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当初は地球圏からヴェイガンを一掃する事を目的としていたが、アセム編最終話において旧知の仲である戦友達を失った事もあり'''「全てのヴェイガンを殲滅する」'''という異常なまでの憎しみを持つまでに至る。
 
当初は地球圏からヴェイガンを一掃する事を目的としていたが、アセム編最終話において旧知の仲である戦友達を失った事もあり'''「全てのヴェイガンを殲滅する」'''という異常なまでの憎しみを持つまでに至る。
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このころはコロニー「トルディア」に移り住み、広大な牧場付きの邸宅を持っていたが、司令官としての業務が多忙を極めていたため帰宅することは稀であった。帰宅した際は家族と乗馬を楽しんでいたようである。また、かつての愛機AGE-1を個人的に所有、エミリーの祖父バルガス・ダイソンに強化改修を任せて有事への備えとしていた<ref>ちなみに格納場所がTV版と[[OVA]]『MEMORY OF EDEN』とで変わっており、TV版では馬小屋に隠されバルガスの他、使用人のジョセ・マリスとハンス・ルージも整備に加わっていた。OVA版では普通に格納庫となっている。</ref>。
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このころはコロニー「トルディア」に移り住み、広大な牧場付きの邸宅を持っていたが、司令官としての業務が多忙を極めていたため帰宅することは稀であった。帰宅した際は家族と乗馬を楽しんでいたようである。また、かつての愛機AGE-1を個人的に所有、エミリーの祖父バルガス・ダイソンに強化改修を任せて有事への備えとしていた<ref>ちなみに格納場所がTV版と[[OVA]]『MEMORY OF EDEN』とで変わっており、TV版では馬小屋に隠されバルガスの他、使用人のジョセ・マリスとハンス・ルージも整備に加わっていた。OVA版では、格納庫からの初出撃という形に変更されている。</ref>。
    
==== 第三部・キオ編 ====
 
==== 第三部・キオ編 ====
この頃には地球連邦軍を退役している<ref>[[小説|小説版]]では、ゲームクリエイターとして活動している様子。</ref>が、密かに[[ガンダムAGE-3]]を建造し、孫の[[キオ・アスノ|キオ]]をパイロットとして育てていた。オブザーバーという形で軍に復帰し、[[ディーヴァ]]に乗艦。新艦長の[[ナトーラ・エイナス]]を補佐していたが、[[GUNDAM:ガンダムAGE-1 フラット|ガンダムAGE-1 フラット]]が搬入されてからはパイロットとしても活動するようになった。さすがに齢60を超えているためか、全盛期に比べると明らかにパイロットとしての腕は低下している。退役していたとはいえ、その影響力は今なお健在であり、そのせいで一部の連邦軍人からは快く思われてもいない。長きに渡る救世主・ガンダムへの執着とヴェイガンへの憎しみが募るあまり、口を開けば「殲滅」とヴェイガンの殲滅に非常に強く拘る様になってしまっている。
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この頃には地球連邦軍を退役している<ref>[[小説|小説版]]では、ゲームクリエイターとして活動している様子。</ref>が、密かに[[ガンダムAGE-3]]を建造し、孫の[[キオ・アスノ|キオ]]をパイロットとして育てていた。オブザーバーという形で軍に復帰し、[[ディーヴァ]]に乗艦。新艦長の[[ナトーラ・エイナス]]を補佐していたが、[[GUNDAM:ガンダムAGE-1 フラット|ガンダムAGE-1 フラット]]が搬入されてからはパイロットとしても活動するようになった。さすがに[[年齢|齢]]60を超えているためか、全盛期に比べると明らかにパイロットとしての腕は低下している。退役していたとはいえ、その影響力は今なお健在であり、そのせいで一部の連邦軍人からは快く思われてもいない。長きに渡る救世主・ガンダムへの執着とヴェイガンへの憎しみが募るあまり、口を開けば「殲滅」とヴェイガンの殲滅に非常に強く拘る様になってしまっている。
    
==== 第四部・三世代編及び没後 ====
 
==== 第四部・三世代編及び没後 ====
終盤では再び連邦軍総司令(中将か?)に復帰し最終決戦では最前線で奮闘、敵の本拠地コロニー「セカンドムーン」を眼前まで迫りプラズマダイバーミサイルを使用しコロニーごとヴェイガン「殲滅」を果たそうとするも、かつての恋人[[ユリン・ルシェル|ユリン]]が残留思念として現れ、彼女を守られなかった事を悔やみ続けるフリットに「自分を許してあげて」と問いかけられ自分の今までしてきた所業を悔やむ。そんな最中、最後の敵として立ちはだかった[[ゼラ・ギンス]]の搭乗機体であるヴェイガンギアが[[シド]]に取り込まれ[[ヴェイガンギア・シド]]に変貌を遂げ暴走状態に陥り敵味方関係なく攻撃を仕掛けセカンドムーンが崩壊し始める。全ての憎しみと復讐心を捨てたフリットはコロニーに住まう人々を救うためヴェイガン全軍を説得し協力しあい半壊状態に陥ったコロニーから取り残された人々を救助するため自身の命をかけて奮闘した。
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終盤では再び連邦軍総司令(中将か?)に復帰し、最終決戦では最前線で奮闘。敵の本拠地コロニー「セカンドムーン」を眼前まで迫り、プラズマダイバーミサイルを使用してコロニーごとヴェイガン「殲滅」を果たそうとするも、かつての恋人[[ユリン・ルシェル|ユリン]]が残留思念として現れ、彼女を守られなかった事を悔やみ続けるフリットに「自分を許してあげて」と問いかけられ、自分の今までしてきた所業を悔やむ。そんな最中、最後の敵として立ちはだかった[[ゼラ・ギンス]]の搭乗機体であるヴェイガンギアが[[シド]]に取り込まれ、[[ヴェイガンギア・シド]]に変貌を遂げて[[暴走]]状態に陥り、敵味方関係無く攻撃を仕掛けてセカンドムーンが崩壊し始める。全ての憎しみと復讐心を捨てたフリットは、コロニーに住まう人々を救うためヴェイガン全軍を[[説得]]し協力しあい、半壊状態に陥ったコロニーから取り残された人々を救助するため自身の命をかけて奮闘した。
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戦後、[[火星]]の[[医療・病障害|マーズ・レイ]]の対策に人生を費やし死病の克服を実現に成功し「抱え切れなかった人口」全てを了承できるよう火星移住計画を実現させるも、完遂を待たず死去。そしてラ・グラミス戦から37年後に当たるある日、[[地球]]とヴェイガンの双方を救った彼を讃え、ガンダム記念館に「フリットの銅像」が建てられていた。この記念館の完成時点をもってフリット生誕=ヴェイガン(UE)と人類の接触より100年、『機動戦士ガンダムAGE』の謳い文句でもある「100年に渡る戦い」はついに終わりを迎えたのだった。
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戦後、[[火星]]の[[医療・病障害|マーズ・レイ]]の対策に人生を費やし死病の克服を実現に成功し、「抱え切れなかった人口」全てを了承できるよう火星移住計画を実現させるも、完遂を待たずに死去した<ref>なお、劇中[[ナレーション]]には「フリットは100年の生涯を送った」とあるが、フリット・アスノ([[誕生日|誕生した年月日]]は、A.G.101年の「天使の落日」があった日)は、彼の銅像が建立・披露されたA.G.201年の「天使の落日」からちょうど100年後の日には、既に物故者である為、事実に若干の矛盾が生じている。</ref>。
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そして、ラ・グラミス戦から37年後に当たるA.G.201年、「天使の落日」からちょうど100年後の暑い日、[[地球]]とヴェイガンの双方を救った彼を讃えて、ガンダム記念館には「フリットの銅像」が建てられていた。この記念館の完成時点を以ってフリット生誕=ヴェイガン(UE)と人類の接触より100年、『機動戦士ガンダムAGE』の謳い文句でもある「100年に渡る戦い」はついに終わりを迎えたのだった。
    
結果的にその人生の多くを戦争に費やし、護れなかった自責の念から他者のために戦い続け、ヴェイガンを憎んで憎んで憎み続けながらも最終的には憎しみを捨て、地球とヴェイガンの双方に尽力した末にその生涯を終える、という壮絶な人生を送ったフリット・アスノは間違いなく人類の救世主とも言えようか。
 
結果的にその人生の多くを戦争に費やし、護れなかった自責の念から他者のために戦い続け、ヴェイガンを憎んで憎んで憎み続けながらも最終的には憎しみを捨て、地球とヴェイガンの双方に尽力した末にその生涯を終える、という壮絶な人生を送ったフリット・アスノは間違いなく人類の救世主とも言えようか。
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