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=== 来歴 ===
 
=== 来歴 ===
 
==== アセム編 ====
 
==== アセム編 ====
ガンダムAGE-1及びAGEシステムの奪取を目的とするため、[[コロニー]]・トルディアへと潜入。その際に身分を偽りスージー・マスコビー・ハイスクールの学生として転入し、アスノ家の人間であるアセムへと接触を図るが、部活動「[[モビルスーツ|MS]]クラブ」を通して[[友情]]を感じていき戸惑うようになる。
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ガンダムAGE-1及びAGEシステムの奪取を目的とするため、[[コロニー]]・トルディアへと潜入。その際に身分を偽りスージー・マスコビー・ハイスクールの学生として転入し、アスノ家の人間であるアセムとの接触を図るが、部活動「[[モビルスーツ|MS]]クラブ」を通して[[友情]]を感じていき戸惑うようになる。
    
転入して一年半後の卒業式の日に、自身の正体を晒し決別。その後は連邦軍へ入隊したアセムと多く交戦する。当初は自身の操縦技術の高さと[[Xラウンダー]]能力も相まって、アセムを圧倒していたが、次第に追いつかれるようになる。最終決戦では移動要塞ダウネスが[[地球]]へと落下し始めたため、アセムと共闘し食い止めるものの、大気圏へと突入。その際に、ドール・フロストに庇われ一命を取り留める。その後はイゼルカントの元でコールドスリープへと入った。
 
転入して一年半後の卒業式の日に、自身の正体を晒し決別。その後は連邦軍へ入隊したアセムと多く交戦する。当初は自身の操縦技術の高さと[[Xラウンダー]]能力も相まって、アセムを圧倒していたが、次第に追いつかれるようになる。最終決戦では移動要塞ダウネスが[[地球]]へと落下し始めたため、アセムと共闘し食い止めるものの、大気圏へと突入。その際に、ドール・フロストに庇われ一命を取り留める。その後はイゼルカントの元でコールドスリープへと入った。
    
==== キオ編・三世代編 ====
 
==== キオ編・三世代編 ====
推定実年齢55歳前後。コールドスリープから目覚めた後、新たな専用機[[ギラーガ]]を駆りオリバーノーツを強襲。その際、[[民間人]]への被害を一切躊躇しないなど非情な面が描かれている。キオと対峙して、それを非難された際に「戦争は[[コンピュータゲーム|ゲーム]]ではない」と切り返した。
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推定実年齢55歳前後。コールドスリープから目覚めた後、新たな専用機[[ギラーガ]]を駆りオリバーノーツを強襲。その際、[[民間人]]への被害を一切躊躇しないなど非情な面が描かれている。[[キオ・アスノ|キオ]]と対峙して、それを非難された際に「戦争は[[コンピュータゲーム|ゲーム]]ではない」と切り返した。
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ルナベースでは[[アローン・シモンズ]]と共謀して乗っ取りに成功したが、アスノ家を筆頭とした奪還作戦にて内応者の[[ジラード・スプリガン|ジラード]]が戦死したのと、連邦軍パイロットの[[セリック・アビス|セリック]]による降伏勧告を受けたのを機に全軍撤退を余儀なくされる。その際アセムから聞かされた「プロジェクト・エデン」の真意を帰還後にイゼルカントに問い詰めたところ、その全てを明かされた上でヴェイガンの全権を委ねられる事になる。その真意である「宇宙規模の戦争による人間の選別と、それに伴うエデンの実現」にはさすがに衝撃を受けていた(有体に言えば、引いていた)が、[[医療・病障害|マーズ・レイ]]で既に瀕死のイゼルカントへの同情、さらに知らずとはいえそのために死んでいった仲間達の意志やこれまでの人生を否定する事が出来ず、引き受ける事になった。
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ルナベースでは[[アローン・シモンズ]]と共謀して乗っ取りに成功したが、アスノ家を筆頭とした奪還作戦にて内応者の[[ジラード・スプリガン|ジラード]]が戦死したのと、連邦軍パイロットの[[セリック・アビス|セリック]]による降伏勧告を受けたのを機に全軍撤退を余儀なくされる。その際アセムから聞かされたプロジェクト・エデンの真意を帰還後に主君[[フェザール・イゼルカント|イゼルカント]]に問い詰めたところ、その全てを明かされた上でヴェイガンの全権を委ねられる事になる。その真意である「宇宙規模の戦争による人間の選別と、それに伴うエデンの実現」にはさすがに衝撃を受けていた(有体に言えば、引いていた)が、[[医療・病障害|マーズ・レイ]]で既に瀕死のイゼルカントへの同情、さらに知らずとはいえそのために死んでいった仲間達の意志やこれまでの人生を否定する事が出来ず、引き受ける事になった。
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だが、その[[プレッシャー|重圧]]はあまりにも大きく、時間が経つにつれて精神的に追い詰められていき、最終的には今まで自分に[[希望]]を託した者や、亡兄デシルの幻影を見るまでに追い詰められる。最終的にはイゼルカントと死者達が目指した理想の完遂のため、部下を大切に思っていた本来の心を殺して、遂には自分を愛してくれたフラムにまで、間接的にだがエデンのために死ねと命じるまでになってしまう。
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だが、その重圧はあまりにも大きく、時間が経つにつれて精神的に追い詰められていき、最終的には今まで自分に[[希望]]を託した者や、亡兄デシルの幻影を見るまでに追い詰められる。最終的にはイゼルカントと死者達が目指した理想の完遂のため、部下を大切に思っていた本来の心を殺して、遂には自分を愛してくれたフラムにまで、間接的にだがエデンのために死ねと命じるまでになってしまう。
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ラ・グラミス攻防戦ではイゼルカントから受領した[[ガンダムレギルス]]でキオの[[ガンダムAGE-FX]]と交戦。フラムと共にあと一歩のところまで追い詰めるが、この土壇場で発生したザナルドの反乱を受けて仕留める事が出来ず、やむなくその場をフラムに任せて撤退する。その後、フラムにガンダムとディーヴァの足止めをするように指示を出し、ラ・グラミスのディグマゼノン砲にてガンダムとディーヴァを一掃しようとする。しかし、この攻撃はフリットに見抜かれており、ディーヴァを沈めるもガンダムを一機も仕留める事が出来ず、しかも母艦の役割をディーヴァクルーが乗り込んだバロノークが引き継いだことで指揮系統の瓦解も達せられなかった。
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ラ・グラミス攻防戦ではイゼルカントから受領した[[ガンダムレギルス]]でキオの[[ガンダムAGE-FX]]と交戦。[[フラム・ナラ|フラム]]と共にあと一歩のところまで追い詰めるが、この土壇場で発生したザナルドの反乱を受けて仕留める事が出来ず、やむなくその場をフラムに任せて撤退する。その後、フラムにガンダムとディーヴァの足止めをするように指示を出し、ラ・グラミスのディグマゼノン砲にてガンダムと[[ディーヴァ]]を一掃しようとする。しかし、この攻撃はフリットに見抜かれており、ディーヴァを沈めるもガンダムを一機も仕留める事が出来ず、しかも母艦の役割をディーヴァクルーが乗り込んだバロノークが引き継いだ事で指揮系統の瓦解も達せられなかった。
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フラムを犠牲にしたにも関わらず何の結果も得られなかったことに怒りと焦りを抱いたゼハートは再びレギルスで出撃、アセムと激突する。しかし、デシルを始めとする死者達の幻影と嘲笑、さらに背負ったものと現在の状況に対するプレッシャーでレギルスの力を全く引き出すことが出来ず、たったの55秒で無力化。最後の最後で人らしい生き方を掴んだアセムが羨ましかったと語り、爆発から逃すためにダークハウンドを蹴り飛ばす。そして、彼にとっての「エデン」であるアセムやロマリーと過ごした日々を思い返しながら、レギルスの爆発に消えていった。
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フラムを犠牲にしたにも関わらず何の結果も得られなかった事に怒りと焦りを抱いたゼハートは再びレギルスで出撃、アセムと激突する。しかし、デシルを始めとする死者達の幻影と嘲笑、さらに背負ったものと現在の状況に対する[[プレッシャー]]でレギルスの力を全く引き出す事が出来ず、たったの55秒で無力化。最後の最後で人らしい生き方を掴んだアセムが羨ましかったと語り、爆発から逃すためにダークハウンドを蹴り飛ばす。そして、彼にとっての「エデン」である[[アセム・アスノ|アセム]]や[[ロマリー・ストーン|ロマリー]]と過ごした日々を思い返しながら、レギルスの爆発に消えていった。
    
OVA『MOE』では、プロジェクト・エデンを実行する事が即ち「'''同胞の犠牲を無駄にしないために同胞の犠牲を無駄にする'''」という矛盾である事に気付き、しかしそれをやめる事も引き返すことも出来なくなって追い詰められていく過程が描かれている。さらに最終決戦前の連邦との戦いでは敵のモビルスーツを次々と撃破しながらも次第に精神が壊れ始め、イゼルカント曰くの「真のXラウンダー」='''理性なき野獣'''へと目覚めていく様子が克明に描写されている。
 
OVA『MOE』では、プロジェクト・エデンを実行する事が即ち「'''同胞の犠牲を無駄にしないために同胞の犠牲を無駄にする'''」という矛盾である事に気付き、しかしそれをやめる事も引き返すことも出来なくなって追い詰められていく過程が描かれている。さらに最終決戦前の連邦との戦いでは敵のモビルスーツを次々と撃破しながらも次第に精神が壊れ始め、イゼルカント曰くの「真のXラウンダー」='''理性なき野獣'''へと目覚めていく様子が克明に描写されている。
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; 「お前が戦場にいては、私が私でいられなくなる! 目的の妨げになる! 私はヴェイガンだ…!」
 
; 「お前が戦場にいては、私が私でいられなくなる! 目的の妨げになる! 私はヴェイガンだ…!」
 
:同上、説得の続き。彼もまた友情と使命感に挟まれて葛藤していることがわかる台詞。やはりアセムと戦うのは本意ではない様だが、覚悟の違いを示す為にアセムに銃を突きつける…。ただし、前話では戦闘中に「'''私は迷ってなどいない'''」と言い放ちながらも説得を試みるあたりは、ゼハート自身も相当な迷いを抱えている事は間違いなく、これらの言葉は自分自身に言い聞かせている側面もあるだろう。
 
:同上、説得の続き。彼もまた友情と使命感に挟まれて葛藤していることがわかる台詞。やはりアセムと戦うのは本意ではない様だが、覚悟の違いを示す為にアセムに銃を突きつける…。ただし、前話では戦闘中に「'''私は迷ってなどいない'''」と言い放ちながらも説得を試みるあたりは、ゼハート自身も相当な迷いを抱えている事は間違いなく、これらの言葉は自分自身に言い聞かせている側面もあるだろう。
:第2部・アセム編EDテーマ『My World』の歌詞'''「僕が僕であるために失っちゃいけないものは何?」'''を意識した台詞とも取れるが、この歌詞はこの時のアセムにも悪い意味で当てはまっているのが切ない。そして、皮肉にも三世代編のゼハートにも当てはまっているだろう。
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:第二部・アセム編EDテーマ『My World』の歌詞'''「僕が僕であるために失っちゃいけないものは何?」'''を意識した台詞とも取れるが、この歌詞はこの時のアセムにも悪い意味で当てはまっているのが切ない。そして、皮肉にも第四部・三世代編のゼハートにも当てはまっているだろう。
 
: 余談だが、この後にゼハートは湖の中に隠していたゼイドラに乗って逃走するが、「'''どうやって隠した?'''」と一部で話題になった。
 
: 余談だが、この後にゼハートは湖の中に隠していたゼイドラに乗って逃走するが、「'''どうやって隠した?'''」と一部で話題になった。
 
;「アセム…。[[ランバ・ラル|ガンダムの性能に助けられたな…!]]」
 
;「アセム…。[[ランバ・ラル|ガンダムの性能に助けられたな…!]]」
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:味方を犠牲にしてまでもガンダムを落とせず、これまでに死んでいったヴェイガンの者達がゼハートを嘲笑する、という幻覚を見て。既にいない者達に衝き動かされるように、ゼハートは再びレギルスに乗り込む。
 
:味方を犠牲にしてまでもガンダムを落とせず、これまでに死んでいったヴェイガンの者達がゼハートを嘲笑する、という幻覚を見て。既にいない者達に衝き動かされるように、ゼハートは再びレギルスに乗り込む。
 
:'''『MOE』では「死者の手が無数に生えてきてゼハートを引きずり込もうとする」という幻覚を見ている'''が、どちらの描写も追い詰められていたゼハートに追い討ちをかけるには十分すぎた。
 
:'''『MOE』では「死者の手が無数に生えてきてゼハートを引きずり込もうとする」という幻覚を見ている'''が、どちらの描写も追い詰められていたゼハートに追い討ちをかけるには十分すぎた。
:『BX』においては前者は撃墜時、後者はアレンジした上で対ガンダムの[[特殊戦闘台詞]]に採用されている。
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:『[[スーパーロボット大戦BX|BX]]』においては前者は撃墜時、後者はアレンジした上で対ガンダムの[[特殊戦闘台詞]]に採用されている。
 
;「全てが……こぼれ落ちていく……! どうして掴めないんだ……!!」
 
;「全てが……こぼれ落ちていく……! どうして掴めないんだ……!!」
 
:[[フラム・ナラ|フラム]]を囮にしてディグマゼノン砲でガンダムを殲滅する、という作戦が失敗に終わり、愕然と呟く。エデンのために大きすぎる犠牲を払いながら、彼は結局何もつかめなかった。
 
:[[フラム・ナラ|フラム]]を囮にしてディグマゼノン砲でガンダムを殲滅する、という作戦が失敗に終わり、愕然と呟く。エデンのために大きすぎる犠牲を払いながら、彼は結局何もつかめなかった。
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