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| === 来歴 === | | === 来歴 === |
− | 技術のルーツは本編より遥か昔、CE元年以前の再構築戦争に遡る。同大戦が核兵器や化学兵器の使用によって人類の2割に化学汚染の爪痕を遺した結果、人類の健康な次世代があやぶまれたことから遺伝子治療技術が解禁されていく。一方で遺伝子操作技術は人間の特定の能力を伸ばす事も可能だったので、こうした中で一部の富裕層らは自らの子孫を極秘裏に遺伝子操作しようと画策する。
| + | 技術のルーツは本編より遥か昔、[[コズミック・イラ|C.E.]]元年以前の再構築戦争に遡る。同大戦が[[核ミサイル|核兵器]]や化学兵器の使用によって人類の2割に化学汚染の爪痕を遺した結果、人類の健康な次世代があやぶまれたことから遺伝子治療技術が解禁されていく。一方で遺伝子操作技術は人間の特定の能力を伸ばす事も可能だったので、こうした中で一部の富裕層らは自らの子孫を極秘裏に遺伝子操作しようと画策する。 |
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| こうした流れの中で世間が知る限り最初のコーディネイター、すなわち'''「ファーストコーディネイター」として、[[科学者・技術者|科学者]]グループによって[[ジョージ・グレン]]'''が誕生。彼は[[コズミック・イラ|C.E.]]15年に自らがコーディネイターである事実を明かし、'''人類と新たに生まれるであろう新人類との架け橋という事を願い、調整者(=コーディネイター)という概念を唱えた'''。これが、世にいう'''「ジョージ・グレンの告白」'''である<ref>ここでいう新人類とは後の[[SEED]]のこと。その後、[[キャプテンG・G]]として復活したジョージ・グレンの弁によれば'''「『コーディネイター』とは、遺伝子の調整をされた者に限った事ではない」と思い直している'''。</ref>。 | | こうした流れの中で世間が知る限り最初のコーディネイター、すなわち'''「ファーストコーディネイター」として、[[科学者・技術者|科学者]]グループによって[[ジョージ・グレン]]'''が誕生。彼は[[コズミック・イラ|C.E.]]15年に自らがコーディネイターである事実を明かし、'''人類と新たに生まれるであろう新人類との架け橋という事を願い、調整者(=コーディネイター)という概念を唱えた'''。これが、世にいう'''「ジョージ・グレンの告白」'''である<ref>ここでいう新人類とは後の[[SEED]]のこと。その後、[[キャプテンG・G]]として復活したジョージ・グレンの弁によれば'''「『コーディネイター』とは、遺伝子の調整をされた者に限った事ではない」と思い直している'''。</ref>。 |
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| また、逆にコーディネイターの中にもナチュラルを見下す者が多く存在しており、パナマ攻防戦においてはアラスカ戦の憎悪から抵抗力を失ったナチュラルの投降を一切認めず一方的に虐殺した一件や、[[パトリック・ザラ]]が大量破壊兵器[[ジェネシス]]を用いてナチュラル殲滅を目論んだ一件、そしてパトリックに同調した[[サトー|ザフト脱走兵]]がユニウスセブンの残骸を地球に落とし[[ブレイク・ザ・ワールド]]を引き起こした件等は、両者の埋まらぬ溝を如実に表している。 | | また、逆にコーディネイターの中にもナチュラルを見下す者が多く存在しており、パナマ攻防戦においてはアラスカ戦の憎悪から抵抗力を失ったナチュラルの投降を一切認めず一方的に虐殺した一件や、[[パトリック・ザラ]]が大量破壊兵器[[ジェネシス]]を用いてナチュラル殲滅を目論んだ一件、そしてパトリックに同調した[[サトー|ザフト脱走兵]]がユニウスセブンの残骸を地球に落とし[[ブレイク・ザ・ワールド]]を引き起こした件等は、両者の埋まらぬ溝を如実に表している。 |
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− | だが、[[ヤキン・ドゥーエ戦役|ヤキン戦役]]後に風向きが変化。[[地球連合]]所属コーディネイター兵士の目覚ましい活躍が知れ渡ったのである。死地や生還率の低い作戦に派遣したり、果ては捨て駒にさるなど冷遇されているにも拘らず、果敢に[[ザフト]]軍に立ち向かい戦果を挙げる様に連合総司令部は驚愕「コーディネイター兵士の冷遇は誤りであった」自己反省し謝罪したのである。更に[[大西洋連邦]]の当時の大統領が第2次世界大戦中の日系人部隊に例え「諸君らはザフトだけではなく、偏見とも戦った」と地球連合名誉勲章を全てのコーディネイター兵士達に贈った。大西洋連邦の方針転換と、[[ムルタ・アズラエル]]を始めとする[[ブルーコスモス]]シンパの軍高官が死亡したこともあり、地球連合はコーディネイター兵士の重用に舵を切ったのである。だが、飽くまでも地球在住のコーディネイターの待遇が改善したのであって、地球連合とプラント政府の関係改善した訳ではない。連合は「連合のコーディネイターとプラントのコーディネイターは別」と割り切っており、連合所属のコーディネイター兵士も「地球は故郷」「総意を僭称し、自分たちの事を蔑ろにするプラント・ザフトは敵」と言い切っている<ref> グレートメカニック7月号SEEDDESTINYメカニック特集番外編</ref>。
| + | === 地球連合軍所属のコーディネイター === |
| + | コーディネイターとナチュラルが激しく争ったヤキン・ドゥーエ戦役において、ナチュラルが多数を占める[[地球連合軍]]に所属するコーディネイター兵士達は、死地や生還率の低い作戦に派遣されたり、果ては捨て駒にされるなど冷遇されているにも拘らず、果敢に(本来ならば同胞である)[[ザフト]]に立ち向かい、戦果を挙げた。 |
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| + | ヤキン・ドゥーエ戦役終結後、彼らの活躍に驚愕した地球連合軍総司令部は「コーディネイター兵士の冷遇は誤りであった」と自己反省し、地球連合軍所属のコーディネイター兵士達に対して謝罪。更に[[大西洋連邦]]の当時の大統領が第2次世界大戦中の日系人部隊に例え、「諸君らはザフトだけではなく、偏見とも戦った」と地球連合名誉勲章を全てのコーディネイター兵士達に贈った。これは大西洋連邦の方針転換と、反コーディネイター団体ブルーコスモスのシンパの軍高官が死亡した事もあり、[[地球連合]]はコーディネイター兵士の重用に舵を切ったのである。 |
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| + | だが、飽くまでも「地球在住のコーディネイターの待遇が改善した」のであって、地球連合とプラント両国の関係が改善した訳ではない。連合は「連合のコーディネイターとプラントのコーディネイターは別」と割り切っており、連合所属のコーディネイター兵士も「地球は故郷」「総意を僭称し、自分達の事を蔑ろにするプラント・ザフトは敵」と言い切っている<ref> グレートメカニック7月号SEED DESTINYメカニック特集番外編</ref>。 |
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| 最後になるが、表記は「コーディ'''[[誤字|ネーター]]'''」ではなく「コーディ'''ネイター'''」なので、注意。 | | 最後になるが、表記は「コーディ'''[[誤字|ネーター]]'''」ではなく「コーディ'''ネイター'''」なので、注意。 |
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| ;[[キラ・ヤマト]] | | ;[[キラ・ヤマト]] |
− | :人工子宮によって、特に優れた遺伝子を持つ存在として生み出された'''[[スーパーコーディネイター]]'''。ただしSRWでは、[[特殊技能]]としては通常のコーディネイターと同様に扱われている。スーパーたる所以は高水準の初期能力値と[[SEED]]の存在で表現されているのだろう。 | + | :人工子宮によって、特に優れた遺伝子を持つ存在として生み出された'''[[スーパーコーディネイター]]'''。 |
| + | :ただしSRWでは、[[特殊技能]]としては通常のコーディネイターと同様に扱われている。「スーパー」たる所以は高水準の初期能力値と[[SEED]]の存在で表現されているのだろう。 |
| ;[[ラウ・ル・クルーゼ]] | | ;[[ラウ・ル・クルーゼ]] |
| :'''原作設定上では[[ナチュラル]]'''の筈だが、『[[スーパーロボット大戦J|J]]』では設定ミスなのか、あるいはまだ「クルーゼはナチュラル」設定がちゃんと広まっていなかった為か、この技能が有る(『[[スーパーロボット大戦W|W]]』では未所持。ちなみに[[レイ・ザ・バレル|レイ]]も『[[スーパーロボット大戦K|K]]』では未所持)。 | | :'''原作設定上では[[ナチュラル]]'''の筈だが、『[[スーパーロボット大戦J|J]]』では設定ミスなのか、あるいはまだ「クルーゼはナチュラル」設定がちゃんと広まっていなかった為か、この技能が有る(『[[スーパーロボット大戦W|W]]』では未所持。ちなみに[[レイ・ザ・バレル|レイ]]も『[[スーパーロボット大戦K|K]]』では未所持)。 |