差分

176行目: 176行目:  
**コーディネイターはその成り立ちから富裕層が多い。経済的に豊かな者はその商売を続ければいいが、商売に失敗し破産した者、資材を投げうって子供をコーディネイターにした者など困窮者も存在する。そう言った者達の受け皿となったのがプラント建設なのである。プラント在住のコーディネイターは一種の棄民であり、地球在住のコーディネイターを蔑ろにするのは彼らへの嫉妬もあるのかもしれない。
 
**コーディネイターはその成り立ちから富裕層が多い。経済的に豊かな者はその商売を続ければいいが、商売に失敗し破産した者、資材を投げうって子供をコーディネイターにした者など困窮者も存在する。そう言った者達の受け皿となったのがプラント建設なのである。プラント在住のコーディネイターは一種の棄民であり、地球在住のコーディネイターを蔑ろにするのは彼らへの嫉妬もあるのかもしれない。
 
**この事からプラントのコーディネイターと地球のコーディネイターの関係は「[[宇宙世紀]]の[[スペースノイド]]と[[アースノイド]]の関係」に近いと言えるだろう。
 
**この事からプラントのコーディネイターと地球のコーディネイターの関係は「[[宇宙世紀]]の[[スペースノイド]]と[[アースノイド]]の関係」に近いと言えるだろう。
*余談の更に余談となるが、パトリックの「プラントに住む者だけが同胞」と言う考えには、実は'''プラントに住むナチュラルを含んでいる'''可能性がある。<ref>作中でプラント政府によるナチュラル住民の排斥は行われず、ザラ派が政権を握っていた時も同様である。</ref>'''プラントに住むナチュラルは殆どが第1世代コーディネイターの親に当たり、自分達を生み出した偉大な存在であり、プラント建設に出資してくれた正に同胞'''なのである。故に彼らを否定する事は自らの否定に他ならず、排除など有り得ないのである。これは、第1次連合・プラント大戦時も徹底され、オーブからのコーディネイターの子・親戚を持つナチュラルの難民・亡命を認め手厚く保護している。<ref>オーブからの難民・亡命が相次いだのは当のパトリックら強硬タカ派が政権を握っていた時である。</ref><ref>ヤキン戦役後だが、キラもナチュラルの両親を伴ってのプラントへの移住を考えていた。見方を変えればオーブよりナチュラルの生活環境が良いと解釈できる。</ref>仮に彼らを排除しようものならば、彼らの子に当たるコーディネイター達の反発を受けるのは必至であろう。
+
*余談の更に余談となるが、パトリックの「プラントに住む者だけが同胞」と言う考えには、実は'''プラントに住むナチュラルを含んでいる'''可能性がある。<ref>作中でプラント政府によるナチュラル住民の排斥は行われず、ザラ派が政権を握っていた時も同様である。</ref>'''プラントに住むナチュラルは殆どが第1世代コーディネイターの親に当たり、自分達を生み出した偉大な存在であり、プラント建設に出資してくれた正に同胞'''なのである。故に彼らを否定する事は自らの否定に他ならず、排除など有り得ないのである。これは、第1次連合・プラント大戦時も徹底され、オーブからのコーディネイターの子・親戚を持つナチュラルの難民・亡命を認め手厚く保護している。<ref>オーブからの難民・亡命が相次いだのは当のパトリックら強硬タカ派が政権を握っていた時である。HDリマスター版の第41話「ゆれる世界」ではオーブから移住した[[シン・アスカ]]がパトリックの演説を聞いているシーンが追加されていることもそれを裏付けているといえる。</ref><ref>ヤキン戦役後だが、キラもナチュラルの両親を伴ってのプラントへの移住を考えていた。見方を変えればオーブよりナチュラルの生活環境が良いと解釈できる。</ref>仮に彼らを排除しようものならば、彼らの子に当たるコーディネイター達の反発を受けるのは必至であろう。
 
**ヤキン戦役後だが、コーディネイター兵士の有能性と貢献度を目の当たりにした地球連合内に'''「地球のコーディネイターとプラントのコーディネイターは別」'''との考えが広がっていく。同様にプラントでも「'''プラント在住のナチュラルと地球に住むナチュラルは別'''」「'''地球在住のコーディネイターは裏切り者'''」との考えが広がっていても不思議ではない。
 
**ヤキン戦役後だが、コーディネイター兵士の有能性と貢献度を目の当たりにした地球連合内に'''「地球のコーディネイターとプラントのコーディネイターは別」'''との考えが広がっていく。同様にプラントでも「'''プラント在住のナチュラルと地球に住むナチュラルは別'''」「'''地球在住のコーディネイターは裏切り者'''」との考えが広がっていても不思議ではない。
 
**パトリックらタカ派が、ナチュラルの排斥を訴えながら、プラントのナチュラルの排斥に消極的と考えられる理由の一つに「'''プラント在住のナチュラルの人口は減少傾向にある'''」と言うものがある。前述した様にプラント在住のナチュラルは第1世代コーディネイターの親に当たり、(子をコーディネイターにした時期にもよるが)高齢化が進んでいる。その中には望郷の念に駆られ「余生は地球で過ごしたい」と帰還を望む(或いは「した」)者も多く、人口を減らしている。また、ナチュラルの移住希望者の多くがコーディネイターの子供・親戚を持つ者であり、例え親が若年者であっても次代がコーディネイターである以上、増える可能性は限りなく低く、'''出生率が低下し先細りしているコーディネイター以上に、プラントのナチュラルは先細りしているのである'''。つまり、プラントがナチュラルに取って代わられる可能性は限りなく低く、この事を理解しているからこそ、パトリック等タカ派もナチュラルの住民を脅威とは考えておらず「来る者は拒まず、去る者は追わず」とドンと構えているのであろう。
 
**パトリックらタカ派が、ナチュラルの排斥を訴えながら、プラントのナチュラルの排斥に消極的と考えられる理由の一つに「'''プラント在住のナチュラルの人口は減少傾向にある'''」と言うものがある。前述した様にプラント在住のナチュラルは第1世代コーディネイターの親に当たり、(子をコーディネイターにした時期にもよるが)高齢化が進んでいる。その中には望郷の念に駆られ「余生は地球で過ごしたい」と帰還を望む(或いは「した」)者も多く、人口を減らしている。また、ナチュラルの移住希望者の多くがコーディネイターの子供・親戚を持つ者であり、例え親が若年者であっても次代がコーディネイターである以上、増える可能性は限りなく低く、'''出生率が低下し先細りしているコーディネイター以上に、プラントのナチュラルは先細りしているのである'''。つまり、プラントがナチュラルに取って代わられる可能性は限りなく低く、この事を理解しているからこそ、パトリック等タカ派もナチュラルの住民を脅威とは考えておらず「来る者は拒まず、去る者は追わず」とドンと構えているのであろう。