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一見非の打ち所の無い完璧な人格者に見えるが、その裏には自身を含め全てに対する執着を一切持たない虚無があり、何らかの行動を起こすのも、自身が望んでいるからではなく、'''「他人が自分にそうすることを望むから」'''で、他者が望むのであれば「[[神]]」にもなろうとする。他人はおろか自分自身にさえも執着を持たないが故に、他者が望んで自らが起こすと決めた目的を達成させる為ならば、手段を一切選ばず、他人であろうが身内であろうが使い捨てにする事も厭わない、ある意味でシャルル以上に危険な一面を持っており、本人からもその事で危険視されていた。端的に言えば「自己保身と利益追求のみ長け、他者への自制心の無い人物」といえよう<ref>[[小説|ノベライズ版]]では、この性格から[[マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア|マリアンヌ]]から毛嫌いされており、[[C.C.]]にはシュナイゼルの方も同じくらいにマリアンヌを嫌悪していただろうと推察されていた。</ref>。
 
一見非の打ち所の無い完璧な人格者に見えるが、その裏には自身を含め全てに対する執着を一切持たない虚無があり、何らかの行動を起こすのも、自身が望んでいるからではなく、'''「他人が自分にそうすることを望むから」'''で、他者が望むのであれば「[[神]]」にもなろうとする。他人はおろか自分自身にさえも執着を持たないが故に、他者が望んで自らが起こすと決めた目的を達成させる為ならば、手段を一切選ばず、他人であろうが身内であろうが使い捨てにする事も厭わない、ある意味でシャルル以上に危険な一面を持っており、本人からもその事で危険視されていた。端的に言えば「自己保身と利益追求のみ長け、他者への自制心の無い人物」といえよう<ref>[[小説|ノベライズ版]]では、この性格から[[マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア|マリアンヌ]]から毛嫌いされており、[[C.C.]]にはシュナイゼルの方も同じくらいにマリアンヌを嫌悪していただろうと推察されていた。</ref>。
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本質に気付いたルルーシュからは『負けないところでゲームをしている』と称されている。上述通り執着心の欠落したシュナイゼルは勝つという欲望すら乏しい。それゆえ、戦争を含めた外交でも最小のリスクで最小限の勝ちを狙っており、中華連邦のクーデターでは人民蜂起を無視してゼロと星刻を全滅させることが出来たにも拘わらず、撤退している。これは『国とは人』という持論もだが大宦官にこれ以上肩入れをしてもメリットが少なく、勝ったとしても一度着いた人民蜂起の火がもう消えず、それに巻き込まれるのを防ぐためである。これによって、シュナイゼルは自分引いてはブリタニアは政略結婚の破談のみという形で被害を抑えた。
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黒の騎士団にゼロを殺させようとしたときも、もっと悪辣な手を打てば超合集国諸共黒の騎士団を分裂させることが出来た。しかし、あくまでゼロと中核メンバーのみに狙いを絞っており、その上これをより都合良く脚色して扇達を孤立させることも出来たにも拘わらず、分裂にとどめている。これもまた同様で、念入りに息の根を止められたにも拘わらず、最小限のリスクで黒の騎士団の事実上の無力化のみにとどめている。
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これら二つでも分かるように、確実にチェックメイトをかけられたにもかかわらず、相手のキングを取ることは避けている=執着のなさを伺わせている。
    
=== 来歴 ===
 
=== 来歴 ===