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国家は地上を離れ全て独自のコロニーを持つに至っている(そして4年間限定のコロニー国家間の主導権を争い[[ガンダムファイト]]が行われる)。'''他のガンダムシリーズと逆に、「環境が整備されたコロニーが国家の本拠地となって支配層・富裕層が住み、荒廃した地球に貧困層が住んでいる」状態となっている'''。そのため、コロニーへの密航者が多発したりチケットを巡って暴動が起こるなどの問題も起きている。
 
国家は地上を離れ全て独自のコロニーを持つに至っている(そして4年間限定のコロニー国家間の主導権を争い[[ガンダムファイト]]が行われる)。'''他のガンダムシリーズと逆に、「環境が整備されたコロニーが国家の本拠地となって支配層・富裕層が住み、荒廃した地球に貧困層が住んでいる」状態となっている'''。そのため、コロニーへの密航者が多発したりチケットを巡って暴動が起こるなどの問題も起きている。
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終盤になってやっと各国のコロニーの全容が明らかになるが、重力制御技術により遠心力を使って人工重力を発生させる必要がないため、例えばネオジャパンコロニーならば「日本列島の形をした大地」、ネオアメリカならば「マンハッタンの街並」といった、その国のステレオタイプなイメージを模したモノが宇宙に浮かび、しかも自由自在に動き回る事が可能と、『Gガンダム』らしい代物になっている。とはいえ、[[機動戦士ガンダムF91]]の劇中でフロンティアⅣコロニーが「将来コスモ・バビロニアが使うためにクラシックな建築だったのか」という台詞があるように、宇宙に進出した人類が自分たちの出身地のイメージを持とうとするのは珍しいことではない。
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終盤になってやっと各国のコロニーの全容が明らかになるが、重力制御技術により遠心力を使って人工重力を発生させる必要がないため、例えばネオジャパンコロニーならば「日本列島の形をした大地」、ネオアメリカならば「マンハッタンの街並」といった、その国のステレオタイプなイメージを模したモノが宇宙に浮かび、しかも自由自在に動き回る事が可能と、『Gガンダム』らしい代物になっている<ref>もっとも、『[[機動戦士ガンダムF91]]』の劇中で[[フロンティアIV]]コロニーが「将来[[クロスボーン・バンガード|コスモ・バビロニア]]が使うためにクラシックな建築だったのか」という台詞があるように、[[宇宙]]に進出した人類が自分たちの出身地のイメージを持とうとするのは珍しいことではない。</ref>。
    
=== [[新機動戦記ガンダムW]] ===
 
=== [[新機動戦記ガンダムW]] ===
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=== [[機動新世紀ガンダムX]] ===
 
=== [[機動新世紀ガンダムX]] ===
 
機械的には[[宇宙世紀]]のスペースコロニーと変わらない。
 
機械的には[[宇宙世紀]]のスペースコロニーと変わらない。
ただし作中内歴史的経緯は異なり、第7次宇宙戦争時に[[宇宙革命軍]]は意見を違えるコロニー国家を全て(宇宙世紀のジオン公国は中立コロニーの存在は認めた)殲滅し、無人となったコロニー全てをコロニー落とし用の質量弾に用い、多くのスペースコロニーが地球へ落とされた。
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ただし作中内歴史的経緯は異なり、第7次宇宙戦争時に[[宇宙革命軍]]は意見を違えるコロニー国家を全て殲滅<ref>一方、[[宇宙世紀]]の[[ジオン公国]]は中立コロニー([[サイド6]])の存在を認めている。</ref>し、無人となったコロニー全てをコロニー落とし用の質量弾に用い、多くのスペースコロニーが地球へ落とされた。
 
コロニー殲滅時に生き残った難民は小惑星に潜伏し「サテリコン」を名乗って独力でレジスタンス活動を行った。
 
コロニー殲滅時に生き残った難民は小惑星に潜伏し「サテリコン」を名乗って独力でレジスタンス活動を行った。
 
そのため、本作内で存在するのは、月の正反対側のL2宙域に位置する宇宙革命軍の「クラウド9」直轄の数基しかない。
 
そのため、本作内で存在するのは、月の正反対側のL2宙域に位置する宇宙革命軍の「クラウド9」直轄の数基しかない。
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宇宙世紀型のスペースコロニーに比べて面積は少ないが密集性と開放性が高い構造で、宇宙港は中心部分にあるため、大地部分を上下に繋ぐ非常に長いエレベータが存在するのが特徴である。
 
宇宙世紀型のスペースコロニーに比べて面積は少ないが密集性と開放性が高い構造で、宇宙港は中心部分にあるため、大地部分を上下に繋ぐ非常に長いエレベータが存在するのが特徴である。
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なお、この世界でのスペースコロニーは、[[ナチュラル]](遺伝子操作していない人&遺伝子操作しない人)とコーディネイター(遺伝子操作している人)との住み分けとして機能している。
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なお、この世界でのスペースコロニーは、[[ナチュラル]](遺伝子操作していない人&遺伝子操作しない人)とコーディネイター([[デザイナーベビー|遺伝子操作している人]])との住み分けとして機能している。
    
L5宙域([[地球]]から見て[[月]]の向かって右側のラグランジュポイント)のスペースコロニー群は、プラントが実効支配している。
 
L5宙域([[地球]]から見て[[月]]の向かって右側のラグランジュポイント)のスペースコロニー群は、プラントが実効支配している。
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:1st第11話に登場。L4宙域にある[[人類革新連盟]]が所有するスペースコロニー。[[超兵]]を研究する超人機関技術研究所が存在している。
 
:1st第11話に登場。L4宙域にある[[人類革新連盟]]が所有するスペースコロニー。[[超兵]]を研究する超人機関技術研究所が存在している。
 
;プラウド
 
;プラウド
:2nd第1話に登場。L4宙域にある[[地球連邦政府 (00)|地球連邦政府]]が所有するスペースコロニー。高重力下で生成可能な物質を生産しており、政治犯等がここでの強制労働を強いられている。
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:2nd第1話に登場。L4宙域にある[[地球連邦政府 (00)|地球連邦政府]]が所有するスペースコロニー。高重力下で生成可能な物質を生産しており、政治犯等がここでの強制労働をさせられている。
 
;エクリプス
 
;エクリプス
 
:2nd第21話に登場。L5宙域にある建設が中断されている未完成のスペースコロニーだが、電力は生きている。ここで[[ダブルオーライザー]]と[[スサノオ]]の激闘等が繰り広げられた。
 
:2nd第21話に登場。L5宙域にある建設が中断されている未完成のスペースコロニーだが、電力は生きている。ここで[[ダブルオーライザー]]と[[スサノオ]]の激闘等が繰り広げられた。
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;エンジェル
 
;エンジェル
:A.G.101年に初の[[ヴェイガン|UE]]の出現・襲撃により崩壊したコロニー。事件は後に「天使の落日」と呼ばれる。
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:A.G.101年に初の[[ヴェイガン|UE]]の出現・襲撃により崩壊したコロニー。
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:ちなみに、コロニー・エンジェル崩壊事件は後世に「天使の落日」と呼ばれており、本編の初代[[主人公]]である[[フリット・アスノ|フリット]]はその日に誕生した。
 
;オーヴァン
 
;オーヴァン
:[[フリット・アスノ|フリット]]の生まれ故郷。A.G.108年にUEの襲撃を受け、フリットは母親を亡くしている。
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:フリットの生まれ故郷。A.G.108年にUEの襲撃を受け、フリットは母親(と父親)を亡くしている。
 
;ノーラ
 
;ノーラ
:連邦軍の技術者となったフリットや仲間たちが居住しているコロニー。ガンダムの開発施設であるアリンストン基地もここに位置している。
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:連邦軍の[[科学者・技術者|技術者]]となったフリットや仲間達が居住しているコロニー。ガンダムの開発施設であるアリンストン基地もここに位置している。
 
:A.G.115年にUEの攻撃を受け、崩壊する。この際には基地司令ブルーザーが立案した作戦により、ほぼ無傷だった中央部コロニーコアに住民全員を避難させ、[[ディーヴァ]]の牽引によってコアをノーラ本体から引き抜くという方法で避難が行われる。避難した住民たちはトルディアへ引き渡される。
 
:A.G.115年にUEの攻撃を受け、崩壊する。この際には基地司令ブルーザーが立案した作戦により、ほぼ無傷だった中央部コロニーコアに住民全員を避難させ、[[ディーヴァ]]の牽引によってコアをノーラ本体から引き抜くという方法で避難が行われる。避難した住民たちはトルディアへ引き渡される。
:[[小説|小説版]]ではA.G.163年に再生産されたコロニーに「ノーラ」の名前が与えられている。
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:[[小説|小説版]]では、A.G.163年に再生産されたコロニーに「ノーラ」の名前が与えられている。
 
;トルディア
 
;トルディア
 
:第1部では、崩壊したノーラの住民たちの避難先となったコロニーとして名前のみ登場。小説版によれば、新造のコロニーで人口も少ないことから受け入れ先に選ばれたとされる。本来はフリットやエミリーもここへ避難する予定であった。
 
:第1部では、崩壊したノーラの住民たちの避難先となったコロニーとして名前のみ登場。小説版によれば、新造のコロニーで人口も少ないことから受け入れ先に選ばれたとされる。本来はフリットやエミリーもここへ避難する予定であった。
:第2部では[[アセム・アスノ|アセム]]たちが居住しているコロニーとして登場、警戒厳重なコロニーとされ、戦時中でも住民には安心感が漂っていたが、A.G.140年にヴェイガンの攻撃を受ける。
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:第2部では二代目主人公の[[アセム・アスノ|アセム]]が居住しているコロニーとして登場。警戒厳重なコロニーとされ、戦時中でも住民には安心感が漂っていたが、A.G.140年にヴェイガンの攻撃を受ける。
 
;ファーデーン
 
;ファーデーン
 
:ディーヴァが補給と戦力増強のために滞在するコロニー。直径が通常のコロニーの2倍あり、独自の外観を持つ。表向きは平和だが、その裏で住民間の貧富の差が激しく、富裕層は内壁(地上)に住むが、内壁と外壁の間(地下)には貧困層の住人が住んでいる。
 
:ディーヴァが補給と戦力増強のために滞在するコロニー。直径が通常のコロニーの2倍あり、独自の外観を持つ。表向きは平和だが、その裏で住民間の貧富の差が激しく、富裕層は内壁(地上)に住むが、内壁と外壁の間(地下)には貧困層の住人が住んでいる。
:コロニー内では二つの旧国家派閥「ザラム」と「エウバ」が対立状態にあり、MS同士の戦闘が日常的に発生する。しかし、戦闘は建物の前に堅牢な防壁が競りあがり、作業用MSの装甲も貫けないような火砲を用いるなど、コロニーや街に配慮された上で行われている。
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:コロニー内では二つの旧国家派閥「ザラム」と「エウバ」が対立状態にあり、MS同士の戦闘が日常的に発生する。戦闘時は建物の前に堅牢な防壁が競りあがり、作業用MSの装甲も貫けないような火砲を用いるなど、コロニーや街に配慮された上で行われているが、それでもなお、多くの市民は苦しい生活を強いられている。
 
;ミンスリー
 
;ミンスリー
:ファーデーン出港後にディーヴァが向かうコロニー。コロニー国家戦争終結後は連邦への加盟を拒み、中立を保っている。内部は酸素供給用ではない過去の地球の自然を再現した広大な森林や河川であふれており、「最も美しいコロニー」と呼ばれている。
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:ファーデーン出港後にディーヴァが向かうコロニー。コロニー国家戦争終結後は連邦への加盟を拒み、中立を保っている。
:また、大富豪のアルザック・バーミングスの邸宅が存在する。
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:内部は酸素供給用ではない過去の地球の自然を再現した広大な森林や河川であふれており、「最も美しいコロニー」と呼ばれている。
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:また、大富豪のアルザック・バーミングス([[ユリン・ルシェル|ユリン]]の養父)の邸宅が存在する。
 
;ソロンシティ
 
;ソロンシティ
:第2部に登場。ヴェイガンを極秘に支援している[[企業]]「テクノソロン社」が存在する工業コロニー。ヴェイガンの地球制圧のための拠点であったが、ディーヴァの入港とウルフの潜入調査により正体が露呈し、証拠隠滅のため社屋ごと[[自爆]]する。
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:第2部に登場。ヴェイガンを極秘に支援している[[企業]]「テクノソロン社」が存在する工業コロニー。
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:ヴェイガンの地球制圧のための拠点であったが、ディーヴァの入港とウルフの潜入調査により正体が露呈し、証拠隠滅のため社屋ごと[[自爆]]する。
 
;ノートラム
 
;ノートラム
 
:第2部に登場。地球に一番近い中軌道上に位置するコロニー。地球からの距離は5000km。兵器工廠などの主要施設が存在する連邦軍の最重要拠点。
 
:第2部に登場。地球に一番近い中軌道上に位置するコロニー。地球からの距離は5000km。兵器工廠などの主要施設が存在する連邦軍の最重要拠点。
 
:後に「ノートラム沖海戦」と呼ばれる、連邦軍とヴェイガンの激戦の舞台となった。
 
:後に「ノートラム沖海戦」と呼ばれる、連邦軍とヴェイガンの激戦の舞台となった。
 
;セカンドムーン
 
;セカンドムーン
:[[火星]]の衛星軌道上に浮かぶ火星圏最大のコロニーで、ヴェイガンの本拠地。左右にある殻のような構造物が中心部の球体を囲む。モノレールが交通網として整備されている。内部には石造りの中東のような町並みが広がり、[[フェザール・イゼルカント|イゼルカント]]の巨大な居城が佇む。
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:[[火星]]の衛星軌道上に浮かぶ火星圏最大のコロニーで、ヴェイガンの本拠地。左右にある殻のような構造物が中心部の球体を囲む。モノレールが交通網として整備されている。内部には石造りの中東のような町並みが広がり、最高指導者[[フェザール・イゼルカント|イゼルカント]]の巨大な居城が佇む。
 
:小説版では地球連邦政府に見捨てられた火星居住者達が、火星圏開発のために建設された開発拠点をベースに誕生したコロニーであるとされている。
 
:小説版では地球連邦政府に見捨てられた火星居住者達が、火星圏開発のために建設された開発拠点をベースに誕生したコロニーであるとされている。
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== 余談 ==
 
== 余談 ==
 
*前述のとおり、スペースコロニー内は大気の自浄力が低く、大気汚染の原因となるものは基本的に厳禁であり、[[ガンダムシリーズ]]等でもコロニー内で自発的に火を焚いたり、喫煙行為をするという描写はあまり見られない(喫煙行為は作品が青少年向けということも一因であろうが)。その他、自動車などの交通手段も必然的に燃料を用いない車両(電気自動車など)を使っていることが多い。
 
*前述のとおり、スペースコロニー内は大気の自浄力が低く、大気汚染の原因となるものは基本的に厳禁であり、[[ガンダムシリーズ]]等でもコロニー内で自発的に火を焚いたり、喫煙行為をするという描写はあまり見られない(喫煙行為は作品が青少年向けということも一因であろうが)。その他、自動車などの交通手段も必然的に燃料を用いない車両(電気自動車など)を使っていることが多い。
**SRWやガンダムシリーズ以外の作品を例に挙げると、コナミ(現・コナミデジタルエンタテインメント)のSFゲーム『ポリスノーツ』に登場するスペースコロニー「BEYOND COAST」では、喫煙行為そのものが違法とされている。
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**SRWやガンダムシリーズ以外の作品を例に挙げると、コナミ(現・コナミデジタルエンタテインメント)のSF[[コンピュータゲーム|ゲーム]]『ポリスノーツ』に登場するスペースコロニー「BEYOND COAST」では、喫煙行為そのものが違法とされている。
*『[[機動戦士ガンダムUC]]』の原作小説版ではスペースコロニーに携帯電話が存在しない理由として、『電子機器の僅かな誤作動が致命的な事故に繋がりかねなかった初期のスペースコロニーにおいて、電波の使用が厳しく制限された』という説明がなされている。
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*『[[機動戦士ガンダムUC]]』の原作小説版ではスペースコロニーに携帯電話が存在しない理由として、「電子機器の僅かな誤作動が致命的な事故に繋がりかねなかった初期のスペースコロニーにおいて、電波の使用が厳しく制限された」という説明がなされている。
    
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
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