「知れば誰もが望むだろう! 君の様になりたいと!」
;「知れば誰もが望むだろう! 君の様になりたいと!」
:「人類の夢」[[スーパーコーディネイター]]として生まれる為に多大な犠牲が支払われたキラ。
:「人類の夢」[[スーパーコーディネイター]]として生まれる為に多大な犠牲が支払われたキラ。
:キラが究極の能力を持った人間であると<ref>厳密にはこの認識は誤りである。詳しくはスーパーコーディネイターの項を参照。</ref>多くの人間が知れば、この世界であれば「我が子をスーパーコーディネイターに!」と考える親も多数出るだろう。だがそれは、キラが生まれた時と同様にまたもや多数の犠牲を強いる行為である。
:キラが究極の能力を持った人間であると<ref>厳密にはこの認識は誤りである。詳しくはスーパーコーディネイターの項を参照。</ref>多くの人間が知れば、この世界であれば「我が子をスーパーコーディネイターに!」と考える親も多数出るだろう。だがそれは、キラが生まれた時と同様にまたもや多数の犠牲を強いる行為である。
:「自分が持つのは能力だけではない」と否定するキラだが、クルーゼもまた「そんな事は誰も理解しない」と否定する。
:「自分が持つのは能力だけではない」と否定するキラだが、クルーゼもまた「そんな事は誰も理解しない」と否定する。それが分かるのならばそもそも自分のような存在は、いやコーディネイターなどと言う存在は生まれていないし、能力目当てに買い物などしない。今あるこの現状こそが、人は「そんな事」を理解しないし、する気もないという悪性の表れだと、ラウ・ル・クルーゼは嘲笑する。現に二年後には[[ギルバート・デュランダル|彼の旧友]]もまた、平和と言う看板のもとで遺伝子に基づく管理社会を作ろうとしている。確かに彼の言葉は私怨であり、憎悪であり、しかし正論であった。
:因みに「分からぬさ!」の時、'''唐突に叫び声を上げるクルーゼの顔がドアップになる'''ため、妙に印象に残っている、もしくは'''唐突過ぎて真面目なシーンなのに思わず笑ってしまった'''という視聴者が多発した。
:因みに「分からぬさ!」の時、'''唐突に叫び声を上げるクルーゼの顔がドアップになる'''ため、妙に印象に残っている、もしくは'''唐突過ぎて真面目なシーンなのに思わず笑ってしまった'''という視聴者が多発した。
;「君の歌は好きだったがね……だが、世界は歌のように優しくはない!」
;「君の歌は好きだったがね……だが、世界は歌のように優しくはない!」
:この台詞が流れるシーンでは該当する様々なキャラクターの回想が入る。
:この台詞が流れるシーンでは該当する様々なキャラクターの回想が入る。
:ザフトを「正義と信じ」入隊したアスラン達、地球軍としては異質な存在であるキラを「分かろうとしなかった」マリューやフレイ、キラの苦悩を「知らず」に傷付けたサイ、そのサイの言葉も「聞かなかった」キラ。確かに多くのキャラは彼の言った通りの行動を取っている。
:ザフトを「正義と信じ」入隊したアスラン達、地球軍としては異質な存在であるキラを「分かろうとしなかった」マリューやフレイ、キラの苦悩を「知らず」に傷付けたサイ、そのサイの言葉も「聞かなかった」キラ。確かに多くのキャラは彼の言った通りの行動を取っている。
:しかし、彼が利用していたアズラエル、パトリックの両名の暴走はどちらも傍の人間によって止められている。
:彼が利用していたアズラエル、パトリックの両名の暴走はどちらも傍の人間によって止められているが、二年後にも[[シン・アスカ|ザフトのとある少年]]は迷走の果てに「自分だけが正しく、それを認めないモノは間違っている」という視野狭窄に陥っている。
;キラ「そんな、あなたの理屈!」
;キラ「そんな、あなたの理屈!」
;「っは! 何が違う! 何故違う!」
;「っは! 何が違う! 何故違う!」
;「この憎しみの目と心と! 引き金を引く指しか持たぬ者たちの世界で! 何を信じる、何故信じる!」
;「この憎しみの目と心と! 引き金を引く指しか持たぬ者たちの世界で! 何を信じる、何故信じる!」
:クルーゼの思考を否定するキラだが、クルーゼは憎しみの連鎖が止まらない現状を引き合いに出す。醜悪な欲望と悪意、憎悪こそが人間でその権化であるラウに言わせれば、人間など初めから信じるに値しない生き物と断じるに足る根拠であった。
:クルーゼの思考を否定するキラだが、クルーゼは憎しみの連鎖が止まらない現状を引き合いに出す。ラウに言わせれば、人間とは醜悪な欲望とエゴ、悪意の塊であり、その権化として生み出された自分がいること自体が、人間など信じるに値しない存在だという証明だった。
:このシーンの直前ではパトリック・ザラがジェネシス発射指示に反対した側近のレイ・ユウキを銃撃しており、もう一人の側近がザラの凶行に慄く様、そして「憎しみの目と心と~」のパートではパトリックの横顔が映される。
:このシーンの直前ではパトリック・ザラがジェネシス発射指示に反対した側近のレイ・ユウキを銃撃しており、もう一人の側近がパトリックの凶行に慄く様、そして「憎しみの目と心と~」のパートではパトリックの横顔が映される。確かにこの時、世界はクルーゼの言った通りに動いていた。
;キラ「それしか知らないあなたが!」
;キラ「それしか知らないあなたが!」
:最期まで人間を否定し続けたラウ・ル・クルーゼ。確かに彼はお膳立てこそしたが、その上で殲滅という道を選んだのは人類である。その揺るぎない事実に対し、キラが出した答えは「それでも、手の届く限りを守りたい」というエゴを抱いてぶつかることだった。
:最期まで人間を否定し続けたラウ・ル・クルーゼ。確かに彼はお膳立てこそしたが、その上で殲滅という道を選んだのは人類である。その揺るぎない事実に対し、キラが出した答えは「それでも、手の届く限りを守りたい」というエゴを抱いてぶつかることだった。
:クルーゼの主張と行動は一貫して「人の悪性こそがこの世の真理であり、だからこそ私が何もしなくても勝手に人は殺し合い、そして滅ぶ」という理屈に基づいたものであり、実際身勝手な意見ではあるのだが、'''コズミック・イラという時代がその「身勝手な意見」通りに動いたことがクルーゼの主張に裏付けを与えてしまっていた。'''
:クルーゼの主張と行動は一貫して「人の悪性こそがこの世の真理であり、だからこそ私が何もしなくても勝手に人は殺し合い、そして滅ぶ」という理屈に基づいたものであり、実際身勝手な意見ではあるのだが、'''コズミック・イラという時代がその「身勝手な意見」通りに動いたことがクルーゼの主張に裏付けを与えてしまっていた。'''
:むろん三隻同盟を始め、ザフト内にもイザークやレイ・ユウキなどこの状況を止めようとする者は少なからずおり、そのおかげで本物の絶滅はギリギリで免れたが、裏を返せばその時点まではまさにクルーゼの言った通りに事が運んでいたのである。その観点では、人類に己自身を滅ぼさせようとしたクルーゼは、ある意味最後まで人間を信じていたと言えるかもしれない。
:むろん三隻同盟を始め、ザフト内にもイザークやレイ・ユウキなどこの状況を止めようとする者は少なからずおり、そのおかげで本物の絶滅はギリギリで免れたが、裏を返せばその時点まではまさにクルーゼの言った通りに事が運んでいたのである。その観点では、人類に己自身を滅ぼさせようとしたクルーゼは、'''ある意味最後まで人間を信じていた'''と言えるかもしれない。
=== SEED DESTINY ===
=== SEED DESTINY ===