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| === 「黒髪怨夜」 === | | === 「黒髪怨夜」 === |
− | 黒髪怨夜とは、『30』の世界における[[江戸時代]](年数は不明)の[[日本]]で書かれた怪談。[[メイヴィー・ホーキンス|メイヴィー]]も愛読している書物だが、元々は[[ドライストレーガー]]のメインシステムに登録されていた事が説明されている。
| + | 「黒髪怨夜」とは、『30』の世界における[[江戸時代]](年数は不明)の[[日本]]で書かれた怪談。[[メイヴィー・ホーキンス|メイヴィー]]も愛読している書物だが、元々は[[ドライストレーガー]]のメインシステムに登録されていた事が説明されている。 |
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| 内容は'''「篝火」という名の美女の怨念が、一つの国を滅ぼす'''というものだが、幾つかのページが落丁しており、最終章部分しか読めていない状態だった。最終章には、篝火の怨念に蝕まれた人間は精神を破壊され永遠に苦しむ事になったと綴られている。そして、篝火と呼ばれるこの女性の正体こそが、[[クエスターズ]]との戦いに敗れた当時のサイクラミノスであり、人々の精神が破壊されたのは彼女の発した「支配の波動」によるものである。 | | 内容は'''「篝火」という名の美女の怨念が、一つの国を滅ぼす'''というものだが、幾つかのページが落丁しており、最終章部分しか読めていない状態だった。最終章には、篝火の怨念に蝕まれた人間は精神を破壊され永遠に苦しむ事になったと綴られている。そして、篝火と呼ばれるこの女性の正体こそが、[[クエスターズ]]との戦いに敗れた当時のサイクラミノスであり、人々の精神が破壊されたのは彼女の発した「支配の波動」によるものである。 |
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| そんな時、何らかの事情に陥った英影を助けるべく、サイクラミノスはエーオスの遺産の一部を使用した。しかし、エーオスの強大な力を目にした英影は精神的に歪み、元の彼とは別人のように変貌してしまう。そして自らの出世の為、英影はサイクラミノスをエーオスの遺産と共に主君に差し出すことを画策した。 | | そんな時、何らかの事情に陥った英影を助けるべく、サイクラミノスはエーオスの遺産の一部を使用した。しかし、エーオスの強大な力を目にした英影は精神的に歪み、元の彼とは別人のように変貌してしまう。そして自らの出世の為、英影はサイクラミノスをエーオスの遺産と共に主君に差し出すことを画策した。 |
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− | 英影の目論見に気付いたサイクラミノスは、自身を裏切った英影に激怒。英影に対する怒りや憎しみに取り憑かれたサイクラミノスは、「支配の波動」によって英影を含む一国の人間全ての精神を破壊し、遂には国一つが滅亡。こうして、この顛末が怪談「黒髪怨夜」として後世へと伝わるのだった。
| + | 英影の目論見に気付いたサイクラミノスは、自身を裏切った英影に激怒。英影に対する怒りや憎しみに取り憑かれたサイクラミノスは、支配の波動によって英影を含む一国の人間全ての精神を破壊し、遂には国一つが滅亡。こうして、この顛末が怪談「黒髪怨夜」として後世へと伝わるのだった。 |
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| だが、一国を滅ぼしてもサイクラミノスの怨みや憎しみは収まることはなく、寧ろ次第に強まっていく一方で、彼女の心情に合わせて身に纏っていた衣装も黒衣へと変化した(また、篝火の名で呼ばれることを酷く嫌うようになった)。その後は自分を裏切った英影=地球人や、エーオスを滅ぼしたクエスターズへの怨みを抱え込んだまま、サブ・スペース内の本拠地・神大陸フローシアにて長い眠りに就いたが……。 | | だが、一国を滅ぼしてもサイクラミノスの怨みや憎しみは収まることはなく、寧ろ次第に強まっていく一方で、彼女の心情に合わせて身に纏っていた衣装も黒衣へと変化した(また、篝火の名で呼ばれることを酷く嫌うようになった)。その後は自分を裏切った英影=地球人や、エーオスを滅ぼしたクエスターズへの怨みを抱え込んだまま、サブ・スペース内の本拠地・神大陸フローシアにて長い眠りに就いたが……。 |
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| こうして虎視眈々と戦力を整え、怨敵の一つであるクエスターズがドライクロイツに敗れたのを確認すると、本格的に活動を開始。エトランゼの軍勢を一斉に出現させ、地球圏全体に総攻撃を仕掛けると共に、光の柱を巡る戦いでは[[アマンダラ・カマンダラ|オルドナ・ポセイダル]]、[[アレクシス・ケリヴ]]、[[Dr.ヘル]]を復活させる等、密かに暗躍を続けていた。 | | こうして虎視眈々と戦力を整え、怨敵の一つであるクエスターズがドライクロイツに敗れたのを確認すると、本格的に活動を開始。エトランゼの軍勢を一斉に出現させ、地球圏全体に総攻撃を仕掛けると共に、光の柱を巡る戦いでは[[アマンダラ・カマンダラ|オルドナ・ポセイダル]]、[[アレクシス・ケリヴ]]、[[Dr.ヘル]]を復活させる等、密かに暗躍を続けていた。 |
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− | しかし、[[藤原忍|忍]]や[[マサキ・アンドー|マサキ]]、[[クスハ・ミズハ|クスハ]]など複数の転移者には悪意による気配を感じ取られ、エーオスと因縁のある[[エッジ・セインクラウス|エッジ]]と[[アズ・セインクラウス|アズ]]には「ギフト」が反応する形で「オルキダケア以外のエーオスの生き残りがいる」と存在を認知されており、[[デトロイト]]での戦闘において初めてドライクロイツの前に姿を現した。 | + | しかし、[[藤原忍|忍]]や[[マサキ・アンドー|マサキ]]、[[クスハ・ミズハ|クスハ]]など複数の転移者には悪意による気配を感じ取られ、エーオスと因縁のある[[エッジ・セインクラウス|エッジ]]と[[アズ・セインクラウス|アズ]]には「ギフト」が反応する形で「オルキダケア以外のエーオスの生き残りがいる」と存在を認知されており、[[デトロイト]]での戦闘において初めてドライクロイツの前に姿を現した。ドライクロイツに対し、下僕として自身に服従を誓うように迫るが、そこへ生還した[[カールレウム・ヴァウル|カールレウム]]の奇襲を受ける。その場は一時撤退し、去り際に自身の名を明かして姿を消す。 |
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− | 自身の名を明かした後は直ぐに姿を消すが、最後の光の柱がある[[南極]]で、フロスデウスに搭乗した状態で再び登場。[[カールレウム・ヴァウル|カールレウム]]が修復したアルティム・フィーニを一撃で破壊し、リベンジを果たすと同時にフロスデウスの圧倒的な力をドライクロイツに見せつけた。再び姿を消した後は、最終決戦の地となるフローシアにてドライクロイツを待ち受ける。
| + | その後、最後の光の柱がある[[南極]]の戦いで、フロスデウスに搭乗した状態で再び登場。カールレウムが修復したアルティム・フィーニを一撃で破壊し、リベンジを果たすと同時にフロスデウスの圧倒的な力をドライクロイツに見せつけた。それでもフロスデウスに攻撃を受け、苛立ったサイクラミノスは「主に従わぬ下僕など不要」と断じて最大出力の支配の波動を放ち、ドライクロイツ全員の精神を破壊しようと図る。ドライストレーガーの抵抗波動をも跳ね除けるが、直後にオルキダケアがドライストレーガーに助力したことで抵抗波動の出力が上がり、支配の波動を打ち破られる。 |
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| + | オルキダケアが密かにドライクロイツに協力しているのを悟ると、イーリスに戦いを見届けるよう指示して姿を消し、自らは最終決戦の地となるフローシアにてドライクロイツを待ち受ける。 |
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| === 最終決戦 === | | === 最終決戦 === |
− | フローシアに辿り着いたドライクロイツの前に現れ、彼等に同行していたオルキダケアとの再会を果たす。オルキダケアに自身の側へ戻るように促し、更にドライクロイツにもエーオスへ服従するよう迫る。しかし、オルキダケアは「エゴと暴力で宇宙を支配していくサイクラミノスを恐れていた」「サイクラミノスへの恐れから、彼女とは別の方法でエーオスを再興させようとした」と本心を明かし、サイクラミノスの命令を拒否する。
| + | フローシアに辿り着いたドライクロイツの前に現れ、彼等に同行していたオルキダケアとの再会を果たす。オルキダケアに自身の側へ戻るように促し、更になおもドライクロイツにエーオスへ服従するよう迫る。しかし、オルキダケアは「エゴと暴力で宇宙を支配していくサイクラミノスを恐れていた」「サイクラミノスへの恐れから、彼女とは別の方法でエーオスを再興させようとした」と本心を明かし、サイクラミノスの命令を拒否する。 |
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| ドライクロイツも当然ながらサイクラミノスへの服従を拒絶するが、彼等が従わない事は最初から想定しており、同時にドライクロイツの力自体は認めているが、一方で彼等の存在を忌み嫌っている事を明かす。実は彼女がエトランゼと共に転移者を呼び込み、ドライクロイツに参加するように仕向けたのは、'''かつて自身が捨てた「心」を持って戦っている転移者やドライクロイツを叩き潰す事で、[[愛]]や[[勇気]]、[[希望]]も自分の憎しみの前には無力という事実を証明する為'''であり、それこそがドライクロイツの存在意義だと語る。そして多数のスターメンビトルをドライクロイツに差し向け、その場から撤退した。 | | ドライクロイツも当然ながらサイクラミノスへの服従を拒絶するが、彼等が従わない事は最初から想定しており、同時にドライクロイツの力自体は認めているが、一方で彼等の存在を忌み嫌っている事を明かす。実は彼女がエトランゼと共に転移者を呼び込み、ドライクロイツに参加するように仕向けたのは、'''かつて自身が捨てた「心」を持って戦っている転移者やドライクロイツを叩き潰す事で、[[愛]]や[[勇気]]、[[希望]]も自分の憎しみの前には無力という事実を証明する為'''であり、それこそがドライクロイツの存在意義だと語る。そして多数のスターメンビトルをドライクロイツに差し向け、その場から撤退した。 |
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− | その後は自身の居城でフロスデウスと共に待ち構え、遂にドライクロイツとの最終決戦を繰り広げる。フロスデウスの力と自身の怨念によりドライクロイツを苦しめるが、戦闘中に[[ミツバ・グレイヴァレー|ミツバ]]から「黒髪怨夜」に記されている自身の過去や前田英影の名を語られ、更に「エーオスの指導者ではなく、一人の人間として生きていける」と[[説得]]される。ミツバの言葉を聞いたサイクラミノスはこれまで余裕だった平常心を失い激しく混乱。その隙を逃さなかったドライストレーガーに懐に入り込まれた上、大型重粒子砲の一撃を喰らってフロスデウスに多大なダメージを受け形勢が逆転。死闘の末、最後の力を振り絞ったドライクロイツにフロスデウスを撃墜され敗れた。
| + | 撤退後は自身の居城でフロスデウスと共に待ち構え、遂にドライクロイツとの最終決戦を繰り広げる。フロスデウスの力と自身の怨念によりドライクロイツを苦しめるが、戦闘中に[[ミツバ・グレイヴァレー|ミツバ]]から「黒髪怨夜」に記されている自身の過去や前田英影の名を語られ、更に「エーオスの指導者ではなく、一人の人間として生きていける」と[[説得]]される。ミツバの言葉を聞いたサイクラミノスはこれまで余裕だった平常心を失い激しく混乱。その隙を逃さなかったドライストレーガーに懐に入り込まれた上、大型重粒子砲の一撃を喰らってフロスデウスに多大なダメージを受け形勢が逆転。死闘の末、最後の力を振り絞ったドライクロイツにフロスデウスを撃墜され敗れた。 |
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| === 敗北後 === | | === 敗北後 === |
− | フロスデウスを破壊されてもなお敗北を認めないサイクラミノスは、フローシア諸共ドライクロイツを道連れに消滅しようと図るが、ミツバはサイクラミノスにある事実を伝える。
| + | フロスデウスを破壊されてもなお敗北を認めないサイクラミノスは、フローシア諸共ドライクロイツを道連れに消滅しようとするが、ミツバはサイクラミノスにある事実を伝える。 |
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| 実は英影の縁者に当たる者が国を離れていた為に生き残っており、その縁者の子孫達は、何処かへ消えた篝火=サイクラミノスへのお詫びの為、毎年惨劇が起きたとされる日に彼女が好きだった花を捧げ、長らく彼女の事を哀れんでくれていたのだった。その事実を知ったサイクラミノスは、それこそが一度自分が手に入れ捨て去ってしまった「人の心」である事を理解し、戦意喪失。ようやく英影や地球人に対する負の感情から解放される。 | | 実は英影の縁者に当たる者が国を離れていた為に生き残っており、その縁者の子孫達は、何処かへ消えた篝火=サイクラミノスへのお詫びの為、毎年惨劇が起きたとされる日に彼女が好きだった花を捧げ、長らく彼女の事を哀れんでくれていたのだった。その事実を知ったサイクラミノスは、それこそが一度自分が手に入れ捨て去ってしまった「人の心」である事を理解し、戦意喪失。ようやく英影や地球人に対する負の感情から解放される。 |
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| ;[[オルキダケア]] | | ;[[オルキダケア]] |
| : 妹。エーオスが滅んだ現代では唯一の肉親である。なお、'''姉妹揃って整ったスタイルと巨乳の持ち主'''。 | | : 妹。エーオスが滅んだ現代では唯一の肉親である。なお、'''姉妹揃って整ったスタイルと巨乳の持ち主'''。 |
− | :同じエーオスの人間である彼女すらもサイクラミノスの傲慢さや傍若無人ぶりを恐れており、別の手段でエーオスを再興させる算段も兼ねて、意図的に姉との接触を避けていた。 | + | :同じエーオスの人間である彼女ですらサイクラミノスの傲慢さや傍若無人ぶりを恐れており、別の手段でエーオスを再興させる算段も兼ねて、意図的に姉との接触を避けていた。 |
| :ドライクロイツに(一応)協力する彼女も敵と見なすが、最終的に和解。エーオスの生き残りとして、共に消滅する道を選んだ。 | | :ドライクロイツに(一応)協力する彼女も敵と見なすが、最終的に和解。エーオスの生き残りとして、共に消滅する道を選んだ。 |
| ;フレエシア、ケラサス、トゥリーパ | | ;フレエシア、ケラサス、トゥリーパ |
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| ;[[クエスター]] | | ;[[クエスター]] |
| :クエスターズの首領で、『30』本編でのラスボス。 | | :クエスターズの首領で、『30』本編でのラスボス。 |
− | :数百年前エーオスに抵抗していた因縁の相手であり、エーオスを滅ぼした怨敵として長らく怨み続けていた。本編では相見える機会は無いが、彼からは「地球の終わり」として復活を認知されていた模様。 | + | :数百年前エーオスに抵抗していた因縁の相手であり、エーオスを滅ぼした怨敵として長らく怨み続けていた。 |
| + | :本編では相見える機会は無いが、彼からは「地球の終わり」として復活を認知されていた模様。 |
| ;[[カールレウム・ヴァウル]] | | ;[[カールレウム・ヴァウル]] |
| :彼が修復して持ち込んだアルティム・フィーニを一撃で破壊し、その力を見せつけた。 | | :彼が修復して持ち込んだアルティム・フィーニを一撃で破壊し、その力を見せつけた。 |