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なお、ロゴスは[[ギルバート・デュランダル]]の演説によって「戦争を裏から支配し、自分たちの利益を生み出す『死の商人』である」「人類が戦うべき真の敵」と断罪されて、多くのメンバーが魔女狩りに等しい形で民衆の襲撃を受け、窮地に陥ることになる。そして、代表であるロード・ジブリールの戦死およびメンバーが拘束されることによって、組織は壊滅した。ちなみに小説版によると、'''地球圏に存在するほぼ全ての[[国家]]と[[企業]]と関係を持っていた'''事が壊滅した後に判明し、デュランダルの扇動で地球の主要国家は連合加盟・非加盟を問わずに指導者たちの暗殺・リコール・追放に晒された結果、地球国家は政府がガタガタになっており安定した政権が存在しないまま力を失っている。ロゴス壊滅の煽りを食らって地球圏は未曾有の経済恐慌に陥る事になる。
 
なお、ロゴスは[[ギルバート・デュランダル]]の演説によって「戦争を裏から支配し、自分たちの利益を生み出す『死の商人』である」「人類が戦うべき真の敵」と断罪されて、多くのメンバーが魔女狩りに等しい形で民衆の襲撃を受け、窮地に陥ることになる。そして、代表であるロード・ジブリールの戦死およびメンバーが拘束されることによって、組織は壊滅した。ちなみに小説版によると、'''地球圏に存在するほぼ全ての[[国家]]と[[企業]]と関係を持っていた'''事が壊滅した後に判明し、デュランダルの扇動で地球の主要国家は連合加盟・非加盟を問わずに指導者たちの暗殺・リコール・追放に晒された結果、地球国家は政府がガタガタになっており安定した政権が存在しないまま力を失っている。ロゴス壊滅の煽りを食らって地球圏は未曾有の経済恐慌に陥る事になる。
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== ロゴスの存在理由と本質 ==
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== ロゴスの活動 ==
劇中ではロゴスは'''「戦争を裏から操る絶対悪の組織」'''として描写されていたが、実はそれだけがロゴスの本質を表しているわけではない。
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ブルーコスモスが[[コズミック・イラ]]に入ってから誕生したのに対してロゴスの歴史は古く、人類の有史以前から存在し続けているとされている。ロゴスは軍需産業や兵器がこの世に出現する遥か以前から存在し、また軍需産業以外の企業関係者も含まれるので、「軍産複合体」よりも「秘密結社」のほうが表現としては矛盾が少ない。
 
ブルーコスモスが[[コズミック・イラ]]に入ってから誕生したのに対してロゴスの歴史は古く、人類の有史以前から存在し続けているとされている。ロゴスは軍需産業や兵器がこの世に出現する遥か以前から存在し、また軍需産業以外の企業関係者も含まれるので、「軍産複合体」よりも「秘密結社」のほうが表現としては矛盾が少ない。
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[[オーブ連合首長国]]代表である[[カガリ・ユラ・アスハ]]も同様で、デュランダルのロゴス打倒の演説を見ていた際には'''「彼等(ロゴス)のグローバルカンパニーと関わりのない国などあるものか!」'''と評している。実際に、ロゴス幹部の中にはジブリール以外にセイランと深い繋がりを持つ者もいたが、当のセイランも彼らがロゴスという事は知らなかった。
 
[[オーブ連合首長国]]代表である[[カガリ・ユラ・アスハ]]も同様で、デュランダルのロゴス打倒の演説を見ていた際には'''「彼等(ロゴス)のグローバルカンパニーと関わりのない国などあるものか!」'''と評している。実際に、ロゴス幹部の中にはジブリール以外にセイランと深い繋がりを持つ者もいたが、当のセイランも彼らがロゴスという事は知らなかった。
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本来のロゴスはあくまでも'''「利潤確保を目的とする裏の業界団体」'''として結成されたものである。
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世界規模の政財の重鎮がメンバーであるために、SEEDシリーズでは名のある数々の組織や企業に出資を行っている。プラントの建設やアクタイオン・インダストリーへの投資、ブルーコスモス(ロゴスのメンバーが在籍するアズラエル財団が創設)への資金提供等。また、地球連合軍の中に存在する影の部隊[[ファントムペイン]]はロゴスの出資で活動する私兵となる。
 
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ロゴスは大物資本家達の集団であることから'''「巨大な資本そのもの」'''としての側面も持ち合わせており、有史以前より存在し続けていた事から軍事だけではなく、金融・化学・医療・食品等に大きく関係している世界中殆どの企業と繋がりを持ち、その企業の経営や活動維持において必要不可欠となる多額の運営費用の出資等も行っていた。
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「資本家から出資を受ける」というのは現実の資本主義経済においても企業活動を続ける為に必須となる事項であり、資本家の集まりであるロゴスと出資を受けている企業の関係も「違法行為」には当てはまらない。
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つまりロゴスとは'''地球における「資本主義経済」を成り立たせ「地球全体の人間の生活基準」を支える為に無くてはならない極めて重要な存在'''でもあり、ロゴスが地球において強大な発言権を持ち、またデュランダルの演説後も[[地球連合]]の大半がロゴスの代表である独占資本家達を守っていたのもそれが大きな理由であった。
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'''「政府や軍部と深い繋がりがあって、戦争を裏で操っていた」等というのは、あくまでもロゴスの本質の「ほんの一面」でしかなかったのである'''。
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しかし、何時の頃からか不明ではあるが「資本主義」から「資本至上主義」へと傾倒していったロゴスは、「資本主義経済の大原則は消費であり、中でも戦争は最大の消費」であることから政府や軍、そして戦争をコントロールすることによって莫大な利益を得るという歪んだ方針に至っていくことになった。
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更にアズラエルやジブリールといったブルーコスモスの首魁達がロゴスの幹部として加わった結果、'''「利益よりも[[コーディネイター]]殲滅」'''というさらに歪んだイデオロギーへと変節してしまったのである。
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もっとも、アズラエルやジブリールのような人物はロゴス全体の中では極めて「例外的」な存在とされており、ロゴスそのものは明確な反コーディネイター思想というわけではない。むしろ「利益を得る為の戦争」をする為の対象であるコーディネイターを戦略兵器や核兵器を用いて早期に殲滅しようとする事は、戦争を長期継続させる事によって資本力を増大させ利益を得ようとしていた本来のロゴス全体の方針からは完全に反したものでしかないと言わざるを得ない。ユニウスセブン落下直後に開戦する事にも難色を示している幹部もいたことから彼らの戦争は利益を得るための手段の一つに過ぎないため、強権的に戦争を求めている訳ではない(そもそもユニウスセブン落下事件のみで地球規模での復旧作業が必要となるため、膨大な利益が見込める)。実際にロゴス幹部の中には、[[ザフト]]と同盟を結んだ[[ナチュラル]]を「裏切り者」として殲滅しようとするジブリールに対してうんざりしていた者も存在していた。
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そうでありながらも、ブルーコスモスによる[[プラント]]への核攻撃が何度も行われるのは、'''支持母体であったロゴスですらもアズラエルやジブリール等ブルーコスモス主義者達の暴走を抑えられなくなってしまった可能性が高いといえる'''。
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そして、何らかの形でロゴスが壊滅する事は、世界規模の経済破綻・各企業の大幅な縮小及び倒産・そして爆発的な失業者の増大が起こる大きな危険性も孕んでいた。これは'''地球側の政治・経済・生活といった様々な面で危機的状況に陥ってしまう事を意味しており、大量のリストラや物価の高騰化によって特に「民間側」に多大な犠牲者も出る事にも繋がる'''。
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しかし、劇中ではデュランダルによる暴露があるまでは地球の一般社会にロゴスの存在自体が全く知られていない為、当然ながらロゴスの存在理由や本質について知る者も皆無であった。
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その事実を利用したデュランダルはロゴスを「戦争の元凶」というイメージを強調する形で定着させ、告発の際には「軍需産業複合体・死の商人」として公表した。結果、ロゴスの詳しい実体を知らない多くの地球の民間人は冷静に思考できないままデュランダルの発言を鵜呑みにしてしまい、「反ロゴス思想」に傾倒する事になってしまったのである。
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一方、ロゴスの「戦争」の対象でありコーディネイターで構成された社会であるプラント側の場合は、当然ロゴスの影響力を強く受けてはいない為、必然的にロゴス壊滅による弊害もそれ程生じる事は無い。
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またユニウス戦役におけるプラント側の戦争責任を大幅に回避し、更にはロゴスに転嫁も可能である。しかも、その後も敵対勢力である地球連合の軍事力・経済力の極端な弱体化まで見込める上に、地球の反ロゴスのナチュラルたちとの融和も図れるというメリットはプラント側にとって巨大である。そのためプラント側の人間達は、最終的にデュランダルの「ロゴス打倒」という方針に賛同するに至ったのである。
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そしてデュランダルは、ロゴス壊滅後混迷した世界の中で不安を抱えたまま生きる人々に「[[デスティニー・プラン]]」という手段で世界をコントロールしようとしていた為に、ロゴスの壊滅によって生じる事になる地球側の弊害も予め予測した上でロゴス告発を実行したのは間違いないと思われる。そういう意味では、『SEED』世界における「地球軍(ナチュラル)とザフト(コーディネイター)の両者の争いに干渉し、世界の流れを真に操る存在=『黒幕』」とした場合、本来ロゴスもその中に入る筈なのだが、結局作中においては前述の『黒幕』のひとりであるデュランダルによりいいように操られた側という意味において、実は該当していないとも考えられる。
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ロゴス壊滅によって引き起こされた経済恐慌の問題を解決するには、ロゴスと同じく「世界各地の企業に資金援助を行う為の巨大な資本」としての役目を持った組織がどうしても必要になる為、'''どの道はロゴスの時代と同じ状態に戻っていってしまう可能性もある'''。
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また、ロゴスは支持母体としてブルーコスモスの動きをある程度は抑える役目も兼ねていた為に、'''ロゴスの壊滅後地球連合軍にも多くの支持者がいるブルーコスモスによるコーディネイターへの過激な排斥活動は、沈静化どころかむしろ悪化する可能性の方が高い'''。
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設定上はC.E.70年からの大戦以前にも戦争の勃発を工作し利潤を得ているとされるが、その詳細は不明瞭である。ただし、外伝作品には「小規模の戦争は幾度か起こっていた」ともされている。また、資料によってはC.E.の年表で扱われる不可解な事件やテロリズムにもロゴスが関わっていたとするものもある。
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事実、ロゴスの幹部格の殆どが民衆の襲撃により死亡するか逮捕された後、残されたロゴスの幹部でブルーコスモスの首魁でもあるジブリールによって、[[レクイエム]]によるプラントへの直接攻撃による殲滅戦が展開される事態になっている。
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ただし、作中で確認できる活動内容は元メンバーのムルタ・アズラエルが軍需産業複合体として連合内で暗躍していた一連の動向と、『SEED DESTINY』におけるエピソードくらいのものである。地球圏が壊滅寸前になる絶滅戦争を経た後者の時代ではロゴスも戦争に乗り気ではなくなっていたようで、開戦に走るロード・ジブリールに対し他のメンバーが冷淡な態度を見せるなど、足並みのそろわない場面も目立った。
    
== 登場作品 ==
 
== 登場作品 ==
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