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'''ミルラ・ドライド'''は『[[機動新世紀ガンダムX]]』の登場人物。
 
'''ミルラ・ドライド'''は『[[機動新世紀ガンダムX]]』の登場人物。
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
新連邦軍の[[モビルスーツ|MS]]パイロット。インド戦線で活躍し「不死身の殺人マシーン」の[[異名]]を持つエースパイロット。ニュータイプ研究所による[[ニュータイプ (X)|ニュータイプ]]候補生の一人。
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第28話に登場した「不死身の殺人マシーン」の[[異名]]を持つ[[新地球連邦]]のエースパイロット。
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「死」に対して独特な哲学を持ち、[[オルバ・フロスト]]の「怖いのか?」と言う問いに対しては「死に対して憧れにも近い感情を抱いている」と返している。しかし続く[[シャギア・フロスト]]の「自己破壊願望か」という問いにも否定を返しており、ただ死ねばいいという訳ではなく、戦場で敵とぎりぎりまで命をせめぎあってから死ぬことを望み、自身にそのような「死」を与えてくれる好敵手を探して戦いに明け暮れていた。
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[[フロスト兄弟]]が差し向ける[[カロン・ラット]]に選抜された[[ニュータイプ (X)|ニュータイプ]]候補の三番目の刺客として、[[フリーデン]]一行の勢力に戦いを仕掛ける。
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この「死への憧れ」には贖罪などの感情は一切無く、ただ自身が美しいと考えるものを求めているに過ぎないもので、自分に死を与えることができない弱い敵に対しては逆に快楽殺人者にも似た一面を見せ、自ら喜んで敵を殺す。
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=== [[性格|人物]] ===
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端正な美形の顔立ちに右目部分の隠れた跳ね上がった銀髪が特徴。階級は少尉で、インド戦線で多大な戦果を挙げた実績を持つ。
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単機での襲撃で[[フリーデン]]一行をあと一歩のところまで追い詰めるが、最終的には敗北し倒された。
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普段は理知的かつ理性的な振る舞いを見せるが、「死」に対して独特な哲学を持ち、[[オルバ・フロスト]]の「怖いのか?」と言う問いに対しては「死に対して憧れにも近い感情を抱いている」と返している。しかし続く[[シャギア・フロスト]]の「自己破壊願望か」という問いにも否定を返しており、ただ無抵抗に死ねばいいという訳では無く、「戦場で敵とギリギリまで命をせめぎ合ってから死ぬ事」を望み、自身にその様な「死」を与えてくれる好敵手を探して戦いに明け暮れていた。ただし、この「死への憧れ」には、戦場で命の奪い合いをする事への自責や贖罪等の感情は一切無く、ただ自身が美しいと考える物を求めているに過ぎない快楽主義的な物でしか無い。それ故に自分に死を与える事が出来ないと見なした弱者に対しては、逆に笑いながら容赦無く殺してしまう等、まさに「殺人マシーン」と呼ばれるに相応しい非道さを見せつける。
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搭乗機はフロスト兄弟から与えられた新連邦参謀本部製のNRX-010 [[ガブル]]
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エースパイロットだけあって、[[モビルスーツ]]のパイロットとしての操縦技術は高く、[[フロスト兄弟]]から受領したばかりで通常のモビルスーツとは明らかに企画の異なったモンスターマシンである[[ガブル]]の操縦も難なくこなしている。また、その異常な精神性と死への憧れ故に、戦闘では例え一対多数の数的に不利な状況においても落ち着いた姿勢を保っており、そして自らに死が近づいて来れば来る程、興奮状態に陥って凶暴な本性を剥き出しにしていく。
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漫画版では死への憧れは見られなかった。
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=== 劇中の様相 ===
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第28話『撃つしかないのか!』に登場。
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南アジアの小国「エスタルド人民共和国」と新地球連邦の戦いが、実質的にエスタルドの敗戦へと確定した中、フロスト兄弟から「二階級特進を賭けた[[ガンダムダブルエックス]]撃破の刺客」の三人目に任命され、過剰なまでの重機動大型モビルスーツであるガブルを受領。その際、自らの「死」への憧れと哲学を淡々と語り、それを終えた所で機体に搭乗し、フリーデン一行に仕掛けるべく出撃する。
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フリーデンがエスタルドの若き国家主席であるウィリス・アラミスを連れて国外脱出に図ろうとし渓谷を通過する所で待ち構え、[[ガロード・ラン]]、[[ウィッツ・スー]]の搭乗するガンダムダブルエックス、[[ガンダムエアマスターバースト]]の二機と交戦。機動力では圧倒的に不利な状況ながらも、その圧倒的なパワーで双方を圧倒していき、途中参戦した[[ジャミル・ニート]]の[[ガンダムエックス・ディバイダー]]の攻撃にも難無く耐え抜いて見せ、じわじわとフリーデン側のガンダム達を追い詰めていく。しかし、フリーデンから去っていた[[ロアビィ・ロイ]]が帰還して搭乗した[[ガンダムレオパルド]]が新たに参戦。最初は全く動じなかったが、死を恐れずに捨て身の戦法を仕掛けて来たガンダムレオパルドの零距離一斉射撃によってガブルのフィールドジェネレーターを破壊され、最後はレオパルドを除く3機のガンダムによる一斉射撃を受け機体は爆散。自らの追い求めていた理想的な「死」に歓喜しながら、爆炎に飲み込まれて戦死した。
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月刊コミックボンボン連載の漫画版では、[[デマー・グライフ]]、[[ドゥエート・ラングラフ]]の二人と共演。作中では三人掛かりとはいえ[[エニル・エル]]の搭乗する[[エスペランサ]]を難無く撃破して見せ、原作での死への憧れは見られなかったが、「もっと強い相手と戦いたいものだ」とボヤく等、強敵との戦いを求めるといった共通点はある。最後はデマー、ドゥエートと共にダブルエックスのツインサテライトキャノン斉射に巻き込まれて機体ごと蒸発する。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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;[[デマー・グライフ]]、[[ドゥエート・ラングラフ]]、[[アベル・バウアー]]
 
;[[デマー・グライフ]]、[[ドゥエート・ラングラフ]]、[[アベル・バウアー]]
 
:自身と同じくニュータイプ候補であったエースパイロット達。候補者の中では最終的にアベルのみがニュータイプに覚醒している。
 
:自身と同じくニュータイプ候補であったエースパイロット達。候補者の中では最終的にアベルのみがニュータイプに覚醒している。
:漫画版ではデマー、ドゥエートの二人と共演しており、[[エニル・エル]]の搭乗する[[エスペランサ]]の撃墜任務についている。最後はガロードの忠告を無視してDXに肉弾戦を挑もうとするが、3人纏めてツインサテライトキャノンの斉射に巻き込まれて消滅した。
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:漫画版ではデマー、ドゥエートの二人と共演しており、エニルの搭乗するエスペランサの撃墜任務についている。最後はガロードの忠告を無視してDXに肉弾戦を挑もうとするが、三人纏めてツインサテライトキャノンの斉射に巻き込まれて消滅した。
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;[[カロン・ラット]]
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:自らをニュータイプ候補としてリストアップしていた人物。しかし、彼女にとって所詮はモルモットの様な物でしかなく、自らの戦死後は何の感傷も示さない形で「[[カテゴリーF]]」の烙印を押されている。
    
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
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;ミルラ「失敗したら、死ぬねぇ…」
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;オルバ「怖いのか、ミルラ・ドライド少尉…?」
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;ミルラ「いや、その反対だ…。むしろ僕は、『死』に対して憧れに近い感情を抱いている…」
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;シャギア「…自己破壊願望かい?」
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;ミルラ「まさか、無抵抗に死ぬつもりはない…。命をせめぎ合ってその結果、『死』を迎える…。それが僕の理想さ…。ただし…僕を死なせられない様な奴は、この僕が殺す…!」
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:ガブルを受領した際におけるフロスト兄弟とのやり取り。自らの「死」に関する美学を淡々と語る有様はフロスト兄弟にも理解し難かった様で、呆れられていた。
 
;「早く殺せよ…!でないと、君が死ぬんだよぉぉぉぉ!!」
 
;「早く殺せよ…!でないと、君が死ぬんだよぉぉぉぉ!!」
 
:ロアビィが駆けつける前、ガロードら3人を相手に圧倒している時の叫び声。
 
:ロアビィが駆けつける前、ガロードら3人を相手に圧倒している時の叫び声。
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