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本兵装を初めて装備したのは[[地球連邦軍]]のRX-77-2[[ガンキャノン]]及びRX-78-2[[ガンダム]]である。特にガンダムのビームライフルは猛威を振るい、MS戦の在り方を大きく変容させるに至った。
 
本兵装を初めて装備したのは[[地球連邦軍]]のRX-77-2[[ガンキャノン]]及びRX-78-2[[ガンダム]]である。特にガンダムのビームライフルは猛威を振るい、MS戦の在り方を大きく変容させるに至った。
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一般的に、ビームライフルとメガ粒子砲<ref>[[キュベレイ]]のように、メガ粒子砲を「ビームガン」と表現する場合もある。</ref>の違いは「エネルギーの供給方法」と「装備の仕方」で区別される。前者はMSが手で持つ銃器型の兵器で取り回しが自由、射出弾体となるメガ粒子(縮退寸前のミノフスキー粒子)はエネルギーCAP機構(及びそれを取り外し可能にした「Eパック」)で供給される<ref>Eパック自体はあくまでも「射出弾体となるメガ粒子を保持するもの」であって、「ビームライフル自体の稼動エネルギーを保持するもの」ではない。ビームライフル自体の稼動エネルギーはMS本体からの供給が欠かせず、これはその点について特筆言及された例外を除く全MSに共通の設定である。</ref>。後者は機体そのものに固定された武装で機体のジェネレーターから直接エネルギー供給されるのでビームライフルより威力が高い。反面、固定武装のため射角が狭く、取り回しが不便。
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一般的に、ビームライフルとメガ粒子砲<ref>[[キュベレイ]]のように、メガ粒子砲を「ビームガン」と表現する場合もある。</ref>の違いは「エネルギーの供給方法」と「装備の仕方」で区別される。前者はMSが手で持つ銃器型の兵器で取り回しが自由、射出弾体となるメガ粒子(縮退寸前のミノフスキー粒子)はエネルギーCAP機構(及びそれを取り外し可能にした「Eパック」)で供給される<ref>E-CAPやEパック自体はあくまでも「射出弾体となるメガ粒子を保持するもの」であって、「ビームライフル自体の稼動エネルギーを保持するもの」ではない。ビームライフル自体の稼動エネルギーはMS本体からの供給が欠かせず、これはその点について特筆言及された例外を除く全MSに共通の設定である。</ref>。後者は機体そのものに固定された武装で機体のジェネレーターから直接エネルギー供給されるのでビームライフルより威力が高い。反面、固定武装のため射角が狭く、取り回しが不便。
    
技術進歩により、手持ちと固定式を選択できるメガビームライフルやダブルビームライフル、ジェネレーター直結式だが威力の低いナックルバスターなどのバリエーションも登場した。また、[[Vガンダム]]のビームライフルは本体供給式とEパック式の併用へと進歩している。
 
技術進歩により、手持ちと固定式を選択できるメガビームライフルやダブルビームライフル、ジェネレーター直結式だが威力の低いナックルバスターなどのバリエーションも登場した。また、[[Vガンダム]]のビームライフルは本体供給式とEパック式の併用へと進歩している。
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;ビームスプレーガン
 
;ビームスプレーガン
:連邦軍初の[[量産型]]MSである[[ジム]]が装備。銃自体が小型というのと、ジムが「ガンダムを徹底的にコストダウンをテーマにした量産機」であるため、それに伴い射程距離が短くなった事と、中距離以降の威力の減退が激しく、基本的にガンダムの劣化ビームライフルである。しかしそれでも近距離での威力はガンダムのビームライフル並である。後代にも同名のビーム兵器は少数見られるが、ジムの直接の後継機群はほぼ全てビームライフル(ただしその時代の高級機≒[[ガンダムタイプ]]の使うライフルより短銃身の物を使っているケースが多い点はスプレーガン時代と似通っている)を装備している。
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:連邦軍初の[[量産型]]MSである[[ジム]]が装備。銃自体が小型というのと、ジムが「ガンダムを徹底的にコストダウンをテーマにした量産機」であるため、それに伴い射程距離が短くなった事と、中距離以遠の威力の減衰が著しく、基本的にビームライフルのデチューンモデルである。しかしそれでも近距離での威力はガンダムのビームライフル並である。後代にも同名のビーム兵器は少数見られるが、ジムの直接の後継機群はほぼ全てビームライフル(ただしその時代の高級機≒[[ガンダムタイプ]]の使うライフルより短銃身の物を使っているケースが多い点はスプレーガン時代と似通っている)を装備している。
 
;ハイパーメガランチャー
 
;ハイパーメガランチャー
 
:[[Ζガンダム]]が運用する大型ビームライフル。ジェネレーターを内蔵する単体完結式のメガ粒子砲と捉えることもでき、ジェネレーター直結のメガ粒子砲と手持ち装備であるビームライフルのちょうど中間の性質を持った火器となっている。
 
:[[Ζガンダム]]が運用する大型ビームライフル。ジェネレーターを内蔵する単体完結式のメガ粒子砲と捉えることもでき、ジェネレーター直結のメガ粒子砲と手持ち装備であるビームライフルのちょうど中間の性質を持った火器となっている。
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;ダブルビームライフル
 
;ダブルビームライフル
 
:正式名称は「2連装メガビームライフル」。[[ΖΖガンダム]]が運用する、大出力(10.6MW×2)ビームライフル。デバイス内に複数のジェネレーターを有し、さらに本体からのエネルギー供給を受ける(構造的に腕部エンジンと直結する)ことで、MS用手持ち携行火器のサイズに収まりつつ、MS用大型メガ粒子砲台「メガバズーカランチャー」にも匹敵する威力を実現した。その上、通常のビームライフル並みの連射まで可能という非常に強力な兵装となっている。
 
:正式名称は「2連装メガビームライフル」。[[ΖΖガンダム]]が運用する、大出力(10.6MW×2)ビームライフル。デバイス内に複数のジェネレーターを有し、さらに本体からのエネルギー供給を受ける(構造的に腕部エンジンと直結する)ことで、MS用手持ち携行火器のサイズに収まりつつ、MS用大型メガ粒子砲台「メガバズーカランチャー」にも匹敵する威力を実現した。その上、通常のビームライフル並みの連射まで可能という非常に強力な兵装となっている。
:腕に固定装着する都合上、厳密には2連装メガ粒子砲と呼ばれるべき兵装である。そのくせ、Gフォートレス及びコア・トップの機首になるため、ビームライフルなのにコックピットが取り付けられているという前代未聞の武器。砲身は200射程度の使用が可能であるとされている。
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:腕に固定装着する都合上、厳密には2連装メガ粒子砲と呼ばれるべき兵装であり、砲身は200射程度の使用が可能であるとされている。
 
:SRW内ではゲームバランスを考慮してか、通常のビームライフルと比較して若干攻撃力が上回る程度に抑えられている。
 
:SRW内ではゲームバランスを考慮してか、通常のビームライフルと比較して若干攻撃力が上回る程度に抑えられている。
 
;メガビームライフル
 
;メガビームライフル
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;ナックルバスター
 
;ナックルバスター
 
:[[ガザC]]、[[ガザD]]の兵装で、機体ジェネレーター直結式のビームライフル。これは低い性能の補助と、当時の[[アクシズ]]ではまだ現役だった旧ジオン軍艦艇にエネルギーCAPの充填施設を持たないものが多かったためとされる。
 
:[[ガザC]]、[[ガザD]]の兵装で、機体ジェネレーター直結式のビームライフル。これは低い性能の補助と、当時の[[アクシズ]]ではまだ現役だった旧ジオン軍艦艇にエネルギーCAPの充填施設を持たないものが多かったためとされる。
:[[ガ・ゾウム]]のハイパーナックルバスターは名前とは裏腹に出力こそナックルバスターから半減しているものの、ジェネレーター直結方式から内蔵E-CAP式に変わったため、機体本体のエネルギーを喰わないなどの利点も生じた。
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:[[ガ・ゾウム]]のハイパーナックルバスターは名前とは裏腹に出力こそナックルバスターから半減しているものの、ジェネレーター直結方式から内蔵E-CAP式に変わったため、機体本体のエネルギーリソースを喰わないなどの利点も生じた。
 
;ビームマグナム
 
;ビームマグナム
 
:[[ユニコーンガンダム]]とその系譜に位置づけられる機体(OVAで[[バンシィ・ノルン]]も使用。[[フェネクス]]は現在まで劇中未使用)の兵装。1射で通常のビームライフル4発分相当の火力を誇るビーム(通称「マグナム弾」)を撃つ。直撃すれば大型[[モビルアーマー]]級の機体を沈めることも可能なばかりか、弾道に沿って[[ビームサーベル]]のような閃光が走り、掠めた敵をも巻き込んで破壊せしめる。
 
:[[ユニコーンガンダム]]とその系譜に位置づけられる機体(OVAで[[バンシィ・ノルン]]も使用。[[フェネクス]]は現在まで劇中未使用)の兵装。1射で通常のビームライフル4発分相当の火力を誇るビーム(通称「マグナム弾」)を撃つ。直撃すれば大型[[モビルアーマー]]級の機体を沈めることも可能なばかりか、弾道に沿って[[ビームサーベル]]のような閃光が走り、掠めた敵をも巻き込んで破壊せしめる。
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;V.S.B.R(ヴェスバー)
 
;V.S.B.R(ヴェスバー)
 
:[[ガンダムF91|F91]]、[[ガンダムF90|F90(Vタイプ)]]、[[V2ガンダム]]([[V2アサルトガンダム|アサルト]]、[[V2アサルトバスターガンダム|アサルトバスター]])の兵装。名称はVariable Speed Beam Rifle=「可変速ビームライフル」を略したもの。
 
:[[ガンダムF91|F91]]、[[ガンダムF90|F90(Vタイプ)]]、[[V2ガンダム]]([[V2アサルトガンダム|アサルト]]、[[V2アサルトバスターガンダム|アサルトバスター]])の兵装。名称はVariable Speed Beam Rifle=「可変速ビームライフル」を略したもの。
:最大の特徴は、それまで単純に出力を上げたり機器を大規模化することで威力を向上させるしかなかったメガ粒子ビームの「収束率」と「射出速度」を無段階調節することで、高速・高収束で貫通性の高いビームから、低速・低収束のメガ粒子の反応による爆発力の高いビームまで破壊対象に応じて適切なビームを撃ち出せる点である<ref>よく「出力」や「威力の高低」を変化させると勘違いされるが、出力の高低変化機能はグリプス戦争期の[[ガンダムMk-II]]のビームライフルですでに採用されている。また、第一~二次ネオ・ジオン紛争期の機体のビーム兵器にも出力の高低変化機能と考えられる記述が散見されるため、それらに準じた「出力・威力の高低の可変」を目的に開発されているわけではないことがわかる。</ref>。UC0120~0130年代では最強クラスの威力を誇り、貫通力を重視すれば通常のビームライフルを無力化するビームシールドすら貫通できた。
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:最大の特徴は、それまで単純に出力を上げたり機器を大規模化することで威力を向上させるしかなかったメガ粒子ビームの「収束率」と「射出速度」を無段階調節することで、高速・高収束で貫通性の高いビームから、低速・低収束のメガ粒子の反応による爆発力の高いビームまで破壊対象に応じて適切なビームを撃ち出せる点である<ref>よく「出力」や「威力の高低」を変化させると勘違いされるが、出力の高低変化機能はグリプス戦争期の[[ガンダムMk-II]]のビームライフルで既に採用されている。また、第一~二次ネオ・ジオン紛争期の機体のビーム兵器にも出力の高低変化機能と考えられる記述が散見されるため、それらに準じた「出力・威力の高低の可変」を目的に開発されているわけではないことがわかる。</ref>。UC0120~0130年代では最強クラスの威力を誇り、貫通力を重視すれば通常のビームライフルを無力化するビームシールドすら貫通できた。
 
:F91のヴェスバーは大容量メガコンデンサが内蔵されており、本体との接続を解除しても数発程度なら発射可能であった。V2ガンダム用のヴェスバーはハードポイントに接続して用いるためか手持ちグリップ及びグリップホルダーがオミットされ、また開放バレル方式となっている。威力は高い防御力を誇るアインラッドを搭乗しているMSごと撃破できるレベル。
 
:F91のヴェスバーは大容量メガコンデンサが内蔵されており、本体との接続を解除しても数発程度なら発射可能であった。V2ガンダム用のヴェスバーはハードポイントに接続して用いるためか手持ちグリップ及びグリップホルダーがオミットされ、また開放バレル方式となっている。威力は高い防御力を誇るアインラッドを搭乗しているMSごと撃破できるレベル。
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:エネルギーは機体からの直接供給式で、出力調整も可能。[[漫画|漫画版]]ではこの性質を利用し、ゼロ、[[ガンダムデスサイズヘル|デスサイズヘル]]、[[ガンダムサンドロック改|サンドロック改]]、[[ガンダムヘビーアームズ改|ヘビーアームズ改]]、[[アルトロンガンダム|アルトロン]]、[[ガンダムエピオン|エピオン]]が一斉にエネルギーを供給して[[リーブラ]]を一撃の下に沈めている。
 
:エネルギーは機体からの直接供給式で、出力調整も可能。[[漫画|漫画版]]ではこの性質を利用し、ゼロ、[[ガンダムデスサイズヘル|デスサイズヘル]]、[[ガンダムサンドロック改|サンドロック改]]、[[ガンダムヘビーアームズ改|ヘビーアームズ改]]、[[アルトロンガンダム|アルトロン]]、[[ガンダムエピオン|エピオン]]が一斉にエネルギーを供給して[[リーブラ]]を一撃の下に沈めている。
 
;バスターライフル
 
;バスターライフル
:[[ウイングガンダム]]の兵装。物質化寸前まで圧縮したエネルギーを内包したカートリッジ(最大3個まで装填可能)を用い、低出力でも撃てるが、最大出力射撃時はカートリッジ1個分を消費する。あまりにも強力すぎたツインバスターライフルの反省から威力を50%以下に抑えられ、3発という弾数制限も設けられたが、それでもなお桁外れの威力を誇る。
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:[[ウイングガンダム]]の兵装。物質化寸前まで圧縮したエネルギーを内包したカートリッジ(最大3個まで装填可能)を用い、低出力でも撃てるが、最大出力射撃時はカートリッジ1個分を消費する。あまりにも強力過ぎたツインバスターライフルの反省から威力を50%以下に抑えられ、3発という弾数制限も設けられたが、それでもなお桁外れの威力を誇る。
 
:最大出力射撃時のエネルギーは中規模都市の1日の消費量にも相当し、射軸を中心とした周辺の大気を一瞬にして電離(イオン化)させ、半径150メートルに及ぶ激烈なプラズマ過流と数十キロメートルに及ぶ灼熱の奔流を巻き起こす。また、このビーム自体が複合的な層を持ち、高速で貫通力の高いビーム帯を中心に、低速で破壊力の強い粒子束がさらに貫通する。
 
:最大出力射撃時のエネルギーは中規模都市の1日の消費量にも相当し、射軸を中心とした周辺の大気を一瞬にして電離(イオン化)させ、半径150メートルに及ぶ激烈なプラズマ過流と数十キロメートルに及ぶ灼熱の奔流を巻き起こす。また、このビーム自体が複合的な層を持ち、高速で貫通力の高いビーム帯を中心に、低速で破壊力の強い粒子束がさらに貫通する。
 
:エネルギー経路がライフル内で完結しているため、トリガーを引くことができて発砲時の反動に耐えられればウイングガンダム以外でも使用可能<ref>極端な形では、[[ドクターJ]]がコロニーに据え付ける形で「単装砲」として使用した例がある。</ref>。
 
:エネルギー経路がライフル内で完結しているため、トリガーを引くことができて発砲時の反動に耐えられればウイングガンダム以外でも使用可能<ref>極端な形では、[[ドクターJ]]がコロニーに据え付ける形で「単装砲」として使用した例がある。</ref>。
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:ガンダムエックスが装備。シールドと一体化しており、通常の3倍の装甲を有する。サテライトシステムで供給されるエネルギーを流用するため高出力、かつスーパーマイクロウェーブを受信可能な環境であれば無限に使える。
 
:ガンダムエックスが装備。シールドと一体化しており、通常の3倍の装甲を有する。サテライトシステムで供給されるエネルギーを流用するため高出力、かつスーパーマイクロウェーブを受信可能な環境であれば無限に使える。
 
;エアマスター用バスターライフル
 
;エアマスター用バスターライフル
:ガンダムエアマスター(エアマスターバースト)が装備。2丁1セットで両手に装備する。通常のビームライフル以上の高出力を持ちながら高機動戦闘用に軽量化されている他、連射性能も非常に高い。
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:ガンダムエアマスター(エアマスターバースト)が装備。2挺1セットで両手に装備する。通常のビームライフル以上の高出力を持ちながら高機動戦闘用に軽量化されている他、連射性能も非常に高い。
 
;DX専用バスターライフル
 
;DX専用バスターライフル
 
:ガンダムダブルエックスが装備。他のバスターライフルに比べ大型だが徹底的に軽量化され構造もシンプルで信頼性も高い。長銃身により集束率が高く、通常ビームライフルの数倍の威力を発揮する。
 
:ガンダムダブルエックスが装備。他のバスターライフルに比べ大型だが徹底的に軽量化され構造もシンプルで信頼性も高い。長銃身により集束率が高く、通常ビームライフルの数倍の威力を発揮する。
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