差分
→概要
陽気で人懐っこい性格をした自由人であり、無抵抗の人間を痛めつける事に愉悦する同じラウンズである[[ルキアーノ・ブラッドリー]]の凶行にも真っ向から反発を見せる等、まともな良識も持ち合わせている。貴族でありながら相手が平民でもフランクに接する善良さとルックスの良さから、[[アッシュフォード学園]]に入学した時には女子生徒たちからも高い人気を誇っていたが、貴族出身のせいか、庶民の文化には疎いという一面も見せており、好奇心旺盛なのも合わさって突飛な発想や行動を見せる事も。なお、名門貴族の血を引くが、ラウンズの地位に関しては七光りではなく、若年ながらも卓越したKMF操縦技術を持ち合わせた自らの実力によって勝ち取った物であり、それ故に戦闘においては常に余裕と自信に満ちた態度を崩さず、それに見合った実力も発揮する。
陽気で人懐っこい性格をした自由人であり、無抵抗の人間を痛めつける事に愉悦する同じラウンズである[[ルキアーノ・ブラッドリー]]の凶行にも真っ向から反発を見せる等、まともな良識も持ち合わせている。貴族でありながら相手が平民でもフランクに接する善良さとルックスの良さから、[[アッシュフォード学園]]に入学した時には女子生徒たちからも高い人気を誇っていたが、貴族出身のせいか、庶民の文化には疎いという一面も見せており、好奇心旺盛なのも合わさって突飛な発想や行動を見せる事も。なお、名門貴族の血を引くが、ラウンズの地位に関しては七光りではなく、若年ながらも卓越したKMF操縦技術を持ち合わせた自らの実力によって勝ち取った物であり、それ故に戦闘においては常に余裕と自信に満ちた態度を崩さず、それに見合った実力も発揮する。
ナンバーズの人間達に偏見を見せる事は無く、ナンバーズ出身であるスザクの事も同じラウンズとして台頭に接している。ただし、ジノの場合はあくまでも差別意識が無いだけで、先鋭化した差別主義と競争社会の軍事国家であるブリタニア事態の国風や他国の侵略・制圧のみならずナンバーズとして差別・迫害する事については[[ユーフェミア・リ・ブリタニア]]、[[ナナリー・ランペルージ|ナナリー・ヴィ・ブリタニア]]の様に疑問を抱いている様子は無い。むしろ「当たり前な事」として受け止めている節さえある等、ブリタニアの貴族らしい無自覚とも言える傲慢さも垣間見せ、実際にジノはユーフェミアやナナリーと異なって、日本人の事を終始蔑称である「イレブン」としか呼んでいない。こういった部分もあってか、差別される側の人間達の気持ちについて真剣に理解は出来ておらず、自分が個人的に気に入っていた[[紅月カレン]]に対しても、彼女の日本人の血を引いているを大切にしている事について理解を見せないどころか、逆に「ブリタニア人の血を半分引いている」のを理由に自分達ブリタニア側に来るべきだと勧誘までしており、当然本人からは拒絶されている。
ナンバーズの人間達に偏見を見せる事は無く、ナンバーズ出身であるスザクの事も同じラウンズとして台頭に接している。ただし、ジノの場合はあくまでも差別意識が無いだけで、先鋭化した差別主義と競争社会の軍事国家であるブリタニア事態の国風や他国の侵略・制圧のみならずナンバーズとして差別・迫害する事については[[ユーフェミア・リ・ブリタニア]]や[[ナナリー・ランペルージ|ナナリー・ヴィ・ブリタニア]]の様に疑問を抱いている様子は無い。むしろ「当たり前な事」として受け止めている節さえある等、ブリタニアの貴族らしい無自覚とも言える傲慢さも垣間見せ、実際にジノはユーフェミアやナナリーと異なって、日本人の事を終始蔑称である「イレブン」としか呼んでいなかった。こういった部分もあってか、差別意識は無くとも差別される側の人間達の気持ちについて真剣に理解は出来ておらず、自分が個人的に気に入っていた[[紅月カレン]]に対しても、日本人の血を引く事に誇りを抱く彼女の生き方に理解を見せないどころか、逆に「ブリタニア人の血を半分引いている」のを理由に自分達ブリタニア側に来るべきだと勧誘までしており、当然本人からは拒絶されている。
小説版では、「騎士は与えられた命令に従うだけの存在だからこそ、弱い奴が向いている」という独自の考えを持っており、スザクに対して関心を持ったのも、彼の弱さや自罰的な面に共感を抱いていたからとされている。
小説版では、「騎士は与えられた命令に従うだけの存在だからこそ、弱い奴が向いている」という独自の考えを持っており、スザクに対して関心を持ったのも、彼の弱さや自罰的な面に共感を抱いていたからとされている。
EUでの戦いに一区切りがついた後、エリア11の新総督となったナナリーの護衛を担うスザクに同行する形で、同じくラウンズの「ナイトオブシックス」である[[アーニャ・アールストレイム]]と共にエリア11へ向かい、その際にナナリーの乗艦を襲撃してきた[[黒の騎士団]]の四聖剣の一人である[[仙波崚河]]の搭乗する[[月下]]をトリスタンのハドロンスピアーをもって撃破している。その後、好奇心から[[アッシュフォード学園]]の高等部に入学。しばらくの間、学園生活やイベントを満喫する事になっている。
EUでの戦いに一区切りがついた後、エリア11の新総督となったナナリーの護衛を担うスザクに同行する形で、同じくラウンズの「ナイトオブシックス」である[[アーニャ・アールストレイム]]と共にエリア11へ向かい、その際にナナリーの乗艦を襲撃してきた[[黒の騎士団]]の四聖剣の一人である[[仙波崚河]]の搭乗する[[月下]]をトリスタンのハドロンスピアーをもって撃破している。その後、好奇心から[[アッシュフォード学園]]の高等部に入学。しばらくの間、学園生活やイベントを満喫する事になっている。
ゼロの奇策によって数百万人の日本人達を[[中華連邦]]へ亡命させてしまった後は、スザク、アーニャと共にそれを追う形で向かうが、[[オデュッセウス・ウ・ブリタニア]]と[[天子]]による政略結婚の日、[[黎星刻]]一派の反乱に加え、ゼロによって[[大宦官]]達の醜悪な本性が暴露された結果、中華連邦が求心力を失ったと見なした[[シュナイゼル・エル・ブリタニア]]の命令によって撤退する事になった。
ゼロの奇策によって数百万人の日本人達を[[中華連邦]]へ亡命させてしまった後は、スザク、アーニャと共にそれを追う形で向かうが、[[オデュッセウス・ウ・ブリタニア]]と[[天子]]による政略結婚の日にて、[[黎星刻]]一派の反乱に加え、ゼロによって[[大宦官]]達の醜悪な本性が暴露され民衆達の反乱が勃発した結果、中華連邦が求心力を失ったと見なした[[シュナイゼル・エル・ブリタニア]]の命令によって撤退する事になった。
エリア11に戻った後は、中華連邦で見かけ捕虜となっていたカレンが、ルキアーノに暴行されそうになった所を阻止。以前から彼女に対し個人的に興味を持っていた事で、彼女がブリタニア人の血を半分引いているのを理由にブリタニア側に付くよう勧誘するも、拒絶されている。第二次トウキョウ決戦後、兼ねてより父・[[シャルル・ジ・ブリタニア]]が国の内政を蔑ろにしていた事実を見かねていたシュナイゼルが、戦いの惨憺たる結果を「俗事」と切り捨てたシャルルの態度や迷いを吹っ切る決意をしたスザクの言葉によってクーデターを決意させた事に反発。シュナイゼルの側近兵達によって取り押さえられるも、その場にて「ナイトオブワン」こと[[ビスマルク・ヴァルトシュタイン]]から、シャルルが死亡した事を聞かされる事になった。
エリア11に戻った後は、中華連邦で見かけ捕虜となっていたカレンが、ルキアーノに暴行されそうになった所を阻止。以前から彼女に対し個人的に興味を持っていた事で、彼女がブリタニア人の血を半分引いているのを理由にブリタニア側に付くよう勧誘するも、拒絶されている。第二次トウキョウ決戦後、兼ねてより父・[[シャルル・ジ・ブリタニア]]が国の内政を蔑ろにしていた事実を見かねていたシュナイゼルが、戦いの惨憺たる結果を「俗事」と切り捨てたシャルルの態度や迷いを吹っ切る決意をしたスザクの言葉によってクーデターを決意させた事に反発。シュナイゼルの側近兵達によって取り押さえられるも、その場にて「ナイトオブワン」こと[[ビスマルク・ヴァルトシュタイン]]から、シャルルが死亡した事を聞かされる事になった。
劇中でも、ジノはブリタニア陣営側の人間の中では比較的に良識な人物で、ルックスや人懐っこい性格等も相まってか、放映当時より視聴者の人気は非常に高いキャラクターであった。しかし、「表面」に関する評価は良好であった一方、「内面」に関する評価については批判される事も少なくなかった。
劇中でも、ジノはブリタニア陣営側の人間の中では比較的に良識な人物で、ルックスや人懐っこい性格等も相まってか、放映当時より視聴者の人気は非常に高いキャラクターであった。しかし、「表面」に関する評価は良好であった一方、「内面」に関する評価については批判される事も少なくなかった。
前述の通り、ジノはナンバーズによる偏見を見せたりはせず、人間としては「善良」である一方、ナンバーズ達を虐げ続けるブリタニアの行いについて疑問を抱いている様子は皆無で、日本人の事も当たり前の様に「イレブン」と蔑称で呼ぶ無神経な面があった。また、[[ジェレミア・ゴットバルト]]や[[ギルバート・G・P・ギルフォード]]といった主と決めた者に忠義を尽くそうとするブリタニアの騎士達と異なり、ブリタニアの騎士としての信念らしい物も持ち合わせていない部分があり(皮肉にも、その点に関してだけは己の快楽の為だけにブリタニアに所属しているルキアーノに近かった)、それに反し明確な信念で戦いブリタニアと敵対する敵対する者達の事は上から目線で批判している姿や、前述の小説版における騎士としての考えからも、一部の視聴者からは「'''思想も信念も持たず、ただ国に帰属している自分の弱さに居直り、薄っぺらい正義感だけで戦っている人物'''」として批判される要因となっている。事実、ビスマルクと共にブリタニアに反旗を翻した際も、皇帝ルルーシュの側に付いたスザクを批判しているが、逆に「君の行いはブリタニアへの反逆だ」とあっさり論破されてしまう形で言葉を詰まらせ、反撃はおろか反論すら出来ずに撃墜されてしまっており、その後に「何の為に戦えばいいんだ!」と一人項垂れている姿から、ジノの「信念を持たない人物」としてのイメージに拍車が掛かってしまっている。そして、スザクに敗北しルルーシュが独裁に乗り出した後、何度も敵対していた黒の騎士団やブリタニアの首都へ大量虐殺を行ったシュナイゼルの側につき(しかも、シュナイゼルの爆撃によって自身の家族は全員死亡してしまっている)、ルルーシュやスザクと敵対し批判している点も、「'''状況に流されて行き当たりばったりな行動しかしてこなかった癖に、正義の味方であるかの様に振る舞って、憎しみを背負う覚悟でルルーシュやスザクを批判している'''」と一部の視聴者に見なされる事になっている。また、ジノの語っていた「守りたいもの」についても、予想できる「要素」らしい物が全く描かれず、シャルルへの忠誠で行動したビスマルクについていく形で反乱に加わった点からも、一部の視聴者からは「'''家柄や地位に拘っていないと言いながら、結局はシャルルの旧体制時にあった貴族の権益に縋りつこうとしていただけではないか'''」と見なされる事になっている。
前述の通り、ジノはナンバーズによる偏見を見せたりはせず、人間としては「善良」である一方、ナンバーズ達を虐げ続けるブリタニアの行いについて疑問を抱いている様子は皆無で、日本人の事も当たり前の様に「イレブン」と蔑称で呼ぶ無神経な面があった。また、[[ジェレミア・ゴットバルト]]や[[ギルバート・G・P・ギルフォード]]といった主と決めた者に忠義を尽くそうとするブリタニアの騎士達と異なり、ブリタニアの騎士としての信念らしい物も持ち合わせていない部分があり(皮肉にも、その点に関してだけは己の快楽の為だけにブリタニアに所属しているルキアーノに近かった)、それに反し明確な信念で戦いブリタニアと敵対する者達の事は上から目線で批判している姿や、前述の小説版における騎士としての考えからも、一部の視聴者からは「'''思想も信念も持たず、ただ国に帰属している自分の弱さに居直り、薄っぺらい正義感だけで戦っている人物'''」として批判される要因となっている。事実、ビスマルクと共にブリタニアに反旗を翻した際も、皇帝ルルーシュの側に付いたスザクを批判しているが、逆に「君の行いはブリタニアへの反逆だ」とあっさり論破されてしまう形で言葉を詰まらせ、反撃はおろか反論すら出来ずに撃墜されてしまっており、その後に「何の為に戦えばいいんだ!」と一人項垂れている姿から、ジノの「信念を持たない人物」としてのイメージに拍車が掛かってしまっている。そして、スザクに敗北しルルーシュが独裁に乗り出した後、何度も敵対していた黒の騎士団やブリタニアの首都へ大量虐殺を行ったシュナイゼルの側につき(シュナイゼルやろうとしているダモクレスによる恐怖政治も、ルルーシュの独裁と大差無い上に、彼の行った爆撃によって自身の家族は全員死亡してしまっている為、実質家族の仇でもある)、ルルーシュやスザクと敵対し批判している点も、「'''状況に流されて行き当たりばったりな行動しかしてこなかった癖に、正義の味方であるかの様に振る舞って、憎しみを背負う覚悟でルルーシュやスザクを批判している'''」と一部の視聴者に見なされる事になっている。また、ジノの語っていた「守りたいもの」についても、予想できる「要素」らしい物が全く描かれず、シャルルへの忠誠で行動したビスマルクについていく形で反乱に加わった点からも、一部の視聴者からは「'''家柄や地位に拘っていないと言いながら、結局はシャルルの旧体制時にあった貴族の権益に縋りつこうとしていただけではないか'''」と見なされる事になっている。
ジノがあくまでもブリタニアの一兵士に過ぎない立場であったのなら、こうはならなかったのかもしれないが、仮にも名門貴族家系出身の上にブリタニア軍最高の栄誉である「ナイトオブラウンズ」の地位を得ていながら、最後まで思考放棄に近い状態のままで戦い続けていた事が、批判が高まる要因になってしまったのかもしれない。また、この点に関しては、様々な出来事に悩み苦しみながらも、自分なりの明確な信念と道を導き出して戦ったスザクとは対極的であったとも評価されている。
ジノがあくまでもブリタニアの一兵士に過ぎない立場であったのなら、こうはならなかったのかもしれないが、仮にも名門貴族家系出身の上にブリタニア軍最高の栄誉である「ナイトオブラウンズ」の地位を得ていながら、最後まで思考放棄に近い状態のままで戦い続けていた事が、批判が高まる要因になってしまったのかもしれない。また、この点に関しては、様々な出来事に悩み苦しみながらも、自分なりの明確な信念と道を導き出して戦ったスザクとは対極的であったとも評価されている。