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先述の特攻は「'''己のヒロイズムをアピールする為のパフォーマンス'''」にすぎず、秘密裏に[[ボソンジャンプ]]で逃げ延びて潜伏したのち、T3による[[UND]]撃退を絶好の機会とみて計画を開始した。しかし、このような侵略行為を認めるはずもなかったT3を反逆者として葬るべく、黎明戦争最後の壁として大量の[[ティランド]]と共に立ちふさがる。
 
先述の特攻は「'''己のヒロイズムをアピールする為のパフォーマンス'''」にすぎず、秘密裏に[[ボソンジャンプ]]で逃げ延びて潜伏したのち、T3による[[UND]]撃退を絶好の機会とみて計画を開始した。しかし、このような侵略行為を認めるはずもなかったT3を反逆者として葬るべく、黎明戦争最後の壁として大量の[[ティランド]]と共に立ちふさがる。
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実はダイマは今に至るまで'''「挫折や失敗を経験し、それを糧に人間的な成長をする」'''という人間なら誰もがいつかは踏むステップを経る事無く、ひたすらに成功ばかりを重ね続けて今の地位を得た結果、「何の根拠もないが自分はなんでもできる」と信じ切ってしまい、'''「少年の心を持った大人」ではとても片付ける事の出来ない幼児的万能感を引きずった幼稚な大人'''と化していた。病的なまでに自信過剰で自らを客観視したり相手の立場に立って考えることができず<ref>上記のパフォーマンス発言が自分の死を悲しんだ人々の心を踏みにじると理解できなかったのはその最たるものといえる。</ref>、VTX社訓からも読み取れるパワハラ体質と共に社内外で敵を作る要因にもなっている。一方で、対外アピールを目的に[[巴武蔵]]の死を悼んでいるように振る舞うという、悪い意味でビジネスマンらしい打算的な部分もある。
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実はダイマは今に至るまで'''「挫折や失敗を経験し、それを糧に人間的な成長をする」'''という人間なら誰もがいつかは踏むステップを経る事無く、ひたすらに成功ばかりを重ね続けて今の地位を得た結果「何の根拠もないが自分はなんでもできる」と信じ切ってしまい、'''「少年の心を持った大人」ではとても片付けられない幼児的万能感を振りかざして暴走する幼稚な大人'''と化していた。病的なまでに自信過剰で自らを客観視したり相手の立場に立って考えることができず<ref>上記のパフォーマンス発言が自分の死を悲しんだ人々の心を踏みにじると理解できなかったのはその最たるものといえる。</ref>、VTX社訓からも読み取れるパワハラ体質と共に社内外で敵を作る要因にもなっている。一方で、対外アピールを目的に[[巴武蔵]]の死を悼んでいるように振る舞うという、悪い意味でビジネスマンらしい打算的な部分もある。
    
総じて「自分の行動と思想は地球人類の総意である」という思い込みとエゴに凝り固まっており、質の悪いことに本人は全てが「善意」のつもりで、地球の恥をさらすなどとは微塵も思っていない。さらに言えば銀河統一計画の動機も、「外宇宙の困難に自ら立ち上がる意思や力を持たない(と勝手にダイマが思い込んでいる)地球人類に成り代わり、自らが指標となって黄金の時代をもたらしてやろう」「自分の支配さえあれば全ての世界を幸福にできる」というミーイズムの産物である。人類を信頼していない時点で、元より黄昏の時代特有の価値観から脱却できていなかったと言えよう。
 
総じて「自分の行動と思想は地球人類の総意である」という思い込みとエゴに凝り固まっており、質の悪いことに本人は全てが「善意」のつもりで、地球の恥をさらすなどとは微塵も思っていない。さらに言えば銀河統一計画の動機も、「外宇宙の困難に自ら立ち上がる意思や力を持たない(と勝手にダイマが思い込んでいる)地球人類に成り代わり、自らが指標となって黄金の時代をもたらしてやろう」「自分の支配さえあれば全ての世界を幸福にできる」というミーイズムの産物である。人類を信頼していない時点で、元より黄昏の時代特有の価値観から脱却できていなかったと言えよう。
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