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| == 概要 == | | == 概要 == |
− | '''「青き清浄なる世界のために」'''<ref>英語版では「'''For the preservation of our blue and pure world'''」</ref>をスローガンとする反[[コーディネイター]]団体。 | + | '''「青き清浄なる世界のために」'''<ref>英語版では「'''For the preservation of our blue and pure world'''」。英語版の台詞では多少簡略化して「'''For blue and pure world'''」となる場面が多い。</ref>をスローガンとする反[[コーディネイター]]団体。 |
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| ブルーコスモスは元来アズラエル財閥をパトロンとした環境保護団体だったが、コーディネイター問題が表沙汰になると不快感を表明。C.E.17年にはコーディネイターの製造を行っていた病院を医師や患者もろとも焼き討ちを行うなど早々に過激な行動を取るようになる。 | | ブルーコスモスは元来アズラエル財閥をパトロンとした環境保護団体だったが、コーディネイター問題が表沙汰になると不快感を表明。C.E.17年にはコーディネイターの製造を行っていた病院を医師や患者もろとも焼き討ちを行うなど早々に過激な行動を取るようになる。 |
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| === 経緯 === | | === 経緯 === |
| 『[[機動戦士ガンダムSEED]]』作中では[[地球連合軍]]内部と連合加盟国の各国政府にまで影響を及ぼしており、多くの連合軍人が加入している。「[[血のバレンタイン]]」を切っ掛けの一つとして、地球連合はコーディネイター国家である[[プラント]]と全面戦争となり、連合軍人でなくともブルーコスモスメンバー(あるいはシンパ)によるコーディネイターに対する[[テロリスト|テロ]]が行われた。 | | 『[[機動戦士ガンダムSEED]]』作中では[[地球連合軍]]内部と連合加盟国の各国政府にまで影響を及ぼしており、多くの連合軍人が加入している。「[[血のバレンタイン]]」を切っ掛けの一つとして、地球連合はコーディネイター国家である[[プラント]]と全面戦争となり、連合軍人でなくともブルーコスモスメンバー(あるいはシンパ)によるコーディネイターに対する[[テロリスト|テロ]]が行われた。 |
− | しかし、その反面で大西洋連邦大統領[[ジョゼフ・コープランド]]を始めとして、地球連合の政府機関側の最高指導部にはあまりブルーコスモスの思想は浸透しておらず、[[ロゴス]]の権力には逆らえないが、ブルーコスモスの思想を煙たがっている節が見られる。 | + | しかし、その反面で大西洋連邦大統領[[ジョゼフ・コープランド]]を始めとして、地球連合の行政機関や加盟国政府の最高指導部にはあまりブルーコスモスの思想は浸透しておらず、[[ロゴス]]の権力には逆らえないが、ブルーコスモスの思想を煙たがっている節が見られる。 |
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| アズラエル財閥の出身であるブルーコスモス盟主[[ムルタ・アズラエル]]は連合軍部の行動にも口出しできる程の力を持ち、[[第1次連合・プラント大戦|対プラント戦争]]を強力に推進した。 | | アズラエル財閥の出身であるブルーコスモス盟主[[ムルタ・アズラエル]]は連合軍部の行動にも口出しできる程の力を持ち、[[第1次連合・プラント大戦|対プラント戦争]]を強力に推進した。 |
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− | 『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』の時代においても新たな盟主である[[ロード・ジブリール]]の元、強い影響力を残している。また、ジブリールが代表を務める軍産複合体「[[ロゴス]]」がブルーコスモスの支持団体であった事実も明かされている。 | + | 『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』の時代においても新たな盟主である[[ロード・ジブリール]]の元、強い影響力を残している。また、ジブリールが代表を務める軍産複合体「[[ロゴス]]」がブルーコスモスの支持団体であった事実も明かされている。ただし、ロゴスメンバーの大部分は明確な反コーディネイターではなく、アズラエルやジブリールの様なコーディネイターに強い敵意を持っている人物は少ない。また、両名はロゴスメンバーの一員であったが、あくまでメンバーがブルーコスモス盟主を兼ねているのは恒常的な事ではないとされる。 |
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| しかし、[[第2次連合・プラント大戦|プラントとの二度目の大戦]]においてプラントの指導者である[[ギルバート・デュランダル|デュランダル議長]]の演説によってロゴスの悪事が糾弾された事が切っ掛けでロゴスは崩壊し、彼等によって支持されていたブルーコスモスはその巻き添えを食らった。 | | しかし、[[第2次連合・プラント大戦|プラントとの二度目の大戦]]においてプラントの指導者である[[ギルバート・デュランダル|デュランダル議長]]の演説によってロゴスの悪事が糾弾された事が切っ掛けでロゴスは崩壊し、彼等によって支持されていたブルーコスモスはその巻き添えを食らった。 |
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− | 組織としては戦後は瓦解・弱体化は避けられない可能性が高い反面でブルーコスモスはあくまで'''コーディネイター問題に関する思想の一つ'''に過ぎない<ref>『SEED DESTINY』本編でもデュランダルは「組織というより主義者」と明言している</ref>。作中では明言されなかったが、ロゴス壊滅による統制の欠如と空前のインフレーション発生による地球経済の大幅な後退が確認されており、ブルーコスモスの過激化も懸念されていた。そして続編の映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』(SRW未登場)ではあらすじの時点で'''ブルーコスモスの健在と暴徒化が明言されたため、『DESTINY』作中でブルーコスモス自体は根絶できなかったことになる。''' | + | 組織としては戦後は瓦解・弱体化は避けられない可能性が高い反面でブルーコスモスはあくまで'''コーディネイター問題に関する思想の一つ'''に過ぎない<ref>『SEED DESTINY』本編でもデュランダルは「組織というより主義者」と明言している</ref>。作中では明言されなかったが、小説版によるとデュランダルの「ロゴスを倒せ」との煽動により地球各国家では連合加盟国・非加盟国問わず政府関係者へのリコールと暗殺が繰り返された事による各国家は統制が欠如、ロゴス壊滅の悪影響として発生した空前のインフレーション発生による地球経済の大幅な後退が確認されており、ブルーコスモスの過激化も懸念されていた。そして続編の[[映画]]『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』(SRW未登場)ではあらすじの時点で'''ブルーコスモスの健在と暴徒化が明言されたため、『DESTINY』作中でブルーコスモス自体は根絶できなかったことになる。''' |
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| == 登場作品 == | | == 登場作品 == |
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| :『SEED』設定。『J』と世界観が似ているために扱いもほぼ同じ。本作では[[マリーメイア軍]]や[[アマルガム]]と結託している。EDでは生存した[[ナタル・バジルール|ナタル]]の告発で地球連合軍内の派閥が一掃されたことが、[[スバル・リョーコ|リョーコ]]の口から語られている。 | | :『SEED』設定。『J』と世界観が似ているために扱いもほぼ同じ。本作では[[マリーメイア軍]]や[[アマルガム]]と結託している。EDでは生存した[[ナタル・バジルール|ナタル]]の告発で地球連合軍内の派閥が一掃されたことが、[[スバル・リョーコ|リョーコ]]の口から語られている。 |
| ;[[スーパーロボット大戦K]] | | ;[[スーパーロボット大戦K]] |
− | :『DESTINY』設定。『[[蒼穹のファフナー]]』の新国連の面々もブルーコスモス寄りではあったが、コーディネイターよりも[[フェストゥム|人外の敵]]の方が遙かに脅威である事は理解していた。 | + | :『DESTINY』設定。『[[蒼穹のファフナー]]』の[[人類軍|新国連]]の面々もブルーコスモス寄りではあったが、コーディネイターよりも[[フェストゥム|人外の敵]]の方が遙かに脅威である事は理解していた。 |
| ;[[スーパーロボット大戦L]] | | ;[[スーパーロボット大戦L]] |
− | :『DESTINY』設定。ほぼ原作と同じ扱い。序盤では国連議会に多大な影響力を持ち、地球連合軍を復活させたが、[[プリベンター]]等の組織によって[[LOTUS]]が結成された他、[[トロワ・バートン|内通者]]が送り込まれていたなど対抗活動を敢行され、最後は概ね原作通りに壊滅された。 | + | :『DESTINY』設定。ほぼ原作と同じ扱い。序盤では[[国連]]議会に多大な影響力を持ち、地球連合軍を復活させたが、[[プリベンター]]等の組織によって[[LOTUS]]が結成された他、[[トロワ・バートン|内通者]]が送り込まれていたなど対抗活動を敢行され、最後は概ね原作通りに壊滅された。 |
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| === Scramble Commanderシリーズ === | | === Scramble Commanderシリーズ === |
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| ;[[スーパーロボット大戦DD]] | | ;[[スーパーロボット大戦DD]] |
| :『SEED』設定。ワールド3の第3世界に属する敵組織の一つ。裏ではテロまで支援しているので[[ミスリル]]から危険視されている。 | | :『SEED』設定。ワールド3の第3世界に属する敵組織の一つ。裏ではテロまで支援しているので[[ミスリル]]から危険視されている。 |
− | :途中から原作とは異なる展開が多くなり始め、[[生体CPU]]が登場せず、アズラエルはヤキンの戦いを生き延びるも失脚して盟主の座をジブリールに奪われる事になるが、後に[[ディスコード・ディフューザー]]の一員として謎の復活を遂げる。 | + | :途中から原作とは異なる展開が多くなり始め、[[生体CPU]]の実戦投入が間に合わず、アズラエルはヤキンの戦いを生き延びるも失脚して盟主の座をジブリールに奪われた上に幽閉されるが、後に[[ディスコード・ディフューザー]]の一員として謎の復活を遂げる。 |
− | :3章part7より『DESTINY』準拠となるが、アズラエルは既に死亡扱いとなっており、ジブリール達はこの事態を把握していない。 | + | :3章part7より『DESTINY』準拠となるが、舞い戻ったアズラエルの謀略に振り回される羽目になり、[[ファントムペイン]]は悪意ある介入が遠因となって壊滅し、[[ロゴス]]とジブリールは幽閉の意趣返しも込めてか企みに利用される事になる。 |
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| == 人物 == | | == 人物 == |
| ;[[ムルタ・アズラエル]] | | ;[[ムルタ・アズラエル]] |
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| == 余談 == | | == 余談 == |
| + | *歴代の指導者はそれぞれ[[天使]]の名前が充てられている |
| + | **『SEED』の[[ムルタ・アズラエル]]はイスラム教の死の天使、『DESTINY』の[[ロード・ジブリール]]と『FREEDOM』(SRW未参戦)に登場するミケール大佐(SRW未登場)はそれぞれダニエル書の四大天使が由来。 |
| *ブルーコスモスという[[組織]]を(あえて)分かりやすく言うならば、「『[[機動戦士ガンダムSEED|SEED]]』シリーズ版[[ティターンズ]]」である。後の『[[機動戦士ガンダム00|00]]』に登場した「[[アロウズ]]」も同様の役割を担っている組織といえる。 | | *ブルーコスモスという[[組織]]を(あえて)分かりやすく言うならば、「『[[機動戦士ガンダムSEED|SEED]]』シリーズ版[[ティターンズ]]」である。後の『[[機動戦士ガンダム00|00]]』に登場した「[[アロウズ]]」も同様の役割を担っている組織といえる。 |
| **ブルーコスモス・ティターンズ・アロウズには、「[[地球]]に本拠地を持つ軍(および政府)の実権を握っている」「地球(人)至上主義を唱え、過激極まる行動に走る」等の共通点が存在している。 | | **ブルーコスモス・ティターンズ・アロウズには、「[[地球]]に本拠地を持つ軍(および政府)の実権を握っている」「地球(人)至上主義を唱え、過激極まる行動に走る」等の共通点が存在している。 |