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『'''第2次スーパーロボット大戦Z破界篇'''』は「[[スーパーロボット大戦シリーズ]]」のゲーム作品。「[[Zシリーズ]]」の1つ。
    
== 概要 ==
 
== 概要 ==
 
『スーパーロボット大戦』シリーズ20周年記念作品のひとつにして、多くの[[伏線]]を残した『[[スーパーロボット大戦Z]]』の正式な[[続編]]となる『[[第2次スーパーロボット大戦Z]]』の前編。また、PSP初の完全新作スパロボでもある。
 
『スーパーロボット大戦』シリーズ20周年記念作品のひとつにして、多くの[[伏線]]を残した『[[スーパーロボット大戦Z]]』の正式な[[続編]]となる『[[第2次スーパーロボット大戦Z]]』の前編。また、PSP初の完全新作スパロボでもある。
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原作で2部構成だった『[[機動戦士ガンダム00|ガンダム00]]』『[[コードギアス 反逆のルルーシュ|コードギアス]]』『[[天元突破グレンラガン (TV)|グレンラガン]]』といった参戦作品に合わせて2部構成作品となっており、本作はその第1部に当たる。
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[[機動戦士ガンダム00|ガンダム00]]』『[[コードギアス 反逆のルルーシュ|コードギアス]]』『[[天元突破グレンラガン (TV)|グレンラガン]]』といった2部構成の参戦作品に合わせ、『第2次Z』自体も2部構成作品となっており、本作はその第1部に当たる。シナリオ分割構成の作品は『[[スーパーロボット大戦COMPACT2|COMPACT2]]』以来となる。
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シナリオ分割構成の作品は『[[スーパーロボット大戦COMPACT2|COMPACT2]]』以来となる。
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SPECIAL ZII BOXにはその名の通り『第2次Z』の前後編を収納するボックスと、特典の小冊子が付属する。また予約特典としてPSPのカスタムテーマをダウンロードできるコードが付属した。
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SPECIAL ZII BOXにはその名の通り第2次Zの前後編を収納するボックスと、特典の小冊子が付属する。また予約特典としてPSPのカスタムテーマをダウンロードできるコードが付属した。
   
== ストーリー ==
 
== ストーリー ==
 
[[時空振動弾]]の発動により複数の世界は統合され、新たな世界……[[多元世界]]が誕生した。しかし、それは一つの世界に止まらずに「複数の多元世界」が誕生することとなった。今回はその複数の多元世界の内の一つが舞台。序盤は[[Zシリーズ]]初参戦作品だけで物語が進むうえ、2部作の作品以外も完結しない作品も多い。
 
[[時空振動弾]]の発動により複数の世界は統合され、新たな世界……[[多元世界]]が誕生した。しかし、それは一つの世界に止まらずに「複数の多元世界」が誕生することとなった。今回はその複数の多元世界の内の一つが舞台。序盤は[[Zシリーズ]]初参戦作品だけで物語が進むうえ、2部作の作品以外も完結しない作品も多い。
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*戦闘アニメーションは携帯機作品ながら据置き機作品であった前作に引けを取らぬクオリティで地対空・空対地のアニメ演出変化なども前作から引き継がれている。またパイロットカットインに口パクアニメが復活、一部を除きボイスと巧くシンクロさせたものとなっている。これは今回、戦闘デモの早送りが出来ない事も大きい。
 
*戦闘アニメーションは携帯機作品ながら据置き機作品であった前作に引けを取らぬクオリティで地対空・空対地のアニメ演出変化なども前作から引き継がれている。またパイロットカットインに口パクアニメが復活、一部を除きボイスと巧くシンクロさせたものとなっている。これは今回、戦闘デモの早送りが出来ない事も大きい。
 
*キャラクターグラフィックもバストアップから四角の枠によるフェイスアイコン型に変更されている、表情変化はあり、イベントの1枚絵演出も豊富である。
 
*キャラクターグラフィックもバストアップから四角の枠によるフェイスアイコン型に変更されている、表情変化はあり、イベントの1枚絵演出も豊富である。
*諸事情により[[SC]][[新]]以外作品リアルサイズカットインが採用されていなかった[[ガンダムシリーズ]]は、本作にてリアルサイズカットインが解禁された(新規参戦組のWと00もちろん、継続参戦組の全機体は最低限でも1つ以上のリアルサイズカットインが存在する)、それに伴い、本作の全参戦作品は最低でも1つ以上リアルサイズ演出が用意されている。
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*[[SC]]』や『[[新]]』以外作品リアルサイズカットインが採用されていなかった[[ガンダムシリーズ]]は、本作にてリアルサイズカットインが解禁された(新規参戦組の『W』と『00』はもちろん、継続参戦組の全機体は最低限でも1つ以上のリアルサイズカットインが存在する)、それに伴い、本作の全参戦作品は最低でも1つ以上リアルサイズ演出が用意されている。
*前作で少なかったDVEも多数追加されている。
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*前作で少なかった[[DVE]]も多数追加されている。
*マップ画面は[[αシリーズ]][[Z|前作]]のようなクォータービュー型マップからトップビュー型マップに変更された。王道シリーズでは『F完結編』以来となる。
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*マップ画面は「[[αシリーズ]]」や前作のようなクォータービュー型マップからトップビュー型マップに変更された。王道シリーズでは『[[F完結編]]』以来となる。
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*[[小隊]]制を廃された本作だが、前作で[[全体攻撃]]だったものを含め、一部戦闘演出では攻撃範囲が明らかに広いものが散見される。新規参戦ユニットの武装にもそうしたものがあるため「小隊制で開発していたものを途中から単独戦闘制に変更したのではないか」という説もあるが、真相は不明。
    
== 難易度 ==
 
== 難易度 ==
 
本作はSRポイントによりノーマル・ハードの2段階に難易度が変化する。1話につき1ポイント入手可能。最初4話はノーマル固定、5話以降で8割以上のポイントを獲得している場合にハードになる。イージーは廃止され、またEXハードモード・スペシャルモードも実装されていない(15段階改造は4周目で解禁される)。全体的な難易度は前作『Z』ほどではないが、従来の携帯機作品よりは高め。[[連続行動]]等強力なスキルの追加や[[修理装置]]、[[補給装置]]によるレベル上げが容易となり、加えてそれらと[[サブオーダー]]を併用した資金稼ぎが可能となっている。SRポイントの習得度による[[隠し要素]]は無いため、手間さえかければかなり易しくなる。
 
本作はSRポイントによりノーマル・ハードの2段階に難易度が変化する。1話につき1ポイント入手可能。最初4話はノーマル固定、5話以降で8割以上のポイントを獲得している場合にハードになる。イージーは廃止され、またEXハードモード・スペシャルモードも実装されていない(15段階改造は4周目で解禁される)。全体的な難易度は前作『Z』ほどではないが、従来の携帯機作品よりは高め。[[連続行動]]等強力なスキルの追加や[[修理装置]]、[[補給装置]]によるレベル上げが容易となり、加えてそれらと[[サブオーダー]]を併用した資金稼ぎが可能となっている。SRポイントの習得度による[[隠し要素]]は無いため、手間さえかければかなり易しくなる。
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全50話であるが、参戦作品の多さ故かルート分岐が多いのが特徴。分岐によって使用するユニットに隔たりがあり、登場作品の多さゆえに一周目ではユニットを満遍なく育成することが出来ない。中にはスーパーロボットに分類される機体が出撃不可能なステージも存在するため、場合によっては困難な状況に陥る。
    
== 注意 ==
 
== 注意 ==
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*[[創聖のアクエリオン]]
 
*[[創聖のアクエリオン]]
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総参戦数、新規参戦数共に史上最多の34および12。また、『ゴッドマーズ』『ダンクーガノヴァ』『真ゲッターロボ』『マクロスF』は初の声付き参戦。『Z』の参戦作品から『[[マジンガーZ (TV)|マジンガーZ]]』『[[グレートマジンガー (TV)|グレートマジンガー]]』『[[UFOロボ グレンダイザー]]』『[[ゲッターロボG]]』『[[交響詩篇エウレカセブン|交響詩篇エウレカセブン(TV版)]]』が不参戦となり、逆にそれらを再構成した作品群が参戦している。
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総参戦数、新規参戦数共に史上最多の34および12。また、『ゴッドマーズ』『ダンクーガノヴァ』『真ゲッターロボ』『マクロスF』は初の声付き参戦。『Z』の参戦作品から『[[マジンガーZ (TV)|マジンガーZ]]』『[[グレートマジンガー (TV)|グレートマジンガー]]』『[[UFOロボ グレンダイザー]]』『[[ゲッターロボG]]』『[[交響詩篇エウレカセブン|交響詩篇エウレカセブン(TV版)]]』が不参戦となり、逆にそれらを再構成した作品群が参戦している。継続参戦となる『THE ビッグオー』は第2期『[[THE ビッグオー 2nd SEASON]]』の要素を含む。
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『グレンラガン』や『コードギアス』、『ボトムズ』など所謂「人気が高いが世界観が特殊である為や版権上の理由で参戦が難しい」と言われていた作品や、『真ゲッター』や『真マジンガー』といったパラレルワールドを前面に押し出した作品など前作と異なる世界設定を利用し参戦した作品が非常に多く、発売前からも大きく注目された。
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『グレンラガン』や『コードギアス』、『ボトムズ』など「人気が高いが世界観が特殊である為や版権上の理由で参戦が難しい」と言われていた作品や、『真ゲッター』や『真マジンガー』といったパラレルワールドを前面に押し出した作品など前作と異なる世界設定を利用し参戦した作品が非常に多く、発売前からも大きく注目された。
    
前作から継続して参戦する作品は、小隊制廃止と容量の兼ね合いか基本的に主役級のメカとキャラクターのみの参戦となる。
 
前作から継続して参戦する作品は、小隊制廃止と容量の兼ね合いか基本的に主役級のメカとキャラクターのみの参戦となる。
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『ガンダムW』は『[[SC]]』以来、7年半ぶりのTVアニメ版の参戦となる。
 
『ガンダムW』は『[[SC]]』以来、7年半ぶりのTVアニメ版の参戦となる。
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継続参戦となる『THE ビッグオー』は第2期が参戦リストに記載されていないが、『[[SC2]]』における『[[神魂合体ゴーダンナー!!|ゴーダンナー]]』のように一期二期併せての表記なのか、単に第1期の人物・機体のみでの参戦なのかは発表当時は不明だったが、ゲーム中では第2期の武装であるOサンダーが確認できるため併せての表記である(ただし今作では継続参戦組の最強武器は解禁されていない)。
      
『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』は前作に引き続いて機体(とアムロのノーマルスーツ)のみの登場。初参戦の『劇場版 マクロスF 虚空歌姫〜イツワリノウタヒメ〜』も同じく機体のみ登場となっている。
 
『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』は前作に引き続いて機体(とアムロのノーマルスーツ)のみの登場。初参戦の『劇場版 マクロスF 虚空歌姫〜イツワリノウタヒメ〜』も同じく機体のみ登場となっている。
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== 第2次Zオリジナルのメカ&キャラクター ==
 
== 第2次Zオリジナルのメカ&キャラクター ==
 
→[[オリジナル要素/第2次Z]]を参照。
 
→[[オリジナル要素/第2次Z]]を参照。
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『[[Z]]』まで王道シリーズのオリジナルキャラクターデザインを一手に担当していた河野さち子氏だが、本作においては一部主人公サイド(クロウ、トライア、エスター)のデザインに留まり、その他のキャラクターはChiyoko氏が担当している。これは同時期に『[[第2次スーパーロボット大戦OG]]』を受け持ったことによる仕事量の増加が影響しているとされている。
    
=== オリジナルキャラクター ===
 
=== オリジナルキャラクター ===
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== 余談 ==
 
== 余談 ==
*全50話であるが、参戦作品の多さ故かルート分岐が多いのが特徴。分岐によって使用するユニットに隔たりがあり、登場作品の多さゆえに一周目ではユニットを満遍なく育成することが出来ない。中にはスーパーロボットに分類される機体が出撃不可能なステージも存在するため、場合によっては困難な状況に陥る。
   
*前作に引き続いて登場する[[ビッグオー]]の格闘、[[∀ガンダム]]の手刀を除き、本作では「無消費武器」が基本存在しない、『L』に近い仕様となった。また、[[ニルヴァーシュ type ZERO]]および[[ニルヴァーシュ type ZERO spec2]]が無消費武器を持つが、別機体に変わるため使用出来なくなる。
 
*前作に引き続いて登場する[[ビッグオー]]の格闘、[[∀ガンダム]]の手刀を除き、本作では「無消費武器」が基本存在しない、『L』に近い仕様となった。また、[[ニルヴァーシュ type ZERO]]および[[ニルヴァーシュ type ZERO spec2]]が無消費武器を持つが、別機体に変わるため使用出来なくなる。
 
*本作では従来のシリーズのように話の展開が大きく変わるような隠し要素などは用意されていない(基本的には武装追加や換装追加、強化パーツの入手フラグのみ)。
 
*本作では従来のシリーズのように話の展開が大きく変わるような隠し要素などは用意されていない(基本的には武装追加や換装追加、強化パーツの入手フラグのみ)。
*『[[Z]]』まで王道シリーズのオリジナルキャラクターデザインを一手に担当していた河野さち子氏だが、本作においては一部主人公サイド(クロウ、トライア、エスター)のデザインに留まり、その他のキャラクターはChiyoko氏が担当している。これは同時期に『[[第2次スーパーロボット大戦OG]]』を受け持ったことによる仕事量の増加が影響しているとされている。
   
*2011年3月19日に全国5ヶ所(札幌・東京・名古屋・大阪・福岡)において第3弾PVの先行街頭上映を予定していたが、同月11日に発生した「東日本大震災」の影響を受け中止となり、第3弾PVは公式サイトのPMCにて同月25日よりにて先行公開し29日以降店頭用PVを展開させるという形に変更された。なおPVは権利上の関係でWeb公開用と店頭公開用で使用BGMが異なる仕様となっている。
 
*2011年3月19日に全国5ヶ所(札幌・東京・名古屋・大阪・福岡)において第3弾PVの先行街頭上映を予定していたが、同月11日に発生した「東日本大震災」の影響を受け中止となり、第3弾PVは公式サイトのPMCにて同月25日よりにて先行公開し29日以降店頭用PVを展開させるという形に変更された。なおPVは権利上の関係でWeb公開用と店頭公開用で使用BGMが異なる仕様となっている。
*[[オープニング戦闘デモ]]の本作の新規参戦作品の『コードギアス 反逆のルルーシュ』の主人公のルルーシュがスザクに負けてしまい、同デモで味方が負けたのはシリーズ初の出来事である。
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*[[オープニング戦闘デモ]]で『コードギアス 反逆のルルーシュ』の主人公ルルーシュがスザクに負ける。同デモで味方が負けるのはシリーズ初の出来事である。
<!-- *何らかの事情で使えない(もしくは曖昧にしかできない)とされていた[[ガンダムシリーズ]]のリアル頭身のカットインが久々に採用された。 -->
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*一言台詞の中でのみ登場する人物が何人かいる。大抵は[[Z|前作]]で死亡した人物ばかり([[ジェリド・メサ]][[ステラ・ルーシェ]][[ギム・ギンガナム]][[ヒューギ・ゼラバイア]])だが、単純に前作で生存していると思われるが今回出ていない[[フォウ・ムラサメ]]や、そもそも前作にも本作にも登場しない[[シャピロ・キーツ]]といった例もある。
<!-- 昔、攻略本でSD等身ならSDガンダムで一括版権がとれると寺田Pが言っていたので何らかの権利変更があったと思われる。 -->
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*一言台詞の中でのみ登場する人物が何人かいる。大抵は[[Z|前作]][[ジェリド・メサ|死]][[ステラ・ルーシェ|亡]][[ギム・ギンガナム|し]][[ヒューギ・ゼラバイア|た]]人物ばかりだが、単純に[[フォウ・ムラサメ|前作で生存していると思われるが今回出ていない人物]]や、[[シャピロ・キーツ|そもそも前作にも本作にも登場しないはずの人物]]もいる。
   
*近年のスパロボ作品としてはバグが非常に少なく、49話のフリーズ発生バグを除きゲームプレイに支障をきたすレベルのバグは確認されていない。一方で本編中のテキストやキャラクター事典、およびロボット大図鑑での[[誤字]]・脱字が非常に多く、更には一部のキャラの名前と顔グラフィックが不一致というミスも起きている。
 
*近年のスパロボ作品としてはバグが非常に少なく、49話のフリーズ発生バグを除きゲームプレイに支障をきたすレベルのバグは確認されていない。一方で本編中のテキストやキャラクター事典、およびロボット大図鑑での[[誤字]]・脱字が非常に多く、更には一部のキャラの名前と顔グラフィックが不一致というミスも起きている。
 
*本作のクリアデータは後編である『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|再世篇]]』への引継ぎが可能。引継がれるのは周回データ同様資金・PP・撃墜数で最大10周分まで。
 
*本作のクリアデータは後編である『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|再世篇]]』への引継ぎが可能。引継がれるのは周回データ同様資金・PP・撃墜数で最大10周分まで。
*[[小隊]]制を廃された本作だが、前作で[[全体攻撃]]だったものを含め、一部戦闘演出では攻撃範囲が明らかに広いものが散見される。新規参戦ユニットの武装にもそうしたものがあるため「小隊制で開発していたものを途中から単独戦闘制に変更したのではないか」という説もあるが、真相は不明。
      
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
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