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基本概念は同じ。
 
基本概念は同じ。
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例えばαシリーズなら、'''「先史文明において[[ガンエデン]]が建造された」'''という「因」から'''「どの作品でどの主人公を選んでも、シリーズの最後には[[ケイサル・エフェス_(人物)|ケイサル・エフェス]]が待ち受けている」'''という「果」に至ることになる。'''各主人公のシナリオはそれぞれが[[並行世界]]の関係にある'''のがミソである。
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例えば[[αシリーズ]]なら、'''「先史文明において[[ガンエデン]]が建造された」という「因」'''から'''「どの作品でどの主人公を選んでも、シリーズの最後には[[ケイサル・エフェス_(人物)|ケイサル・エフェス]]が待ち受けている」という「果」'''に至ることになる。'''各主人公のシナリオはそれぞれが[[並行世界]]の関係にある'''のがミソである。
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一番顕著な例である[[アダマトロン]]を見てみると、'''「アダマトロンが存在する」'''という「果」に至るために'''「[[イーグレット・イング|イング]]が[[鋼龍戦隊]]に入る」'''、'''「[[イルイ・ガンエデン|イルイ]]がマシアフに目覚める」⇒「[[ナシム・ガンエデン]]が起動する」'''、'''「[[AI1]]が暴走する」'''、'''[[南極]]の[[クロスゲート]]が起動する」'''など、非常に多くの「因」が必要となってくるため、これらの一つでも欠けると存在できなかったことになる。
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一番顕著な例である[[アダマトロン]]を見てみると、'''「アダマトロンが存在する」という「果」'''に至るために'''「[[イーグレット・イング|イング]]が[[鋼龍戦隊]]に入る」'''、'''「[[イルイ・ガンエデン|イルイ]]がマシアフに目覚める」⇒「[[ナシム・ガンエデン]]が起動する」'''、'''「[[AI1]]が暴走する」'''、'''[[南極]]の[[クロスゲート]]が起動する」'''など、非常に多くの「因」が必要となってくるため、これらの一つでも欠けると存在できなかったことになる。
    
逆に[[アストラナガン]]の場合は、'''「OG世界での技術でアストラナガンを造ることは不可能」'''、'''「イングラムの行動理念がα世界でのイングラムとは異なる」⇒「アストラナガンを造る動機がない」'''という「因」があったため、OG世界に登場できなかったととれる。そして[[アウルゲルミル]]も、'''アストラナガンという重要な「因」'''が欠けたためOG世界に存在することはなかった。
 
逆に[[アストラナガン]]の場合は、'''「OG世界での技術でアストラナガンを造ることは不可能」'''、'''「イングラムの行動理念がα世界でのイングラムとは異なる」⇒「アストラナガンを造る動機がない」'''という「因」があったため、OG世界に登場できなかったととれる。そして[[アウルゲルミル]]も、'''アストラナガンという重要な「因」'''が欠けたためOG世界に存在することはなかった。
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イングラムとユーゼスが囚われているという謎の概念。これがために、イングラムはいずれの世界でも自己を求めながら滅び、ユーゼスは破滅の運命から逃れることができない。
 
イングラムとユーゼスが囚われているという謎の概念。これがために、イングラムはいずれの世界でも自己を求めながら滅び、ユーゼスは破滅の運命から逃れることができない。
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イングラムとユーゼスを縛る「鎖」はこの因果律の原理に関わるもので、現状起きている(イングラムなら「自我の確立に執念を燃やし、その確立と共に、あるいは程なくして命を失う」)現象は因果の「果」にあたる。つまり、そこに至るまでの「因」があるはずなのだが、これに関しては現在まで不明。
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関連要素が藪の中であるため説得力のある推測はできないが、イングラムとユーゼスに対して起こっている現象のみに絞って言うならば、'''「どの世界のどの時間においても、互いに『操る者』と『操られる者』という関係にあり、最終的にはどちらも世界からいなくなる」という「果」'''が出ている。また、各々に対して言うならば、イングラムは'''「操られた上で自我の確立に執着し、その成就と共に、あるいは程なくして命を失う」という「果」'''、ユーゼスは'''「あらかじめ破滅の運命が待っており、それを逃れようとして阻まれる」という「果」'''が確定されている。しかし、'''そこに至るまでの「因」'''は未だわかっていない。
    
どこかの世界のユーゼスはこの「因」を知ろうとして頓挫し、因果に縛られない新たな世界の構築を目論んでやはり失敗したらしい。
 
どこかの世界のユーゼスはこの「因」を知ろうとして頓挫し、因果に縛られない新たな世界の構築を目論んでやはり失敗したらしい。
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一方、本編のユーゼスは「因果の鎖」の存在に気付いていた節がある。彼は鎖から抜け出すために、経緯や方法、結末の受け止め方は違えどクロスゲート・パラダイム・システム(CPS)を開発し、利用しているが、その都度阻まれている。
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一方、本編のユーゼスは「因果の鎖」の存在に気付いていた節がある。彼は「鎖」から抜け出すために、経緯や方法、結末の受け止め方は違えどクロスゲート・パラダイム・システム(CPS)を開発し、利用しているが、その都度阻まれている。
    
この一連の真相に気付いていた貴重な人物である[[シヴァー・ゴッツォ]]は、[[クォヴレー・ゴードン]]と対峙した際に'''「イングラム……ユーゼス……クォヴレー……因果の鎖は断ち切れぬ」'''と発言したが、多くを語ることなく死んでしまったため真相は分からずじまいとなった。
 
この一連の真相に気付いていた貴重な人物である[[シヴァー・ゴッツォ]]は、[[クォヴレー・ゴードン]]と対峙した際に'''「イングラム……ユーゼス……クォヴレー……因果の鎖は断ち切れぬ」'''と発言したが、多くを語ることなく死んでしまったため真相は分からずじまいとなった。
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関連要素が藪の中であるため説得力のある推測はできないが、イングラムとユーゼスに対して起こっている現象のみに絞って言うならば、'''「どの世界のどの時間においても、互いに『操る者』と『操られる者』という関係にあり、最終的にはどちらも世界からいなくなる」という「果」'''が出ている。また、各々に対して言うならば、イングラムは'''「操られた上で自我の確立に執着し、成就と共に散る」という「果」'''、ユーゼスは'''「あらかじめ破滅の運命が待っており、それを逃れようとして阻まれる」という「果」'''が確定されている。しかし、'''そこに至るまでの「因」'''は未だわかっていない。
      
結局、彼らを縛る「因果の鎖」とは、まず一つの「因」が「果」を生み、その「果」が次の「因」と「果」を生み……と連鎖し続け、ユーゼス、イングラム、クォヴレー、シヴァー、[[ラオデキヤ・ジュデッカ・ゴッツォ|ラオデキヤ]]、その他多くの人間の存在を規定しているその「連鎖」がより合わさって収束した結果、がんじがらめになり、解けなくなってしまった状態なのだと思われる。
 
結局、彼らを縛る「因果の鎖」とは、まず一つの「因」が「果」を生み、その「果」が次の「因」と「果」を生み……と連鎖し続け、ユーゼス、イングラム、クォヴレー、シヴァー、[[ラオデキヤ・ジュデッカ・ゴッツォ|ラオデキヤ]]、その他多くの人間の存在を規定しているその「連鎖」がより合わさって収束した結果、がんじがらめになり、解けなくなってしまった状態なのだと思われる。
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アニメ『[[スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ|ディバイン・ウォーズ]]』においてクォヴレーは、彼らが「鎖」から逃れる方法はもう一つあり、それは'''「数多の世界が大いなる終焉を迎える時(=輪廻の可能性が消え、因果の鎖そのものが機能を失う時)」'''だと述べている。
 
アニメ『[[スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ|ディバイン・ウォーズ]]』においてクォヴレーは、彼らが「鎖」から逃れる方法はもう一つあり、それは'''「数多の世界が大いなる終焉を迎える時(=輪廻の可能性が消え、因果の鎖そのものが機能を失う時)」'''だと述べている。
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『[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ|第3次α]]』ハードルート最終話において、ケイサル・エフェスは「この宇宙を縛る因果の鎖が消え去らぬ限り、我はまた現れる」と言い残して消滅したが、これが正しければ、[[αシリーズ]]の次の宇宙であり、「鎖」の存在するOG世界にもかの霊帝が現れる可能性はある。
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『[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ|第3次α]]』ハードルート最終話において、ケイサル・エフェスは「この宇宙を縛る因果の鎖が消え去らぬ限り、我はまた現れる」と言い残して消滅したが、これが正しければ、αシリーズの次の宇宙であり、「鎖」の存在するOG世界にもかの霊帝が現れる可能性はある。
    
ちなみに、ユーゼスとイングラムに関連する一連の事象を、因果の鎖の性質と因果律の概要を踏まえて読み解いてみると、'''「『因』が同じなら、経緯がどうあれ行きつく『果』は同じになる」'''というルールが見えてくる。ぶっちゃけてしまえば、いわゆる'''「フラグ」'''であり、その最たるものがアダマトロンである。
 
ちなみに、ユーゼスとイングラムに関連する一連の事象を、因果の鎖の性質と因果律の概要を踏まえて読み解いてみると、'''「『因』が同じなら、経緯がどうあれ行きつく『果』は同じになる」'''というルールが見えてくる。ぶっちゃけてしまえば、いわゆる'''「フラグ」'''であり、その最たるものがアダマトロンである。
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今のところ、イングラムとユーゼスに関わる以外ではそれほど深く触れられていない。しかし『第2次OG』において、クロスゲートを見た[[シュウ・シラカワ]]は「因果律は収束しつつある」と述べており、世界観の根幹に関わっているのは確かなようだ。
 
今のところ、イングラムとユーゼスに関わる以外ではそれほど深く触れられていない。しかし『第2次OG』において、クロスゲートを見た[[シュウ・シラカワ]]は「因果律は収束しつつある」と述べており、世界観の根幹に関わっているのは確かなようだ。
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因果律とは「『因』があって『果』がある」という原理であるため、クロスゲートの登場によって数多くの「因」が集まり、その結末たる「果」(αシリーズで言うところのケイサル・エフェス、メタな事を言えば'''OGシリーズのラスボスの出現''')が近い、ということなのだろう。
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因果律とは「『因』があって『果』がある」という原理であるため、クロスゲートの登場によって数多くの「因」が集まり、その結末たる「果」(αシリーズで言うところのケイサル・エフェス、メタ的に言えば'''OGシリーズのラスボスの出現''')が近い、ということなのだろう。
    
=== [[次元力]]との関連 ===
 
=== [[次元力]]との関連 ===
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[[Zシリーズ]]』において最もこの概念に関わっているのは、[[アサキム・ドーウィン]]である。仄めかされていた[[マサキ・アンドー|マサキ]]との関連や「[[太極]]」などのワードから色々と推測が行われていたが、『[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇|天獄篇]]』においてようやく真相が判明した。
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[[Zシリーズ]]において最もこの概念に関わっているのは、[[アサキム・ドーウィン]]である。仄めかされていた[[マサキ・アンドー|マサキ]]との関連や「[[太極]]」などのワードから色々と推測が行われていたが、『[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇|天獄篇]]』においてようやく真相が判明した。
    
詳しくは本人の項に譲るが、アサキムの正体は'''[[シュロウガ]]が作り出した実体ある虚像'''であり、シュロウガが不滅なのは'''[[御使い]]の一人である[[怒りのドクトリン]]によってシステムを改変されていたため'''である。
 
詳しくは本人の項に譲るが、アサキムの正体は'''[[シュロウガ]]が作り出した実体ある虚像'''であり、シュロウガが不滅なのは'''[[御使い]]の一人である[[怒りのドクトリン]]によってシステムを改変されていたため'''である。
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:過去には「どこかの世界のユーゼスは完璧な形で計画を遂行した」と解釈できる発言もあったが、それでも「鎖」から逃れられていないため、根本的にやり方を間違えている可能性がある。メタなことを言えば、'''フラグ立てを失敗し続けている'''のである。
 
:過去には「どこかの世界のユーゼスは完璧な形で計画を遂行した」と解釈できる発言もあったが、それでも「鎖」から逃れられていないため、根本的にやり方を間違えている可能性がある。メタなことを言えば、'''フラグ立てを失敗し続けている'''のである。
 
;[[ラオデキヤ・ジュデッカ・ゴッツォ]]
 
;[[ラオデキヤ・ジュデッカ・ゴッツォ]]
:バルマー第7艦隊。『SHO』においてユーゼスの前に現れ、[[ズフィルード]]あるいは[[ジュデッカ]]の機体フレームを渡している。
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:[[ゼ・バルマリィ帝国|バルマー]]第7艦隊司令官。『SHO』においてユーゼスの前に現れ、[[ズフィルード]]あるいは[[ジュデッカ]]の機体フレームを渡している。
 
:諸々のファクターから、'''この時現れたのは『[[スーパーロボットスピリッツ]]』の黒幕「ジュデッカ・ゴッツォ」だったのではないか'''、という推測がある。
 
:諸々のファクターから、'''この時現れたのは『[[スーパーロボットスピリッツ]]』の黒幕「ジュデッカ・ゴッツォ」だったのではないか'''、という推測がある。
 
;[[シヴァー・ゴッツォ]]
 
;[[シヴァー・ゴッツォ]]
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:バルマーの真の支配者。宇宙の生命を鏖殺し、まつろわぬ霊の王になろうとしていた。彼もまた「因果の鎖」に関わっていた節がある。
 
:バルマーの真の支配者。宇宙の生命を鏖殺し、まつろわぬ霊の王になろうとしていた。彼もまた「因果の鎖」に関わっていた節がある。
 
;[[シュウ・シラカワ]]
 
;[[シュウ・シラカワ]]
:OGシリーズでは「虚憶」の件もあって、因果律の謎について独自に調べている節があり、ヴォルクルスの呪縛が解けて以降それが顕著になっている。
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:OGシリーズでは「虚憶」の件もあって、因果律の謎について独自に調べている節があり、[[ヴォルクルス]]の呪縛が解けて以降それが顕著になっている。
 
:なお、[[旧シリーズ]]・OGシリーズ共に、愛機・[[グランゾン]]のブラックボックスに「特異点」という細工が施された(因果律の『因』)結果、通常なら起こり得ない「偶然」が地球圏において多発する事態が発生した(因果律の『果』)。が、OGシリーズにおいてはそれだけが混乱の原因ではないことに特異点崩壊前から気付いており、現在はクロスゲートにその鍵があると踏んでいるようである。
 
:なお、[[旧シリーズ]]・OGシリーズ共に、愛機・[[グランゾン]]のブラックボックスに「特異点」という細工が施された(因果律の『因』)結果、通常なら起こり得ない「偶然」が地球圏において多発する事態が発生した(因果律の『果』)。が、OGシリーズにおいてはそれだけが混乱の原因ではないことに特異点崩壊前から気付いており、現在はクロスゲートにその鍵があると踏んでいるようである。
 
;[[アサキム・ドーウィン]]
 
;[[アサキム・ドーウィン]]
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:因果から脱するための手段だったが、ユーゼスが行動の指針に使っていた「虚憶」に欠落が多く、根本的に必要なファクターばかりを取りこぼしてしまったために失敗した。
 
:因果から脱するための手段だったが、ユーゼスが行動の指針に使っていた「虚憶」に欠落が多く、根本的に必要なファクターばかりを取りこぼしてしまったために失敗した。
 
;[[無限力]]
 
;[[無限力]]
:αシリーズでは宇宙の因果に干渉しているため、運命そのものとして「アカシックレコード」の別名で呼ばれることもしばしば。また、負の無限力はこれに対抗して因果を歪めることができる。
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:αシリーズでは宇宙の因果に干渉しているため、運命そのものとして「[[アカシックレコード]]」の別名で呼ばれることもしばしば。また、負の無限力はこれに対抗して因果を歪めることができる。
 
:αシリーズにおいては[[ゲッター線]]や[[ビムラー]]といった数々の超エネルギーも内包した概念だが、元々は『[[伝説巨神イデオン]]』が出典。
 
:αシリーズにおいては[[ゲッター線]]や[[ビムラー]]といった数々の超エネルギーも内包した概念だが、元々は『[[伝説巨神イデオン]]』が出典。
 
;[[因果地平]]の彼方
 
;[[因果地平]]の彼方
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:[[神聖ラングラン王国]]製の[[魔装機神]]に搭載された機構であり、あらゆる「事象」を予測するために搭載されたメインコンピュータ。
 
:[[神聖ラングラン王国]]製の[[魔装機神]]に搭載された機構であり、あらゆる「事象」を予測するために搭載されたメインコンピュータ。
 
:予測の的中率は極めて高いが、パイロットが高い魔力を有していないと発動しない上に、これを使用すれば因果律を捻じ曲げる危険性をはらんでいる。
 
:予測の的中率は極めて高いが、パイロットが高い魔力を有していないと発動しない上に、これを使用すれば因果律を捻じ曲げる危険性をはらんでいる。
:しかもマサキの場合、このコンピューターを以てしても(ナビゲーターが壊れれば)'''生来持っている方向音痴という「因」とそれによって道を迷う「果」は変えられない'''というオチが待っている。
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:しかもマサキの場合、このコンピューターをもってしても(ナビゲーターが壊れれば)'''生来持っている方向音痴という「因」とそれによって道を迷う「果」は変えられない'''というオチが待っている。
 
;[[タングラム]]
 
;[[タングラム]]
 
:『[[電脳戦機バーチャロンシリーズ]]』に登場する超時空因果律制御機構。その名の通り、限定的ではあるものの平行世界と現行世界の事象の繋ぎ合わせ、入れ替えるという形で因果律を制御することが可能な存在。言わば'''自我を持つCPS'''。
 
:『[[電脳戦機バーチャロンシリーズ]]』に登場する超時空因果律制御機構。その名の通り、限定的ではあるものの平行世界と現行世界の事象の繋ぎ合わせ、入れ替えるという形で因果律を制御することが可能な存在。言わば'''自我を持つCPS'''。
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