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しかし、徐々に人としての能力差が歴然と示され始め、更にはコーディネイター同士の子供にも能力遺伝が確認されると徐々に地球でコーディネイターアレルギーが再発。C.E.53年に起きた「ジョージ・グレン[[暗殺]]事件」に代表されるように、[[ブルーコスモス]]等のナチュラルによる反コーディネイターの機運が次第に高まっていき<ref>ただし、ブルーコスモスの実情はロゴスに参画するアズラエル財団が結成したロビイスト団体であり、その過激化も旧来の各種宗教過激派を取り込んだ所が大きかった。</ref>、暗殺直後に発生したS2インフルエンザが「コーディネイターのジョージ・グレン暗殺の報復およびナチュラル殲滅作戦である」との噂がナチュラルの感情を決定的に悪化させる<ref>このS2インフルエンザ事件の作成者がコーディネイターとのウワサが真実だったのか、デマゴギーだったのかは明らかにされていない。ただし、流行の翌年C.E.55年10月にプラントのフェブラリウス市でワクチン開発に成功し、増産と地球への供与を開始したが、病気になりにくいため薬学がナチュラルより大幅に遅れているコーディネイターがあっさりワクチン開発に成功したため、ナチュラル達の間でこの疑念を更に煽ってしまったという</ref>。
 
しかし、徐々に人としての能力差が歴然と示され始め、更にはコーディネイター同士の子供にも能力遺伝が確認されると徐々に地球でコーディネイターアレルギーが再発。C.E.53年に起きた「ジョージ・グレン[[暗殺]]事件」に代表されるように、[[ブルーコスモス]]等のナチュラルによる反コーディネイターの機運が次第に高まっていき<ref>ただし、ブルーコスモスの実情はロゴスに参画するアズラエル財団が結成したロビイスト団体であり、その過激化も旧来の各種宗教過激派を取り込んだ所が大きかった。</ref>、暗殺直後に発生したS2インフルエンザが「コーディネイターのジョージ・グレン暗殺の報復およびナチュラル殲滅作戦である」との噂がナチュラルの感情を決定的に悪化させる<ref>このS2インフルエンザ事件の作成者がコーディネイターとのウワサが真実だったのか、デマゴギーだったのかは明らかにされていない。ただし、流行の翌年C.E.55年10月にプラントのフェブラリウス市でワクチン開発に成功し、増産と地球への供与を開始したが、病気になりにくいため薬学がナチュラルより大幅に遅れているコーディネイターがあっさりワクチン開発に成功したため、ナチュラル達の間でこの疑念を更に煽ってしまったという</ref>。
さらに「'''トリノ議定書'''」採択が行われ、再び遺伝子操作は完全な違法扱いとなる。コーディネイターは、「[[プラント]]」をはじめとした[[スペースコロニー]]とコーディネイターの居住を容認していた[[オーブ連合首長国]]のような一部でしか、大手を振って生活しにくくなり、地球に残った多数のコーディネイターも地球・プラント双方からの敵意と差別を受け息苦しい立場となり、結果的には[[ヤキン・ドゥーエ戦役]]の一因となってしまう<ref>裏設定では[[プラント]]の他にもL4の中立地域に多数の中立[[コロニー]]が存在する。[[デザイナーベビー|遺伝子を人為的に改造]]できるコーディネイターは出生の段階で宇宙産業に適した能力を得やすいため、宇宙開発に携わる人間も多く、そうした地域に点在している。また、[[コズミック・イラ|C.E.]]の[[世界観]]では[[火星|火星圏]]への入植も完了しており、在住者はコーディネイターで占められている</ref>。
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さらに「'''トリノ議定書'''」採択が行われ、再び遺伝子操作は完全な違法扱いとなる。コーディネイターは、「[[プラント]]」をはじめとした[[スペースコロニー]]とコーディネイターの居住を容認していた[[オーブ連合首長国]]のような一部でしか、大手を振って生活しにくくなり、地球に残った多数のコーディネイターも地球・プラント双方からの敵意と差別を受け息苦しい立場となり、結果的には[[第1次連合・プラント大戦]]の一因となってしまう<ref>裏設定では[[プラント]]の他にもL4の中立地域に多数の中立[[コロニー]]が存在する。[[デザイナーベビー|遺伝子を人為的に改造]]できるコーディネイターは出生の段階で宇宙産業に適した能力を得やすいため、宇宙開発に携わる人間も多く、そうした地域に点在している。また、[[コズミック・イラ|C.E.]]の[[世界観]]では[[火星|火星圏]]への入植も完了しており、在住者はコーディネイターで占められている</ref>。
    
また、逆にコーディネイターの中にもナチュラルを見下す者が多く存在しており、パナマ攻防戦においてはアラスカ戦の憎悪から抵抗力を失ったナチュラルの投降を一切認めず一方的に虐殺した一件や、[[パトリック・ザラ]]が大量破壊兵器[[ジェネシス]]を用いてナチュラル殲滅を目論んだ一件、そしてパトリックに同調した[[サトー|ザフト脱走兵]]がユニウスセブンの残骸を地球に落とし[[ブレイク・ザ・ワールド]]を引き起こした件等は、両者の埋まらぬ溝を如実に表している。
 
また、逆にコーディネイターの中にもナチュラルを見下す者が多く存在しており、パナマ攻防戦においてはアラスカ戦の憎悪から抵抗力を失ったナチュラルの投降を一切認めず一方的に虐殺した一件や、[[パトリック・ザラ]]が大量破壊兵器[[ジェネシス]]を用いてナチュラル殲滅を目論んだ一件、そしてパトリックに同調した[[サトー|ザフト脱走兵]]がユニウスセブンの残骸を地球に落とし[[ブレイク・ザ・ワールド]]を引き起こした件等は、両者の埋まらぬ溝を如実に表している。
    
=== 地球連合軍所属のコーディネイター ===
 
=== 地球連合軍所属のコーディネイター ===
コーディネイターとナチュラルが激しく争ったヤキン・ドゥーエ戦役において、ナチュラルが多数を占める[[地球連合軍]]に所属するコーディネイター兵士達は、死地や生還率の低い作戦に派遣されたり、果ては捨て駒にされるなど冷遇されているにも拘らず、果敢に(本来ならば同胞である)ザフトに立ち向かい、戦果を挙げた。
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コーディネイターとナチュラルが激しく争った第1次連合・プラント大戦において、ナチュラルが多数を占める[[地球連合軍]]に所属するコーディネイター兵士達は、死地や生還率の低い作戦に派遣されたり、果ては捨て駒にされるなど冷遇されているにも拘らず、果敢に(本来ならば同胞である)ザフトに立ち向かい、戦果を挙げた。
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ヤキン・ドゥーエ戦役終結後、彼らの活躍に驚愕した地球連合軍総司令部は「コーディネイター兵士の冷遇は誤りであった」と自己反省し、地球連合軍所属のコーディネイター兵士達に対して謝罪。更に当時の[[大西洋連邦]]大統領アーヴィングが彼らを第2次世界大戦中の日系人部隊に例え、'''「諸君らは[[ザフト]]だけではなく、偏見とも戦った」'''と地球連合名誉勲章を全てのコーディネイター兵士達に贈った。これは大西洋連邦の方針転換と、反コーディネイター団体ブルーコスモスのシンパの軍高官が死亡した事もあり、[[地球連合]]はコーディネイター兵士の重用に舵を切ったのである。
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第1次連合・プラント大戦終結後、彼らの活躍に驚愕した地球連合軍総司令部は「コーディネイター兵士の冷遇は誤りであった」と自己反省し、地球連合軍所属のコーディネイター兵士達に対して謝罪。更に当時の[[大西洋連邦]]大統領アーヴィングが彼らを第2次世界大戦中の日系人部隊に例え、'''「諸君らは[[ザフト]]だけではなく、偏見とも戦った」'''と地球連合名誉勲章を全てのコーディネイター兵士達に贈った。これは大西洋連邦の方針転換と、反コーディネイター団体ブルーコスモスのシンパの軍高官が死亡した事もあり、[[地球連合]]はコーディネイター兵士の重用に舵を切ったのである。
    
だが、飽くまでも「地球在住のコーディネイターの待遇が改善した」のであって、地球連合とプラント両国の関係が改善した訳ではない。連合は「連合のコーディネイターとプラントのコーディネイターは別」と割り切っており、連合所属のコーディネイター兵士も「地球は故郷」「総意を僭称し、自分達の事を蔑ろにするプラント・ザフトは敵」と言い切っている<ref> グレートメカニック7月号SEED DESTINYメカニック特集番外編</ref>。
 
だが、飽くまでも「地球在住のコーディネイターの待遇が改善した」のであって、地球連合とプラント両国の関係が改善した訳ではない。連合は「連合のコーディネイターとプラントのコーディネイターは別」と割り切っており、連合所属のコーディネイター兵士も「地球は故郷」「総意を僭称し、自分達の事を蔑ろにするプラント・ザフトは敵」と言い切っている<ref> グレートメカニック7月号SEED DESTINYメカニック特集番外編</ref>。
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