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『序』では旧世紀版とほぼ同じ性格であったが、『破』からは周囲の人物との人間関係の微妙な変化から性格面にも若干の変化が見られており、特に終盤の言動に関しては旧世紀版からは考えられないほど異なったものとなっていた。しかし『Q』においてはヴィレの面々による存在の全否定や、自身の行動が世界を滅亡の危機に追い込んだという事実から、旧世紀版以上に自己嫌悪と自己否定が進んでしまう。
 
『序』では旧世紀版とほぼ同じ性格であったが、『破』からは周囲の人物との人間関係の微妙な変化から性格面にも若干の変化が見られており、特に終盤の言動に関しては旧世紀版からは考えられないほど異なったものとなっていた。しかし『Q』においてはヴィレの面々による存在の全否定や、自身の行動が世界を滅亡の危機に追い込んだという事実から、旧世紀版以上に自己嫌悪と自己否定が進んでしまう。
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制作スタッフによれば、「シンジ自身の性格は旧世紀版と同一のもの」と公式設定されており、変化が生まれているのは「周囲の人物(特に大人)の彼への態度や接し方の方である」とのこと。それにより、シンジ自身も自我の形成が旧世紀版とは異なる成長を見せている。心理分析の基本である「他者との接触による自我の形成」を、旧世紀版と新世紀版の二作によって表現している手法と云える。
      
=== キャラクターの総評 ===
 
=== キャラクターの総評 ===
原作の『[[新世紀エヴァンゲリオン|エヴァ]]』はアニメ作品としては珍しくトラウマを題材にしており、更に監督自身の制作当時の気分が各キャラに投影されている為に、回によっては一般的な[[主人公]]と比べてやたらネガティブさが強調される事がある。そのせいで鬱主人公の代名詞的なイメージで語られる事があるのだが、実際の彼はやや内気なだけで一般的なコミュニケーション能力と戦いにおいてやるべき事はちゃんとやる、熱血要素を持ったごく普通の少年である。
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『新世紀エヴァンゲリオン』はアニメ作品としては珍しくトラウマを題材にしており、回によっては一般的な[[主人公]]と比べてやたらネガティブさが強調される事がある。そのせいで鬱主人公の代名詞的なイメージで語られる事があるのだが、実際の彼はやや内気なだけで一般的なコミュニケーション能力と戦いにおいてやるべき事はちゃんとやる、熱血要素を持ったごく普通の少年である。
    
第壱話でも落ち着きの無いミサトのドジっ子(のように装っていた訳だが…)ぶりに容赦無くツッコミを入れたり、ジオフロントの威容に目を輝かせたりと歳相応のリアクションを取っており、少なくともゲンドウとの対面を果たすまでは「弱気」というイメージは全く感じられない。またやたらと苦悩するキャラだとも思われていたりするが、これも序盤と最終話2話ぐらいなもので、前者は周囲の大人達からの理不尽極まりない対応に対する至極真っ当な反発に過ぎず、後者は自己啓発によって自らの存在意義を徐々に見出していく、いわば彼自身の成長として描かれているのであって決してネガティブさを含むものではない。寧ろ作中の大人たちはほぼ全員が病んでいるため、ここまで耐えられたのは賞賛に値するくらいである。
 
第壱話でも落ち着きの無いミサトのドジっ子(のように装っていた訳だが…)ぶりに容赦無くツッコミを入れたり、ジオフロントの威容に目を輝かせたりと歳相応のリアクションを取っており、少なくともゲンドウとの対面を果たすまでは「弱気」というイメージは全く感じられない。またやたらと苦悩するキャラだとも思われていたりするが、これも序盤と最終話2話ぐらいなもので、前者は周囲の大人達からの理不尽極まりない対応に対する至極真っ当な反発に過ぎず、後者は自己啓発によって自らの存在意義を徐々に見出していく、いわば彼自身の成長として描かれているのであって決してネガティブさを含むものではない。寧ろ作中の大人たちはほぼ全員が病んでいるため、ここまで耐えられたのは賞賛に値するくらいである。
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碇シンジを演じた声優の緒方恵美氏は「子供のわがままの逃げではなく、色々越えて経験してからの拒否で、言ってしまえば大人の迷い。絶望感の果てにもう一度人と関わろうとしたことが彼の成長」と述べている。この事から旧劇場版での彼の行動をどう評価するかは、今まで彼が置かれた環境の事、TV版と違い旧劇場版のシンジは基本的に監督である庵野秀明氏の個人的な心情が大いに反映されている事、「'''TV版と旧劇場版のシンジは繋がっていない'''」というパンフレットでのスタッフによる解説をちゃんと踏まえた上で冷静に下すべきだろう。
      
シンジにとって不幸だったのは、家族であり最大の理解者であったはずのミサトでさえ、彼に対する接し方、期待のかけ方の焦点が微妙にズレていた事で、結局のところ原作では誰も彼の心情を本当の意味で理解してはいなかったと言える(皮肉なことに、彼の心にもっとも接近したのは最大の敵である使徒。すなわち、渚カヲルただ一人)。彼に必要だったものは「エヴァが戦う理由=エヴァに乗って戦う理由=自分が存在する意味」であり、スパロボではそれが補われる事となる。
 
シンジにとって不幸だったのは、家族であり最大の理解者であったはずのミサトでさえ、彼に対する接し方、期待のかけ方の焦点が微妙にズレていた事で、結局のところ原作では誰も彼の心情を本当の意味で理解してはいなかったと言える(皮肉なことに、彼の心にもっとも接近したのは最大の敵である使徒。すなわち、渚カヲルただ一人)。彼に必要だったものは「エヴァが戦う理由=エヴァに乗って戦う理由=自分が存在する意味」であり、スパロボではそれが補われる事となる。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
どの作品においても他作品のキャラクターと絡むイベントが多く目立ち、その中で精神的成長を遂げていくという役割となっており、常に好待遇の[[主人公]]キャラである。『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』の[[シン・アスカ]]、『[[機動戦艦ナデシコ]]』の[[ダイゴウジ・ガイ]]、『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]]』の[[ギュネイ・ガス]][[D]]、および[[第3次Z]])と並んでスパロボで救われたキャラクターと言っても過言ではない。
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どの作品においても他作品のキャラクターと絡むイベントが多く目立ち、その中で精神的成長を遂げていくという役割となっており、常に好待遇の[[主人公]]キャラである。『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』の[[シン・アスカ]]、『[[機動戦艦ナデシコ]]』の[[ダイゴウジ・ガイ]]、『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]]』の[[ギュネイ・ガス]](『[[D]]』、および『[[第3次Z]]』)と並んでスパロボで救われたキャラクターと言っても過言ではない。
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同時に貞本エヴァと同じく、公認(公式に非ず)二次創作面の修正から、原作の持つイメージ、魅力が最も削がれる結果となったキャラクターでもあると言える。この辺りは作品同様、 寺田氏の述べた「スパロボでエヴァの魅力を再現するのは不可能」という側面に含まれる範疇であると云える。俗にスパシン<ref>スーパーシンジの略。原作ではありえないような能力を持たされたファンの二次創作におけるシンジの[[俗語・俗称|俗称]]。広義的には[[スパロボ補正]]のシンジもこれに含まれる。</ref>とも呼ばれ、原作との乖離を嫌う人と、原作では見られなかった成長を歓迎する人とで評価は分かれる。
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同時に漫画版と同じく、公認(公式に非ず)二次創作面の修正から、原作の持つイメージ、魅力が最も削がれる結果となったキャラクターでもあると言える。俗にスパシン<ref>スーパーシンジの略。原作ではありえないような能力を持たされたファンの二次創作におけるシンジの[[俗語・俗称|俗称]]。広義的には[[スパロボ補正]]のシンジもこれに含まれる。</ref>とも呼ばれ、原作との乖離を嫌う人と、原作では見られなかった成長を歓迎する人とで評価は分かれる。
    
=== 旧世紀版 ===
 
=== 旧世紀版 ===
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==== 単独作品 ====
 
==== 単独作品 ====
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦MX}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦MX}}
:EVAのストーリーがシナリオの重要部分を占めているので、基本的に原作をなぞる形となっている。原作で彼が選択肢に苦しむ部分はポイントをずらしたことで、原作の彼とは周囲の影響もありまた違った選択肢で行動を選んでいる。劇場版シナリオで戦う意思を見せるシーンは『[[α]]』と同じ。[[覚醒]]と[[魂]]を持ち、初号機と[[A.T.フィールド]]の性能が良く、アスカの弐号機との[[合体攻撃]]も追加されたので戦力としても申し分ない。しかし、終盤の[[EVA量産機]]戦では[[A.T.フィールド]]を中和し合うので、単独で突っ込まないように。戦闘台詞もF以来の新規収録が行われた。
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:EVAのストーリーがシナリオの重要部分を占めているので、基本的に原作をなぞる形となっている。原作で彼が選択肢に苦しむ部分はポイントをずらしたことで、原作の彼とは周囲の影響もありまた違った選択肢で行動を選んでいる。劇場版シナリオで戦う意思を見せるシーンは『[[α]]』と同じ。[[覚醒]]と[[魂]]を持ち、初号機と[[A.T.フィールド]]の性能が良く、アスカの弐号機との[[合体攻撃]]も追加されたので戦力としても申し分ない。しかし、終盤の[[EVA量産機]]戦では[[A.T.フィールド]]を中和し合うので、単独で突っ込まないように。戦闘台詞も『F』以来の新規収録が行われた。
    
=== 新劇場版 ===
 
=== 新劇場版 ===
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== パイロットステータス ==
 
== パイロットステータス ==
 
=== [[能力|能力値]] ===
 
=== [[能力|能力値]] ===
[[格闘 (能力)|格闘]]がやや高く、[[射撃 (能力)|射撃]]もこなせるレベル。ただし[[技量]]、[[防御#防御(パイロット能力)|防御]]は低い。特に防御は全パイロット中最低レベルである事もあり(エヴァのパイロット全員に共通する事ではあるが)、機体の装甲がそれほど強固でない事も相まって[[A.T.フィールド]]と言う強力な防御能力を持つ事を減殺しており、「A.T.フィールドがあるから」と一概に安心できない。逆に言えばこの防御をテコ入れして人並み以上にしてしまえば凄まじく硬くなる。また、作品によっては[[底力]]が高レベルまで上がるため、A.T.フィールドを貫かれても耐えきる事さえできれば結果として逆にA.T.フィールドが貫かれにくくなる。
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[[格闘 (能力)|格闘]]がやや高く、[[射撃 (能力)|射撃]]もこなせるレベル。ただし[[技量]]、[[防御#防御(パイロット能力)|防御]]は低い。特に防御は全パイロット中最低レベルである事もあり(エヴァのパイロット全員に共通する事ではあるが)、機体の装甲がそれほど強固でない事も相まって[[A.T.フィールド]]という強力な防御能力を持つ事を減殺しており、「A.T.フィールドがあるから」と一概に安心できない。逆に言えばこの防御をテコ入れして人並み以上にしてしまえば凄まじく硬くなる。また、作品によっては[[底力]]が高レベルまで上がるため、A.T.フィールドを貫かれても耐えきる事さえできれば結果として逆にA.T.フィールドが貫かれにくくなる。
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EVA系パイロットなので、独自パラメータの『[[シンクロ率]]』が存在する。シリーズによって効果に違いはあるものの、主に攻撃力・防御力・命中率・回避率等に影響を与える。シンクロ率が高いと能力が上昇するが、低いと逆に下降する。
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EVA系パイロットなので、独自パラメータの『[[シンクロ率]]』が存在する。シリーズによって効果に違いはあるものの、主に攻撃力・防御力・命中率・回避率等に影響を与える。シンクロ率が高いと能力が上昇するが、低いと逆に下降する。『[[スーパーロボット大戦F|F]]』ではシンクロ率が個別で成長するが、非常に伸びがよいため数値以上に避けて、当てることが可能。EVAのパイロット全般に言える事だが、技量の低さからクリティカルを貰いやすい(=ケーブルが切れやすい)のが珠に瑕。
[[スーパーロボット大戦F|F]]では[[シンクロ率]]が個別で成長するが、非常に伸びがよいため数値以上に避けて、当てることが可能。EVAのパイロット全般に言える事だが、技量の低さからクリティカルを貰いやすい(=ケーブルが切れやすい)のが珠に瑕。
      
[[スーパーロボット大戦α|α]]では格闘・射撃武器を使った回数によって能力値が成長するが、エヴァパイロットの場合はこの両者をバランスよく伸ばさないとシンクロ率に悪影響が出るので注意。
 
[[スーパーロボット大戦α|α]]では格闘・射撃武器を使った回数によって能力値が成長するが、エヴァパイロットの場合はこの両者をバランスよく伸ばさないとシンクロ率に悪影響が出るので注意。
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それまでの作品と違って新劇場版設定で登場する[[スーパーロボット大戦L|L]]では、機体が射撃武器中心に変わっているせいか、格闘よりも射撃が高く設定されている。防御の低さは相変わらずである。一方[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|第3次Z]]では機体がバランス型になったせいか差が縮まっている。
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それまでの作品と違って新劇場版設定で登場する『[[スーパーロボット大戦L|L]]』では、機体が射撃武器中心に変わっているせいか、格闘よりも射撃が高く設定されている。防御の低さは相変わらずである。一方『[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|第3次Z]]』では機体がバランス型になったせいか差が縮まっている。
    
=== [[精神コマンド]] ===
 
=== [[精神コマンド]] ===
全参戦作品を通じてほぼ固定に近い。[[ひらめき]]、[[加速]]、[[熱血]]、[[覚醒]]、[[魂]]に加えて[[集中]]か[[必中]]のどちらかを覚える構成で共通。[[覚醒]]と[[魂]]はいかにもEVAを思わせる精神コマンドである。[[スーパーロボット大戦L|L]]では(精神コマンドの数が5つに減った関係で)熱血が欠け、[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|第3次Z]]ではそれに加えて覚醒の代わりに気合が入っている。
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全参戦作品を通じてほぼ固定に近い。[[ひらめき]]、[[加速]]、[[熱血]]、[[覚醒]]、[[魂]]に加えて[[集中]]か[[必中]]のどちらかを覚える構成で共通。[[覚醒]]と[[魂]]はいかにもEVAを思わせる精神コマンドである。『[[スーパーロボット大戦L|L]]』では(精神コマンドの数が5つに減った関係で)熱血が欠け、[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|第3次Z]]ではそれに加えて覚醒の代わりに気合が入っている。
    
第3次αなど、パイロットによって消費精神ポイントが変化する作品では主人公格には珍しく[[熱血]]の消費コストが安くならない特徴がある。反面、その第3次αでは[[アムロ・レイ|アムロ]]や[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]らトップクラスの[[ニュータイプ]]と同等の低コスト(消費SP85、通常は100)で[[覚醒]]が使用できる。
 
第3次αなど、パイロットによって消費精神ポイントが変化する作品では主人公格には珍しく[[熱血]]の消費コストが安くならない特徴がある。反面、その第3次αでは[[アムロ・レイ|アムロ]]や[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]らトップクラスの[[ニュータイプ]]と同等の低コスト(消費SP85、通常は100)で[[覚醒]]が使用できる。
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:SRWでも戦闘時の台詞として採用。『第3次Z時獄篇』ではDVEとしても採用。
 
:SRWでも戦闘時の台詞として採用。『第3次Z時獄篇』ではDVEとしても採用。
 
;「…た、ただいま」
 
;「…た、ただいま」
:TV版では初めてミサト宅に上がる時と、家出を経てパイロットを辞め第3新東京市を去ろうとしたが思いとどまった時の二度使われている。<br />貞本漫画版では家出から黒服に連れ戻されてミサトと対面した際の第一声。
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:TV版では初めてミサト宅に上がる時と、家出を経てパイロットを辞め第3新東京市を去ろうとしたが思いとどまった時の二度使われている。
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:貞本漫画版では家出から黒服に連れ戻されてミサトと対面した際の第一声。
 
;(ここも、知らない天井…。当たり前か、この街で知ってるとこなんて、どこにも無いもんな…)
 
;(ここも、知らない天井…。当たり前か、この街で知ってるとこなんて、どこにも無いもんな…)
 
:第弐話『見知らぬ、天井』にて。ネルフ施設の病室、ミサトの住むマンションの風呂と部屋の天井…10数年ぶりの父からの手紙から、激動に立て続けに見舞われることになったシンジ。知らない天井を眺めながら彼の脳裏に去来するのは、この先への不安か、混乱する初陣の記憶か……
 
:第弐話『見知らぬ、天井』にて。ネルフ施設の病室、ミサトの住むマンションの風呂と部屋の天井…10数年ぶりの父からの手紙から、激動に立て続けに見舞われることになったシンジ。知らない天井を眺めながら彼の脳裏に去来するのは、この先への不安か、混乱する初陣の記憶か……
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:ゲンドウによって[[ダミープラグ]]を起動させられた初号機は、使徒に乗っ取られたEVA3号機を容赦無く破壊。重傷を負ったトウジの姿にショックを受け、シンジは初号機に立て籠もる。オペレーター達の説得も彼の怒りを鎮めることはできなかった…。
 
:ゲンドウによって[[ダミープラグ]]を起動させられた初号機は、使徒に乗っ取られたEVA3号機を容赦無く破壊。重傷を負ったトウジの姿にショックを受け、シンジは初号機に立て籠もる。オペレーター達の説得も彼の怒りを鎮めることはできなかった…。
 
;「僕を…この…初号機に乗せてください!」<br />「僕は…僕は!エヴァンゲリオン初号機パイロット、碇シンジです!」
 
;「僕を…この…初号機に乗せてください!」<br />「僕は…僕は!エヴァンゲリオン初号機パイロット、碇シンジです!」
:TV版第19話で[[NERV]]に戻ってきて、「何をしに来た」と冷たく言い放つゲンドウに対して。第1話との対比であり、これまで周囲に流されて戦わされていたシンジが初めて明確な自分の意志で戦う事を決意した際の台詞であった。そして繰り広げられる最強の使徒との荒々しい戦闘描写は、まさに同話のタイトル「男の戦い」にふさわしいものであった…が、TV版では結局電源切れによる活動停止の末、初号機の覚醒によって撃破。さらに初号機の使徒捕食という極めてインパクトの強い出来事によって、シンジの成長描写はまたもやお預けとなる。尚、[[第3次α]]ではゲンドウとの対決の際に上述の台詞を口にする。
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:TV版第19話で[[NERV]]に戻ってきて、「何をしに来た」と冷たく言い放つゲンドウに対して。第1話との対比であり、これまで周囲に流されて戦わされていたシンジが初めて明確な自分の意志で戦う事を決意した際の台詞であった。そして繰り広げられる最強の使徒との荒々しい戦闘描写は、まさに同話のタイトル「男の戦い」にふさわしいものであった…が、TV版では結局電源切れによる活動停止の末、初号機の覚醒によって撃破。さらに初号機の使徒捕食という極めてインパクトの強い出来事によって、シンジの成長描写はまたもやお預けとなる。尚、『[[第3次α]]』ではゲンドウとの対決の際に上述の台詞を口にする。
 
;「動け! 動け! 動いてよぉ! 今動かなきゃ、今やらなきゃ、みんな死んじゃうんだ! もうそんなの嫌なんだよ! だから……動いてよーっ!!」
 
;「動け! 動け! 動いてよぉ! 今動かなきゃ、今やらなきゃ、みんな死んじゃうんだ! もうそんなの嫌なんだよ! だから……動いてよーっ!!」
 
:ゼルエル戦で活動停止した初号機の中で。シンジの必死の叫びに、初号機の中に眠っていた「彼女」が覚醒する……
 
:ゼルエル戦で活動停止した初号機の中で。シンジの必死の叫びに、初号機の中に眠っていた「彼女」が覚醒する……
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:カヲルを[[使徒]]と認識し、出撃した際の追撃時の台詞。
 
:カヲルを[[使徒]]と認識し、出撃した際の追撃時の台詞。
 
;「嘘だッ!!何を……カヲル君、君が何を言っているのか分からないよ、カヲル君…」
 
;「嘘だッ!!何を……カヲル君、君が何を言っているのか分からないよ、カヲル君…」
:第二拾四話クライマックスにて。非常にシリアスな場面の台詞だが、某有名アニメにも用いられるほどネタにされやすい台詞でもある。[[MX]]の中断メッセージでも、ネタ的掛け合いで使用されている。
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:第二拾四話クライマックスにて。『[[MX]]』の中断メッセージではネタ的掛け合いで使用されている。
 
;「僕は僕が嫌いだ。でも好きになれるかもしれない。僕はここにいてもいいのかもしれない。そうだ、僕は僕でしかない。僕は僕だ。僕でいたい。 僕はここにいたい! ''僕はここにいてもいいんだ!''」
 
;「僕は僕が嫌いだ。でも好きになれるかもしれない。僕はここにいてもいいのかもしれない。そうだ、僕は僕でしかない。僕は僕だ。僕でいたい。 僕はここにいたい! ''僕はここにいてもいいんだ!''」
 
:第二拾五話、人類補完計画が進む中、シンジは自問自答する。そして、自分と他人を受け入れる事を決め…。
 
:第二拾五話、人類補完計画が進む中、シンジは自問自答する。そして、自分と他人を受け入れる事を決め…。
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=== 漫画版 ===
 
=== 漫画版 ===
 
;「わかったよ、父さん。乗ればいいんだろ? 僕が乗るよ」<br/>(僕が必要としなかった父さんが造ったロボット…そいつが今、僕を必要としている? ふん、おもしろいじゃないか! やってやる!)<br />(死ぬのなんか恐くはないんだ、父さんに臆病者なんて言わせない)
 
;「わかったよ、父さん。乗ればいいんだろ? 僕が乗るよ」<br/>(僕が必要としなかった父さんが造ったロボット…そいつが今、僕を必要としている? ふん、おもしろいじゃないか! やってやる!)<br />(死ぬのなんか恐くはないんだ、父さんに臆病者なんて言わせない)
:1巻。EVA初号機に初めて乗り込む際の台詞だが、「逃げちゃダメだ…」の問答が一切無く、父親への反抗という側面も強い。この場面に限らず、漫画版は貞本氏の意向であえて「逃げちゃダメだ…」のセリフは外されている。
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:1巻。EVA初号機に初めて乗り込む際の台詞だが、「逃げちゃダメだ…」の問答が一切無く、父親への反抗という側面も強い。
 
;(いつの頃からだろう。僕の心と体は少しずつバラバラになってきている気がする)<br />(悲しいことやつらいことがあるたびに これは自分ではないと 他人事みたいに見つめてるもう一人の自分がいるみたいだ)<br />(大丈夫 僕はやっていけるさ…)<br />(心をもっと体の奥に閉じ込めてしまおう そうすれば 体の痛みも心の痛みも 恐怖も 何も感じなくて済むだろう)
 
;(いつの頃からだろう。僕の心と体は少しずつバラバラになってきている気がする)<br />(悲しいことやつらいことがあるたびに これは自分ではないと 他人事みたいに見つめてるもう一人の自分がいるみたいだ)<br />(大丈夫 僕はやっていけるさ…)<br />(心をもっと体の奥に閉じ込めてしまおう そうすれば 体の痛みも心の痛みも 恐怖も 何も感じなくて済むだろう)
 
:2巻より。演習時のモノローグ。TV版では「目標をセンターに入れて…スイッチ」を繰り返しつぶやくのみだったシーン。漫画版はこうした心理描写のシーンが増えており、TV版の行間が補完されていることが多い。
 
:2巻より。演習時のモノローグ。TV版では「目標をセンターに入れて…スイッチ」を繰り返しつぶやくのみだったシーン。漫画版はこうした心理描写のシーンが増えており、TV版の行間が補完されていることが多い。
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:2巻より。シャムシェル戦でTV版とは異なりシンジの判断でトウジ&ケンスケをエントリープラグに収容し、後退命令に対して反抗的につぶやく。
 
:2巻より。シャムシェル戦でTV版とは異なりシンジの判断でトウジ&ケンスケをエントリープラグに収容し、後退命令に対して反抗的につぶやく。
 
;「もう一度言ってみろ!…」<br />「もう一度言え!前歯全部折ってやる!」<br />「言えよ!」
 
;「もう一度言ってみろ!…」<br />「もう一度言え!前歯全部折ってやる!」<br />「言えよ!」
:10巻より。レイの死を馬鹿にしたような言動を口にしたカヲルに対し、激怒して発した台詞。普段の温厚なシンジからは想像できない怒りに満ちた過激な台詞で、読者を驚愕させた。これは漫画版が原作者である庵野監督ではなく、貞本氏の解釈によって描かれている事から生まれて別基軸のシンジである為。
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:10巻より。レイの死を馬鹿にしたような言動を口にしたカヲルに対し、激怒して発した台詞。普段の温厚なシンジからは想像できない怒りに満ちた過激な台詞で、読者を驚愕させた。
 
;(僕には将来なりたいものなんて何もない 夢とか希望のことも考えたことがなかった 今までなるようになってきたし これからもずっとそうたろうと思ってた)<br/>(だから 何かの事故やなんかで死んでしまっても別にかまわないと思ってた)<br/>(けど 最近思うんだ 希望が見えないのは 僕が希望を探してないからじゃないかと)
 
;(僕には将来なりたいものなんて何もない 夢とか希望のことも考えたことがなかった 今までなるようになってきたし これからもずっとそうたろうと思ってた)<br/>(だから 何かの事故やなんかで死んでしまっても別にかまわないと思ってた)<br/>(けど 最近思うんだ 希望が見えないのは 僕が希望を探してないからじゃないかと)
 
:14巻より。新生した世界で上京する際に乗った電車の車中で。新生する前の世界と違い、地元の友人ができ親戚一家とも良好とまでは行かないが繋がりができているため自分を見直すことができている。
 
:14巻より。新生した世界で上京する際に乗った電車の車中で。新生する前の世界と違い、地元の友人ができ親戚一家とも良好とまでは行かないが繋がりができているため自分を見直すことができている。
547行目: 543行目:  
:上記のシーン後、ミサトの暮らすマンションから去る際にミサトからレイの食事会にゲンドウも来る予定だったという事を教えられ、もう一度ゲンドウと笑って欲しかったと語るが、心を閉ざしたシンジには届かなかった。この後シンジが第3新東京市から去ろうとした瞬間、第10の使徒が襲来してきた。
 
:上記のシーン後、ミサトの暮らすマンションから去る際にミサトからレイの食事会にゲンドウも来る予定だったという事を教えられ、もう一度ゲンドウと笑って欲しかったと語るが、心を閉ざしたシンジには届かなかった。この後シンジが第3新東京市から去ろうとした瞬間、第10の使徒が襲来してきた。
 
; 「綾波を…返せッ…!」
 
; 「綾波を…返せッ…!」
:『破』終盤にて、レイごと零号機を取り込んだ第10の使徒に挑む際に発した台詞。旧世紀版では見る事の出来なかった、シンジの強さと成長が露になった場面である。そして、シンジと初号機は覚醒の時を迎えた…。<br />この場面において、シンジは怒りの形相と共に両目の瞳が深紅に爛々と輝く(しかもその瞳は螺旋模様…所謂[[ゲッターロボシリーズ|グルグル目]]状態)という演出がなされており、その様相は漫画版やOVA版の[[流竜馬|竜]][[流竜馬 (OVA)|馬]]達[[ゲッターチーム]]や、旧世紀版エヴァと同じくGAINAX制作のアニメである『[[天元突破グレンラガン (TV)|天元突破グレンラガン]]』のキャラクターを想起させる、旧世紀版の彼からは考えられないあまりにも衝撃的なものとなっている。どことなく[[MX]]で共演した[[神名綾人]]を思い起こさせるものもある。
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:『破』終盤にて、レイごと零号機を取り込んだ第10の使徒に挑む際に発した台詞。旧世紀版では見る事の出来なかった、シンジの強さと成長が露になった場面である。そして、シンジと初号機は覚醒の時を迎えた…。
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:この場面において、シンジは怒りの形相と共に両目の瞳が深紅に爛々と輝く(しかもその瞳は螺旋模様…所謂[[ゲッターロボシリーズ|グルグル目]]状態)という演出がなされており、その様相は漫画版やOVA版の[[流竜馬|竜]][[流竜馬 (OVA)|馬]]達[[ゲッターチーム]]や、旧世紀版エヴァと同じくGAINAX制作のアニメである『[[天元突破グレンラガン (TV)|天元突破グレンラガン]]』のキャラクターを想起させる、旧世紀版の彼からは考えられないあまりにも衝撃的なものとなっている。どことなく『[[MX]]』で共演した[[神名綾人]]を思い起こさせるものもある。
 
;「僕はどうなったっていい…。世界がどうなったっていい…。だけど綾波だけは…綾波だけは、絶対助けるッ!」
 
;「僕はどうなったっていい…。世界がどうなったっていい…。だけど綾波だけは…綾波だけは、絶対助けるッ!」
:リツコの「このままではヒトでいられなくなる」という制止の台詞に対して。彼が「戦う意味」に明確に目覚めた事を明示する台詞である。そんなシンジにミサトは「行きなさいシンジ君!誰かのためじゃなく、自分自身の願いのために!」と彼の選択を受け入れている。<br />[[L]]では第10の使徒戦は再現されていないものの、[[グレイス・オコナー|グレイス]]との決戦に際してこの台詞をアレンジした台詞を叫んでいる(後述)。ちなみに天獄篇予告でも叫んでいる。
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:リツコの「このままではヒトでいられなくなる」という制止の台詞に対して。彼が「戦う意味」に明確に目覚めた事を明示する台詞である。そんなシンジにミサトは「行きなさいシンジ君!誰かのためじゃなく、自分自身の願いのために!」と彼の選択を受け入れている。
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:『[[L]]』では第10の使徒戦は再現されていないものの、[[グレイス・オコナー|グレイス]]との決戦に際してこの台詞をアレンジした台詞を叫んでいる(後述)。ちなみに『天獄篇』予告でも叫んでいる。
 
;「違う!綾波は綾波しかいない!だから今、助けるッ!」
 
;「違う!綾波は綾波しかいない!だから今、助けるッ!」
 
:「私が消えても代わりは居る」と言ってシンジの助けを拒むにレイ対して。これまで「代わりの利く道具」としてしか扱われなかったレイにとって、自身を「掛け替えのない存在」と見なしたシンジのこの言葉は正に救いであったであろう。そしてレイはシンジの手を取り、シンジは使徒に取り込まれたレイを見事に救出した。そして…
 
:「私が消えても代わりは居る」と言ってシンジの助けを拒むにレイ対して。これまで「代わりの利く道具」としてしか扱われなかったレイにとって、自身を「掛け替えのない存在」と見なしたシンジのこの言葉は正に救いであったであろう。そしてレイはシンジの手を取り、シンジは使徒に取り込まれたレイを見事に救出した。そして…
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=== 旧世紀版 ===
 
=== 旧世紀版 ===
 
==== 旧シリーズ ====
 
==== 旧シリーズ ====
'''[[スーパーロボット大戦F|F]]'''
+
;[[スーパーロボット大戦F|F]]
;「!?い、いきなり何するんですか!? 殴るなんて…父さんにも殴られた事ないのに…」
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:;「!?い、いきなり何するんですか!? 殴るなんて…父さんにも殴られた事ないのに…」
:第19話(ルートにより変動)「ネルフ襲撃」でのブライトによる修正を受けたときの台詞。ファーストにおけるアムロが修正を喰らったときの台詞のオマージュ。しかもアムロ本人の目の前で繰り広げられる。原作者である庵野秀明監督の提案によるイベント。
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::第19話(ルートにより変動)「ネルフ襲撃」でのブライトによる修正を受けたときの台詞。ファーストにおけるアムロが修正を喰らったときの台詞のオマージュ。しかもアムロ本人の目の前で繰り広げられる。原作者である庵野秀明監督の提案によるイベント。
 
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'''[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]'''
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;[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]
;「い、いや、そんなことは‥‥でも、レインさんが残るっていうんならそれなりの理由があると思うんです‥‥だったらそれを信じて待つほうがいいと思うんです」
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:;「い、いや、そんなことは‥‥でも、レインさんが残るっていうんならそれなりの理由があると思うんです‥‥だったらそれを信じて待つほうがいいと思うんです」
:「清算されし過去、そして…」より。レインを追うために脱走を謀ったドモンを諭したときの台詞。また、「‥‥逃げるんですか?」とか「ドモンさんはいつも偉そうなこと言ってるけど、自分には甘い人だったんですね‥‥」などの発言もあり、甲児からは「お前、けっこうキツイこと言うなぁ」と言われている。
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::「清算されし過去、そして…」より。レインを追うために脱走を謀ったドモンを諭したときの台詞。また、「‥‥逃げるんですか?」とか「ドモンさんはいつも偉そうなこと言ってるけど、自分には甘い人だったんですね‥‥」などの発言もあり、甲児からは「お前、けっこうキツイこと言うなぁ」と言われている。
;シンジ「あ、ちょっと待って。ウィナーさん‥‥ですよね」<br />カトル「カトルでいいよ、シンジ君」<br />シンジ「じゃ、カトルさん。これからも、よろしく」<br />カトル「こちらこそ」
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:;シンジ「あ、ちょっと待って。ウィナーさん‥‥ですよね」<br />カトル「カトルでいいよ、シンジ君」<br />シンジ「じゃ、カトルさん。これからも、よろしく」<br />カトル「こちらこそ」
:「アクシズの攻防」にて、カトルと初対面時の台詞。2行目のカトルのセリフが[[渚カヲル|彼]]そのまんまである。
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::「アクシズの攻防」にて、カトルと初対面時の台詞。2行目のカトルのセリフが[[渚カヲル|彼]]そのまんまである。
;カトル「もうすぐだね」<br />シンジ「あっ、カトルさん‥‥」<br />カトル「カトルでいいよ。僕のほうが新参者なんだから」<br />シンジ「そんな‥‥」<br />カトル「それに年だって1つしか違わないし、なによりシンジ君とは友達になりたいんだ。だめかな?」<br />シンジ「そ、そんな‥‥僕でいいの、かな?」<br />カトル「君がいいんだ」<br />シンジ「あ、ありがとう‥‥」<br />カトル「よかった。これからもよろしく」<br />シンジ「こちらこそ‥‥よろしく、カトル、君」
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:;カトル「もうすぐだね」<br />シンジ「あっ、カトルさん‥‥」<br />カトル「カトルでいいよ。僕のほうが新参者なんだから」<br />シンジ「そんな‥‥」<br />カトル「それに年だって1つしか違わないし、なによりシンジ君とは友達になりたいんだ。だめかな?」<br />シンジ「そ、そんな‥‥僕でいいの、かな?」<br />カトル「君がいいんだ」<br />シンジ「あ、ありがとう‥‥」<br />カトル「よかった。これからもよろしく」<br />シンジ「こちらこそ‥‥よろしく、カトル、君」
:「野望の果てに」にてカトルと友情を結ぶ際の台詞。二人の長い友情の始まりである。
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::「野望の果てに」にてカトルと友情を結ぶ際の台詞。二人の長い友情の始まりである。
;「カトル君……嘘だろ……」
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:;「カトル君……嘘だろ……」
:「悲しみのカトル」のシナリオエンドデモにて。完成させた[[ウイングガンダムゼロ|ウイングゼロ]]に乗り[[ゼロシステム]]に取り込まれながら、ツインバスターライフルの一撃で[[コロニー]]を破壊するなど、温和だった頃とは別人のように狂い笑いながら破壊行動の限りを尽くすカトルの姿を見て、流石のシンジもあまりの変貌ぶりに茫然とするしかなかった。
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::「悲しみのカトル」のシナリオエンドデモにて。完成させた[[ウイングガンダムゼロ|ウイングゼロ]]に乗り[[ゼロシステム]]に取り込まれながら、ツインバスターライフルの一撃で[[コロニー]]を破壊するなど、温和だった頃とは別人のように狂い笑いながら破壊行動の限りを尽くすカトルの姿を見て、流石のシンジもあまりの変貌ぶりに茫然とするしかなかった。
;「もうやだ、もういやだ…誰か、僕を助けてよ…ねぇ、誰か僕を…お願いだから僕を助けてよ…一人にしないで、僕を見捨てないで!僕を殺さないで!」<br />「…君は…誰?」<br />「ねえ、どうして黙ってるんだよ!」<br />「君も僕を見てくれないんだね…誰も、僕を見てくれない、わかってくれない、わかろうとさえしてくれない…そうだ、僕はいつもひとりぼっちだった…ここにはもう僕の居場所なんてないんだ…みんな僕をいらないんだ!」<br />「だったら、だったら、こんな世界、なくなっちゃえばいいんだ!!」  
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:;「もうやだ、もういやだ…誰か、僕を助けてよ…ねぇ、誰か僕を…お願いだから僕を助けてよ…一人にしないで、僕を見捨てないで!僕を殺さないで!」<br />「…君は…誰?」<br />「ねえ、どうして黙ってるんだよ!」<br />「君も僕を見てくれないんだね…誰も、僕を見てくれない、わかってくれない、わかろうとさえしてくれない…そうだ、僕はいつもひとりぼっちだった…ここにはもう僕の居場所なんてないんだ…みんな僕をいらないんだ!」<br />「だったら、だったら、こんな世界、なくなっちゃえばいいんだ!!」  
:「未完のシ者」にて、エヴァエンドを迎えた時の台詞。
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::「未完のシ者」にて、エヴァエンドを迎えた時の台詞。
:原作通りにカヲルが死亡した後、自暴自棄になって誰に救いを求めたシンジの目の前にカトルが現れるが、彼は無言の状態で何も答えず、完全に絶望したシンジはとうとう人類補完計画を発動させてしまう…。
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::原作通りにカヲルが死亡した後、自暴自棄になって誰に救いを求めたシンジの目の前にカトルが現れるが、彼は無言の状態で何も答えず、完全に絶望したシンジはとうとう人類補完計画を発動させてしまう…。
    
==== αシリーズ ====
 
==== αシリーズ ====
'''[[スーパーロボット大戦α|α]]([[スーパーロボット大戦α for Dreamcast|DC]])'''
+
;[[スーパーロボット大戦α|α]]([[スーパーロボット大戦α for Dreamcast|DC]])
;「………」<br />(そうだ…逃げちゃ駄目だ。逃げちゃ駄目なんだ!)<br />「ミサトさん、僕は撤退しません! このまま使徒を迎え撃ちます!」
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:;「………」<br />(そうだ…逃げちゃ駄目だ。逃げちゃ駄目なんだ!)<br />「ミサトさん、僕は撤退しません! このまま使徒を迎え撃ちます!」
:リアル系ルート第19話「第二次直上会戦」にて、[[第4使徒シャムシェル]]、[[ティターンズ]]、そして[[ヒイロ・ユイ|ヒイロ]]の[[ウイングガンダム]]が入り混じる戦いの中で[[リリーナ・ドーリアン|リリーナ]]をエントリープラグ内に保護した時の台詞。戦う術を持たずとも恐怖から逃げない彼女の強さが、シンジの心に力を与える。
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::リアル系ルート第19話「第二次直上会戦」にて、[[第4使徒シャムシェル]]、[[ティターンズ]]、そして[[ヒイロ・ユイ|ヒイロ]]の[[ウイングガンダム]]が入り混じる戦いの中で[[リリーナ・ドーリアン|リリーナ]]をエントリープラグ内に保護した時の台詞。戦う術を持たずとも恐怖から逃げない彼女の強さが、シンジの心に力を与える。
;「惣流…前から言おうと思ってたんだけど、君みたいな肩肘を張った生き方って疲れると思うよ…」<br />「僕も…昔そうだったんだ。でも、ロンド=ベル隊に入って…みんなのおかげで自然のままでいられるような気がする…」
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:;「惣流…前から言おうと思ってたんだけど、君みたいな肩肘を張った生き方って疲れると思うよ…」<br />「僕も…昔そうだったんだ。でも、ロンド=ベル隊に入って…みんなのおかげで自然のままでいられるような気がする…」
:第36話「リン・ミンメイ」で、相変わらず[[ロンド・ベル]]の面々へ悪態を吐き、彼らと距離を置こうとするアスカの「虚勢」を看破して発した忠告。当初こそシンジからの指摘へ猛然と噛み付いたアスカも、何時しか彼の言葉に黙って耳を傾けていた。
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::第36話「リン・ミンメイ」で、相変わらず[[ロンド・ベル]]の面々へ悪態を吐き、彼らと距離を置こうとするアスカの「虚勢」を看破して発した忠告。当初こそシンジからの指摘へ猛然と噛み付いたアスカも、何時しか彼の言葉に黙って耳を傾けていた。
;「…無茶をしなきゃ、勝てない相手なんでしょう?」
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:;「…無茶をしなきゃ、勝てない相手なんでしょう?」
:第61話「運命の矢」にて、シンジフラグが全て立った場合の台詞。カヲルの死を引きずって出撃拒否していたところで甲児の叱咤に応じて出撃(はプレイヤーの任意だが)した後、甲児に「無茶はするなよ」と言われてこの軽口を返した。
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::第61話「運命の矢」にて、シンジフラグが全て立った場合の台詞。カヲルの死を引きずって出撃拒否していたところで甲児の叱咤に応じて出撃(はプレイヤーの任意だが)した後、甲児に「無茶はするなよ」と言われてこの軽口を返した。
;「…僕は…僕はもう逃げない。僕が何のためにここにいるのか…その答えを自分で見つけるために…!」<br />「そして…僕の仲間達を助けるために…!」
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:;「…僕は…僕はもう逃げない。僕が何のためにここにいるのか…その答えを自分で見つけるために…!」<br />「そして…僕の仲間達を助けるために…!」
:第64話「Air」において。最後の台詞はシンジフラグが全て立った時に追加される。
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::第64話「Air」において。最後の台詞はシンジフラグが全て立った時に追加される。
;「…ミサトさんとの約束…………何とか守れたと思う…」
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:;「…ミサトさんとの約束…………何とか守れたと思う…」
:同上。戦闘終了後に生還したミサトと再会し、出撃前に彼女と交わした「約束」を果たせた事へ安堵の呟きを漏らす。
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::同上。戦闘終了後に生還したミサトと再会し、出撃前に彼女と交わした「約束」を果たせた事へ安堵の呟きを漏らす。
;「ええ…わかっています。そのために僕は…EVAに乗ったんだと思いますから…」
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:;「ええ…わかっています。そのために僕は…EVAに乗ったんだと思いますから…」
:直後、ミサトから補完計画とは別の手段で未来を掴まなければならない事を告げられ、己に課せられた「運命」を自覚するに至る。
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::直後、ミサトから補完計画とは別の手段で未来を掴まなければならない事を告げられ、己に課せられた「運命」を自覚するに至る。
;「フフッ…」<br />「ご、ごめん…君にお礼を言われるなんて思ってもみなかったから」
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:;「フフッ…」<br />「ご、ごめん…君にお礼を言われるなんて思ってもみなかったから」
:ミサトとの対話後、ぎこちなくも感謝の言葉を紡ぐアスカ渾身の「デレ」を目の当たりにして、思わず苦笑する。
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::ミサトとの対話後、ぎこちなくも感謝の言葉を紡ぐアスカ渾身の「デレ」を目の当たりにして、思わず苦笑する。
'''[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ|第3次α]]'''
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:
;「目標をセンターに入れて…スイッチ!」
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;[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ|第3次α]]
:戦闘台詞の一つ。台詞自体は原作と同じものだが、力強く言い放つ姿に彼の成長が感じとれる。
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:;「目標をセンターに入れて…スイッチ!」
;(またEVAで戦うことになったけど…僕はもう逃げない)<br />(それに、何故父さんが僕達をここへ来させたのか…父さんの本当の目的は何なのか…)<br />(それを知るためにも、逃げちゃいられないんだ、僕は…)
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::戦闘台詞の一つ。台詞自体は原作と同じものだが、力強く言い放つ姿に彼の成長が感じとれる。
:第13話「もう一度、自らの足で」で再び[[EVA初号機]]を駆り[[αナンバーズ]]に合流して。この台詞でも言っているが、第3次αのシンジは「逃げる」という言葉を嫌っている。
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:;(またEVAで戦うことになったけど…僕はもう逃げない)<br />(それに、何故父さんが僕達をここへ来させたのか…父さんの本当の目的は何なのか…)<br />(それを知るためにも、逃げちゃいられないんだ、僕は…)
;「キラくん…サイくんを離して」
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::第13話「もう一度、自らの足で」で再び[[EVA初号機]]を駆り[[αナンバーズ]]に合流して。この台詞でも言っているが、第3次αのシンジは「逃げる」という言葉を嫌っている。
:第21話地球降下ルート「プリティ・デビル」で増長してサイを殴ろうとしたキラに対して。相手はコーディネイターだというのに、この時のシンジは全く臆せずキラを諭してみせ、「αで成長したシンジ」を存分に見せつけた。
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:;「キラくん…サイくんを離して」
;「修学旅行中の中学生…ってことじゃ駄目かな?」
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::第21話地球降下ルート「プリティ・デビル」で増長してサイを殴ろうとしたキラに対して。相手はコーディネイターだというのに、この時のシンジは全く臆せずキラを諭してみせ、「αで成長したシンジ」を存分に見せつけた。
:第22話地球降下ルート「砂塵の果て」にて、キラとカガリの市街へ消耗品の買い出しに同行する事になった際にカガリから「戦闘員には見えないが、その制服だと逆に目立つ」と指摘された際に。
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:;「修学旅行中の中学生…ってことじゃ駄目かな?」
:一見何気ない発言なのだが、'''『第3次α』のシンジ達は『α』から2年経過しているので普通なら高校生のはずである'''。どうやらこの世界のシンジ達は『α』後のゴタゴタのせいで中学浪人してしまったらしい……。'''メタ的には私服姿の商品展開も多い割に公式では私服を持っていないレイのせいとも言えなくもないが'''。
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::第22話地球降下ルート「砂塵の果て」にて、キラとカガリの市街へ消耗品の買い出しに同行する事になった際にカガリから「戦闘員には見えないが、その制服だと逆に目立つ」と指摘された際に。
;「僕も前は周りに流されるままEVAに乗っていたけれど…今は自分の意志であれに乗ってる。自分なりに戦うことの意味を考えて…」<br />「僕だって悩んださ。何度も何度も逃げた。でも、その先には…自分の世界しかなかった。そこへ逃げ込んだって、誰も手を差し伸べてくれなかったんだ」
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::一見何気ない発言なのだが、'''『第3次α』のシンジ達は『α』から2年経過しているので普通なら高校生のはずである'''。どうやらこの世界のシンジ達は『α』後のゴタゴタのせいで中学浪人してしまったらしい……。'''メタ的には私服姿の商品展開も多い割に公式では私服を持っていないレイのせいとも言えなくもないが'''。
:第22話地球降下ルート「砂塵の果て」でキラにかつての自分を語って。この言葉は、キラに多大な影響を及ぼす事になった。
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:;「僕も前は周りに流されるままEVAに乗っていたけれど…今は自分の意志であれに乗ってる。自分なりに戦うことの意味を考えて…」<br />「僕だって悩んださ。何度も何度も逃げた。でも、その先には…自分の世界しかなかった。そこへ逃げ込んだって、誰も手を差し伸べてくれなかったんだ」
;「それじゃ、逃げてるだけじゃないか…!」<br />「何もせずに破滅から逃げてるだけじゃないか!」
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::第22話地球降下ルート「砂塵の果て」でキラにかつての自分を語って。この言葉は、キラに多大な影響を及ぼす事になった。
:第27話「勇気ある者達の誓い」の[[Zマスター]]との決戦にて、破滅から逃避する為に全ての有機生命体を機界昇華しようとするZマスターに反論して。
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:;「それじゃ、逃げてるだけじゃないか…!」<br />「何もせずに破滅から逃げてるだけじゃないか!」
;「そんな…自分が助かるために仲間を撃墜するなんて…!」
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::第27話「勇気ある者達の誓い」の[[Zマスター]]との決戦にて、破滅から逃避する為に全ての有機生命体を機界昇華しようとするZマスターに反論して。
:[[セレーナ・レシタール|セレーナ]]編第34話「べトレイヤー」より。保身の為、[[ベガリオン]]を撃墜するセレーナの[[裏切りイベント|裏切り行為]](を装った計略)を目の当たりにし、呆然と呟いた台詞。後に何食わぬ顔で彼女が[[αナンバーズ]]へと戻った際には、温厚なシンジも嫌悪感を隠しきれなかった。
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:;「そんな…自分が助かるために仲間を撃墜するなんて…!」
;「マリューさん! 僕達が使徒に仕掛けます! 皆さんもフォローをお願いします!」
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::[[セレーナ・レシタール|セレーナ]]編第34話「べトレイヤー」より。保身の為、[[ベガリオン]]を撃墜するセレーナの[[裏切りイベント|裏切り行為]](を装った計略)を目の当たりにし、呆然と呟いた台詞。後に何食わぬ顔で彼女が[[αナンバーズ]]へと戻った際には、温厚なシンジも嫌悪感を隠しきれなかった。
:第45話宇宙ルート「忍び寄る終焉」より。[[第16使徒アルミサエル]]の出現に、周囲への協力を要請しつつ戦闘態勢に入る。<br />原作でも己の実力を過信して似たような台詞を発する事が有ったが、この時は[[使徒]]を倒す事が自分達の役目=存在意義と明言しており、その覚悟を汲んでアスカも同調する。
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:;「マリューさん! 僕達が使徒に仕掛けます! 皆さんもフォローをお願いします!」
;「EVAシリーズ、もう好きにはやらせない!」
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::第45話宇宙ルート「忍び寄る終焉」より。[[第16使徒アルミサエル]]の出現に、周囲への協力を要請しつつ戦闘態勢に入る。
:対[[EVA量産機]]特殊戦闘台詞の一つ。戦う事に対して答えが出せていなかった原作では考えられない台詞。[[第3次α]]の成長した彼を感じる事が出来る。
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::原作でも己の実力を過信して似たような台詞を発する事が有ったが、この時は[[使徒]]を倒す事が自分達の役目=存在意義と明言しており、その覚悟を汲んでアスカも同調する。
;「違う!EVAは人類を滅びから守るために造られたんだ!たとえ、本当の目的があなたの言う通りだとしても、そんなことはさせはしない!」
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:;「EVAシリーズ、もう好きにはやらせない!」
:第51話「終わらない明日へ」における[[ラウ・ル・クルーゼ|クルーゼ]]との戦闘前会話での台詞で、滅びの為に[[人類補完計画]]の発動を望む彼に対しての反論。平和の為にEVAの力を行使するシンジは、クルーゼの望む滅びも、そして父の望む[[人類補完計画]]も、一切認めなかった。<br />しかし、次のシナリオでは……。
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::対[[EVA量産機]]特殊戦闘台詞の一つ。戦う事に対して答えが出せていなかった原作では考えられない台詞。『第3次α』の成長した彼を感じる事が出来る。
;「イヤだ…!それがどんなに無謀な戦いでも僕は決して逃げない…。それが僕の選んだ生き方だから…」
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:;「違う!EVAは人類を滅びから守るために造られたんだ!たとえ、本当の目的があなたの言う通りだとしても、そんなことはさせはしない!」
:第52話「世界の中心でアイを叫んだけもの」にて、父ゲンドウと再会し、彼の補完計画をはっきりと拒絶して。この後、TVシリーズのあの名台詞に続く。
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::第51話「終わらない明日へ」における[[ラウ・ル・クルーゼ|クルーゼ]]との戦闘前会話での台詞で、滅びの為に[[人類補完計画]]の発動を望む彼に対しての反論。平和の為にEVAの力を行使するシンジは、クルーゼの望む滅びも、そして父の望む[[人類補完計画]]も、一切認めなかった。
;「今の父さんは昔の僕と同じだ!自分の意志でどうにもならないモノの存在を知って…逃げようとしてるだけだ!そんな父さんに世界の終わりを告げる資格なんてないよ!!」
+
::しかし、次のシナリオでは……。
:ゲンドウをかつての自分と同じと断じ、彼の弱さを正面から突きつける。この言葉に、ゲンドウもシンジの成長を改めて認める。
+
:;「イヤだ…!それがどんなに無謀な戦いでも僕は決して逃げない…。それが僕の選んだ生き方だから…」
;「父さん…僕には仲間がいるんだ。こんな素晴らしい仲間が出来たんだ」
+
::第52話「世界の中心でアイを叫んだけもの」にて、父ゲンドウと再会し、彼の補完計画をはっきりと拒絶して。この後、TVシリーズのあの名台詞に続く。
:[[第3次α]]でのゲンドウとの戦闘前会話で。多くの他作品の仲間達を得て、人間として、戦士として大きく成長したスパロボ世界におけるシンジを象徴した台詞と言える。スパロボ世界におけるシンジの心からの喜びの言葉だろう。[[Z]]では[[シン・アスカ|シン]]も似たような発言をしている。
+
:;「今の父さんは昔の僕と同じだ!自分の意志でどうにもならないモノの存在を知って…逃げようとしてるだけだ!そんな父さんに世界の終わりを告げる資格なんてないよ!!」
;「今までだって、色んな困難を乗り越えてきたじゃないか!逃げちゃダメなんだよ、父さん!」
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::ゲンドウをかつての自分と同じと断じ、彼の弱さを正面から突きつける。この言葉に、ゲンドウもシンジの成長を改めて認める。
:上記の台詞の後、ゲンドウの台詞を挟んでこの台詞に続く。「逃げちゃダメだ」から「逃げちゃダメなんだよ!」へ。なんとも感慨深い台詞である。
+
:;「父さん…僕には仲間がいるんだ。こんな素晴らしい仲間が出来たんだ」
;「…だから、僕は戦います。父さんとは違うやり方で父さんの遺志を継いで…父さんと母さんが僕に遺してくれた…エヴァンゲリオン初号機で…」<br />(カヲル君…それが僕の選んだ未来だよ…)
+
::ゲンドウとの戦闘前会話で。多くの他作品の仲間達を得て、人間として、戦士として大きく成長したスパロボ世界におけるシンジを象徴した台詞と言える。スパロボ世界におけるシンジの心からの喜びの言葉だろう。[[Z]]では[[シン・アスカ|シン]]も似たような発言をしている。
:[[第3次α]]にてゲンドウと全ての決着を着け、改めて戦い続けることを誓って。この後、TVシリーズ最終話ばりに[[αナンバーズ]]の面々から祝福される。
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:;「今までだって、色んな困難を乗り越えてきたじゃないか!逃げちゃダメなんだよ、父さん!」
;「自分の目的のために他人を使う人を僕は知っている…!そんな人に僕達は…僕は負けちゃ駄目なんだ!」
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::上記の台詞の後、ゲンドウの台詞を挟んでこの台詞に続く。「逃げちゃダメだ」から「逃げちゃダメなんだよ!」へ。なんとも感慨深い台詞である。
:第54話「神に守られし星」にて、バルマー本星近海で[[エツィーラ・トーラー|エツィーラ]]と対峙した際の台詞。自身の探究心や知識欲を満たす為に[[マイ・コバヤシ|マイ]]の心を弄んだエツィーラのやり方に、かつて自分達が補完計画の為にゲンドウや[[ゼーレ]]によって心を傷付けられた事を思い出したのもあってか、相当頭にきたのだと思われる。
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:;「…だから、僕は戦います。父さんとは違うやり方で父さんの遺志を継いで…父さんと母さんが僕に遺してくれた…エヴァンゲリオン初号機で…」<br />(カヲル君…それが僕の選んだ未来だよ…)
;「補完計画はただの逃げなんだ!だから、僕達はそれを否定した!そして、自分達の力で生きていくんだ!」
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::ゲンドウと全ての決着を着け、改めて戦い続けることを誓って。この後、TVシリーズ最終話ばりに[[αナンバーズ]]の面々から祝福される。
:[[第3次α]]にて[[ルアフ・ガンエデン|ルアフ]]と対峙した際、[[地球]]での補完計画の失敗を察したルアフに対しての台詞。
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:;「自分の目的のために他人を使う人を僕は知っている…!そんな人に僕達は…僕は負けちゃ駄目なんだ!」
;「もう僕は怯えない…僕の心を支えてくれる人達がいるのを思い出したから…」<br />「ケイサル・エフェス!お前なんかに、その人達の未来を渡しはしない…!」<br />「渡してなるものかーっ!!」
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::第54話「神に守られし星」にて、バルマー本星近海で[[エツィーラ・トーラー|エツィーラ]]と対峙した際の台詞。自身の探究心や知識欲を満たす為に[[マイ・コバヤシ|マイ]]の心を弄んだエツィーラのやり方に、かつて自分達が補完計画の為にゲンドウや[[ゼーレ]]によって心を傷付けられた事を思い出したのもあってか、相当頭にきたのだと思われる。
:最終話の逆襲時に於ける[[ケイサル・エフェス]]との戦闘前会話。カヲルからのメッセージで恐怖と絶望を払拭したシンジが、憤怒の形相で[[ケイサル・エフェス (人物)|霊帝]]に挑む。
+
:;「補完計画はただの逃げなんだ!だから、僕達はそれを否定した!そして、自分達の力で生きていくんだ!」
;「僕は…」<br />「僕とEVAの力で誰かが助かるなら、戦うよ…」
+
::[[ルアフ・ガンエデン|ルアフ]]と対峙した際、[[地球]]での補完計画の失敗を察したルアフに対しての台詞。
:エンディングでトウジ&ケンスケに「新たな敵が現れたら戦うのか?」と問われ、一瞬、逡巡しながらも明確に戦う意思を示した。
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:;「もう僕は怯えない…僕の心を支えてくれる人達がいるのを思い出したから…」<br />「ケイサル・エフェス!お前なんかに、その人達の未来を渡しはしない…!」<br />「渡してなるものかーっ!!」
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::最終話の逆襲時に於ける[[ケイサル・エフェス]]との戦闘前会話。カヲルからのメッセージで恐怖と絶望を払拭したシンジが、憤怒の形相で[[ケイサル・エフェス (人物)|霊帝]]に挑む。
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:;「僕は…」<br />「僕とEVAの力で誰かが助かるなら、戦うよ…」
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::エンディングでトウジ&ケンスケに「新たな敵が現れたら戦うのか?」と問われ、一瞬、逡巡しながらも明確に戦う意思を示した。
    
==== 単独作品 ====
 
==== 単独作品 ====
 
;「僕は…僕として生きる…!もしかしたら、それはつらくて苦しいことかも知れないけど…だけど、僕は逃げない…!それがこの戦いで学んだことだから!だから、いらないんだ!補完なんていらないんだーっ!!」
 
;「僕は…僕として生きる…!もしかしたら、それはつらくて苦しいことかも知れないけど…だけど、僕は逃げない…!それがこの戦いで学んだことだから!だから、いらないんだ!補完なんていらないんだーっ!!」
:[[MX]]の最終決戦にて、[[エルデ・ミッテ|エルデ]]に対して。
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:[[MX]]』の最終決戦にて、[[エルデ・ミッテ|エルデ]]に対して。
    
=== 新劇場版 ===
 
=== 新劇場版 ===
744行目: 745行目:     
== 余談 ==
 
== 余談 ==
*碇シンジの顔のデザインは、同じガイナックス制作のアニメ作品『[[ふしぎの海のナディア]]』の[[ヒロイン]]である[[ナディア]]を「まつげを取り、肌を白くし、髪を短くした」ものである。キャラクターデザインの貞本義行氏曰く'''「碇シンジは、牛若丸等の[[日本]]に古来からある中性的な[[ヒーロー]]像を取り入れてある」'''との事。一方、『[[ヱヴァンゲリヲン新劇場版|新劇場版]]』では[[性格]]の変化に合わせて、顔つきも少し違う。
  −
**その為か、二次創作は言うに及ばず、ガイナックスおよび庵野監督監修の関連ゲームにおいても[[女装]]までさせられている(ちなみに[[プレイステーション・ポータブル|PSP版]]『新世紀エヴァンゲリオン2』で、シンジに女装をやらせたのは[[冬月コウゾウ|冬月司令]])。
   
*[[プレイステーション2|PS2]]用[[コンピュータゲーム|ソフト]]『新世紀エヴァンゲリオン2』によると、'''「シンジの一か月の小遣いは1万円」'''と設定されている。
 
*[[プレイステーション2|PS2]]用[[コンピュータゲーム|ソフト]]『新世紀エヴァンゲリオン2』によると、'''「シンジの一か月の小遣いは1万円」'''と設定されている。
 
**これは[[パイロット]]としての[[資金|給与]]ではなく、必要な分を保護者である[[葛城ミサト|ミサト]]が毎月渡しているもの(ちゃんとゲーム中に「小遣いをもらう」コマンドも有る)であり、パイロットとしての給与は保護者のミサトが管理しているらしい。
 
**これは[[パイロット]]としての[[資金|給与]]ではなく、必要な分を保護者である[[葛城ミサト|ミサト]]が毎月渡しているもの(ちゃんとゲーム中に「小遣いをもらう」コマンドも有る)であり、パイロットとしての給与は保護者のミサトが管理しているらしい。
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