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数千年前まで繁栄していた異星の帝国であったが、ある時、フューリーの母星に存在した[[クロスゲート]]から突如破滅の軍勢「[[ルイーナ|ヴァウーラ]]」が現れ、騎士団の奮闘の甲斐なく母星は破滅の危機に瀕したため、生き残った者たちはやむなく[[ガウ=ラ・フューリア]]で転移し逃れた。しかし、母星を探して宇宙を放浪する中で辿り着いた地球で再度クロスゲートを発見してしまい、ヴァウーラとの二度目の大戦に突入する。この戦いでも騎士団は多くの犠牲を出すが、時の皇帝とエ=セルダ・シューンが搭乗した[[グランティード・ドラコデウス]]が超常的な力を発現させ、クロスゲートの封印に成功する。
 
数千年前まで繁栄していた異星の帝国であったが、ある時、フューリーの母星に存在した[[クロスゲート]]から突如破滅の軍勢「[[ルイーナ|ヴァウーラ]]」が現れ、騎士団の奮闘の甲斐なく母星は破滅の危機に瀕したため、生き残った者たちはやむなく[[ガウ=ラ・フューリア]]で転移し逃れた。しかし、母星を探して宇宙を放浪する中で辿り着いた地球で再度クロスゲートを発見してしまい、ヴァウーラとの二度目の大戦に突入する。この戦いでも騎士団は多くの犠牲を出すが、時の皇帝とエ=セルダ・シューンが搭乗した[[グランティード・ドラコデウス]]が超常的な力を発現させ、クロスゲートの封印に成功する。
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その後母星への帰還を諦めたフューリーは地球を新たな住処に定め、三度目のヴァウーラとの戦いに備えて封印殿([[ファブラ・フォレース]])を建造し、人口冬眠により長い時を重ねてきた。また、先住民の尊重とフューリーの純血の維持という皇帝の意向により地球人類には干渉しないという方針をとり、これは皇帝が崩御し皇女シャナ=ミアが君主となった後も維持された。
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その後母星への帰還を諦めたフューリーは地球を新たな住処に定め、三度目のヴァウーラとの戦いに備えて封印殿([[ファブラ・フォレース]])を建造し、人工冬眠により長い時を重ねてきた。また、先住民の尊重とフューリーの純血の維持という皇帝の意向により地球人類には干渉しないという方針をとり、これは皇帝が崩御し皇女シャナ=ミアが君主となった後も維持された。
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しかし時を経て地球人の文明が進歩し宇宙に進出したことで、彼らがフューリーの存在に気づきかねない現実に直面する。そこでエ=セルダは先帝の意向に反することを承知で、同化計画を発案した。その内容は、フューリー人と地球人の間に子を作り、その能力を調べるというものだった。現在のフューリーは人口が激減し数万人規模の集団になったことで種としての閉塞に陥っていたため、地球人との共存を本格的に模索しようとしたのである。この計画は純血を尊び地球人を蔑む重臣から反対されるもシャナ=ミアが押し切り、エ=セルダら4名がアシュアリー・クロイツェル社に接触、そこで地球人としての姿を手に入れた彼らはそれぞれが一人ずつ子供を作った。その子供達こそがトーヤ、カティア、テニア、メルアである。
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しかし元々フューリーという種族が持つ思想だったのか、長い放浪の果てにそう言った考えを持つに至ったのか(恐らくは前者)、今作でのフューリーは多くが自種族至上主義および純血至上主義に凝り固まってしまっていた。そのためフューリーの純血と皇家の意地存続、騎士のプライドなどに拘った結果、自分たちの種族が数万人規模と種としては終わりかけている閉塞状態に陥ってしまっても尚、地球人は下等生物と見做し共存などあり得ないと切って捨て、他の異星人らとも協調しようとしなかった。また上記の先代皇帝の意向も先住民たる地球人を尊重するという意味では素晴らしいが、純血などを保ったままでフューリーをどう救うのかの具体案は示せておらず、実質的に問題の先延ばしになってしまっている。
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その後エ=セルダはアシュアリー・クロイツェル社にフューリーの技術を(出所を隠して)提供し、来たるべきヴァウーラとの決戦に備えて新たな兵器を生み出すため、フューリーと地球の技術を融合させる試金石として[[ベルゼルート]]を開発させた。ベルゼルートはハーフ達の能力を調べるという、同化計画にとっても重要な役割を持った機体であり、計画に反対する者たちからは「紛い物」と侮蔑的に呼ばれた。
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そして時を経て地球人の文明が進歩し宇宙に進出したことで、彼らがフューリーの存在に気づきかねない現実に直面する。そこでエ=セルダは先帝の意向に反することは承知であるが閉塞状態に陥った自分たちを救うべく、シャナ=ミアの後押しも受けて地球人との共存を本格的に模索しようとして同化計画を発案した。その内容は、フューリー人と地球人の間に子を作ること、そしてハーフの能力を調べることでフューリーと地球人が近しい存在であるという既成事実を作ろうというものだった。この計画は純血を尊び地球人を蔑む重臣から反対されるもシャナ=ミアが押し切り、エ=セルダら4名がアシュアリー・クロイツェル社に接触、そこで地球人としての姿を手に入れた彼らはそれぞれが一人ずつ子供を作った。その子供達こそがトーヤ、カティア、テニア、メルアである。
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そしてムーン・デュエラーズのオープニングの直前に、カティア、テニア、メルアの三人がハーフとしての能力を調べるために月支社に呼び出され、そのことを嗅ぎつけたグ=ランドンら反同化計画派はついに計画を葬るために武力を使うことを決断する。かくしてオープニングでエ=セルダがシャナ=ミアに託された王座機[[グランティード]]とともに出奔するにいたり、物語がスタートする。
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その後エ=セルダはアシュアリー・クロイツェル社にフューリーの技術を(出所を隠して)提供し、来たるべきヴァウーラとの決戦に備えて新たな兵器を生み出すため、フューリーと地球の技術を融合させる試金石として[[ベルゼルート]]を開発させた。ベルゼルートはハーフ達の能力を調べるという、同化計画にとっても重要な役割を持った機体であり、一方で計画に反対する者たちからは「紛い物」と侮蔑的に呼ばれた。
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そしてムーン・デュエラーズのオープニングの直前に、カティア、テニア、メルアの三人がハーフとしての能力を調べるために月支社に呼び出され、そのことを嗅ぎつけたグ=ランドンら反対派はついに計画を葬るために武力を使うことを決断する<ref>これでハーフの彼女達が十分な能力を発揮してしまえば、同化計画の正当性が確立してしまうことから。また作中において三人娘らが見せた様に彼女達のサイトロン・コントロール・システムへの適応は十分であり、反対派としては望まぬ結果が出ることが判明したため。</ref>。かくしてオープニングで反対派の工作を知ったエ=セルダがシャナ=ミアに託された王座機[[グランティード]]とともに出奔するにいたり、物語がスタートする。
    
尚エ=セルダの遺体を検死した所、脳の一部構造が違う事を確認されている。これについて[[ケンゾウ・コバヤシ|コバヤシ]]博士は、サイトロンを扱う為に適応した結果と推測している。一方でそれ以外の身体的要素は地球人となんら変わりない事も判明している。
 
尚エ=セルダの遺体を検死した所、脳の一部構造が違う事を確認されている。これについて[[ケンゾウ・コバヤシ|コバヤシ]]博士は、サイトロンを扱う為に適応した結果と推測している。一方でそれ以外の身体的要素は地球人となんら変わりない事も判明している。
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