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劇中では、連合の最大の拠点であったアラスカ本部「JOSHA」の壊滅後に登場しているが、ヤキン・ドゥーエ戦役では、コロニー「[[ヘリオポリス]]」の崩壊事件より以前から暗躍を行っている。プラントとの大戦勃発の折にはブルーコスモスの将校の手によりユニウスセブンへの核攻撃を敢行。戦争の拡大を進める<ref>ただし、この一件に対しアズラエルとの関連を示唆した人物は作中でも月面会議の折の連合高官のみである。厳密には世界観が異なる漫画作品『機動戦士ガンダムSEED Re』では件の将校がアズラエルの副官ウィリアム・サザーランドとなっている。</ref>。その中でも代表的なのが、連合のモビルスーツ「GAT-Xシリーズ」の開発である。大西洋連邦内のデュエイン・ハルバートン派閥が打診した同計画を蹴るも<ref>連合上層部では兵員の損耗を容認したモビルアーマーの物量作戦を重視していたことから、兵員の安全を考慮したハルバートンの計画は受けがよろしくなかった</ref>、同計画がオーブの軍需派閥([[オーブ連合首長国]]の[[ロンド・ミナ・サハク|ロンド]][[ロンド・ギナ・サハク|姉弟]])との接近で実施されると、腹心であるウィリアム・サザーランドを派遣。権限によって開発技術を入手する。同時に自身ら一族が経営するアズラエル財団傘下のデトロイト工業地帯にMSの生産設備を構築。後期GAT-Xシリーズの開発をスタートする。また、いつからかザフト内のスパイから情報を引き出し、各種作戦のリークを受け取る<ref>このスパイがラウ・ル・クルーゼである。ただし、彼が行った情報のリークは連合の反抗作戦成功、宇宙への橋頭保構築を実現させ、プラントとの最終戦争に発展させる目論みだったとはアズラエルも知る由は無かった。</ref>。プラントからの工業物資停止後はオーブ等の地球国家に依存していたことと、地球のマスドライバーを入手する目的で第三次ビクトリア攻防戦が展開されるのと同時期に、ロンド姉弟との密約を反故にする形で、連合の艦隊や後期GAT-Xシリーズの3機、[[ストライクダガー]]の大部隊を率いる形で、オーブへの侵攻を実行する<ref>これが[[オーブ解放作戦]]が起こる事になった切っ掛けである。しかし、オーブの指導者である[[ウズミ・ナラ・アスハ]]は、オーブの技術やマスドライバーをアズラエルの手に渡らせない為に、自爆を敢行。アズラエルの目論見は御破算と言う形で終わった。しかし、ビクトリアの奪還には成功している為、連合軍を宇宙へ送る為の手段は確保している</ref>。
 
劇中では、連合の最大の拠点であったアラスカ本部「JOSHA」の壊滅後に登場しているが、ヤキン・ドゥーエ戦役では、コロニー「[[ヘリオポリス]]」の崩壊事件より以前から暗躍を行っている。プラントとの大戦勃発の折にはブルーコスモスの将校の手によりユニウスセブンへの核攻撃を敢行。戦争の拡大を進める<ref>ただし、この一件に対しアズラエルとの関連を示唆した人物は作中でも月面会議の折の連合高官のみである。厳密には世界観が異なる漫画作品『機動戦士ガンダムSEED Re』では件の将校がアズラエルの副官ウィリアム・サザーランドとなっている。</ref>。その中でも代表的なのが、連合のモビルスーツ「GAT-Xシリーズ」の開発である。大西洋連邦内のデュエイン・ハルバートン派閥が打診した同計画を蹴るも<ref>連合上層部では兵員の損耗を容認したモビルアーマーの物量作戦を重視していたことから、兵員の安全を考慮したハルバートンの計画は受けがよろしくなかった</ref>、同計画がオーブの軍需派閥([[オーブ連合首長国]]の[[ロンド・ミナ・サハク|ロンド]][[ロンド・ギナ・サハク|姉弟]])との接近で実施されると、腹心であるウィリアム・サザーランドを派遣。権限によって開発技術を入手する。同時に自身ら一族が経営するアズラエル財団傘下のデトロイト工業地帯にMSの生産設備を構築。後期GAT-Xシリーズの開発をスタートする。また、いつからかザフト内のスパイから情報を引き出し、各種作戦のリークを受け取る<ref>このスパイがラウ・ル・クルーゼである。ただし、彼が行った情報のリークは連合の反抗作戦成功、宇宙への橋頭保構築を実現させ、プラントとの最終戦争に発展させる目論みだったとはアズラエルも知る由は無かった。</ref>。プラントからの工業物資停止後はオーブ等の地球国家に依存していたことと、地球のマスドライバーを入手する目的で第三次ビクトリア攻防戦が展開されるのと同時期に、ロンド姉弟との密約を反故にする形で、連合の艦隊や後期GAT-Xシリーズの3機、[[ストライクダガー]]の大部隊を率いる形で、オーブへの侵攻を実行する<ref>これが[[オーブ解放作戦]]が起こる事になった切っ掛けである。しかし、オーブの指導者である[[ウズミ・ナラ・アスハ]]は、オーブの技術やマスドライバーをアズラエルの手に渡らせない為に、自爆を敢行。アズラエルの目論見は御破算と言う形で終わった。しかし、ビクトリアの奪還には成功している為、連合軍を宇宙へ送る為の手段は確保している</ref>。
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オーブ侵攻時に目撃したジャスティスとフリーダムの2機に核エンジンが使用されている…つまりは[[ニュートロンジャマー]]の効果を阻害する「[[ニュートロンジャマーキャンセラー|手段]]」が存在している事実に気付いたアズラエルは、[[アークエンジェル]]を追うべく自らも宇宙へ上がる事を決め、[[ナタル・バジルール]]を艦長に選抜した[[戦艦]][[ドミニオン]]にオブザーバーとして乗り込み前線に立つ。その最中、コロニー「メンデル」での戦いでは、[[ラウ・ル・クルーゼ]]の言った言葉である「戦争を終わらせる為の『鍵』」が気掛かりになった事で回収させ、ザフトから入手したデータからニュートロンジャマーキャンセラーのデータを得た事で、アズラエルのコーディネイターの排斥思想は一気に暴走する事になる。
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オーブ侵攻時に目撃したジャスティスとフリーダムの2機に核エンジンが使用されている…つまりは[[ニュートロンジャマー]]の効果を阻害する「[[ニュートロンジャマーキャンセラー|手段]]」が存在している事実に気付いたアズラエルは、[[アークエンジェル]]を追うべく自らも宇宙へ上がる事を決め、[[ナタル・バジルール]]を艦長に選抜した[[戦艦]][[ドミニオン]]にオブザーバーとして乗り込み前線に立つ。その最中、コロニー「メンデル」での戦いでは、[[ラウ・ル・クルーゼ]]の謀略で解放されたフレイの言った言葉である「戦争を終わらせる為の『鍵』」が気掛かりになった事で回収させ、フレイから入手したデータからニュートロンジャマーキャンセラーのデータを得た事で、アズラエルのコーディネイターの排斥思想は一気に暴走する事になる。
    
核兵器を自由に使用できるようになったアズラエルは、エネルギー問題の解決を望む周囲の反対を押し切って[[核ミサイル]]を大量に保有した特殊部隊である「ピースメーカー隊」を結成。ボアズ攻防戦では、多数の[[核ミサイル]]の使用によってザフトの防衛部隊を殲滅に追い込む。しかしその結果、プラント最高評議会の議長である[[パトリック・ザラ]]の暴走も招く事になり、[[ジェネシス]]の投入に加え、三隻同盟の介入で[[プラント]]の殲滅作戦は失敗に終わる。これによって一気に冷静さを失ったアズラエルは、殆ど形振り構わない形で再度プラントへの核攻撃を実行に移そうとするが、三隻同盟と必死に抵抗するザフト軍によってピースメーカー隊は壊滅。手駒であった後期GAT-Xシリーズで構成された3期も失ってしまい、殆どの抵抗力を失ってしまう。追い詰められたアズラエルは、激昂してナタルの静止を振り切り、アークエンジェルをドミニオンのローエングリンで沈めようとするが、[[ムウ・ラ・フラガ|ムウ]]の[[ストライクガンダム|ストライク]]の犠牲により失敗。[[マリュー・ラミアス]]の指揮で発射されたアークエンジェル側のローエングリンによってナタルと共に最期を迎えた。
 
核兵器を自由に使用できるようになったアズラエルは、エネルギー問題の解決を望む周囲の反対を押し切って[[核ミサイル]]を大量に保有した特殊部隊である「ピースメーカー隊」を結成。ボアズ攻防戦では、多数の[[核ミサイル]]の使用によってザフトの防衛部隊を殲滅に追い込む。しかしその結果、プラント最高評議会の議長である[[パトリック・ザラ]]の暴走も招く事になり、[[ジェネシス]]の投入に加え、三隻同盟の介入で[[プラント]]の殲滅作戦は失敗に終わる。これによって一気に冷静さを失ったアズラエルは、殆ど形振り構わない形で再度プラントへの核攻撃を実行に移そうとするが、三隻同盟と必死に抵抗するザフト軍によってピースメーカー隊は壊滅。手駒であった後期GAT-Xシリーズで構成された3期も失ってしまい、殆どの抵抗力を失ってしまう。追い詰められたアズラエルは、激昂してナタルの静止を振り切り、アークエンジェルをドミニオンのローエングリンで沈めようとするが、[[ムウ・ラ・フラガ|ムウ]]の[[ストライクガンダム|ストライク]]の犠牲により失敗。[[マリュー・ラミアス]]の指揮で発射されたアークエンジェル側のローエングリンによってナタルと共に最期を迎えた。
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ムルタ・アズラエルは、あくまでも大企業の経営者であり、プロの軍人や政治家ではなく、それゆえか、後のジブリールと比較すると、この争いを一種のビジネスライクなもののように、何処か醒めた捉え方をしていたようである。その彼が連合軍の[[指揮官]]になってしまったことが、戦線を拡大させてしまったことは間違いない(実際、彼のそういった意識の現れとして劇中において「(戦争とは)こちらの被害を少なく、なおかつ敵の被害を大きくするものである」という趣旨の発言をしている)。
 
ムルタ・アズラエルは、あくまでも大企業の経営者であり、プロの軍人や政治家ではなく、それゆえか、後のジブリールと比較すると、この争いを一種のビジネスライクなもののように、何処か醒めた捉え方をしていたようである。その彼が連合軍の[[指揮官]]になってしまったことが、戦線を拡大させてしまったことは間違いない(実際、彼のそういった意識の現れとして劇中において「(戦争とは)こちらの被害を少なく、なおかつ敵の被害を大きくするものである」という趣旨の発言をしている)。
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しかしそれでいて、相手に反撃されるリスクを考えずに大量破壊兵器である[[核ミサイル|核]]を躊躇なく使用し、実際に報復を受けた途端に自らの決断の結果であるにも関わらず、他人に責任を押し付け、さらに最大の脅威であるジェネシスを放置してプラントの破壊を命じるなど彼の判断は最悪の結果を自ら招こうとしているかのようであり(仮にプラントを殲滅した場合、ジェネシスに残されたザフト司令部が報復として[[地球]]を撃つ可能性を全く考慮していない)結局は本人も知らずのうちに、前述のような過去の傍観があっても、言わば「合理性を超越した純度の高い狂気」に、いつの間にか取り憑かれてしまっていたという事なのだろうか(これはプラント側の[[パトリック・ザラ]]にも共通しているといえる)。
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しかしそれでいて、相手に反撃されるリスクを考えずに大量破壊兵器である[[核ミサイル|核]]を躊躇なく使用し、実際に報復を受けた途端に自らの決断の結果であるにも関わらず、他人に責任を押し付け、さらに最大の脅威であるジェネシスを放置してプラントの破壊を命じるなど彼の判断は最悪の結果を自ら招こうとしているかのようであり(仮にプラントを殲滅した場合、ジェネシスに残されたザフト司令部が報復として[[地球]]を撃つ可能性を全く考慮していない)結局は本人も知らずのうちに、前述のような過去のトラウマもあってか、言わば「合理性を超越した純度の高い狂気」に、いつの間にか取り憑かれてしまっていたという事なのだろうか(これはプラント側の[[パトリック・ザラ]]にも共通しているといえる)。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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:SRWでは概ね他作品のキャラクターが代役を務める為、現時点では未登場。
 
:SRWでは概ね他作品のキャラクターが代役を務める為、現時点では未登場。
 
;[[ラウ・ル・クルーゼ]]
 
;[[ラウ・ル・クルーゼ]]
:敵である[[ザフト]]だが、密かに取引しており、[[ニュートロンジャマーキャンセラー]]の情報を入手し、狂喜する。取引相手の掌で踊らされていることに気づかずに…。
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:敵である[[ザフト]]の人間だが、密かに取引しており、フレイを通して[[ニュートロンジャマーキャンセラー]]の情報を入手し、狂喜する。取引相手の掌で踊っていることに気づかずに…。
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;[[フレイ・アルスター]]
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:クルーゼからの宅配屋。彼女の「戦争を終わらせる鍵を持っている」という発言に興味を持ち、戦闘中にも関わらず保護を指示する。<br />ちなみに、彼女の父ジョージは[[大西洋連邦]]の外務高官で、ブルーコスモス幹部でもある。
 
;[[ウズミ・ナラ・アスハ]]
 
;[[ウズミ・ナラ・アスハ]]
 
:互いに敵対関係になる。
 
:互いに敵対関係になる。
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