差分

210 バイト追加 、 2023年1月9日 (月) 01:32
26行目: 26行目:  
参加当初は留学生としての身分を利用し、帝国への潜入工作に加わっているが、やがて適性を認められてモビルスーツパイロットとなった。木星帝国本拠地の急襲、[[地球]]近海での攻防、地球に降下してからの戦闘などで着実にパイロットしての技量を上げてゆく。[[木星戦役]]の終盤、[[ジュピトリス9]]への強襲や[[ディビニダド]]による地球破壊阻止などに活躍している。[[木星戦役]]の後、[[キンケドゥ・ナウ]]から[[クロスボーン・ガンダムX1|X1]]を譲り受け、宇宙海賊クロスボーン・バンガードの活動を受け継ぎ、名実ともにキンケドゥに代わるクロスボーン・バンガードのエースパイロットとなる。
 
参加当初は留学生としての身分を利用し、帝国への潜入工作に加わっているが、やがて適性を認められてモビルスーツパイロットとなった。木星帝国本拠地の急襲、[[地球]]近海での攻防、地球に降下してからの戦闘などで着実にパイロットしての技量を上げてゆく。[[木星戦役]]の終盤、[[ジュピトリス9]]への強襲や[[ディビニダド]]による地球破壊阻止などに活躍している。[[木星戦役]]の後、[[キンケドゥ・ナウ]]から[[クロスボーン・ガンダムX1|X1]]を譲り受け、宇宙海賊クロスボーン・バンガードの活動を受け継ぎ、名実ともにキンケドゥに代わるクロスボーン・バンガードのエースパイロットとなる。
   −
後年、[[ザンスカール戦争]]を舞台とした『ゴースト』と、その更に16,7年後を舞台とする『DUST』『X-11』(いずれもSRW未参戦)ではある事情から「カーティス・ロスコ」という[[偽名]]を用いている<ref>「鋼鉄の7人」作戦時に目を酷使し、更に[[コロニーレーザー]]の爆発光の影響で盲目になっている。また作戦の1年後にベルナデットと再会した際には整形で容姿が変わっている上に身長が伸びている。</ref><ref>『X-11』の時代においては52歳になり、直接ストーリーに絡んでくるガンダム主人公としては[[フリット・アスノ]]に次ぐ高齢となっている。</ref>。
+
後年、[[ザンスカール戦争]]を舞台とした『ゴースト』と、その更に16,7年後を舞台とする『DUST』『X-11』(いずれもSRW未参戦)ではある事情から「カーティス・ロスコ」という[[偽名]]を用いている<ref>「鋼鉄の7人」作戦時に目を酷使し、更に[[コロニーレーザー]]の爆発光の影響で[[医療・病障害|盲目]]になっている。また作戦の1年後にベルナデットと再会した際には整形で容姿が変わっている上に身長が伸びている。</ref><ref>『X-11』の時代においては52歳になり、直接ストーリーに絡んでくるガンダム主人公としては[[フリット・アスノ]]に次ぐ高齢となっている。</ref>。
   −
機械工学科の学生で元々作業用MSの免許を持っており、クロスボーン・バンガードに入る前、[[クロスボーン・ガンダムX1|X1]]を相手にした初出撃時には「砲台代わりにはなる」といって出撃したが、X1のザンバスターの斬撃に諸共に切られたとはいえ咄嗟に[[ビームサーベル]]を防御用に構えたりと、砲台どころかMSに対しての適性は高い。本来[[エース]]パイロット用と考えられていた[[クロスボーン・ガンダムX3|X3]]を短期間で使いこなしていることや、地上に降下したあと、互いに不慣れな地上での戦いとはいえ数の上で不利な[[死の旋風隊]]を相手取った3対1の戦闘で互角に持ち込み、キンケドゥが到着するまで持ち堪える等、ともかく適応力が抜群に高く「戦う度に強くなる」を地でいく[[主人公]]であった。また、『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』の[[キャラクター事典]]における「追い詰められてからが強い」という解説はかなり的確である。ただし、本編最終話にてディビニダドに乗った[[クラックス・ドゥガチ|ドゥガチ]]が戦闘は素人であることから「おれでも……勝てるかもしれない!」と発言するなど、本人は自分の操縦技術はそこまで高くないと考えていたようである。戦闘では、師匠にあたるキンケドゥ譲りの、正攻法に拘らないその場の状況を上手く利用した戦法を好んで使う(これは木星戦役時代には、自分の操縦技術に自信を持っていなかったという点もある。実際、肝心な時に遠距離狙撃を尽く失敗しており、純粋な操縦技術のみで当時勝利した相手も[[カラス]]とその兵達くらいしかいない)。
+
機械工学科の学生で元々作業用MSの免許を持っており、クロスボーン・バンガードに入る前、[[クロスボーン・ガンダムX1|X1]]を相手にした初出撃時には「砲台代わりにはなる」といって出撃したが、X1のザンバスターの斬撃に諸共に斬られたとはいえ咄嗟に[[ビームサーベル]]を防御用に構えたりと、砲台どころかMSに対しての適性は高い。本来[[エース]]パイロット用と考えられていた[[クロスボーン・ガンダムX3|X3]]を短期間で使いこなしていることや、地上に降下したあと、互いに不慣れな地上での戦いとはいえ数の上で不利な[[死の旋風隊]]を相手取った3対1の戦闘で互角に持ち込み、キンケドゥが到着するまで持ち堪える等、ともかく適応力が抜群に高く「戦う度に強くなる」を地でいく[[主人公]]であった。また、『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』の[[キャラクター事典]]における「追い詰められてからが強い」という解説はかなり的確である。ただし、本編最終話にてディビニダドに乗った[[クラックス・ドゥガチ|ドゥガチ]]が戦闘は素人であることから「おれでも……勝てるかもしれない!」と発言するなど、本人は自分の操縦技術はそこまで高くないと考えていたようである。戦闘では、師匠にあたるキンケドゥ譲りの、正攻法に拘らないその場の状況を上手く利用した戦法を好んで使う(これは木星戦役時代には、自分の操縦技術に自信を持っていなかったという点もある。実際、肝心な時に遠距離狙撃を尽く失敗しており、純粋な操縦技術のみで当時勝利した相手も[[カラス]]とその兵達くらいしかいない)。
    
また、工学科での経験の範疇なのか否か、木星戦役当時から[[スパイ|工作兵]]まがいの技術も身につけており、とある動機から、本人曰く「ハンドコンピュータ(ノート・パソコンサイズの端末)でも全艦のバーニアを暴走させるぐらい」の多数の仕掛けを[[マザー・バンガード]]艦内に独力で細工した事もある。(実際には、トビアの目論見と全く異なるキンケドゥのアイデアに転用されたが。)
 
また、工学科での経験の範疇なのか否か、木星戦役当時から[[スパイ|工作兵]]まがいの技術も身につけており、とある動機から、本人曰く「ハンドコンピュータ(ノート・パソコンサイズの端末)でも全艦のバーニアを暴走させるぐらい」の多数の仕掛けを[[マザー・バンガード]]艦内に独力で細工した事もある。(実際には、トビアの目論見と全く異なるキンケドゥのアイデアに転用されたが。)
 
考えようによっては後年の片鱗を窺わせる発想と手練であり、木星の腕利き工作員たるカラスのお眼鏡にかなうにふさわしい資質が既に芽生えていたと言えるだろう。
 
考えようによっては後年の片鱗を窺わせる発想と手練であり、木星の腕利き工作員たるカラスのお眼鏡にかなうにふさわしい資質が既に芽生えていたと言えるだろう。
   −
『クロスボーン・ガンダム』時代はニュータイプか否かは最後まで明確にされなかったが、『スカルハート』以降は随所で優れたニュータイプ能力を発揮している。もっとも本人は自身のニュータイプ能力に対しナイーブな思い悩みはせず、ニュータイプを集めようとする[[シェリンドン・ロナ]]に対しては強く批判するなど、ニュータイプを至上とする主義には嫌悪を見せており、最終的には地球での体験から「ニュータイプは宇宙という環境に適応しただけのただの人間」「ニュータイプにならなければ人類が分かり合えないとは思わない」という結論に至った。『ゴースト』においては、自ら観察して「いわゆるニュータイプではない」と断定したフォント・ボーを、むしろ本来の速度で起こるべき人類の進化の形の1つではないかと語っている。
+
『クロスボーン・ガンダム』時代はニュータイプか否かは最後まで明確にされなかったが、『スカルハート』以降は随所で優れたニュータイプ能力を発揮し、『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人|鋼鉄の7人]]』クライマックスでは乗機の[[クロスボーン・ガンダムX1改・改|X1フルクロス]]側が限界をきたす域に至っている。もっとも本人は自身のニュータイプ能力に対しナイーブな思い悩みはせず、ニュータイプを集めようとする[[シェリンドン・ロナ]]に対しては強く批判するなど、ニュータイプを至上とする主義には嫌悪を見せており、最終的には地球での体験から「ニュータイプは宇宙という環境に適応しただけのただの人間」「ニュータイプにならなければ人類が分かり合えないとは思わない」という結論に至った。『ゴースト』においては、自ら観察して「いわゆるニュータイプではない」と断定したフォント・ボーを、むしろ本来の速度で起こるべき人類の進化の形の1つではないかと語っている。
   −
後のガンダム作品『[[機動戦士ガンダムSEED]]』の[[キラ・ヤマト|キラ]]同様、極力人を殺めないことを心がけているが「無理な場合は諦める」といった心の強さも持っている。また、『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人|鋼鉄の7人]]』で理由を語るかなり以前の『クロスボーン・ガンダム』本編序盤では、不殺を推奨する[[ベラ・ロナ]]に対して「それは偽善じゃないだろうか」と疑問視する場面がある。
+
後のガンダム作品『[[機動戦士ガンダムSEED]]』の[[キラ・ヤマト|キラ]]同様、極力人を殺めないことを心がけているが「無理な場合は諦める」といった心の強さも持っている。また、『鋼鉄の7人』で理由を語るかなり以前の『クロスボーン・ガンダム』本編序盤では、不殺を推奨する[[ベラ・ロナ]]に対して「それは偽善じゃないだろうか」と疑問視する場面がある。
   −
ガンダムシリーズの主役級キャラには案外珍しく、搭乗するモビルスーツが何度も変わっており、成り行きや諸事情から[[バタラ]]や[[ペズ・バタラ]]など、敵側のモビルスーツにも多数搭乗している。また、他のガンダム主人公と違い(あるいは兄貴分であるキンケドゥ同様)、家族と不仲でなかったことも特徴である<ref>トビア自身の両親はトビアが幼い頃に事故で既に死亡しているが、コロニーの開発事業に従事していた両親をトビアが誇りに思っている節が見受けられ、両親を失ったトビアを引き取った親戚についても「自分を実の子と分け隔てなく、公平に接してくれた」と発言している。</ref>。
+
ガンダムシリーズの主役級キャラには案外珍しく、搭乗するモビルスーツが何度も変わっており、成り行きや諸事情から[[バタラ]]や[[ペズ・バタラ]]など、敵側のモビルスーツにも多数搭乗している。また、他のガンダム主人公と違い(あるいは兄貴分であるキンケドゥ同様)、家族と不仲でなかったことも特徴である<ref>トビア自身の両親はトビアが幼い頃に事故で既に死亡しているが、[[コロニー]]の開発事業に従事していた両親をトビアが誇りに思っている節が見受けられ、両親を失ったトビアを引き取った親戚についても「自分を実の子と分け隔てなく、公平に接してくれた」と発言している。</ref>。
   −
シェリンドンに何度も自分の元に来るようにと言われたり、番外編でトゥインクに懐かれたりと割と同年代の少女と縁があるが、そういう状況になるとベルナデットは大抵不在なので修羅場には至らずにいた。トビア自身は長年[[ベルナデット・ブリエット]]一筋なのだが、互いの身の上の問題も重なり『ゴースト』『X-11』期にようやくゴールインしている。
+
シェリンドンに何度も自分の元に来るようにと言われたり、番外編でトゥインクに懐かれたりと割と同年代の少女と縁があるが、そういう状況になると[[ベルナデット・ブリエット]]は大抵不在なので[[三角関係|修羅場]]には至らずにいた。トビア自身は長年ベルナデット一筋だったのだが、互いの身の上の問題も重なり『ゴースト』『X-11』期にようやくゴールインしている。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==