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ストーリーの所々に後の現実における世界の動向(中東情勢や世界金融危機等)を予見したような描写が散見しており、高橋氏の先見の明が伺える内容となっている。
 
ストーリーの所々に後の現実における世界の動向(中東情勢や世界金融危機等)を予見したような描写が散見しており、高橋氏の先見の明が伺える内容となっている。
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また、非実在的な存在たるロボットが、実在する兵器と共存しているのも特徴の一つであり、それら実在兵器の中には、試作のみに終わったものも含まれている。<ref>代表例として、イシュタルMk-IIの兵装であるLOSAT(Line-of-Sight Anti-Tank)、ベギルスタン軍の戦闘機として登場するSu-37、特務自衛隊のヘリとして登場するRAH-66など。ただし、何れも実際のものとは異なったデザインが与えられている。</ref>
    
声優・[[声優:高田裕司|高田裕司]]のアニメデビュー作としても知られる(同作では豪和一清及び渡辺綱役を担当)。
 
声優・[[声優:高田裕司|高田裕司]]のアニメデビュー作としても知られる(同作では豪和一清及び渡辺綱役を担当)。
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;ドクター・メス
 
;ドクター・メス
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:シンボルの評議員。インヴィテーターであるミハルの監督官でもあり、航空事故で親を亡くした彼女の保護者的存在でもある。
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:それ故に、あくまでもモルモットという扱いを受ける彼女を気にかける一面もあった。最終的に彼女のシンボルからの離脱を黙認し、また美鈴救出作戦時の際、ミハルがユウシロウの援護のためにイシュタルMk-IIを借用することに関しても許可している。
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;ギュンター
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:シンボルの科学者であり、ナダ・プロジェクトの研究主任である。ドクター・メスとは対照的に、ミハルの実験に対して積極的な一面を見せている。
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;イシュタルのパイロット(本名不明)
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:第8話から第10話にかけて登場する、おおよそ女性とは思えない大柄な体躯と風貌<ref>それゆえか、第24話では彼女のアップ場面が米軍のイシュタルパイロットの一人として流用されている。</ref>を持つ、ミハルと共に行動する人物。
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:ミハルと共に、黙々と任務をこなしていくが、最終的に骨嵬・朱天の襲撃によって機体が大破、自爆装置が作動するも、脱出不能になりそのまま機体の爆発に巻き込まれ命を落としている。
    
=== クーデター関係者 ===
 
=== クーデター関係者 ===
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=== タクティカルアーマー ===
 
=== タクティカルアーマー ===
 
;[[壱七式戦術甲冑 雷電]]
 
;[[壱七式戦術甲冑 雷電]]
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:本作における主役機。
 
;壱七式戦術甲冑改 震電
 
;壱七式戦術甲冑改 震電
 
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:豪和インスツルメンツの開発した次世代ロボット兵器。駆動系に人工筋肉「マイル1」を使用し、従来の電動モーター駆動等ではありえなかった柔軟な可動性が売り。内蔵機構であるアルムブラストやリフティングウィンチ、オプション兵装のブラストロッド等を駆使すれば、遮蔽物の多い市街戦や入り組んだ山岳地形、建築物内部での戦闘で(通常装備の敵よりも)圧倒的優位に立てる。
 
:豪和インスツルメンツの開発した次世代ロボット兵器。駆動系に人工筋肉「マイル1」を使用し、従来の電動モーター駆動等ではありえなかった柔軟な可動性が売り。内蔵機構であるアルムブラストやリフティングウィンチ、オプション兵装のブラストロッド等を駆使すれば、遮蔽物の多い市街戦や入り組んだ山岳地形、建築物内部での戦闘で(通常装備の敵よりも)圧倒的優位に立てる。
 
:反面、全身に装甲が分散しているので遠距離線だと戦車が有利、ブースターなどの推進機もなく空中には慣性制御も出来ないので戦闘機と圧倒的なアドバンテージの差がある等、'''既存兵器に正面から正攻法で攻めても勝てない設定になっている'''。
 
:反面、全身に装甲が分散しているので遠距離線だと戦車が有利、ブースターなどの推進機もなく空中には慣性制御も出来ないので戦闘機と圧倒的なアドバンテージの差がある等、'''既存兵器に正面から正攻法で攻めても勝てない設定になっている'''。
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;特務自衛隊(Japan Special Self-Defense Force(JSSDF))
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:通称「特自」。PKOに基づく海外派兵を主任務とする、第4の自衛隊である。階級は海外派兵に特化した組織であるためか、米軍と同様のものとなっている。
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:豪和家の人物が関わっているほか、西田派の人物も関係しているがために、幾度と無く過酷な戦いを強いられることになるが、最終的に西田啓の意向を汲んだ広川参謀によって解散が決定されるものの、その直後に起きた、嵬として覚醒した美鈴を巡る騒動を経て最終的に国連軍のTA部隊という形で吸収消滅する形となった。
 
;骨嵬(くがい)
 
;骨嵬(くがい)
 
:豪和本家の蔵に繋がる洞窟に秘匿されている巨大な甲冑で、顔面は般若のような鬼の面が被されている。
 
:豪和本家の蔵に繋がる洞窟に秘匿されている巨大な甲冑で、顔面は般若のような鬼の面が被されている。
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:; 「MESSAGE #9」
 
:; 「MESSAGE #9」
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:; 「REMIX OF MESSAGE #9:type M」
 
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=== 単独作品 ===
 
=== 単独作品 ===
 
;[[スーパーロボット大戦X-Ω]]
 
;[[スーパーロボット大戦X-Ω]]
:初登場作品。2017年5月30日配信の『生スパロボチャンネル』にて第3期参戦作品の第1弾として発表され、2017年6月に追加参戦した。
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:初場作品。2017年5月30日配信の『生スパロボチャンネル』にて第3期参戦作品の第1弾として発表され、2017年6月に追加参戦した。
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== 各話リスト ==
 
== 各話リスト ==
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サブタイトルは次回予告などで詠われる和歌が正式名称であり、'''太字'''の部分は主にエピソード紹介や次回予告等における略称の由来となっている。
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{| class="wikitable"
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! 話数 !! サブタイトル !! 和歌 !! 登場メカ !! 備考 !! 再現スパロボ
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| 第1話 || 石舞台 || ただひとつ 嵬の嵬たる 証にと '''石'''の'''舞台'''に 足打ち付けぬ || [[壱七式戦術甲冑 雷電]] ||  ||
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| 第2話 || 序ノ舞 || 千歳なる 淵の淀みに 風起こる さざ波渡る 水の'''序の舞''' || [[イシュタルMk-II]] ||  ||
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| 第3話 || 天気輪 || 雨風を 占いけるを '''天気輪''' 明日を音に問う 心細さに ||  ||  ||
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| 第4話 || 蜃気楼 || うつつなる 時の流れの 間隙に 我身操る '''蜃気楼'''みる ||  ||  ||
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| 第5話 || 接触 || 鎧われて 確とは見えぬ 君なれど たがいの傷に '''接触'''た感あり ||  ||  ||
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| 第6話 || 操り人形 || 誘われて 地下迷宮に再会す 想いは踊る '''操り人形'''に似て ||  ||  ||
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| 第7話 || 帰還 || そはミハル 想い残して'''帰還'''する 心の闇に 棲まう君の名 ||  ||  ||
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| 第8話 || 火宅 || それぞれに 想いあふるる 三界の… 何処も彼処も '''火宅'''なりけり ||  ||  ||
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| 第9話 || 御蔵 || 仕舞われて 息を潜めし 古の おもいは澱む '''蔵'''の暗闇 ||  ||  ||
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 +
| 第10話 || 骨嵬 || '''骨嵬'''なる 胎内廻り闇廻り 数珠と連なる連綿の嵬 || 壱七式戦術甲冑改 震電 <br/>骨嵬・朱天 ||  ||
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 +
| 第11話 || 絆 || 行き行きて また塞がるる 嵬の道 繋ぐ'''絆'''は 如何に在りすや ||  ||  ||
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|-
 +
| 第12話 || 綻び || 地を穿つ 火線極めて '''綻び'''ぬ 積み重ねたる 千年の禁 ||  ||  ||
 +
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 +
| 第13話 || 旅立ち || '''旅立ち'''に 後振り向いて 今一度 捨てる人をば 父さんと呼ぶ ||  ||  ||
 +
|-
 +
| 第14話 || 同行 || 綾かなる 過去へ向いし 嵬の道 '''同行'''二人 病葉を踏み ||  ||  ||
 +
|-
 +
| 第15話 || 閾 || 嵬と嵬 '''閾'''に入りて 今ぞ見る 我が源の 蒼き哀しみ || 骨嵬・克天 || OP変更 ||
 +
|-
 +
| 第16話 || 宿業 || 我を灼く '''宿業'''の火や 古都の空 修羅と染め抜き 夜叉と照り映え ||  ||  ||
 +
|-
 +
| 第17話 || 混沌 || '''混沌'''の アジア極まる 十字路で 過去と今とを 負いて佇む ||  || OP変更 ||
 +
|-
 +
| 第18話 || 裏窓 || 滾りたつ 世に背を向けて '''裏窓'''の ガラスのくもり 頼みて潜む ||  ||  ||
 +
|-
 +
| 第19話 || 慟哭 || 義にて逝く 人の最期を 目に刻む 暗き海原 慟哭を吸い ||  ||  ||
 +
|-
 +
| 第20話 || 動乱 || '''動乱'''の 時のうねりの ただなかで たったひとり おもかげを追う ||  ||  ||
 +
|-
 +
| 第21話 || 疾走 || 追って追う 全ての法を 踏み込えて '''疾走'''る心の 赴くままに ||  ||  ||
 +
|-
 +
| 第22話 || 権化 || 向き合いて 想い投げ合い それと見る 捕らわれし心 '''権化'''とぞなる ||  ||  ||
 +
|-
 +
| 第23話 || 無間 || 我叫び '''無間'''の闇に 立ち竦くむ 凍てる心 響きあれかし ||  ||  ||
 +
|-
 +
| 第24話 || 句読点 || 激しくも 哀れ空しい '''句読点''' 撃ちてし止まむ それぞれの秋 ||  ||  ||
 +
|-
 +
| 第25話 || 餓沙羅 || '''餓沙羅'''なる 遙けき便り 打ち捨てむ そは呪われし 回文にして ||  || OP無し ||
 +
|}
 +
 
    
== 主要スタッフ ==
 
== 主要スタッフ ==
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;音楽
 
;音楽
 
:蓜島邦明
 
:蓜島邦明
 +
 +
== 余談 ==
 +
*本格派ミリタリーの色合いが強いロボット描写、政治劇要素とオカルト要素の強い作風からはにわかに想像し難いが、当時放送された時間帯はまさかの'''日曜9:30'''である。
 +
**このことは本作のファンからもネタにされており、[[機動戦士ガンダムUC]]が「機動戦士ガンダムUC RE:0096」として放送されることが決まった際にも引き合いに出されるほどである。
 +
**しかも、前番組はまさかの魔法少女アニメなのだから、これでは流石に商業面で失敗するのも時間の問題であっただろう。
 +
*タクティカルアーマーはTAと略されるが、これは高橋作品の代表作[[装甲騎兵ボトムズ]]のAT、すなわち[[アーマード・トルーパー]]のアナグラムである。また、劇中多用されるウィンチやアンカーによる三次元的戦闘演出、また敵味方とで異なる搭乗姿勢<ref>ガサラキにおいては、タクティカルアーマーがバイク型であり、メタルフェイクが後傾型となっている。</ref>など、'''当時助監督だった谷口五郎氏が手掛けた[[コードギアスシリーズ]]に置いて、[[ナイトメアフレーム]]が装備するスラッシュハーケンに受け継がれる'''。
 +
*後半から搭乗する西田啓(通称'''西田先生''')の登場によって、物語の主題が戦争とロボットから政治と経済にすり替わり、本格的にロボットが目立たない展開になって行き、その点を指摘するファンも多い(戦闘シーンはちょくちょく入るので、脱線しているわけではないが)。しかしながら、ここで語られた主題は至極真剣に考え抜かれた物であり、終盤の政治劇は一見の価値がある。話が長くなるので割愛するが、最終版西田先生の口にした'''「胸を張って坂を下る所存」'''は、前述の通りコードギアスでも受け継がれることとなった。
 +
*意識したかどうかは不明だが、骨嵬とタクティカルアーマーの関係における「'''オーパーツ同然の太古の機体から回収された人工筋肉で開発された現行のロボット兵器'''」という設定は[[ボトムズシリーズ]]の「青の騎士ベルゼルガ物語」の最終盤に登場する「レグジオネータ」と「アーマードトルーパー」の設定と被る。最も、安いボロイ弱いが売りの[[アーマード・トルーパー]]からスーパーロボット並みにパワーアップされた[[ベルゼルガ]]テスタロッサが搭乗する最終盤は、流石の最低野郎たちから反感を買って非公式にされた設定なので、勘ぐりすぎと言われればそこまでなのだが…
    
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
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<references />
== 余談 ==
  −
:タクティカルアーマーは[[TA]]とも訳されるが、これは高橋作品の代表作[[装甲騎兵ボトムズ]]の[[AT]]すなわち[[アーマードトルーパー]]のアナグラムである。また、劇中多用されるウィンチやアンカーによる三次元的戦闘演出は、'''当時助監督だった谷口五郎氏が手掛けた[[コードギアスシリーズ]]に置いて、[[ナイトメアフレーム]]が装備するスラッシュハーケンに受け継がれる'''。
  −
:後半から搭乗する西田啓(通称'''西田先生''')の登場によって、物語の主題が戦争とロボットから政治と経済にすり替わり、本格的にロボットが目立たない展開になって行き、その点を指摘するファンも多い(戦闘シーンはちょくちょく入るので、脱線しているわけではないが)。しかしながら、ここで語られた主題は至極真剣に考え抜かれた物であり、終盤の政治劇は一見の価値がある。話が長くなるので割愛するが、最終版西田先生の口にした'''「胸を張って坂を下る所存」'''は、前述の通りコードギアスでも受け継がれることとなった。
  −
:意識したかどうかは不明だが、骨嵬とタクティカルアーマーの関係における「オーパーツ同然の太古の機体から回収された人工筋肉で開発された現行のロボット兵器」という設定は[[ボトムズシリーズ]]の[[青の騎士ベルゼルガ物語]]の最終盤に登場する「レグジオネータ」と「アーマードトルーパー」の設定と被る。最も、安いボロイ弱いが売りの[[AT]]からスーパーロボット並みにパワーアップされた[[ベルゼルガ]]テスタロッサが搭乗する最終版は、流石の最低野郎たちから反感を買って非公式にされた設定なので、勘ぐりすぎと言われればそこまでなのだが…
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