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267 バイト除去 、 2023年4月13日 (木) 20:35
→‎概要: 誤った記述の修正。 ①ガンダムファイトは「格闘大会」でも「競技」でもない。元々射撃等の戦闘技術を用いることに問題はないが、第1回大会優勝者である武闘家が圧倒的な強さを見せつけたため、上澄みが優秀な武闘家で占められるようになっただけの『参戦者を1人に限定した戦争』である。 ②第12回大会までの間、射撃兵装へのレギュレーションは皆無ではなかった。半径数㎞を消滅させる攻撃範囲を有するビーム砲等は禁止されている。
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== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[スペースコロニー|コロニー国家]]の代表者によって行われる[[モビルスーツ]]格闘大会。出場者は[[ガンダムファイター]]と呼ばれる。
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ガンダムファイトとは、[[スペースコロニー|コロニー国家]]の代表者によって行われる[[モビルスーツ]]戦争の代替行為。出場者は[[ガンダムファイター]]と呼ばれる。
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『[[機動武闘伝Gガンダム]]』の舞台である未来世紀では、物語開始前に『(第一次)カオス戦争』と呼ばれる地球とコロニー連合とが争った破滅的な戦争が発生しており、結果コロニー連合側が勝利するものの双方に甚大な人的・物的損害が生じている。その後今度はコロニー国家間同士での緊張が高まり、第二次カオス戦争勃発は時間の問題という状態になっていた。この状況を憂慮したE.C.デューサー教授は、全面戦争を回避する方策として競技の形式を借りた代理戦争であるこの概念を提唱した<ref>戦争に勝利できる戦力を保持している大国家は当然この提言に難色を示したが、[[シャッフル同盟]]の根回しにより、最終的に全コロニー国家がガンダムファイトの開催を認めている。</ref>。このガンダムファイトは4年に一度開催され、優勝者が所属するコロニー国家はその後4年間にわたりコロニー国家連合の主導権を得る。また、競技には、軍用MSとは異なる[[モビルトレースシステム|専用の操縦系統]]を備え持った競技用の機体「[[モビルファイター]]」(MF) を用いる。これには、軍事転用できない技術の開発に各国の国家予算を掛けさせ、軍縮を促す狙いがある。
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『[[機動武闘伝Gガンダム]]』の舞台である未来世紀では、物語開始前に『(第一次)カオス戦争』と呼ばれる地球とコロニー連合とが争った破滅的な戦争が発生しており、結果コロニー連合側が勝利するものの双方に甚大な人的・物的損害が生じている。その後今度はコロニー国家間同士での緊張が高まり、第二次カオス戦争勃発は時間の問題という状態になっていた。この状況を憂慮したE.C.デューサー教授は、全面戦争を回避する方策として代理戦争であるこの概念を提唱した<ref>戦争に勝利できる戦力を保持している大国家は当然この提言に難色を示したが、[[シャッフル同盟]]の根回しにより、最終的に全コロニー国家がガンダムファイトの開催を認めている。</ref>。このガンダムファイトは4年に一度開催され、優勝者が所属するコロニー国家はその後4年間にわたりコロニー国家連合の主導権を得る。また、ファイトには、軍用MSとは一線を画す[[モビルトレースシステム|専用の操縦系統]]を備え持った専用の機体「[[モビルファイター]]」(MF) を用いる。
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競技そのものは「サバイバルイレブン」と「決勝ラウンド」の2つの段階に分かれる。詳細は後述。
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ファイト期間は「サバイバルイレブン」と「決勝ラウンド」の2つの段階に分かれる。詳細は後述。
    
戦争の回避手段として、また決勝大会は現実のオリンピックのように興行的な側面もあることから一定の人気があり、コロニーの住人からは好意的に見られている。一方で、第一次カオス戦争の敗戦地域である地球がイベントの舞台と定められている上に、機動兵器同士がぶつかり合う影響で各地で生じる甚大な環境破壊や人的被害への補償も無いことから、地球の住人からは基本的に歓迎されていない。
 
戦争の回避手段として、また決勝大会は現実のオリンピックのように興行的な側面もあることから一定の人気があり、コロニーの住人からは好意的に見られている。一方で、第一次カオス戦争の敗戦地域である地球がイベントの舞台と定められている上に、機動兵器同士がぶつかり合う影響で各地で生じる甚大な環境破壊や人的被害への補償も無いことから、地球の住人からは基本的に歓迎されていない。
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優勝国の権益が大きいために確実に勝利するための不正も横行している。例を挙げれば、ガンダムファイターにふさわしい格闘家に対し、国家権力でガンダムファイト参加を強制する<ref>父親を人質にされて参加を強制されたドモンや、小さい頃から望まずに軍人として英才教育を受けさせられてきたアレンビーも被害者と言える。</ref>、相手ファイターがガンダムに乗っていない時に暗殺する、など。劇中ではこうした競技の闇の部分も度々クローズアップされている。また、「格闘大会」という名目ゆえ、モビルファイターの各種武装には射撃武器は歓迎されていないながらも明確なレギュレーションが存在しないため、一時は射撃兵装を重視したブリテンガンダムが3大会連続で優勝し、不公平感に不満を抱いた列強によってガンダムファイトが放棄され再び全面戦争の危機に直面するなど、危ういバランスの上で成り立っている。
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優勝国の権益が大きいために確実に勝利するための不正も横行している。例を挙げれば、ガンダムファイターにふさわしい武闘家に対し、国家権力でガンダムファイト参加を強制する<ref>父親を人質にされて参加を強制されたドモンや、小さい頃から望まずに軍人として英才教育を受けさせられてきたアレンビーも被害者と言える。</ref>、相手ファイターがガンダムに乗っていない時に暗殺する、など。劇中ではこうした闇の部分も度々クローズアップされている。一時は射撃兵装を重視したブリテンガンダムが3大会連続で優勝したことによって、火器の規制をすべきとの声を挙げた国々によりガンダムファイトの存続そのものが危ぶまれ、再度全面戦争の危機に直面するなど、危ういバランスの上で成り立っている。
    
劇中で行われている「第13回大会」は[[デビルガンダム]]を巡る各国の陰謀に巻き込まれて混迷を極めたため、優勝国が権利を放棄しているが、ガンダムファイトは戦争回避のために依然として必要とされており、様々な問題を孕みつつも引き続き開催されていくであろうことが最終回で語られる。
 
劇中で行われている「第13回大会」は[[デビルガンダム]]を巡る各国の陰謀に巻き込まれて混迷を極めたため、優勝国が権利を放棄しているが、ガンダムファイトは戦争回避のために依然として必要とされており、様々な問題を孕みつつも引き続き開催されていくであろうことが最終回で語られる。