22行目: |
22行目: |
| また、人工筋肉「マイル1」を用いることで、より人間的な動作を実現している。なお、スリット内部にあるカメラセンサーは一つ一つが可動する複眼式である。 | | また、人工筋肉「マイル1」を用いることで、より人間的な動作を実現している。なお、スリット内部にあるカメラセンサーは一つ一つが可動する複眼式である。 |
| | | |
− | このように、一見機械的な特徴が多い本機であるが、その実態はかつて平安時代にはその存在が確認されていたとされる神器「骨嵬(くがい)」の復元を目的として生み出された機体である。 | + | このように、一見機械的な特徴が多い本機であるが、その実態はかつて平安時代にはその存在が確認されていたとされる神器「骨嵬(くがい)」の復元を目的として生み出された機体である。前述のコンピューター制御は、この骨嵬の人工筋肉を複製したもの、つまり「マイル1」がもたらした恩恵の一つである。 |
− | 前述のコンピューター制御は、この骨嵬の人工筋肉を複製したもの、つまり「マイル1」がもたらした恩恵の一つである。
| + | |
| しかし、それ故に常人の操縦では本来の性能を発揮できず、その性能の発揮にはユウシロウといった嵬を一人同じ戦場に投入しなければならない。 | | しかし、それ故に常人の操縦では本来の性能を発揮できず、その性能の発揮にはユウシロウといった嵬を一人同じ戦場に投入しなければならない。 |
| + | |
| また、嵬を戦場に投入したとしても、メンタルバーストを引き起こすことによって、機能相転移が無人の機体に対しても波及する、果てには人工筋肉がメンタルバーストによって暴走状態に陥る<ref>その全身という全身から触手を伸ばしていく光景は、例えるならば「もののけ姫」に出てくるタタリ神を思わせる恐ろしい光景となっている。</ref>可能性もある。 | | また、嵬を戦場に投入したとしても、メンタルバーストを引き起こすことによって、機能相転移が無人の機体に対しても波及する、果てには人工筋肉がメンタルバーストによって暴走状態に陥る<ref>その全身という全身から触手を伸ばしていく光景は、例えるならば「もののけ姫」に出てくるタタリ神を思わせる恐ろしい光景となっている。</ref>可能性もある。 |
| + | |
| また、本機は対TA戦を考慮した設計ではなく、それ故に比較的兵装面などで有利な[[イシュタルMk-II]]との戦闘では度々苦戦するなどといった難点を抱えるが故か、本機はあくまでも試作量産機という扱いに留まっている。 | | また、本機は対TA戦を考慮した設計ではなく、それ故に比較的兵装面などで有利な[[イシュタルMk-II]]との戦闘では度々苦戦するなどといった難点を抱えるが故か、本機はあくまでも試作量産機という扱いに留まっている。 |
| | | |
− | 後に骨嵬の完全な復元が困難だと判明すると、本機は役目を変え、一兵器として量産化が進められるようになる。
| + | 後に骨嵬の完全な復元が困難だと判明すると、本機は役目を変え、一兵器として量産化が進められるようになる。兵器としての本機の開発は、最終的に「壱七式戦術甲冑改 震電」「月光」といった後継機へと結びつくことになる。 |
− | 兵器としての本機の開発は、最終的に「壱七式戦術甲冑改 震電」「月光」といった後継機へと結びつくことになる。
| |
| | | |
| == 登場作品と操縦者 == | | == 登場作品と操縦者 == |
53行目: |
54行目: |
| :脚部・膝部に装備されている、気化爆薬などを用いる装備。 | | :脚部・膝部に装備されている、気化爆薬などを用いる装備。 |
| :汎用性の高い装備であり、前述のリフティングウィンチの移動補助の他にも、急旋回や塹壕作成、膝部のものに関しては格闘戦や液体窒素による凍結などといった用途がある。 | | :汎用性の高い装備であり、前述のリフティングウィンチの移動補助の他にも、急旋回や塹壕作成、膝部のものに関しては格闘戦や液体窒素による凍結などといった用途がある。 |
| + | |
| ==== オプション装備 ==== | | ==== オプション装備 ==== |
| ;大型バッテリー | | ;大型バッテリー |
59行目: |
61行目: |
| :大型バッテリー同様、「壱七式戦術甲冑改 震電」に装備されているものを、首相警護任務に際して装着している。 | | :大型バッテリー同様、「壱七式戦術甲冑改 震電」に装備されているものを、首相警護任務に際して装着している。 |
| :アルムブラストと同様の気体爆薬を用いる非殺傷性兵器であり、劇中では首相警護任務では暴徒の乗る車を横転させる他に、F-22ラプターとの戦闘ではこれを目くらまし目的で用いている。 | | :アルムブラストと同様の気体爆薬を用いる非殺傷性兵器であり、劇中では首相警護任務では暴徒の乗る車を横転させる他に、F-22ラプターとの戦闘ではこれを目くらまし目的で用いている。 |
| + | |
| === [[アビリティ]] === | | === [[アビリティ]] === |
| ;[[ガンファイト]]L2 | | ;[[ガンファイト]]L2 |
77行目: |
80行目: |
| == 関連機体 == | | == 関連機体 == |
| ;壱七式戦術甲冑改 震電 | | ;壱七式戦術甲冑改 震電 |
− | :壱七式の改良量産型。若干丸みを帯びた形状が特徴。操作系をパターン化することでチューニングを簡易化、またバッテリーの大型化によって最大行動時間を36時間に拡大するなど、量産機らしい改良が施された機体である。 | + | :壱七式の改良量産型。若干丸みを帯びた形状が特徴。操作系をパターン化することでチューニングを簡易化、またバッテリーの大型化によって最大行動時間を36時間に拡大するなど、量産機らしい改良が施された機体である。だが、北海道八臼岳演習場の連続走行実験では、マイル1から抽出された免疫グロブリンを元に生体強化を目的とするインジェクションを用いたために暴走。最後まで暴走を続けた谷口機は、ユウシロウの決死の行動によって停止、救出されている。 |
− | :…が、北海道八臼岳演習場の連続走行実験では、マイル1から抽出された免疫グロブリンを元に生体強化を目的とするインジェクションを用いたために暴走。最後まで暴走を続けた谷口機は、ユウシロウの決死の行動によって停止、救出されている。
| |
| :後に正式配備されており、アジアン静脈瘤での暴徒鎮圧任務などに投入されている。 | | :後に正式配備されており、アジアン静脈瘤での暴徒鎮圧任務などに投入されている。 |
| ;月光 | | ;月光 |
86行目: |
88行目: |
| :本機とはあらゆる点で類似している、「メタルフェイク」と呼ばれるシンボル製の機体。 | | :本機とはあらゆる点で類似している、「メタルフェイク」と呼ばれるシンボル製の機体。 |
| :人工筋肉の再現性には劣るものの、劇中から推察できるその性能は常人が乗ることを踏まえても雷電のそれより凌駕している。 | | :人工筋肉の再現性には劣るものの、劇中から推察できるその性能は常人が乗ることを踏まえても雷電のそれより凌駕している。 |
| + | |
| == 余談 == | | == 余談 == |
| *オープニングにおける、'''マニピュレーターの動作確認と思しき動作をした後に、そのマニピュレーターがサムズアップの動作をするカット'''は本作のファンにとっては語り草となっている。 | | *オープニングにおける、'''マニピュレーターの動作確認と思しき動作をした後に、そのマニピュレーターがサムズアップの動作をするカット'''は本作のファンにとっては語り草となっている。 |
91行目: |
94行目: |
| *実は、1/24スケールの本機のプラモデルが開発されていたりする。 | | *実は、1/24スケールの本機のプラモデルが開発されていたりする。 |
| **もっとも、作品自体の不振が原因で発売中止になったものの、その姿は当時のプラモデルのCM、ひいてはバンダイホビーセンターでその実物を目にすることができる。 | | **もっとも、作品自体の不振が原因で発売中止になったものの、その姿は当時のプラモデルのCM、ひいてはバンダイホビーセンターでその実物を目にすることができる。 |
| + | |
| == 脚注 == | | == 脚注 == |
| <references /> | | <references /> |