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| == 概要 == | | == 概要 == |
− | 遥か過去の最終戦争において滅亡した文明の歴史で、[[∀ガンダム|∀ガンダム]]と[[ターンX]]の2体の「ターンタイプ」により葬られたとされている。
| + | 『∀ガンダム』の「正歴」の時代の遥か過去の最終戦争において滅亡した文明の歴史で、[[∀ガンダム]]と[[ターンX]]の2体の「ターンタイプ」により葬られたとされている。 |
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− | 作中における古代文明時代とは'''過去の[[ガンダムシリーズ]]の舞台となった時代'''のことでもある。黒歴史には、作中の時代で失われた多数の技術や知識も含まれており、それゆえ[[ムーンレィス|月の民]]により厳重に「冬の宮殿」で封印管理されていた。[[グエン・サード・ラインフォード]]は黒歴史の知識に惹かれて地球側を離反し、[[ギム・ギンガナム]]は[[シャイニングガンダム|シャイニングフィンガー]]を知る事になる。 | + | 作中における古代文明時代とは'''過去の[[ガンダムシリーズ]]の舞台となった時代'''の事とである。黒歴史には、作中の時代で失われた多数の技術や知識も含まれており、それゆえ[[ムーンレィス|月の民]]により厳重に「冬の宮殿」で封印管理されていたが、[[地球]]の[[マウンテンサイクル]]から[[ザク]]に似た[[ボルジャーノン]]、[[カプール]]に似た[[カプル]]、核兵器、そして[[∀ガンダム]]など、封印されていた黒歴史の遺産が多数掘り起こされている。物語の終盤で[[グエン・サード・ラインフォード]]は黒歴史の知識に惹かれて地球側を離反し、[[ギム・ギンガナム]]は[[シャイニングガンダム|シャイニングフィンガー]]を知る事になる。 |
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− | ガンダムシリーズは[[宇宙世紀]]のみならず、十人十色の[[世界観]]を持った作品の集まりなのだが、驚くべきことに、黒歴史は'''「『[[∀ガンダム (TV)|∀ガンダム]]』以外の全てのガンダムシリーズを内包する」'''とされている。これは、宇宙世紀として描かれている時代のはるか未来、もしくははるか過去に、非宇宙世紀のガンダムシリーズの時代があったと解釈できる設定である。実際に『∀』劇中には過去三作のアナザーガンダム(『[[機動武闘伝Gガンダム|G]]』、『[[新機動戦記ガンダムW|W]]』、『[[機動新世紀ガンダムX|X]]』)に関係する映像が演出されていた。 | + | ガンダムシリーズは[[宇宙世紀]]のみならず、様々な[[世界観]]を持った作品の集まりだが、黒歴史は'''「(作品放送当時における)『[[∀ガンダム (TV)|∀ガンダム]]』以外の全てのガンダムシリーズを内包する」'''とされている。これは、宇宙世紀として描かれている時代の遥か未来、もしくは遥か過去に、非宇宙世紀のガンダムシリーズの時代があったと解釈できる設定である。実際に『∀』劇中には過去三作のアナザーガンダム(『[[機動武闘伝Gガンダム|G]]』、『[[新機動戦記ガンダムW|W]]』、『[[機動新世紀ガンダムX|X]]』)に関係する映像が演出されていた。 |
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− | 上記のような考え方により、基本的にどんなガンダムシリーズ作品も黒歴史に内包できるコンセプトを持つ。とはいえ、「『∀』以降に製作されたガンダムシリーズ作品を黒歴史に含めて良いのか」というガンダムシリーズファンの疑問に対しては、公式からのアナウンスはない。『[[機動戦士ガンダムSEED]]』を始めとする[[コズミック・イラ]]の作品については、角川書店の『ガンダムエース』にて連載していた[[漫画]]『∀ガンダム 月の風』にて黒歴史に含む解釈がなされている。
| + | 上記のような考え方により、基本的にどんなガンダムシリーズ作品も黒歴史に内包できるコンセプトを持つ。とはいえ、「『∀』より後に製作されたガンダムシリーズ作品を黒歴史に含めて良いのか」という疑問に対しては、公式からのアナウンスはない。『[[機動戦士ガンダムSEED]]』を始めとする[[コズミック・イラ]]の作品については、角川書店の『ガンダムエース』にて連載していた[[漫画]]『∀ガンダム 月の風』にて黒歴史に含む解釈がなされている。 |
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− | なお、『∀』以降は、人類の外宇宙進出計画が背景設定の一つに組み込まれているものが多い。『SEED』の[[ジョージ・グレン]]、『[[劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-|劇場版00]]』の[[イノベイター]]、『[[機動戦士ガンダムAGE|AGE]]』の[[ヴェイガン]]などが該当。これは本作の黒歴史で「『長き歴史の果てに[[スペースノイド|宇宙居住者]]が外宇宙にまで進出して、さらに長き時の後に帰還したのが[[ムーンレィス|月の民]]である』と語られていることが意識されているため」と言う説もある。いっぽう『∀』の設定によれば黒歴史時代の末期には超空間交通システムを用いた地球と外宇宙との交流もあったようだが、超空間擾乱と呼ばれる大事件によって地球圏は宇宙の歴史から完全に孤立したとされており、ムーンレィスの帰還を最後に外宇宙の人類との交通は途絶えている模様。
| + | 『[[ガンダム Gのレコンギスタ]]』は「R.C.(リギルド・センチュリー)」と言う宇宙世紀の次の時代の年号の世界観であり、宇宙世紀が遥か過去であったと言う『∀ガンダム』と似た世界観を持っている。その為「『∀』ガンダムの「正歴」と『Gレコ』の「R.C.」は時代として順番はどうなっているのか?」と言う疑問がある。こちらも公式からのアナウンスは存在していない。ガンダムの原作者の富野由悠季は『Gレコ』製作後のトークショー『夜のGレコ研究会』にて'''「『∀』は『Gレコ』の500年前の話」'''と語っており、少なくとも「Gレコは∀ガンダムより後の時代の話であり、U.C.から正暦を経てR.C.に至る」との想定のようでる。しかし「R.C.は宇宙世紀の次の時代」と言う設定との乖離や、『Gレコ』の作中の時代であるR.C.1014の500年前は既にR.C.になっており、∀の年号の正歴と時期が重なってしまうなど不整合が発生する点もある<ref>但し富野監督は同時に「自分にガンダムの全てを決定する権限は与えられていない」とも説明しており、事実上未確定の状態になっている。それに対し聞き手を務めていたサンライズのプロデューサーは「次の何かの機会に、しれっとそうなってる可能性はありますので」と答えた。</ref>。 |
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− | ガンダムの原作者の富野由悠季は、『[[ガンダム Gのレコンギスタ|Gレコ]]』製作後のトークショー『夜のGレコ研究会』にて'''「『[[∀ガンダム (TV)|∀]]』は『Gレコ』の500年前の話」'''と語っており、少なくとも「Gレコは∀ガンダムより後の時代の話であり、U.C.から正暦を経てR.C.に至る」との想定のようであるが、「R.C.は宇宙世紀の次の時代」と言う設定との乖離や、『Gレコ』の作中の時代であるR.C.1014の500年前は既にR.C.になっており、∀の年号の正歴と時期が重なってしまうなど不整合が発生する点もある<ref>但し富野監督は同時に「自分にガンダムの全てを決定する権限は与えられていない」とも説明しており、事実上未確定の状態になっている。それに対し聞き手を務めていたサンライズのプロデューサーは「次の何かの機会に、しれっとそうなってる可能性はありますので」と答えた。</ref>。
| + | 『∀』より後に作られた作品では、人類の外宇宙進出計画が背景設定の一つに組み込まれているものが多い。『SEED』の[[ジョージ・グレン]]、『[[劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-|劇場版00]]』の[[イノベイター]]、『[[機動戦士ガンダムAGE|AGE]]』の[[ヴェイガン]]などが該当する。これは本作の黒歴史で「『長き歴史の果てに[[スペースノイド|宇宙居住者]]が外宇宙にまで進出して、さらに長き時の後に帰還したのが[[ムーンレィス|月の民]]である』と語られていることが意識されているため」と言う説もある。いっぽう『∀』の設定によれば黒歴史時代の末期には超空間交通システムを用いた地球と外宇宙との交流もあったようだが、超空間擾乱と呼ばれる大事件によって地球圏は宇宙の歴史から完全に孤立したとされており、ムーンレィスの帰還を最後に外宇宙の人類との交通は途絶えている模様。 |
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| == 登場作品 == | | == 登場作品 == |