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皮肉や憎まれ口を叩きがちで戦争にも消極的であったが、[[ミハル・ラトキエ]]との出会いが彼の心境を大きく変える事になる。ただ、'''「臆病なくらいがちょうどいい」'''とのスタンスは変えなかった。
 
皮肉や憎まれ口を叩きがちで戦争にも消極的であったが、[[ミハル・ラトキエ]]との出会いが彼の心境を大きく変える事になる。ただ、'''「臆病なくらいがちょうどいい」'''とのスタンスは変えなかった。
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[[アムロ・レイ]]の影に隠れがちであるが、彼の撃墜数もまた[[エース|エースパイロット]]並であったことはあまり知られていない。
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[[アムロ・レイ]]の影に隠れがちであるが、カイの撃墜数もまた[[エース|エースパイロット]]並であった事はあまり知られていない。
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ちなみに名前の由来は第2次大戦の名戦闘機「紫電改」である。ただし、カイの血筋は日系ではなくプエルトリコ系とのこと。
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ちなみに名前の由来は第2次大戦の名戦闘機「紫電改」である。ただし、カイの血筋は日系ではなくプエルトリコ系との事。
    
=== 小説版 ===
 
=== 小説版 ===
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立ち位置はTV版と同じだが、クワトロ=シャアという事実をTV版ではメモで[[ハヤト・コバヤシ]]に伝えているのに対し、劇場版では直接会っている。また、エンディングで[[セイラ・マス]]と会う場面が追加されている。
 
立ち位置はTV版と同じだが、クワトロ=シャアという事実をTV版ではメモで[[ハヤト・コバヤシ]]に伝えているのに対し、劇場版では直接会っている。また、エンディングで[[セイラ・マス]]と会う場面が追加されている。
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ことぶきつかさ氏による、劇場版の設定を元にした[[漫画]]『機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのレポートより―』では彼が[[主人公]]となっており、[[グリプス戦役]]においての彼の裏側での活躍が描かれている。
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ことぶきつかさ氏による、劇場版の設定を元にした[[漫画]]『機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのレポートより―』ではカイが[[主人公]]となっており、[[グリプス戦役]]においての彼の裏側での活躍が描かれている。
    
=== その後 ===
 
=== その後 ===
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== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
初代設定よりも[[Ζ]]以降のジャーナリストとして登場する事が多いが、指揮官格の[[ハヤト・コバヤシ|ハヤト]]よりも登場頻度は少ない。
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初代設定よりも『[[Ζ]]』以降のジャーナリストとして登場する事が多いが、[[指揮官]]格の[[ハヤト・コバヤシ|ハヤト]]よりも登場頻度は少ない。
    
=== [[旧シリーズ]] ===
 
=== [[旧シリーズ]] ===
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:第2話で[[セイラ・マス|セイラ]]から'''「軟弱者」'''と罵られ、頬を張られた際の恨み節。
 
:第2話で[[セイラ・マス|セイラ]]から'''「軟弱者」'''と罵られ、頬を張られた際の恨み節。
 
:この「不良みたいな口の利き方」に対するセイラのリアクションも含め、本作序盤における有名な遣り取りのひとつとなっている。
 
:この「不良みたいな口の利き方」に対するセイラのリアクションも含め、本作序盤における有名な遣り取りのひとつとなっている。
;「ヘッ、裏切られたな。[[アムロ・レイ|ヤツ]]もエリート族かよ」<br />[[ミライ・ヤシマ|ミライ]]「地球に住む人は、みんなエリートじゃないわ。現にアムロのお父さんは宇宙暮らしで、アムロは…お母さんとほとんど暮らしたことが無いのよ」<br />「地球に家があるだけでもエリートさ」
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;「ヘッ、裏切られたな。[[アムロ・レイ|ヤツ]]もエリート族かよ」<br />[[ミライ・ヤシマ|ミライ]]「[[地球]]に住む人は、みんなエリートじゃないわ。現にアムロのお父さんは[[宇宙]]暮らしで、アムロは…お母さんとほとんど暮らした事が無いのよ」<br />「地球に家があるだけでもエリートさ」
 
:第13話より。アムロが母に会いに故郷に向かったと聞いての台詞。
 
:第13話より。アムロが母に会いに故郷に向かったと聞いての台詞。
 
:カイの[[性格]]を表した台詞であると同時に、その後長きに渡り語られ続ける[[スペースノイド]]と[[アースノイド]]の軋轢を表した最初期の表現でもある。
 
:カイの[[性格]]を表した台詞であると同時に、その後長きに渡り語られ続ける[[スペースノイド]]と[[アースノイド]]の軋轢を表した最初期の表現でもある。
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;「ミハル…俺はもう悲しまないぜ。お前みたいな娘を増やさないためにジオンを叩く。徹底的にな!!」
 
;「ミハル…俺はもう悲しまないぜ。お前みたいな娘を増やさないためにジオンを叩く。徹底的にな!!」
 
:第29話より。[[ジャブロー]]戦の出撃時に呟いた一言。『[[機動戦士ガンダム]]』屈指の名台詞と言われる。
 
:第29話より。[[ジャブロー]]戦の出撃時に呟いた一言。『[[機動戦士ガンダム]]』屈指の名台詞と言われる。
;「うちのチビ達はね、そんじょそこらのとはちと違うのよ。今まで何度も何度もドンパチの中、俺達と一緒に潜り抜けて戦ってきたんだぜ?大人のアンタにだって想像のつかない地獄をね、このちっこい目でしっかり見てきたんだよ!分かって?俺達と離れたくないんだよ」
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;「うちのチビ達はね、そんじょそこらのとはちと違うのよ。今まで何度も何度もドンパチの中、俺達と一緒に潜り抜けて戦ってきたんだぜ? 大人のアンタにだって想像のつかない地獄をね、このちっこい目でしっかり見てきたんだよ! 分かって? 俺達と離れたくないんだよ」
:30話で、カツ達3人のホワイトベース残留を、ここぞとばかりまくしたてる。
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:第30話より。カツ達3人のホワイトベース残留を、ここぞとばかりまくしたてる。
;「そりゃそうだな。逆立ちしたって人間は神様にはなれないからな」
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;「そりゃそうだな。逆立ちしたって人間は[[神|神様]]にはなれないからな」
:第42話で、[[ア・バオア・クー]]戦前のアムロのハッタリを見抜いた後に吐いた台詞。[[ニュータイプ]]は決して万能な存在ではないということを評している。
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:第42話より。[[ア・バオア・クー]]戦前のアムロのハッタリを見抜いた後に吐いた台詞。「[[ニュータイプ]]は決して万能な存在ではない」という事を評している。
    
==== 劇場版 ====
 
==== 劇場版 ====
 
;「冗談じゃないぜ! 教本でもあるのかよ? 無いんだろ?」<br />[[ブライト・ノア|ブライト]]「連邦はジオンに比べて10年は遅れている。与えられた状況のなかで、最大限の努力をするんだな」<br />「親孝行しにいっちゃいけないのか?」<br />ブライト「生き延びたいのなら、それもいい」<br />「俺の言いたいのはそういう事じゃないんだぜ。俺達、兵士が連邦の無能な官僚や参謀の盾となって死ぬのは嫌っだって事だ」
 
;「冗談じゃないぜ! 教本でもあるのかよ? 無いんだろ?」<br />[[ブライト・ノア|ブライト]]「連邦はジオンに比べて10年は遅れている。与えられた状況のなかで、最大限の努力をするんだな」<br />「親孝行しにいっちゃいけないのか?」<br />ブライト「生き延びたいのなら、それもいい」<br />「俺の言いたいのはそういう事じゃないんだぜ。俺達、兵士が連邦の無能な官僚や参謀の盾となって死ぬのは嫌っだって事だ」
 
:劇場版III「めぐりあい宇宙編」より。[[エルメス]]への対処法を話し合っている時にて。皮肉まじりだが筋の通った正論であり、ミライも彼の言葉に同意している。
 
:劇場版III「めぐりあい宇宙編」より。[[エルメス]]への対処法を話し合っている時にて。皮肉まじりだが筋の通った正論であり、ミライも彼の言葉に同意している。
:なお、この台詞に似たようなことを[[スーパーロボット大戦α|α]]にて[[惣流・アスカ・ラングレー|アスカ]]が発言している。
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:余談だが、この台詞と似たような事を『[[スーパーロボット大戦α|α]]』にて[[惣流・アスカ・ラングレー|アスカ]]が発言している。
 
;「そそっかしいからよ。こういう時は、臆病なくらいがちょうどいいのよね」
 
;「そそっかしいからよ。こういう時は、臆病なくらいがちょうどいいのよね」
 
:ア・バオア・クー戦にて功名を焦るあまりに敵軍に撃墜された友軍機に対して。
 
:ア・バオア・クー戦にて功名を焦るあまりに敵軍に撃墜された友軍機に対して。
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=== 機動戦士Ζガンダム ===
 
=== 機動戦士Ζガンダム ===
 
;「カイ・シデンっていう。フリーのジャーナリストってさあ、いつバチカンに取材に行くか分からないだろう?」
 
;「カイ・シデンっていう。フリーのジャーナリストってさあ、いつバチカンに取材に行くか分からないだろう?」
:第9話で[[レコア・ロンド|レコア]]に自己紹介した際の台詞。
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:第9話より。[[レコア・ロンド|レコア]]に自己紹介した際の台詞。
    
=== 機動戦士ガンダムUC ===
 
=== 機動戦士ガンダムUC ===
 
;「あんたらにとっても悪い話じゃないんじゃないか? いや、千載一遇と言ってもいい……と、思うがね。『[[ラプラスの箱]]』の[[ユニコーンガンダム|鍵]]が搬送されたら、財団の連中はおたくらの姫様ごと宇宙(そら)へ上がるつもりだ。そうしたらもう手出しできなくなる」
 
;「あんたらにとっても悪い話じゃないんじゃないか? いや、千載一遇と言ってもいい……と、思うがね。『[[ラプラスの箱]]』の[[ユニコーンガンダム|鍵]]が搬送されたら、財団の連中はおたくらの姫様ごと宇宙(そら)へ上がるつもりだ。そうしたらもう手出しできなくなる」
;「参謀どもと結託して、ビスト財団が軍をいいように動かしているのは面白くない……[[ブライト・ノア|そう考える現場の指揮官]]がいて、一方には財団の商売敵ともいえるルオ商会がいる。『ラプラスの箱』とやらの正体が何であれ、これを機に連邦と財団の癒着が深まるって結末は見たくない」
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;「参謀どもと結託して、[[ビスト財団]]が軍をいいように動かしているのは面白くない……[[ブライト・ノア|そう考える現場の指揮官]]がいて、一方には財団の商売敵ともいえるルオ商会がいる。『ラプラスの箱』とやらの正体が何であれ、これを機に連邦と財団の癒着が深まるって結末は見たくない」
 
;「だから最初から共同作戦だといってるでしょ。応援は差し向ける。あんたらとは、[[ネェル・アーガマ|因縁浅からぬ艦(ふね)]]だろうがね」
 
;「だから最初から共同作戦だといってるでしょ。応援は差し向ける。あんたらとは、[[ネェル・アーガマ|因縁浅からぬ艦(ふね)]]だろうがね」
:episode5「黒いユニコーン」より、[[ブライト・ノア]]と[[ルオ商会]]の要請による[[ガランシェール]]隊との交渉時の台詞。上から目線な台詞から「大のジオン嫌い」であることが伺える。
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:episode5「黒いユニコーン」より。[[ブライト・ノア]]と[[ルオ商会]]の要請による[[ガランシェール]]隊との交渉時の台詞。上から目線な台詞から「大のジオン嫌い」である事が伺える。
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=== その他 ===
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;「ブライトさん、それじゃ休暇がいただけるってわけ?」
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:実写[[プレイステーション|PS]]用[[コンピュータゲーム|ソフト]]『GUNDAM 0079 THE WAR FOR EARTH』より。[[ジオン公国軍]]との戦闘終了後、ブライトから労われた際に。
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:上記のソフトにおけるカイ<ref>実写PS用ソフト『GUNDAM 0079 THE WAR FOR EARTH』におけるカイは、[[主人公]](プレイヤー)の先輩格の軍人([[リュウ・ホセイ|リュウ]]とは同輩である模様)として登場する。</ref>は皮肉屋ではない点が残念であるが、上官のブライトに対してジョークを飛ばすあたり原作のカイを彷彿とさせる台詞である。
    
== スパロボシリーズの名台詞 ==
 
== スパロボシリーズの名台詞 ==
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;「そうだ。あの人に起ってもらわなきゃならん時が来ちまったって事さ…」
 
;「そうだ。あの人に起ってもらわなきゃならん時が来ちまったって事さ…」
 
:第46話「混迷の中の正義」シナリオエンドデモより。
 
:第46話「混迷の中の正義」シナリオエンドデモより。
:[[ラクス・クライン|ラクス]]達の付き添いで[[オーブ連合首長国|オーブ]]に降りてきたカイは、暗殺された[[ブレックス・フォーラ|ブレックス准将]]の遺言を伝えに[[ZEUTH]]へと赴いた。
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:[[ラクス・クライン|ラクス]]達の付き添いで[[オーブ連合首長国|オーブ]]に降りてきたカイは、[[暗殺]]された[[ブレックス・フォーラ|ブレックス准将]]の遺言を伝えに[[ZEUTH]]へと赴いた。
    
== 搭乗機体 ==
 
== 搭乗機体 ==
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== 余談 ==
 
== 余談 ==
*『[[機動戦士ガンダム]]』でチーフシナリオライターを担当した脚本家の故・星山博之氏は、本作で一番好きなキャラクターにカイを挙げている。そのためか、本作以降で彼がシリーズ構成を担当したオリジナルアニメでは、カイをモチーフにしたキャラクターが必ずといっていいほど登場している。
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*『[[機動戦士ガンダム]]』でチーフシナリオライターを担当した脚本家の故・星山博之氏は、本作で一番好きなキャラクターにカイを挙げている。その為か、本作以降で星山氏がシリーズ構成を担当したオリジナルアニメでは、カイをモチーフにしたキャラクターが必ずといっていいほど登場している。
**また、ムック『ガンダム・センチュリー』にて戦後のドイツ・デュッセルドルフの「蚤の市」における彼との架空会見記が、星山氏の執筆によってしたためている。
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**また、ムック『ガンダム・センチュリー』にて戦後のドイツ・デュッセルドルフの「蚤の市」におけるカイとの架空会見記が、星山氏の執筆によってしたためられている。
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== 脚注 ==
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<references />
    
== 資料リンク ==
 
== 資料リンク ==
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