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204 バイト追加 、 2013年6月2日 (日) 00:09
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またこれに付随する形で見えて来るのが、'''プレイヤーが知らないだけで、実は考え得る全ての物語がループの中に再現されていた可能性がある'''という事実である。
 
またこれに付随する形で見えて来るのが、'''プレイヤーが知らないだけで、実は考え得る全ての物語がループの中に再現されていた可能性がある'''という事実である。
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前述したように、ゲーム内で展開される物語は「アーニーが中心」「スクラッグがいる」「可能性が限界を迎えカリ・ユガが現れる」という可能性が'''偶然にも'''我々の眼に触れた、というだけの話であるため、たとえば1周目と2周目の間に無数のループが存在し、その中で我々が思い描く……それこそ二次創作などで展開されるストーリーが本当に存在していた可能性は大いにある、むしろ確実にあり得るのである。さらに言えば、我々の関わることのできる物語はエンディングの時点までであるため、その後の彼らがどのような運命を辿ったのかは、それこそ我々一人一人に委ねられる(続編や原作ラストへ繋がるフリなど、その後を予想させる要素は多くあるが)。これもまた可能性の分岐であり、それらはやがて集束し、一つとなる。そうして始まるのが次の周回なのである。
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前述したように、ゲーム内で展開される物語は「アーニーが中心」「スクラッグがいる」「可能性が限界を迎えカリ・ユガが現れる」という可能性が'''偶然にも'''我々の眼に触れた、というだけの話であるため、たとえば1周目と2周目の間に無数のループが存在し、その中で我々が思い描く……それこそ二次創作などで展開されるストーリーが本当に存在していた可能性は大いにある、むしろ確実にあり得るのである。さらに言えば、我々の関わることのできる物語はエンディングの時点までであるため、その後の彼らがどのような運命を辿ったのかは、それこそ我々一人一人に委ねられる(続編や原作ラストへ繋がるフリなど、その後を予想させる要素は多くあるが)。本作でフラグが潰れたラインバレルのストーリーなども、ラドリオ星と同様に現在が神話となるほど遠い未来に同じ展開が発生する可能性も存在する。これもまた可能性の分岐であり、それらはやがて集束し、一つとなる。そうして始まるのが次の周回なのである。
    
このように、本作の世界観は「周回プレイとそれに伴う各種要素の引き継ぎ」「プレイヤーごとのプレイスタイルの違い」というメタ的な視点を物語の登場人物の視点で解釈し、シナリオ設定の根幹に取り込んだ異色の構成となっている。また、中盤で言及される「死、あるいは敗北の歴史」とは、この視点で言えば'''敗北条件を満たして全滅した場合の記録'''とも言える。
 
このように、本作の世界観は「周回プレイとそれに伴う各種要素の引き継ぎ」「プレイヤーごとのプレイスタイルの違い」というメタ的な視点を物語の登場人物の視点で解釈し、シナリオ設定の根幹に取り込んだ異色の構成となっている。また、中盤で言及される「死、あるいは敗北の歴史」とは、この視点で言えば'''敗北条件を満たして全滅した場合の記録'''とも言える。
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