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と、ここまでならば「上司の仇討ちに燃える復讐鬼」という一言で形容できるのだが、その本性は「自他ともに認めるしつこい男」。幼い頃からの恋心も復讐心も恩義も屈辱も「忘れないこと」で彼のアイデンティティは出来上がっていて価値観が固定されており、それを正す上司が居なくなってからは完全に私事だけで動く為思い込みも激しく、途中からアンティラス隊を狙う理由の中に「(一方的に)想いを寄せる[[ロザリー・セルエ|相手]]」「(一方的に)[[ライバル]]視する[[マサキ・アンドー|相]][[ファング・ザン・ビシアス|手]]」を追うことが含まれてくる。彼らと別れたり屈辱を与えられたりしてからの期間を[[ルクレツィア・ノイン|日数で正確に記憶しており]]、その様は正に'''ストーカー'''としかいいようがない。
 
と、ここまでならば「上司の仇討ちに燃える復讐鬼」という一言で形容できるのだが、その本性は「自他ともに認めるしつこい男」。幼い頃からの恋心も復讐心も恩義も屈辱も「忘れないこと」で彼のアイデンティティは出来上がっていて価値観が固定されており、それを正す上司が居なくなってからは完全に私事だけで動く為思い込みも激しく、途中からアンティラス隊を狙う理由の中に「(一方的に)想いを寄せる[[ロザリー・セルエ|相手]]」「(一方的に)[[ライバル]]視する[[マサキ・アンドー|相]][[ファング・ザン・ビシアス|手]]」を追うことが含まれてくる。彼らと別れたり屈辱を与えられたりしてからの期間を[[ルクレツィア・ノイン|日数で正確に記憶しており]]、その様は正に'''ストーカー'''としかいいようがない。
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ただその性格は同時に友情や仲間意識についても同様であり、「魔装機神F」では成り行きながらシュウ一行やアンティラス隊とともに戦い、そうしたプラスの面を見せるムデカが描かれた。また「忘れないこと」は「恩と恨み、双方ある人間に対して、決して恩を忘れない」ということでもあることが様々な人間関係の中で示されている(基本的に恨みが大きくとも恩が優先するらしい)。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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:今作では真っ当な軍人としての姿も見られるほか、復讐心から離れれば根は善良であることが窺える場面もいくつかある。
 
:今作では真っ当な軍人としての姿も見られるほか、復讐心から離れれば根は善良であることが窺える場面もいくつかある。
 
:その記憶力は健在で、ムデカ感動のロザリーとの合体攻撃は、その基となった幼い頃に練習した剣技を、ロザリーの分も含めて完璧に覚えていた為実現した。
 
:その記憶力は健在で、ムデカ感動のロザリーとの合体攻撃は、その基となった幼い頃に練習した剣技を、ロザリーの分も含めて完璧に覚えていた為実現した。
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:エンディングではラングラン・アンティラス隊を許しはしないとは言いつつも、その復讐心にはある程度の整理をつけたようで、シュテドニアスの復興に身命を捧げることを決めた(そうすればロザリーも振り向いてくれる、といつもの調子でもあったが)。
    
== パイロットステータス ==
 
== パイロットステータス ==
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;[[マサキ・アンドー]]
 
;[[マサキ・アンドー]]
 
:上司であるラセツを討った男。一応、ムデカの目的はラセツの敵討ちなのだが……。
 
:上司であるラセツを討った男。一応、ムデカの目的はラセツの敵討ちなのだが……。
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;[[テュッティ・ノールバック]]
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:仇の一人であるが、「魔装機神F」では成り行きながら長く共に戦い、シュテドニアス首都奪回作戦でも同じチームであった。そのためか彼女が敵に捕らえられた際は「行かないわけにはいかない」「他の魔装機神操者はともかく、助けに行くのもやぶさかではない」といった態度で、恨みとともに仲間意識を持っている。
 
;[[ロザリー・セルエ]]
 
;[[ロザリー・セルエ]]
 
:幼なじみで恋愛感情を抱いていた。だがロザリーの方は当時引っ越しが多かったためほとんど覚えておらず、ようやく思い出しても「しつこくちょっかいを掛けてきた気持ちの悪い奴」という印象であった。戦場で再会するたびに気を引こうと想いをぶちまけるが、彼女はそのたびに嫌悪感を露わにしている。彼女と相対した場合のみ、全ての戦闘台詞が専用のものになる(魔装機神IIでは反撃や撃墜は汎用台詞しか基本的に用意されていないが、'''ムデカの対ロザリー用の台詞だけ例外''')。
 
:幼なじみで恋愛感情を抱いていた。だがロザリーの方は当時引っ越しが多かったためほとんど覚えておらず、ようやく思い出しても「しつこくちょっかいを掛けてきた気持ちの悪い奴」という印象であった。戦場で再会するたびに気を引こうと想いをぶちまけるが、彼女はそのたびに嫌悪感を露わにしている。彼女と相対した場合のみ、全ての戦闘台詞が専用のものになる(魔装機神IIでは反撃や撃墜は汎用台詞しか基本的に用意されていないが、'''ムデカの対ロザリー用の台詞だけ例外''')。
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:『魔装機神III』にて彼ら[[晨明旅団]]が作成・販売したロザリーのコラ写真をロザリーの名誉を護るために私財をなげうって全て買占めた。
 
:『魔装機神III』にて彼ら[[晨明旅団]]が作成・販売したロザリーのコラ写真をロザリーの名誉を護るために私財をなげうって全て買占めた。
 
;[[ブロウ・ティゴール]]
 
;[[ブロウ・ティゴール]]
:『魔装機神F』でシュテドニアス軍の機体を奪って悪事を働いていた彼を嫌悪する。もっとも、ムデカ曰くの「ラセツ様のデュラクシール」も元を質せばラングランの物なのだが、盗んだのは設計なので強盗よりは幾らかまとも、か?
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:『魔装機神F』でシュテドニアス軍の機体を奪って悪事を働いていた彼を嫌悪する。もっとも、ムデカ曰くの「ラセツ様のデュラクシール」も元を質せばラングランの物なのだが、盗んだのは設計なので強盗よりは幾らかまとも、か?もっともエウリードは最初は盗んでいるのだが。
    
=== [[マルテナ社]] ===
 
=== [[マルテナ社]] ===
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=== [[パーゼミュート社]] ===
 
=== [[パーゼミュート社]] ===
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;[[モーダル・ゼオ・オーザン]]
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:会話シーンはないが、ムデカは会社上層部からの命令でゼルヴォイド・ヴァストの不具合の説明なくドリッツに乗り換えになったことに強い不信感を持っていた。ただ「魔装機神F」では「世話になったパーゼミュート」とも言っており、恩義を忘れないムデカの一面が顕れている。
 
;[[ドーソン・バリアルス]]
 
;[[ドーソン・バリアルス]]
 
:反アンティラス隊での上司。
 
:反アンティラス隊での上司。
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=== [[アルメラ共和国]] ===
 
=== [[アルメラ共和国]] ===
 
;[[ティール・カーヴェイ]]、[[ライオネル・ニールセン]]
 
;[[ティール・カーヴェイ]]、[[ライオネル・ニールセン]]
:当初は彼らに対しても頑なな態度だったが、ある一件から態度を軟化させる。
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:当初は彼らに対しても頑なな態度だったが、ある一件から態度を軟化させ、友人関係となる。
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;[[フィリス・ジャラヴ]]
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:整備・戦闘ともに世話になった仲間と認識しており、巨人族を仇として強い怒りを向けた。彼女がティールを殺害したことには、恩と恨み、二人の恋愛関係も相まって、強い葛藤のを見せた。
    
== 名(迷)台詞 ==
 
== 名(迷)台詞 ==
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;(くっ……成り行きとはいえ、まさか俺がアンティラス隊を護る事になってしまうとは……ヤツらなど、俺達が到着する前に全滅していればよかったのだ。ああ、けど……そんな事になったら、ロザリーはきっと心を痛めて……あっ……ロザリーの悲しむ顔……それはそれで、素敵だ!やはりアンティラス隊は滅ぶべきだ!)
 
;(くっ……成り行きとはいえ、まさか俺がアンティラス隊を護る事になってしまうとは……ヤツらなど、俺達が到着する前に全滅していればよかったのだ。ああ、けど……そんな事になったら、ロザリーはきっと心を痛めて……あっ……ロザリーの悲しむ顔……それはそれで、素敵だ!やはりアンティラス隊は滅ぶべきだ!)
 
:第33話「フリングホルニ」シナリオエンドデモにおいて。怨みが消えてないのはまぁムデカなので仕方ないが、アンティラス隊に滅んでほしい理由が斜め上の方向になっていた。魔装機神Iに出ていたらこいつは満足していたのだろうか<ref>Iには'''「ロザリーの涙」'''というタイトルからして直球ど真ん中のシナリオがあった。</ref>
 
:第33話「フリングホルニ」シナリオエンドデモにおいて。怨みが消えてないのはまぁムデカなので仕方ないが、アンティラス隊に滅んでほしい理由が斜め上の方向になっていた。魔装機神Iに出ていたらこいつは満足していたのだろうか<ref>Iには'''「ロザリーの涙」'''というタイトルからして直球ど真ん中のシナリオがあった。</ref>
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;「い、いや……そういうワケにもいかん。他の魔装機神操者はともかく、テュッティは共に戦った間柄だ。助けに行くのもやぶさかではない」
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;「テュッティの事など知らんが、シュテドニアスでの行いは、決して許されるものではないぞ!」
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;「ふん……世話が焼ける。貴様がしっかりしていないからこういう事になるのだ」
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:Aルート第35話「絶えぬ奔流」より。1つ目が戦闘前デモ、2つ目がヴァルニーヤとの戦闘前会話、3つ目がエンドデモである。2つ目と3つ目を見ると1つ目は建前のようにも思えるが、1つ目はロザリーに問い詰められてのセリフであり、「どれも本音だが、1つ目が優先している」のだと思われる。ちなみにご丁寧にも3つ目はわざわざ機体の背中を向けて一人遠くに立ってのセリフである。解釈によってはただのツンデレ。
 
;「当たり前だ! この状況でティールのことを、心配しないヤツなどいるものか!」
 
;「当たり前だ! この状況でティールのことを、心配しないヤツなどいるものか!」
 
:第41話「フィリス」/「ヒーロー」エンドデモで、ティールを見舞おうとサキト達と共に駆けつけた際に。
 
:第41話「フィリス」/「ヒーロー」エンドデモで、ティールを見舞おうとサキト達と共に駆けつけた際に。
 
;「こんな……こんな酷い事が、許されていいはずがない……! フィリスが生きていたことを一番喜んでいたのは、あいつだぞ!? そのティールを、フィリスが……!!」
 
;「こんな……こんな酷い事が、許されていいはずがない……! フィリスが生きていたことを一番喜んでいたのは、あいつだぞ!? そのティールを、フィリスが……!!」
 
:同じく第41話エンドデモにて。良くも悪くも感情を原動力にしているムデカにとって、「友人が愛を弄ばれて命を落とした」という事態がどれほどの苦痛かは、想像に難くない。
 
:同じく第41話エンドデモにて。良くも悪くも感情を原動力にしているムデカにとって、「友人が愛を弄ばれて命を落とした」という事態がどれほどの苦痛かは、想像に難くない。
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;「フィリス……貴様には、世話になった恩も、ティールを殺した恨みもある」
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;「恩も恨みも、そう簡単に差し引きできるようなものではない!だから、今は……ただ俺の意志で戦うだけだ!」
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:第50話「願いは全てと引き換えに」「約束は果たせぬままに」のフィリスとの戦闘前セリフ。テュッティの件もそうだが、今作ではムデカは混乱の中で立場が変化し、矛盾した感情の同居に葛藤することとなった。最終的にラングラン・アンティラス隊への復讐心を整理したのは、「恨みの感情は忘れないが、それにのみ囚われる必要はない」ことをフィリスとの闘いで自覚したためであろう。
    
== 搭乗機体・関連機体 ==
 
== 搭乗機体・関連機体 ==
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