差分

40行目: 40行目:  
「技術の喪失により次第に本来の力を失っていくHMの継承者」という役割も担っていたアマンダラであったが、ペンタゴナ全体で戦争が起こっているのもそっちのけで、実益と道楽を兼ねてHMの発掘・設計・開発に携わり、「死の商人」として武器密売を行っていた。そして、[[ポセイダル軍]]と反乱軍の双方に武器提供を行い(本人曰く「反乱軍から[[資金|金銭]]の類は受け取ってない」)、特にヤーマン王朝の末裔である[[ダバ・マイロード]]と、ポセイダル軍で頭角を現し始めた青年・[[ギャブレット・ギャブレー]]の二人には、「未来を切り開く若者」と見込み、いろいろと便宜を図ってきた<ref>なお、ヤーマン王朝によって家族を殺されたアマンダラにとってダバとは本来憎むべきヤーマン王朝の末裔である。また、アマンダラ自身もこの事実を知っているはずなのだが、彼を自身の後継者にまで据えるほど気に入っていた所を見ると、ヤーマン王朝への復讐などもはや考えていなかった(あるいはダバにその責を負わせるつもりは無かった)と解釈する事も可能である。</ref>。
 
「技術の喪失により次第に本来の力を失っていくHMの継承者」という役割も担っていたアマンダラであったが、ペンタゴナ全体で戦争が起こっているのもそっちのけで、実益と道楽を兼ねてHMの発掘・設計・開発に携わり、「死の商人」として武器密売を行っていた。そして、[[ポセイダル軍]]と反乱軍の双方に武器提供を行い(本人曰く「反乱軍から[[資金|金銭]]の類は受け取ってない」)、特にヤーマン王朝の末裔である[[ダバ・マイロード]]と、ポセイダル軍で頭角を現し始めた青年・[[ギャブレット・ギャブレー]]の二人には、「未来を切り開く若者」と見込み、いろいろと便宜を図ってきた<ref>なお、ヤーマン王朝によって家族を殺されたアマンダラにとってダバとは本来憎むべきヤーマン王朝の末裔である。また、アマンダラ自身もこの事実を知っているはずなのだが、彼を自身の後継者にまで据えるほど気に入っていた所を見ると、ヤーマン王朝への復讐などもはや考えていなかった(あるいはダバにその責を負わせるつもりは無かった)と解釈する事も可能である。</ref>。
   −
しかし、ミアンを[[バイオリレーションシステム]]で思うがままに操ってペンタゴナワールドを長年支配していた体制も、次第に綻びが見えるのと共に崩れてしまう。反乱軍の想定外といえる活性化、[[ギワザ・ロワウ]]率いる[[13人衆]]の反乱、更にはアマンダラやミアンおよびバイオリレーションの秘密を知るフラットがミアンを解放すべく暗躍を始め、ミアン自身までもがバイオリレーションの副作用によって自分を本当のポセイダルと思うようになる等々。アマンダラの仕組んでいたシナリオは、次々と狂っていく。そして、バイオリレーションを通じてミアンの異常を察知したアマンダラは、執事のエイマンと共に自らスヴェートに乗り込む形で、遂に表舞台に引きずり出された。
+
しかし、ミアンを[[バイオリレーションシステム]]で思うがままに操ってペンタゴナワールドを長年支配していた体制も、反乱軍の想定外といえる活性化、[[ギワザ・ロワウ]]率いる[[13人衆]]の反乱、更にはアマンダラやミアンおよびバイオリレーションの秘密を知るフラットがミアンを解放すべく暗躍を始め、ミアン自身までもがバイオリレーションの副作用によって自分を本当のポセイダルと思うようになる等々、次第に綻びが見え出し崩れてしまう。アマンダラの仕組んでいたシナリオは、皮肉なことに便宜を図ってきた若者たちと、都合よく利用するようになっていた女たちの手により次々と狂っていった。そして、バイオリレーションを通じてミアンの異常を察知したアマンダラは、執事のエイマンと共に自らスヴェートに乗り込む形で、遂に表舞台に引きずり出された。
    
ミアンを使ってスヴェートの自爆システムを起動させる事で、反乱軍とギワザ軍の双方を全滅させようと目論むが、真実をフラットから聞かされた上に自分こそが本物のポセイダルであると思い込んだミアンからは悉く反発されてしまう。思うように事が進まず、ダバに追い詰められたアマンダラは、[[オージ]]に乗り込んでダバと対峙。バイオリレーションシステムの力で若返り、圧倒的な力でダバを追い詰めるが、正気に戻ったミアンがシステムを切ったため、身体が急速に老化して消滅。アマンダラ・カマンダラこと真のオルドナ・ポセイダルに支配された時代は、ようやく終焉を迎える事になるのだった。
 
ミアンを使ってスヴェートの自爆システムを起動させる事で、反乱軍とギワザ軍の双方を全滅させようと目論むが、真実をフラットから聞かされた上に自分こそが本物のポセイダルであると思い込んだミアンからは悉く反発されてしまう。思うように事が進まず、ダバに追い詰められたアマンダラは、[[オージ]]に乗り込んでダバと対峙。バイオリレーションシステムの力で若返り、圧倒的な力でダバを追い詰めるが、正気に戻ったミアンがシステムを切ったため、身体が急速に老化して消滅。アマンダラ・カマンダラこと真のオルドナ・ポセイダルに支配された時代は、ようやく終焉を迎える事になるのだった。
1,468

回編集