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裏を返せば、柱となった者の心の乱れが世界の危機に直結するため、『柱』に選ばれた人物は'''一切の感情を抑制し、ただセフィーロの安定と万民の幸せだけを祈り続ける生涯'''を義務付けられる。要するに、『柱』とは文字通り、世界を支えるための「生きた人柱」といっていい存在なのだ。<ref>セフィーロでは『柱』になることは神になるようなものとされており、人々からの崇敬の対象となる。また、『柱』にはそれを補佐する神官が側仕えするのが通例であるため、全くの孤独というわけではない。</ref>
 
裏を返せば、柱となった者の心の乱れが世界の危機に直結するため、『柱』に選ばれた人物は'''一切の感情を抑制し、ただセフィーロの安定と万民の幸せだけを祈り続ける生涯'''を義務付けられる。要するに、『柱』とは文字通り、世界を支えるための「生きた人柱」といっていい存在なのだ。<ref>セフィーロでは『柱』になることは神になるようなものとされており、人々からの崇敬の対象となる。また、『柱』にはそれを補佐する神官が側仕えするのが通例であるため、全くの孤独というわけではない。</ref>
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だが、当代の『柱』であるエメロードは、補佐役であった神官ザガートを次第に愛するようになり、'''彼個人の幸せを願ってしまった'''(もっと言うと「'''他人がどうなろうが、まずザガートだけは幸せであって欲しい'''」と無意識下で思ってしまった)。それが原因でセフィーロのバランスが崩れ、今までみられなかったような天災が頻発し、魔物まで出現するようになる。そしてエメロードはザガートへの想いを断ち切ろうとして自ら幽閉される道を選んだというのが、事の真相だった。つまり、セフィーロの異変は全て彼女がザガートを愛したことに起因しているのである。
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だが、当代の『柱』であるエメロードは、補佐役であった神官ザガートを次第に愛するようになり、'''彼個人の幸せを願ってしまった'''(「'''他人がどうなろうが、まずザガートだけは幸せであって欲しい'''」と無意識下で思ってしまった)。それが原因でセフィーロのバランスが崩れ、今までみられなかったような天災が頻発し、魔物まで出現するようになる。そしてエメロードはザガートへの想いを断ち切ろうとして自ら幽閉される道を選んだというのが、事の真相だった。つまり、セフィーロの異変は全て彼女がザガートを愛したことに起因しているのである。
    
幽閉された状態でもセフィーロのために祈ることは可能だったが、どうしてもザガートへの想いを断ち切ることはできなかった。崩壊へと進むセフィーロを前に、追い詰められたエメロードは最後の手段を選択する……それが、魔法騎士の召喚。
 
幽閉された状態でもセフィーロのために祈ることは可能だったが、どうしてもザガートへの想いを断ち切ることはできなかった。崩壊へと進むセフィーロを前に、追い詰められたエメロードは最後の手段を選択する……それが、魔法騎士の召喚。
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