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なお、使徒と呼ばれる敵性体が登場する作品『[[新世紀エヴァンゲリオン]]』(同作における「使徒」の詳細は後述)の影響により、この言葉が「[[天使]]」として捉えられることも多くなっている(エヴァンゲリオンの「使徒」の英訳も「Angel」である)が、上記の点からも明らかな通り、本来は天使を指して用いる言葉ではないため注意。また、天使の名前が採用されているとされる同作の敵性体の個体名についても、[[第1使徒アダム|アダム]]、[[第2使徒リリス|リリス]]、リリン以外の個体については、旧約聖書の所謂偽典である「エノク書」に登場する天使の名前が採用されている。この為、一般に流通している旧約聖書にはこれらの敵性体の名称は一切登場しない。
なお、使徒と呼ばれる敵性体が登場する作品『[[新世紀エヴァンゲリオン]]』(同作における「使徒」の詳細は後述)の影響により、この言葉が「[[天使]]」として捉えられることも多くなっている(エヴァンゲリオンの「使徒」の英訳も「Angel」である)が、上記の点からも明らかな通り、本来は天使を指して用いる言葉ではないため注意。また、天使の名前が採用されているとされる同作の敵性体の個体名についても、[[第1使徒アダム|アダム]]、[[第2使徒リリス|リリス]]、リリン以外の個体については、旧約聖書の所謂偽典である「エノク書」に登場する天使の名前が採用されている。この為、一般に流通している旧約聖書にはこれらの敵性体の名称は一切登場しない。
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=== 使徒([[新世紀エヴァンゲリオン]]) ===
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=== 使徒(新世紀エヴァンゲリオン) ===
『[[新世紀エヴァンゲリオン]]』に登場する敵。
『[[新世紀エヴァンゲリオン]]』に登場する敵。
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その正体については謎が多く、全てが明らかになったのは番組終了後暫く経ってからである。
その正体については謎が多く、全てが明らかになったのは番組終了後暫く経ってからである。
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彼らの正体は[[南極]]の地下にある「[[第一始祖民族]]」が生み出した「[[白き月]]」より生まれた、別個体としての「人間」である。元々は白き月から生まれた彼らが地上に栄えるはずであったが、何らかの理由で活動を休止。代わりに地上には「[[黒き月]]」より生まれた原始生命の末裔たる使徒…即ち、現人類が栄えた。白き月の民は永遠の命を、黒き月の民(=人間)は永遠の命と引き換えに食した「知恵の実」の力により、知恵・心を持つ存在である。
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彼らの正体は[[南極]]の地下にある「[[第一始祖民族]]」が生み出した「[[白き月]]」より生まれた、別個体としての「人間」である。元々は白き月から生まれた彼らが地上に栄えるはずであったが、何らかの理由で活動を休止。代わりに地上には「[[黒き月]]」より生まれた原始生命の末裔たる使徒……即ち、現人類が栄えた。白き月の民は永遠の命を、黒き月の民(=人間)は永遠の命と引き換えに食した「知恵の実」の力により、知恵・心を持つ存在である。
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時は流れ1999年、葛城博士([[葛城ミサト]]の父)率いる調査団による南極調査の過程で、白き月と、そこに眠っていた第1使徒「[[第1使徒アダム|アダム]]」を目覚めさせてしまった。このままでは他の使徒まで目覚めさせることになると考えた一行は、[[第1使徒アダム|アダム]]を卵の状態に戻そうと試みるが、その過程で暴走、副産物のエネルギーの余波により南極大陸は消滅した。これが「[[セカンドインパクト]]」である。
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時は流れ1999年、葛城博士([[葛城ミサト]]の父)率いる調査団による南極調査の過程で、白き月と、そこに眠っていた第1使徒「[[第1使徒アダム|アダム]]」を目覚めさせてしまった。このままでは他の使徒まで目覚めさせることになると考えた一行は、アダムを卵の状態に戻そうと試みるが、その過程で暴走、副産物のエネルギーの余波により南極大陸は消滅した。これが「[[セカンドインパクト]]」である。
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しかしそれから15年、使徒は目覚め、[[第3新東京市]]を襲撃する。これは[[第3新東京市]]の地下
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しかしそれから15年、使徒は目覚め、[[第3新東京市]]を襲撃する。これは第3新東京市の地下
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に幽閉されている「[[第1使徒アダム|アダム]]」と融合することによって「[[サードインパクト]]」を引き起こし、[[黒き月]]の民である人類を滅亡させるためであった(実際、[[第1使徒アダム|アダム]]は[[セカンドインパクト]]の発生後に胎児の状態にまで退行し、それは加持によって[[ネルフ]]本部へ届けられていた。しかし[[渚カヲル|カヲル]]曰く、[[ジオフロント]]に幽閉されていたのは[[第1使徒アダム|アダム]]ではなく、黒き月の民の始祖「[[第2使徒リリス|リリス]]」であった)。即ち、使徒と[[EVA]]の戦いとは、「[[白き月]]」より生まれた使徒と呼ばれる人類と、「[[黒き月]]」より生まれた現人類との種族間の闘争であった。
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に幽閉されている「アダム」と融合することによって「[[サードインパクト]]」を引き起こし、黒き月の民である人類を滅亡させるためであった(実際、アダムはセカンドインパクトの発生後に胎児の状態にまで退行し、それは加持によってネルフ本部へ届けられていた。しかし[[渚カヲル|カヲル]]曰く、[[ジオフロント]]に幽閉されていたのはアダムではなく、黒き月の民の始祖「[[第2使徒リリス|リリス]]」であった)。即ち、使徒とEVAの戦いとは、「白き月」より生まれた使徒と呼ばれる人類と、「黒き月」より生まれた現人類との種族間の闘争であった。
この事実を知るものは「[[死海文書]]」と呼ばれる預言書の存在を知るもののみである。彼らは使徒が単独で襲ってくること、及びそのスケジュールも把握しており(この辺りの詳細は未だ不明)、最終的には[[ゼーレ]]が自ら送り込んだ最後の使徒「[[渚カヲル]]」の消滅によって使徒の殲滅に成功、スケジュールは完遂された。
この事実を知るものは「[[死海文書]]」と呼ばれる預言書の存在を知るもののみである。彼らは使徒が単独で襲ってくること、及びそのスケジュールも把握しており(この辺りの詳細は未だ不明)、最終的には[[ゼーレ]]が自ら送り込んだ最後の使徒「[[渚カヲル]]」の消滅によって使徒の殲滅に成功、スケジュールは完遂された。
=== 原作に登場する使徒 ===
=== 原作に登場する使徒 ===
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==== [[新世紀エヴァンゲリオン]] ====
==== [[新世紀エヴァンゲリオン]] ====
サンダルフォン、サハクィエル、イロウル、レリエル、アラエルはSRW未登場。
サンダルフォン、サハクィエル、イロウル、レリエル、アラエルはSRW未登場。
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:第2の使徒。人類の祖先でもある。魂は[[綾波レイ]]に移植され、体はネルフ本部の地下に、[[ロンギヌスの槍]]で封印されていた。
:第2の使徒。人類の祖先でもある。魂は[[綾波レイ]]に移植され、体はネルフ本部の地下に、[[ロンギヌスの槍]]で封印されていた。
;[[第3使徒サキエル]]
;[[第3使徒サキエル]]
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:第1話で登場。最初に[[ネルフ]]に侵攻した使徒。[[EVA初号機]]により殲滅。
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:第1話で登場。最初にネルフに侵攻した使徒。EVA初号機により殲滅。
;[[第4使徒シャムシェル]]
;[[第4使徒シャムシェル]]
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:2番目に侵攻した使徒。[[EVA初号機]]により殲滅。爆発する事なく原型を留めた状態で回収される。
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:2番目に侵攻した使徒。EVA初号機により殲滅。爆発する事なく原型を留めた状態で回収される。
;[[第5使徒ラミエル]]
;[[第5使徒ラミエル]]
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:正八面体の形をしている。[[EVA初号機]]の長距離射撃により殲滅。鳴き声(?)は非常に印象的。
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:正八面体の形をしている。EVA初号機の長距離射撃により殲滅。鳴き声(?)は非常に印象的。
;[[第6使徒ガギエル]]
;[[第6使徒ガギエル]]
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:魚類のように海を泳ぐ。[[EVA弐号機]]により対艦砲の攻撃で殲滅。
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:魚類のように海を泳ぐ。EVA弐号機により対艦砲の攻撃で殲滅。
;[[第7使徒イスラフェル]]
;[[第7使徒イスラフェル]]
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:分離型使徒。[[EVA初号機]]と[[EVA弐号機]]の同時攻撃により殲滅。
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:分離型使徒。EVA初号機と[[EVA弐号機]]の同時攻撃により殲滅。
;第8使徒サンダルフォン
;第8使徒サンダルフォン
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:浅間山のマグマ層に卵の状態で眠っていたが、目覚めた。[[EVA弐号機]]により殲滅。
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:浅間山のマグマ層に卵の状態で眠っていたが、目覚めた。EVA弐号機により殲滅。
;[[第9使徒マトリエル]]
;[[第9使徒マトリエル]]
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:蜘蛛型使徒。[[EVA]]のライフル一斉射により殲滅。
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:蜘蛛型使徒。EVAのライフル一斉射により殲滅。
;第10使徒サハクィエル
;第10使徒サハクィエル
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:自らの身体を質量爆弾とし、[[第3新東京市]]に投下を行ったが、[[EVA]]3機により殲滅。
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:自らの身体を質量爆弾とし第3新東京市に投下を行ったが、EVA3機により殲滅。
;第11使徒イロウル
;第11使徒イロウル
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:細菌、あるいはコンピュータのような使徒(基本は不定形だが、コンピュータ回路の様な形態に変化した)。MAGIシステムをハッキングしてネルフ本部を自爆させようとしたが、自立自壊プログラムを送り込まれて消滅。[[EVA]]以外で倒した使徒でもある。
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:細菌、あるいはコンピュータのような使徒。基本は不定形だが、劇中ではコンピュータ回路の様な形態に変化した。MAGIシステムをハッキングしてネルフ本部を自爆させようとしたが、自立自壊プログラムを送り込まれて消滅。EVA以外で倒した唯一の使徒。
;第12使徒レリエル
;第12使徒レリエル
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:球体型使徒。実際は球体の影の中に広がる虚数空間が本体(つまり球体自体が立体的な影である)。[[EVA初号機]]により殲滅。
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:球体型使徒。実際は球体の影の中に広がる虚数空間が本体で、言うならば球体自体が立体的な影。EVA初号機により殲滅。
;[[第13使徒バルディエル]]
;[[第13使徒バルディエル]]
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:粘菌型使徒。[[EVA3号機]]を乗っ取ったが、[[EVA初号機]]により殲滅。
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:粘菌型使徒。[[EVA3号機]]を乗っ取ったが、EVA初号機により殲滅。
;[[第14使徒ゼルエル]]
;[[第14使徒ゼルエル]]
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:[[EVA弐号機]]と[[EVA零号機]]を倒すが、[[EVA初号機]]により捕食された。
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:EVA弐号機と[[EVA零号機]]を倒すが、EVA初号機により捕食された。
;第15使徒アラエル
;第15使徒アラエル
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:巨大な光の鳥のような使徒。成層圏から[[EVA弐号機]]のパイロットの心を探るが、[[EVA零号機]]の[[ロンギヌスの槍]]によって殲滅。
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:巨大な光の鳥のような使徒。成層圏からEVA弐号機のパイロットの心を探るが、EVA零号機の[[ロンギヌスの槍]]によって殲滅。
;[[第16使徒アルミサエル]]
;[[第16使徒アルミサエル]]
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:紐のような形状の使徒。[[EVA零号機]]と融合し、パイロットの心を探るが、零号機の[[自爆]]で殲滅。
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:紐のような形状の使徒。EVA零号機と融合しパイロットの心を探るが、零号機の[[自爆]]で殲滅。
;第17使徒タブリス
;第17使徒タブリス
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:人型使徒。「'''[[渚カヲル]]'''」と呼ばれる人間として侵攻するが、[[EVA初号機]]により握り潰された。
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:人型使徒。「'''[[渚カヲル]]'''」と呼ばれる人間として侵攻するが、EVA初号機により握り潰された。
;第18使徒リリン
;第18使徒リリン
:リリスから生まれた原始生命の進化の先に位置する現人類。つまり、[[碇シンジ|シンジ]]達(さらに言えば地球上の生命全般)も実質的には使徒である。
:リリスから生まれた原始生命の進化の先に位置する現人類。つまり、[[碇シンジ|シンジ]]達(さらに言えば地球上の生命全般)も実質的には使徒である。
91行目:
90行目:
:「スーパーソレノイド機関」。電子エネルギーを対消滅させることで半永久機関として活動する。使徒の心臓にあたる器官。
:「スーパーソレノイド機関」。電子エネルギーを対消滅させることで半永久機関として活動する。使徒の心臓にあたる器官。
;コア
;コア
−
:使徒の命を封じたもの。使徒の頭脳にあたる器官。[[S2機関]]と混同されやすいが別。
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:使徒の命を封じたもの。使徒の頭脳にあたる器官。S2機関と混同されやすいが別。
;[[ロンギヌスの槍]]
;[[ロンギヌスの槍]]
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:SRWにおいては武器として使用される事が多いが、厳密には[[S2機関]]制御装置であり、「生命」以外にどの程度の効力があるかは不明。
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:SRWにおいては武器として使用される事が多いが、厳密にはS2機関制御装置であり、「生命」以外にどの程度の効力があるかは不明。
;[[第一始祖民族]]
;[[第一始祖民族]]
:「[[黒き月]]」と「[[白き月]]」の創造した人類。
:「[[黒き月]]」と「[[白き月]]」の創造した人類。
== シリーズ ==
== シリーズ ==
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=== 旧シリーズ ===
=== 旧シリーズ ===
;[[スーパーロボット大戦F]]([[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]])
;[[スーパーロボット大戦F]]([[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]])
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=== [[αシリーズ]] ===
=== [[αシリーズ]] ===
;[[スーパーロボット大戦α]]
;[[スーパーロボット大戦α]]
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:原作再現が進んだこともあり、未登場使徒を除けば原作の登場順に沿った順番で登場する。こちらもほぼ「怪獣」扱いだが、[[死海文書]]が方々に流出しているようで、[[EVA]]と使徒について意味深発言をする者多数。[[第3次α]]に繋がる裏設定はこの時点で確定していた可能性はある。なお、[[α]]では「サハクィエル」の代わりに[[マスドライバー]]で打ち出された物体を3機で受け止めるイベントや「アラエル」と「アルミサエル」の役割を、[[アンティノラ]]に乗った[[ユーゼス・ゴッツォ]]が同時に果たしている。なお、αでは[[宇宙怪獣]]と似た姿に対して、宇宙怪獣と似た姿になる事で災厄を逃れたという仮説がある。
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:原作再現が進んだこともあり、未登場使徒を除けば原作の登場順に沿った順番で登場する。こちらもほぼ「怪獣」扱いだが、[[死海文書]]が方々に流出しているようで、EVAと使徒について意味深発言をする者多数。第3次αに繋がる裏設定はこの時点で確定していた可能性はある。なお、αでは「サハクィエル」の代わりに[[マスドライバー]]で打ち出された物体を3機で受け止めるイベントや「アラエル」と「アルミサエル」の役割を、[[アンティノラ]]に乗った[[ユーゼス・ゴッツォ]]が同時に果たしている。なお、αでは[[宇宙怪獣]]と似た姿に対して、宇宙怪獣と似た姿になる事で災厄を逃れたという仮説がある。
;[[スーパーロボット大戦α for Dreamcast]]
;[[スーパーロボット大戦α for Dreamcast]]
:追加ルートにより、[[碇ゲンドウ]]が断片的に使徒の正体を語った。
:追加ルートにより、[[碇ゲンドウ]]が断片的に使徒の正体を語った。
;[[第3次スーパーロボット大戦α]]
;[[第3次スーパーロボット大戦α]]
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:[[MX]]と同じであるが、原作設定が[[αシリーズ]]に組み込まれていたことが明らかに。[[第一始祖民族]]の思念体が「[[アポカリュプシス]]」を引き起こしたというオリジナル展開となった。敵としては[[第5使徒ラミエル|ラミエル]]、[[第16使徒アルミサエル|アルミサエル]]、[[第14使徒ゼルエル|ゼルエル]]といずれも原作中では特に強敵として表現されていたモノが登場するが、いずれも中ボスクラスの凡庸な能力しかない。
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:MXと同じであるが、原作設定が[[αシリーズ]]に組み込まれていたことが明らかに。[[第一始祖民族]]の思念体が「[[アポカリュプシス]]」を引き起こしたというオリジナル展開となった。敵としては[[第5使徒ラミエル|ラミエル]]、[[第16使徒アルミサエル|アルミサエル]]、[[第14使徒ゼルエル|ゼルエル]]といずれも原作中では特に強敵として表現されていたモノが登場するが、いずれも中ボスクラスの凡庸な能力しかない。
=== 携帯機シリーズ ===
=== 携帯機シリーズ ===
;[[スーパーロボット大戦L]]
;[[スーパーロボット大戦L]]
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:プレイヤーが戦闘できるのは第4~7の使徒のみで、第3、8の使徒はイベントによって倒される。第9、10の使徒は「あまりにも世界が歪み過ぎた」との理由で現れず、人類補完計画が頓挫した後は、使徒についての詳細はほぼ語られることは無い。
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:プレイヤーが戦闘できるのは第4~7の使徒のみで、第3、8の使徒はイベントによって倒される。第9、10の使徒は「あまりにも世界が歪み過ぎた」との理由で現れず、[[人類補完計画]]が頓挫した後は使徒についての詳細はほぼ語られることは無い。
=== Scramble Commanderシリーズ ===
=== Scramble Commanderシリーズ ===
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=== 単独作品 ===
=== 単独作品 ===
;[[スーパーロボット大戦MX]]
;[[スーパーロボット大戦MX]]
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:遂にSRWにおいて使徒の詳細が明らかとなった。また、オリジナル展開として「欠番」使徒が作られた。
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:遂にSRWにおいて使徒の詳細が明らかとなった。オリジナル展開として「欠番」使徒が作られた。
== メモ ==
== メモ ==