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| '''ペインキラー'''は『[[鉄のラインバレル (原作漫画版)|鉄のラインバレル]]』の[[登場メカ]]。 | | '''ペインキラー'''は『[[鉄のラインバレル (原作漫画版)|鉄のラインバレル]]』の[[登場メカ]]。 |
| == 概要 == | | == 概要 == |
− | [[JUDA]]特務室所属・[[九条美海]]の搭乗機。機体名は英語で「鎮痛剤」を意味する「painkiller」から取られている。 | + | [[JUDA]]特務室所属・[[九条美海]]の搭乗機。機体名は[[英語]]で「鎮痛剤」を意味する「pain killer」から取られている。 |
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| === 原作漫画版 === | | === 原作漫画版 === |
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| 初期状態では増加装甲を纏っていた(この時はアニメ版同様の外見)が、鎌を武器とするなど細部に違いがある。また、増加装甲を排除すると紺を基調とした本体が現れる。なお、本体を露見してしまった場合、「敵の完全殲滅」を意味する事態となる。製造元を秘匿する目的もあったようであるが、「やり直された」世界ではその必要はなく、初陣にて美海の「演出」に使われた。 | | 初期状態では増加装甲を纏っていた(この時はアニメ版同様の外見)が、鎌を武器とするなど細部に違いがある。また、増加装甲を排除すると紺を基調とした本体が現れる。なお、本体を露見してしまった場合、「敵の完全殲滅」を意味する事態となる。製造元を秘匿する目的もあったようであるが、「やり直された」世界ではその必要はなく、初陣にて美海の「演出」に使われた。 |
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− | ラインバレルとは別の意味で他のマキナとは違う特徴が多いらしく、色々と『怪しい』マキナ。美海の戦い方もあって、アニメ版のタリスマンよろしく名前の由来とまったく噛み合ってない機体である。美海の戦い方を見るに、「精神的な痛みを麻痺させてブレーキがかからなくする」というマイナスの意味合いが強いようだ。98話でのイズナによれば、これは美海の「正義に対する無理解への苛立ちや悲哀」を取り除くため=ファクターである美海を苦しみから守るために選択している最善策であるらしい(既存の作品で言うと[[ゼロシステム]]が近い)。言ってしまえば、アニメ版のペインキラーが他者の「鎮痛剤」であるのに対し、こちらは搭乗者の「鎮痛剤」と言える。イズナからは獰猛な戦い方はペインキラーの影響ではなく美海本人が力に飲まれた結果であると指摘されている。
| + | ラインバレルとは別の意味で他のマキナとは違う特徴が多いらしく、色々と『怪しい』マキナ。美海の戦い方もあって、アニメ版のタリスマンよろしく名前の由来とまったく噛み合ってない機体である。美海の戦い方を見るに、「精神的な痛みを麻痺させてブレーキがかからなくする」というマイナスの意味合いが強いようだ。第98話でのイズナによれば、これは美海の「正義に対する無理解への苛立ちや悲哀」を取り除くため=ファクターである美海を苦しみから守るために選択している最善策であるらしい(既存の作品で言うと、[[ゼロシステム]]がこれに近い)。言ってしまえば、アニメ版のペインキラーが他者の「鎮痛剤」であるのに対し、こちらは搭乗者の「鎮痛剤」と言える。イズナからは獰猛な戦い方はペインキラーの影響ではなく美海本人が力に飲まれた結果であると指摘されている。 |
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| 心神喪失状態で近くを彷徨っていた美海を誘導してファクターとしたが、これは森次の推測によると、「自身が動くため、近くにいた美海を『精神的な生命の危機にある=放っておくと死んでしまう=ファクターとして生かす必要がある』と判断した、『マキナの原則』を都合よく曲解した結果である」とのこと。この一件により、特務室の面々はマキナの存在に少しずつ疑問を抱き始めることになる。ただし、上記のようにこの機体はパイロットを暴走させる特性は無いようであり、ファクターの苦しみさえも死への接近と認識し和らげようとしているため、苦しみに対して敏感なだけである可能性もある。 | | 心神喪失状態で近くを彷徨っていた美海を誘導してファクターとしたが、これは森次の推測によると、「自身が動くため、近くにいた美海を『精神的な生命の危機にある=放っておくと死んでしまう=ファクターとして生かす必要がある』と判断した、『マキナの原則』を都合よく曲解した結果である」とのこと。この一件により、特務室の面々はマキナの存在に少しずつ疑問を抱き始めることになる。ただし、上記のようにこの機体はパイロットを暴走させる特性は無いようであり、ファクターの苦しみさえも死への接近と認識し和らげようとしているため、苦しみに対して敏感なだけである可能性もある。 |
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| :幸いHPの高いユニットを先に狙う敵AIの性質上、突出しなければ集中攻撃を受ける危険性は少ない。美海が[[カウンター]]持ちなので技量を強化するか先手必勝を習得させてやられる前にやるというのも手のひとつ。 | | :幸いHPの高いユニットを先に狙う敵AIの性質上、突出しなければ集中攻撃を受ける危険性は少ない。美海が[[カウンター]]持ちなので技量を強化するか先手必勝を習得させてやられる前にやるというのも手のひとつ。 |
| :性能は大きく変わったが、お互い長所である火力を伸ばしつつ、こちらは生存性と空適応と射程、向こうは移動力とENという欠点を補強できるため、本作でもラインバレルとの相性は抜群。武装の傾向も似ている。今回は原作再現が20巻までであるため、合体形態は未登場。 | | :性能は大きく変わったが、お互い長所である火力を伸ばしつつ、こちらは生存性と空適応と射程、向こうは移動力とENという欠点を補強できるため、本作でもラインバレルとの相性は抜群。武装の傾向も似ている。今回は原作再現が20巻までであるため、合体形態は未登場。 |
− | :なお、サヤやアーニーは勘違いしているが、ペインキラーが眠っていた黄泉比良坂と地獄は宗教からして別物である。乗機のオルフェスは由来・武器などが地獄にまつわるので、そう間違えるのは仕方ない。マキナ達がいた世界は『UX』の世界の前世に当たることを考えると、黄泉比良坂の奥に眠っていたというのも何気に意味深である。 | + | :なお、サヤやアーニーは勘違いしているが、ペインキラーが眠っていた[[日本神話|黄泉比良坂]]と地獄は[[宗教]]からして別物である。乗機のオルフェスは由来・武器などが地獄にまつわるので、そう間違えるのは仕方ない。マキナ達がいた世界は『UX』の世界の前世に当たるコトを考えると、黄泉比良坂の奥に眠っていたというのも何気に意味深である。 |
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| === 単独作品 === | | === 単独作品 === |
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| ==== 原作漫画版 ==== | | ==== 原作漫画版 ==== |
| ;小鎌 | | ;小鎌 |
− | :増加装甲装着時に使用。装甲内に収められており、未使用時には刃の先端と石突を合わせる形になっている。増加装甲をパージした後は使われていない。 | + | :増加装甲装着時に使用。装甲内に収められており、未使用時には刃の先端と石突を合わせる形になっている。増加装甲を[[分離|パージ]]した後は使われていない。 |
| ;ムチ | | ;ムチ |
− | :基本武装。切断力を備えており、どちらかというと「[[ガリアン #装備・機能|蛇腹剣]]」とでも言うべき。 | + | :基本武装。切断力を備えており、どちらかというと「[[ガリアン #装備・機能|蛇腹剣]]」とでも言うべき武器。 |
| :本来はロックが保持しているのだが、『UX』では本体が備えている。移動力低下の[[特殊効果]]を持つ。 | | :本来はロックが保持しているのだが、『UX』では本体が備えている。移動力低下の[[特殊効果]]を持つ。 |
| ;パルド | | ;パルド |
− | :随伴機の片割れで狼型。地上・接近戦を担当する。単体であってもアルマを軽く蹴散らすほどの戦闘力を持つ。 | + | :随伴機の片割れで狼型。地上・接近戦を担当する。単体であっても[[アルマ]]を軽く蹴散らす程の戦闘力を持つ。 |
| :装甲低下の[[特殊効果]]を持つ。 | | :装甲低下の[[特殊効果]]を持つ。 |
| ;ロック | | ;ロック |
| :随伴機の片割れで鳥型。下部にミサイルポッド、頭部にレールキャノンを搭載しており、空中・爆撃戦を担当する。 | | :随伴機の片割れで鳥型。下部にミサイルポッド、頭部にレールキャノンを搭載しており、空中・爆撃戦を担当する。 |
| + | :機体名は、脚の爪で象を持ち上げる程の力を持つ、中東の伝説上の巨鳥「ロック」(ルフとも言う)に由来するものと思われる。 |
| ;パルド・ロック連続攻撃 | | ;パルド・ロック連続攻撃 |
− | :随伴機2機を同時に呼び出し、ロックが爆撃⇒バルドが突撃⇒本体が追撃⇒バルドが突撃と続く。トドメ演出ではロックが攻撃した後に乗って離脱する(これは19巻でシャングリラに佇んでいるロストバレルに接近するシーンが元になっている)。照準値低下の[[特殊効果]]を持つ。 | + | :随伴機2機を同時に呼び出し、ロックが爆撃⇒パルドが突撃⇒本体が追撃⇒パルドが突撃と続く。照準値低下の[[特殊効果]]を持つ。 |
| + | :[[トドメ演出]]ではロックが攻撃した後に乗って離脱する(これは第19巻でシャングリラに佇んでいるロストバレルに接近するシーンが元になっている)。 |
| ;大鎌 | | ;大鎌 |
− | :ムチと同じく随伴機が保持している基本武装の一つだが、20巻時点では最終章に向けたイメージ画像でのみ登場しており、実際に使用されたのが22巻のディスィーブ戦であるため、SRW未実装。 | + | :ムチと同じく随伴機が保持している基本武装の一つだが、第20巻時点では最終章に向けたイメージ画像でのみ登場しており、実際に使用されたのが第22巻のディスィーブ戦であるため、SRW未実装。 |
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| ==== アニメ版 ==== | | ==== アニメ版 ==== |
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| :主武装。両腰にマウントしている。単射・速射を使い分けることができるが、スパロボでは単射のみ。 | | :主武装。両腰にマウントしている。単射・速射を使い分けることができるが、スパロボでは単射のみ。 |
| ;ペインキラーフルパワー | | ;ペインキラーフルパワー |
− | :[[タリスマン]]に追いつめられる浩一を救うべく、美海がペインキラーのDソイルを意図的に暴走させて行った攻撃。アポトーシス(自死)臨界までエネルギー代謝率を高め、全身の装甲を展開させ、肩の装甲は展開後エネルギーを放出して翼を形成。猛スピードで突撃する。原作では[[ラインバレル mode-B]]を発動させた浩一によって途中で止められて事なきを得たが、本来ならば[[自爆]]に等しい危険な技である。 | + | :[[タリスマン]]に追いつめられる浩一を救うべく、美海がペインキラーのDソイルを意図的に暴走させて行った攻撃。アポトーシス(自死)臨界までエネルギー代謝率を高め、全身の装甲を展開させ、肩の装甲は展開後エネルギーを放出して翼を形成。猛スピードで突撃する。 |
| + | :原作では[[ラインバレル mode-B]]を発動させた浩一によって途中で止められて事なきを得たが、本来ならば[[自爆]]に等しい危険な技である。 |
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| === [[特殊能力]] === | | === [[特殊能力]] === |
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| :『[[スーパーロボット大戦L|L]]』。[[飛行]]可能。 | | :『[[スーパーロボット大戦L|L]]』。[[飛行]]可能。 |
| ;[[陸]] | | ;[[陸]] |
− | :『[[スーパーロボット大戦UX|UX]]』。原作漫画版準拠の『UX』では空は飛べない。 | + | :『[[スーパーロボット大戦UX|UX]]』。ただし、原作漫画版準拠の『UX』では空を飛べない。 |
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| === [[サイズ]] === | | === [[サイズ]] === |
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| == 機体BGM == | | == 機体BGM == |
| ;「鬼帝の剣」:主題歌。 | | ;「鬼帝の剣」:主題歌。 |
− | ;「Linebarrel」:次回予告。『UX』ではこちらを採用。 | + | ;「Linebarrel」:[[次回予告]]。『UX』ではこちらを採用。 |
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| == 対決・名場面 == | | == 対決・名場面 == |
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| == 余談 == | | == 余談 == |
− | *原作者でメカデザイン担当である清水栄一氏はペインキラーの装甲解除形態がある事を誰にも教えていなかったらしく、相方の下口智裕氏も登場直前まで知らされていなかった様子。 | + | *原作者でメカデザイン担当である清水栄一氏はペインキラーの装甲解除形態があるコトを誰にも教えていなかったらしく、相方の下口智裕氏も登場直前まで知らされていなかった様子。 |
− | *ファンの間では原作漫画版の方を「'''イタい女'''が操る'''殺人機械'''だから'''ペインキラー'''」などと揶揄されることも。 | + | *ファンの間では[[鉄のラインバレル (原作漫画版)|原作漫画版]]の方を「'''イタい女'''が操る'''殺人機械'''だから'''ペインキラー'''」などと[[俗語・俗称|揶揄]]されるコトも。 |
| + | *原作漫画版における、パルド、ロック、ペインキラーの三者の[[マキナ]]の組み合わせは、横山光輝氏の[[漫画]]『バビル2世』の[[主人公]]に付き従う「三つのしもべ」を彷彿とさせる。 |
| + | **いわば、狼型のパルドがロデム(黒豹の姿になる不定形生命体)、鳥型のロックがロプロス(巨大怪鳥型ロボット)、人型のペインキラーがポセイドン(水陸両用巨大人型ロボット)の立ち位置に相当するか。 |
| + | **ちなみに、『バビル2世』の主人公の名前は「[[早瀬浩一|浩一]]」である。 |
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| [[Category:登場メカは行]] | | [[Category:登場メカは行]] |
| [[Category:鉄のラインバレル]] | | [[Category:鉄のラインバレル]] |