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== 概要 ==
 
== 概要 ==
オタク的モチーフの中にシビアかつハードなSF世界観を内包した90年代ロボットアニメの代表作。英語表記は「'''Martian Successor Nadesico'''」(「[[火星の後継者]]ナデシコ」)。明るくポップなノリではあるが設定や本質は暗くシビアなものが多い。
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オタク的モチーフの中にシビアかつハードなSF世界観を内包した90年代ロボットアニメの代表作。英語表記は「'''Martian Successor Nadesico'''」(「[[火星の後継者]]ナデシコ」)。明るくポップなノリ(それこそ『[[戦闘メカ ザブングル]]』並みのハイテンションなギャグが頻発する)ではあるが設定や本質は暗くシビアなものが多い。
    
1998年8月1日には続編に当たる劇場用アニメ『[[劇場版 機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-]]』が公開された。
 
1998年8月1日には続編に当たる劇場用アニメ『[[劇場版 機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-]]』が公開された。
    
== ストーリー ==
 
== ストーリー ==
突如、[[地球]]圏を襲撃した「[[木星蜥蜴]]」により、[[火星]]は壊滅。[[主人公]]の[[テンカワ・アキト]]も被害者となる。そして、アキトは偶然出会った幼馴染みの[[ミスマル・ユリカ]]に連れて行かれる形で[[戦艦]]「[[ナデシコ|機動戦艦ナデシコ]]」の乗組員となってしまった。
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時は西暦2196年。突如、[[地球]]圏を襲撃した謎の機動兵器軍団「[[木星蜥蜴]]」により、[[火星]]は壊滅。[[主人公]]の[[テンカワ・アキト]]も被害者となる。そして、アキトは偶然出会った幼馴染みの[[ミスマル・ユリカ]]に連れて行かれる形で[[戦艦]]「[[ナデシコ|機動戦艦ナデシコ]]」の乗組員となってしまった。
    
== 登場人物 ==
 
== 登場人物 ==
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原作終盤とは異なり「政治的影響力のある人物の協力を取り付け、和平に臨む」「和平に失敗しても、『火星の遺跡』を中途半端に廃棄してトンズラせず、最後までプレイヤー部隊の一員であり続ける」といった、「原作よりも思慮と責任感があるナデシコクルー」として描かれることが多い。ただしその結果、原作終盤での軍からの離脱は再現されない(できない)ことが多い。
 
原作終盤とは異なり「政治的影響力のある人物の協力を取り付け、和平に臨む」「和平に失敗しても、『火星の遺跡』を中途半端に廃棄してトンズラせず、最後までプレイヤー部隊の一員であり続ける」といった、「原作よりも思慮と責任感があるナデシコクルー」として描かれることが多い。ただしその結果、原作終盤での軍からの離脱は再現されない(できない)ことが多い。
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劇場版と同時参戦していない場合、原作におけるTV版以後のストーリーには繋がらない展開になる。
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またコミカルな作風に反して準レギュラー格の死亡・永久離脱も見受けられるが、スパロボではキャラ人気もあって、火星避難民などのモブも含め[[スパロボ補正|原作で非業の死を遂げたキャラの多くが存命している]](劇場版のみの参戦の場合、故人設定になっていることもあるが)。このこともあって劇場版と同時参戦していない場合、原作におけるTV版以後のストーリーには繋がらない展開になる。
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初参戦の『A』から『[[機動武闘伝Gガンダム]]』との競演率が高く、『[[スーパーロボット大戦COMPACT2]]』が『IMPACT』としてリメイクされた際にも同作と共に追加作品に選ばれている。
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初参戦の『A』から『[[機動武闘伝Gガンダム]]』との競演率が高く、『[[スーパーロボット大戦COMPACT2]]』が『IMPACT』としてリメイクされた際にも同作と共に追加作品に選ばれている。また、敵が遺伝子改良人間という設定や「地球連合」が登場する事、[[中の人ネタ|主要キャラの声優被り]]等もあり『[[機動戦士ガンダムSEED]]』シリーズとの共演率も高い。
    
=== COMPACTシリーズ ===
 
=== COMPACTシリーズ ===
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:初参戦作品。原作よりキャラの性格が普通(ユリカ、ヒカル等)。基本的な扱いは良いが、アカツキやエリナは最後まで改心しない。「政治家から民衆にまで高い影響力を持つ外務次官」[[リリーナ・ドーリアン]]に和平への協力を取り付けており、以後の定番のクロスオーバーとなる。
 
:初参戦作品。原作よりキャラの性格が普通(ユリカ、ヒカル等)。基本的な扱いは良いが、アカツキやエリナは最後まで改心しない。「政治家から民衆にまで高い影響力を持つ外務次官」[[リリーナ・ドーリアン]]に和平への協力を取り付けており、以後の定番のクロスオーバーとなる。
 
;[[スーパーロボット大戦R]]
 
;[[スーパーロボット大戦R]]
:最初は劇場版、第5話以降はタイムスリップでTV版と、当時としては斬新な構成をとっている。シナリオ上の出番は多いのだが、劇場版の扱いも含めて原作ファンからは不評が多い作品。第34話「ゲキ・ガンガーを越えてゆけ!」は例外的に好評。ガイと九十九は必ず生き残る。
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:最初は劇場版、第5話以降はタイムスリップでTV版と、当時としては斬新な構成をとっている。シナリオ上の出番は多く[[GEAR戦士 電童(TV)|電童]]や[[機動新世紀ガンダムX|ガンダムX]]と並ぶ過去編の要なのだが、劇場版の扱いも含めて原作ファンからは不評が多い作品。第34話「ゲキ・ガンガーを越えてゆけ!」は例外的に好評。ガイと九十九は必ず生き残る。
:『R』全体に言えることだが、キャラの言動が不可解なものが多く、[[プロスペクター]]に至っては別人になっている。また木連関係者についても、九十九以外は「頑迷な民族」として描かれており、和平を結ぶ気が薄くなっていく。アカツキとエリナは登場しない。
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:『R』全体に言えることだが、キャラの言動が不可解なものが多く、[[プロスペクター]]に至っては別人になっている。また木連関係者についても、九十九以外は「頑迷な民族」として描かれており、原作以上に和平を結ぶ気が薄くなっていく。過去改変によりガイが最後まで生き残り、アカツキとエリナは登場しない。
 
;[[スーパーロボット大戦J]]
 
;[[スーパーロボット大戦J]]
:最初から最後まで多くの原作再現が行われている。キャラの言動も原作にかなり忠実になっており、扱いの良い作品。九十九は生存させても正式に仲間にはならない。プレイヤー部隊の旗艦がナデシコと[[アークエンジェル]]であるためか、『[[機動戦士ガンダムSEED]]』と共にクルーが軍から離反する。最後は木連の面々に九十九暗殺事件の真相を話し、これを受けて熱血クーデターに繋がる。原作では歪んでいても正義の人であった草壁が、熱血クーデターで木連を追われた後に分かりやすく悪役になった挙句に[[ラウ・ル・クルーゼ]]に乗艦を落とされる末路を迎える。事実上草壁が抹殺されたと受け取れる描写<ref>『J』の草壁は戦死したとよく言われているが、一応明確に死んだとは描写されていない。明らかに脱出し損ねているので可能性は高いが。</ref>であるため、劇場版には繋がらないと思われる。
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:最初から最後まで多くの原作再現が行われている。キャラの言動も『A』『R』に比べ原作にかなり忠実になっており、扱いの良い作品。その一方、九十九は生存させても正式に仲間にはならない。プレイヤー部隊の旗艦がナデシコと[[アークエンジェル]]であるためか、『[[機動戦士ガンダムSEED]]』と共にクルーが軍から離反する。最後は木連の面々に九十九暗殺事件の真相を話し、これを受けて熱血クーデターに繋がる。原作では歪んでいても正義の人であった草壁が、熱血クーデターで木連を追われた後に分かりやすく悪役になった挙句に[[ラウ・ル・クルーゼ]]に乗艦を落とされる末路を迎える。事実上草壁が抹殺されたと受け取れる描写<ref>『J』の草壁は戦死したとよく言われているが、一応明確に死んだとは描写されていない。明らかに脱出し損ねているので可能性は高いが。</ref>であるため、劇場版には繋がらないと思われる。
 
;[[スーパーロボット大戦W]]
 
;[[スーパーロボット大戦W]]
 
:第1部で登場。第2部からは劇場版になるため話は短いが、扱いは良い方。ガイと九十九が必ず生き残る、戦闘BGMが『ゲキ・ガンガー』のものであることなどに象徴されるように、『ナデシコ』の「表向きの明るい部分」が大きく強調され「分かりやすいスーパーロボット物」に改変されており、『ナデシコ』をどのような作品と見ているかどうかで評価が大分変わると言える(もっとも、そのために劇場版の展開がより際立つようになっている)。最後はプレイヤー部隊の目の前で熱血クーデターが起き、直後に現れた[[ガルラ大帝国]]の悪行に木連の面々が怒りを感じ、その勢いで和解するという展開。
 
:第1部で登場。第2部からは劇場版になるため話は短いが、扱いは良い方。ガイと九十九が必ず生き残る、戦闘BGMが『ゲキ・ガンガー』のものであることなどに象徴されるように、『ナデシコ』の「表向きの明るい部分」が大きく強調され「分かりやすいスーパーロボット物」に改変されており、『ナデシコ』をどのような作品と見ているかどうかで評価が大分変わると言える(もっとも、そのために劇場版の展開がより際立つようになっている)。最後はプレイヤー部隊の目の前で熱血クーデターが起き、直後に現れた[[ガルラ大帝国]]の悪行に木連の面々が怒りを感じ、その勢いで和解するという展開。
 
:劇場版以降後の第2部でのアカツキの戦線復帰、月臣の参戦と操作キャラ面での扱いはかなり優遇されている。ただ、アカツキは乗機の性能が最悪、アキトは加入が遅すぎるなど、若干ままならない所も。
 
:劇場版以降後の第2部でのアカツキの戦線復帰、月臣の参戦と操作キャラ面での扱いはかなり優遇されている。ただ、アカツキは乗機の性能が最悪、アキトは加入が遅すぎるなど、若干ままならない所も。
 
;[[スーパーロボット大戦BX]]
 
;[[スーパーロボット大戦BX]]
:『AP』以来の声付き作品参戦であり声の新規収録も多く行われている。本作はスパロボとしては珍しく、TV版参戦でありながら原作どおりガイは死亡済みのため、ユニットとしての参戦はない。その代わりとして、アカツキに念願の合体攻撃が実装された。
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:『AP』以来の声付き作品参戦であり声の新規収録も多く行われている。本作はスパロボとしては珍しく、TV版参戦でありながら原作どおりガイは死亡済み(火星脱出後の状態から参戦)のため、ユニットとしての参戦はない。その代わりとして、アカツキに念願の合体攻撃が実装された。
 
:木連が[[ヴェイガン]]と同盟関係にあるためか、『[[機動戦士ガンダムAGE]]』との絡みが多い。今までのスパロボで描かれなかった「明るさに隠されたハードな側面」が描かれ、扱いは非常に良い。また、アカツキやムネタケなど、今まで冷遇されて来たキャラがしっかりと描かれている。
 
:木連が[[ヴェイガン]]と同盟関係にあるためか、『[[機動戦士ガンダムAGE]]』との絡みが多い。今までのスパロボで描かれなかった「明るさに隠されたハードな側面」が描かれ、扱いは非常に良い。また、アカツキやムネタケなど、今まで冷遇されて来たキャラがしっかりと描かれている。
 
:演算ユニットが[[クイーン・フロンティア|太陽系外に運びだされる]]、草壁が投降するなど、劇場版には繋がらないと思わせる描写も多い。
 
:演算ユニットが[[クイーン・フロンティア|太陽系外に運びだされる]]、草壁が投降するなど、劇場版には繋がらないと思わせる描写も多い。
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