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[[兜甲児]]の祖父、[[兜十蔵]]が開発した[[マジンガーZ]]のプロトタイプ。
 
[[兜甲児]]の祖父、[[兜十蔵]]が開発した[[マジンガーZ]]のプロトタイプ。
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動力となる「光子力反応炉」の起動実験に失敗したため、機体共々[[光子力研究所]]の第7格納庫に封印されていた。自己再生、自己進化能力を持ち、プロトタイプでありながら再起動時にはマジンガーZや[[グレートマジンガー]]を遥かに上回る性能を持っていた。パイルダーが無く、人の頭脳や心が介在する余地が無いためか、カイザーパイルダーとの合体まではマジンガーではなく「皇帝」と呼称されている。また本機が原因の地震も作中で観測されている。
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動力となる「光子力反応炉」の起動実験に失敗して[[兜剣造]]に瀕死の重傷を負わせ、[[錦織つばさ|その妻]]が命を落とすという悲惨な事故を起こした<ref>生き残った剣造も表向きは死亡扱いとなったため、'''兜一家をバラバラに引き裂いた存在'''とも言える。</ref>ため、機体共々[[光子力研究所]]の第7格納庫に封印されていた。自己再生、自己進化能力を持ち、プロトタイプでありながら再起動時にはマジンガーZや[[グレートマジンガー]]を遥かに上回る性能を持っていた。パイルダーが無く、人の頭脳や心が介在する余地が無いためか、カイザーパイルダーとの合体まではマジンガーではなく「皇帝」と呼称されている。また本機が原因の地震も作中で観測されている。
    
封印の際に「悪のマジンガーを倒すためのマジンガー」という役目を与えられており、その後実際に[[量産型グレートマジンガー]]が悪の手先として光子力研究所に大挙して襲ってきたため「皇帝」として目覚めた。しかし[[暴走]]状態での起動を懸念した[[弓弦之助|弓教授]]達が、後付けの制御装置としてカイザーパイルダーを開発しており、奇しくも合体はすぐに成功。[[暴走]]状態は抑えられ「皇帝」ではなく人の頭脳、心を加えた究極のマジンガー、「マジンカイザー」となった。このことにより、「光と闇の力を持つ、正義の魔神」とも称される。それでも全容の掴めなさから危険性は引き続き危惧されており、『α』では非選択時か戦役終了後は封印されることとなる。
 
封印の際に「悪のマジンガーを倒すためのマジンガー」という役目を与えられており、その後実際に[[量産型グレートマジンガー]]が悪の手先として光子力研究所に大挙して襲ってきたため「皇帝」として目覚めた。しかし[[暴走]]状態での起動を懸念した[[弓弦之助|弓教授]]達が、後付けの制御装置としてカイザーパイルダーを開発しており、奇しくも合体はすぐに成功。[[暴走]]状態は抑えられ「皇帝」ではなく人の頭脳、心を加えた究極のマジンガー、「マジンカイザー」となった。このことにより、「光と闇の力を持つ、正義の魔神」とも称される。それでも全容の掴めなさから危険性は引き続き危惧されており、『α』では非選択時か戦役終了後は封印されることとなる。
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このマジンカイザーには「'''魔'''」「'''神'''」「'''Z'''」の三つの起動モードがある。胸に点滅マークがあり、通常時はカイザーパイルダーが合体して「Z」で戦闘を行う。「魔」は上記の「悪のマジンガーを悪用するもの」に対して、カイザーの意思で目覚めてその対象を破壊する自律モードだが、制御不能の破壊神と化してしまう恐れもある危険な状態。そして「神」は未だに謎であるが、カイザーの最大パワーを引き出す能力といわれ、一種の[[マジンパワー]]と推測されている。実際『[[スーパーロボット大戦α外伝]]』において対真ゲッター戦で甲児の台詞に「神モード起動」というものが存在する。またシンクロシステムによりパイロットの意思によって無限の力を引き出すことができる。
 
このマジンカイザーには「'''魔'''」「'''神'''」「'''Z'''」の三つの起動モードがある。胸に点滅マークがあり、通常時はカイザーパイルダーが合体して「Z」で戦闘を行う。「魔」は上記の「悪のマジンガーを悪用するもの」に対して、カイザーの意思で目覚めてその対象を破壊する自律モードだが、制御不能の破壊神と化してしまう恐れもある危険な状態。そして「神」は未だに謎であるが、カイザーの最大パワーを引き出す能力といわれ、一種の[[マジンパワー]]と推測されている。実際『[[スーパーロボット大戦α外伝]]』において対真ゲッター戦で甲児の台詞に「神モード起動」というものが存在する。またシンクロシステムによりパイロットの意思によって無限の力を引き出すことができる。
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[[人類補完計画]]発動時には条件の「悪のマジンガー」が無関係でありながら自律稼働で阻止しに向かうが、完全な暴走ではなく現場では甲児の操縦を受け入れている。その際の[[冬月コウゾウ]]の推測では、「自身には、ヒトの心が必要だと理解した故の阻止行動」として、カイザーを「ヒトの心を持った魔神」と称した。そしてその判断や行動はただのプログラムではなく、魂を持つため(制作者による魂の創造か、他者の魂の定着か、自己進化の過程の産物かは不明)と見なしている(「魔神皇帝」のシナリオで甲児が「おじいさんが俺を呼んでいる」といった発言をしている事から制作者の十蔵本人の魂の可能性もある)。『第2次α』でも、敵に操られた時には悲しんでいることを[[真田ケン太|ケン太]]のみならず[[天海護|護]]も感じており、[[クストース]]に敵意を示していることからもそのことが裏付けられている。
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[[人類補完計画]]発動時には条件の「悪のマジンガー」が無関係でありながら自律稼働で阻止しに向かうが、完全な暴走ではなく現場では甲児の操縦を受け入れている。その際の[[冬月コウゾウ]]の推測では、「自身には、ヒトの心が必要だと理解した故の阻止行動」として、カイザーを「ヒトの心を持った魔神」と称した。そしてその判断や行動はただのプログラムではなく、魂を持つため(制作者による魂の創造か、他者の魂の定着か、自己進化の過程の産物かは不明)と見なしている。この魂は『α外伝』の未来世界においてもずっと甲児が戻ってくるのを待っているなど、甲児を何より大切にしている描写があり、『α』の「魔神皇帝」のシナリオで甲児が「おじいさんが俺を呼んでいる」といった発言をしている事から制作者の十蔵本人の魂が宿っている可能性もある。『第2次α』でも、敵に操られた時には悲しんでいることを[[真田ケン太|ケン太]]のみならず[[天海護|護]]も感じており、[[クストース]]に敵意を示していることからもそのことが裏付けられている。
    
なお、『α外伝』の終盤で未来のマジンカイザーが現代に訪れる際に、現代側と重複して2機のマジンカイザーが存在していないのは、マジンカイザーという存在は余りに強大な力を持つ存在であるゆえ、時間の強制力と復元力により同一時間軸での存在を合一化する作用が働いたためとされる。なお、[[アンソロジーコミック]]では[[真ゲッターロボ (ロボット)|真ゲッターロボ]]と共に自律稼働して未来から帰還した有人の方を迎え撃つエピソードがある。
 
なお、『α外伝』の終盤で未来のマジンカイザーが現代に訪れる際に、現代側と重複して2機のマジンカイザーが存在していないのは、マジンカイザーという存在は余りに強大な力を持つ存在であるゆえ、時間の強制力と復元力により同一時間軸での存在を合一化する作用が働いたためとされる。なお、[[アンソロジーコミック]]では[[真ゲッターロボ (ロボット)|真ゲッターロボ]]と共に自律稼働して未来から帰還した有人の方を迎え撃つエピソードがある。