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幼い頃から厳しい英才教育を受けて育ち、剣技に優れ、エレメントスクールでも常にトップの成績を誇る。エレメントとしての能力は、腕からの高速震動の発生で、それを剣に伝達させる事で所謂「高周波ブレード」としてあらゆる物質を切断出来る。しかし、性格面に関しては[[騎士道|騎士道精神]]を重んじている反面、元とは言え王家の人間らしく高飛車で気位が高く、自分こそが誰よりも最高の存在であると信じて疑わないナルシスト。また、他人を信じず排他的なまでに潔癖症の傾向があり、人前で決して食事をとろうとせず、粗野で無粋な行動は憎悪の対象としか見なせずにおり、新たにエレメントの一人となった[[アポロ]]が最も代表的な対象となっている。独特の美学を持っているのだが、独り善がりな部分が目立つ為かその美学は中々理解されず、妹のシルヴィアと[[紅麗花]]、[[リーナ・ルーン]]、[[不動GEN]]、敵である[[頭翅]]は数少ない理解者。ただし、シルヴィアは表層しか理解しておらず、リーナからは揶揄され、不動からも見透かされており、頭翅に至っては利用する為に「分析」されていただけで「共感」は全くされていなかったと論外である等、散々でもあった。
 
幼い頃から厳しい英才教育を受けて育ち、剣技に優れ、エレメントスクールでも常にトップの成績を誇る。エレメントとしての能力は、腕からの高速震動の発生で、それを剣に伝達させる事で所謂「高周波ブレード」としてあらゆる物質を切断出来る。しかし、性格面に関しては[[騎士道|騎士道精神]]を重んじている反面、元とは言え王家の人間らしく高飛車で気位が高く、自分こそが誰よりも最高の存在であると信じて疑わないナルシスト。また、他人を信じず排他的なまでに潔癖症の傾向があり、人前で決して食事をとろうとせず、粗野で無粋な行動は憎悪の対象としか見なせずにおり、新たにエレメントの一人となった[[アポロ]]が最も代表的な対象となっている。独特の美学を持っているのだが、独り善がりな部分が目立つ為かその美学は中々理解されず、妹のシルヴィアと[[紅麗花]]、[[リーナ・ルーン]]、[[不動GEN]]、敵である[[頭翅]]は数少ない理解者。ただし、シルヴィアは表層しか理解しておらず、リーナからは揶揄され、不動からも見透かされており、頭翅に至っては利用する為に「分析」されていただけで「共感」は全くされていなかったと論外である等、散々でもあった。
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実は、シルヴィアと共にかつてアクエリオンに搭乗して堕天翅族と戦っていた元・堕天翅の[[アポロニアス]]と彼と愛し合う仲となった人間の[[セリアン]]の間に生まれた子の子孫であり、共に片腕にはアポロニアスの子孫の証である赤い翅が宿っており、シルヴィアと共にその事をひた隠しにし続けている。しかし、シルヴィアが仲間達から差別される事を恐れて必死に隠していたのに対し、シリウスの場合は単に隠したいだけでなく、アポロニアスとしての過去性が無い事実が判明しても彼の血を引く自身こそがアポロニアスの転生した存在であると信じたい事への願望を通り越した執着心、そしてそれ故に自身は他者(人間)とは違う特別な存在であるのだという強烈な自惚れや自尊心にまで繋がっている等、かなり厄介な事になってしまっており、こうなってしまったのは幼少期にアポロニアスとしての過去性を一向に思い出せない事を焦った両親に責め苛まれ続けた事へのトラウマが大きく起因している。その為、自身よりもアポロニアスの転生した存在である可能性の高いアポロ<ref>実際のアポロニアスの転生した存在は不動GENであった事実が続編の『EVOL』で判明しており、劇中の誰もがその真相に辿り着けなかった。</ref>に対しての感情も、自身の嫌悪する「醜い存在」としてだけでなく、「アポロニアスの転生した者としての自身のアイデンティティを奪おうとする存在」として嫉妬と憎悪までも抱く結果になっている等、非常に捻じれた物となっている。
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実は、シルヴィアと共にかつてアクエリオンに搭乗して堕天翅族と戦っていた元・堕天翅の[[アポロニアス]]と彼と愛し合う仲となった人間の[[セリアン]]の間に生まれた子の子孫であり、共に片腕にはアポロニアスの子孫の証である赤い翅が宿っており、シルヴィアと共にその事をひた隠しにし続けている。しかし、シルヴィアが仲間達から差別される事を恐れて必死に隠していたのに対し、シリウスの場合は単に隠したいだけでなく、アポロニアスとしての過去性が無い事実が判明しても彼の血を引く自身こそがアポロニアスの転生した存在であると信じたい事への願望を通り越した執着心、そしてそれ故に自身は他者(人間)とは違う特別な存在であるのだという強烈な自惚れや自尊心にまで繋がっている等、かなり厄介な事になってしまっており、こうなってしまったのは幼少期にアポロニアスとしての過去性を一向に思い出せない事を焦った両親に責め苛まれ続けた事へのトラウマが大きく起因している。その為、自身よりもアポロニアスの転生した存在である可能性の高いアポロ<ref>実際のアポロニアスの転生した存在は不動GENであった事実が続編の『EVOL』で判明しており、劇中の誰もがその真相に辿り着けなかった。</ref>に対しての感情も、自身の嫌悪する「醜い存在」としてだけでなく、「アポロニアスの転生した者としての自身のアイデンティティや最愛の妹の愛情を奪おうとする存在」として嫉妬と憎悪までも抱く結果になっている等、非常に捻じれた物となっている。
    
アポロやシルヴィアと異なり、長らく記憶の片鱗すら無かったが、真の過去性は実はシルヴィアと同じくセリアンであり、二つに分かれてしまったセリアンの魂の記憶の中でも民を愛する優しさやアポロニアスと結ばれて幸せに包まれた「光の記憶」をシルヴィアが受け継いだのに対し、自身は自らの行いが原因で世界を破滅に導いてしまった事への罪深さに満ちた「闇の記憶」を受け継いでいた。だが、それ故にあまりに凄惨であった事から無意識に封印してしまい、必死に思い出そうとしても思い出せない状態にあり、シルヴィアが明るく健気で社交的であったのと対照的に、シリウスが暗く尊大で人嫌いなのもその事に大きく起因している。また、彼がシルヴィア以外信じられなかったのは裏を返せば自分以外信じられなかったことを暗喩している。この結果、いち早く自身の過去性の真実を突き止めた頭翅により、その心の弱さを付け込まれる形で利用される事になる。
 
アポロやシルヴィアと異なり、長らく記憶の片鱗すら無かったが、真の過去性は実はシルヴィアと同じくセリアンであり、二つに分かれてしまったセリアンの魂の記憶の中でも民を愛する優しさやアポロニアスと結ばれて幸せに包まれた「光の記憶」をシルヴィアが受け継いだのに対し、自身は自らの行いが原因で世界を破滅に導いてしまった事への罪深さに満ちた「闇の記憶」を受け継いでいた。だが、それ故にあまりに凄惨であった事から無意識に封印してしまい、必死に思い出そうとしても思い出せない状態にあり、シルヴィアが明るく健気で社交的であったのと対照的に、シリウスが暗く尊大で人嫌いなのもその事に大きく起因している。また、彼がシルヴィア以外信じられなかったのは裏を返せば自分以外信じられなかったことを暗喩している。この結果、いち早く自身の過去性の真実を突き止めた頭翅により、その心の弱さを付け込まれる形で利用される事になる。