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| == SDガンダムシリーズの世界観 == | | == SDガンダムシリーズの世界観 == |
− | SDガンダムシリーズが持つ特徴に、原作とは異なるテーマや世界観を持つ「別の作品」として展開されることがある。<br />(そもそも、擬人化して意思をもってしゃべっているという時点で、原作の世界観や雰囲気を引き継ぐことはできないわけだが) | + | SDガンダムシリーズが持つ特徴に、原作とは異なるテーマや世界観を持つ「別の作品」として展開されることがある。<br />(そもそも、意思をもって喋るという擬人化がされる時点で、原作とはかけ離れた雰囲気にならざるを得ないわけだが) |
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| リアルロボットアニメの王者であるガンダムで、擬人化などというパロディを受け入れさせるためには、原作の持つイメージをあえて「壊す」ための工夫が必須である。それは最初期のカプセルトイの時点で試みられており、これには擬人化したモビルスーツのギャグシーンを一コマ漫画にしたイラストシールが付属していた。SDキャラクターたちは「原作アニメとは無関係に意思ある存在」ということを強く伝えていた。SDガンダムという企画が受け入れられたのはこのシールの影響がかなり大きいとされる。 | | リアルロボットアニメの王者であるガンダムで、擬人化などというパロディを受け入れさせるためには、原作の持つイメージをあえて「壊す」ための工夫が必須である。それは最初期のカプセルトイの時点で試みられており、これには擬人化したモビルスーツのギャグシーンを一コマ漫画にしたイラストシールが付属していた。SDキャラクターたちは「原作アニメとは無関係に意思ある存在」ということを強く伝えていた。SDガンダムという企画が受け入れられたのはこのシールの影響がかなり大きいとされる。 |
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| SDガンダムシリーズが誕生した時期は、ちょうどファミコンで『ドラゴンクエスト』などのファンタジーRPGが爆発的に広まった時期であり、いわばその流れに便乗した企画である。そのため、騎士ガンダムの着る装備はリアルな中世の鎧というより、ファンタジーものに出てくる「伝説の武具」のようなケレンミにあるデザインとなっている。騎士ガンダムシリーズは武者ガンダムシリーズよりも後に展開が始まっているため、でSDガンダムでシリアス系を行うことへの不安要素はなく、「魔法使い風のモビルスーツ」など武者ガンダム以上に挑戦的なデザインも行われた | | SDガンダムシリーズが誕生した時期は、ちょうどファミコンで『ドラゴンクエスト』などのファンタジーRPGが爆発的に広まった時期であり、いわばその流れに便乗した企画である。そのため、騎士ガンダムの着る装備はリアルな中世の鎧というより、ファンタジーものに出てくる「伝説の武具」のようなケレンミにあるデザインとなっている。騎士ガンダムシリーズは武者ガンダムシリーズよりも後に展開が始まっているため、でSDガンダムでシリアス系を行うことへの不安要素はなく、「魔法使い風のモビルスーツ」など武者ガンダム以上に挑戦的なデザインも行われた |
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− | 展開の中心はカードダスであり、各カードの裏にかかれたテキストで、ストーリーや世界観の理解を深められるようになっていた。これは食玩の「ビックリマン 天使VS悪魔シール」の模倣ではあるが、当時はこのようなやり方は様々なコンテンツで行われていた。なお、舞台となる世界の名前「スダ・ドアカワールド」は「カードダス」の逆読みである。
| + | 展開の中心はカードダスであり、各カードの裏にかかれたテキストで、ストーリーや世界観の理解を深められるようになっていた。これは食玩の「ビックリマン 天使VS悪魔シール」の模倣ではあるが、当時はこのようなやり方は様々なコンテンツで行われていた。なお、舞台となる世界の名前「スダ・ドアカワールド」は「カードダス」の逆読みである。その中でもラクロアという王国が最も主要な舞台として扱われた。 |
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| 武者ガンダムとは兄弟的な扱いであったが、騎士ガンダムの玩具は「元祖SDガンダム」が主流で展開され、「BB戦士」が主流であった武者ガンダムとは住み分けがされていた。また、武者ガンダムとの最大の違いに、アムロやシャアなどのガンダムシリーズの人間キャラクターたちもSD化されて登場することと(スダ・ドアカは普通に人間が暮らす世界で、モビルスーツたちはいわばファンタジーで言うエルフやドワーフのような「異種族」扱いである)、機兵と呼ばれる'''巨大ロボット'''が登場することがある。機兵は人間だけでなくSDモビルスーツたちもパイロットとして乗り込むことができる。 | | 武者ガンダムとは兄弟的な扱いであったが、騎士ガンダムの玩具は「元祖SDガンダム」が主流で展開され、「BB戦士」が主流であった武者ガンダムとは住み分けがされていた。また、武者ガンダムとの最大の違いに、アムロやシャアなどのガンダムシリーズの人間キャラクターたちもSD化されて登場することと(スダ・ドアカは普通に人間が暮らす世界で、モビルスーツたちはいわばファンタジーで言うエルフやドワーフのような「異種族」扱いである)、機兵と呼ばれる'''巨大ロボット'''が登場することがある。機兵は人間だけでなくSDモビルスーツたちもパイロットとして乗り込むことができる。 |
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| :ゲームを本流とした企画で、[[プレイステーション2]]と[[ワンダースワン]]でそれぞれ別の作品が作られた。ボンボンでは漫画版も連載されている。 | | :ゲームを本流とした企画で、[[プレイステーション2]]と[[ワンダースワン]]でそれぞれ別の作品が作られた。ボンボンでは漫画版も連載されている。 |
| :特筆すべきは「ムシャジェネレーション」とクロスオーバーしている点で、天宮の「人間」が乗り込む機兵「武者」が登場する。 | | :特筆すべきは「ムシャジェネレーション」とクロスオーバーしている点で、天宮の「人間」が乗り込む機兵「武者」が登場する。 |
| + | : |
| + | ;新約SDガンダム外伝 救世騎士伝承(第11弾) |
| + | :2013年より開始が予告されてる新シリーズ。玩具や漫画などの媒体は不明。「神話復活編」のサブタイトルがつけられており、何部かに分けて数年単位での展開を意識しているともとれるが… |
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| ===ガンドランダー=== | | ===ガンドランダー=== |
| ガンドランダーは、SDガンダムを使ったファンタジーものの企画。騎士ガンダムとほぼ同時期に開始された。展開時期は1990年~1993年。 | | ガンドランダーは、SDガンダムを使ったファンタジーものの企画。騎士ガンダムとほぼ同時期に開始された。展開時期は1990年~1993年。 |
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− | 舞台となるのは「ガンドランド大陸」と呼ばれる異世界。雰囲気は騎士ガンダムシリーズと似ているが、ガンドランダーは中世というより古代をイメージしていて、ギリシャ・ローマ神話に語られる英雄憚のようなイメージを扱うシリーズ、と言える。
| + | 舞台となるのは「ガンドランド大陸」と呼ばれる異世界。雰囲気は騎士ガンダムシリーズと似ているが、ガンドランダーは中世というより古代をイメージしていて、ギリシャ神話の英雄憚や映画『コナン・ザ・グレート』のようなより荒々しい雰囲気を目指した。なお、ガンドランダーのタイトル名は映画『ハイランダー/悪魔の戦士』から取られている。 |
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| カプセルトイを中心に展開され、コミックボンボンで漫画連載も行われた。「闇の黙示録編」「魔封の聖剣編」「竜の守護神編」「復活の星勇士編」の四部で構成される。 | | カプセルトイを中心に展開され、コミックボンボンで漫画連載も行われた。「闇の黙示録編」「魔封の聖剣編」「竜の守護神編」「復活の星勇士編」の四部で構成される。 |
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| デザイン的には既存のモビルスーツたちの「フルアーマー化」を過激にしたようなもので、著名なモビルスーツにミサイルやバズーカがゴテゴテとつけられる姿は男の子心をくすぐるものであった。キャラクターたちは軍人といってもどこかコミカルに描かれ、海外ドラマの『特攻野郎Aチーム』、スパロボ参戦作でいうなら『[[J9シリーズ]]』のような、若干ライトなノリがある。 | | デザイン的には既存のモビルスーツたちの「フルアーマー化」を過激にしたようなもので、著名なモビルスーツにミサイルやバズーカがゴテゴテとつけられる姿は男の子心をくすぐるものであった。キャラクターたちは軍人といってもどこかコミカルに描かれ、海外ドラマの『特攻野郎Aチーム』、スパロボ参戦作でいうなら『[[J9シリーズ]]』のような、若干ライトなノリがある。 |
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− | また、コマンド戦記世界の文明圏の星の中には、天宮、スダ・ドアカ、ガンドランド大陸の未来の姿というものがある。つまりSDコマンド戦記は騎士、武者、ガンドランダーの3シリーズのクロスオーバー企画でもある。このあたりもとてもスパロボ的と言えるかも知れない。
| + | また、第4部「グレートパンクラチオン」では、天宮、スダ・ドアカ、ガンドランド大陸の未来の姿である「メビウス銀河」が登場。騎士、武者、ガンドランダーの3シリーズのクロスオーバーを実現した。このあたりもとてもスパロボ的と言えるかも知れない。 |
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| ===SDガンダム三国伝=== | | ===SDガンダム三国伝=== |
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| 2007年からの展開に関わらず、[[コズミック・イラ]]作品のモビルスーツをモチーフにした武将が一人もいない。これについては詳細は不明だが、コズミック・イラが問題なのではなく「TBS系列のガンダム」だから問題だったのではないかという説がある(アニメがテレビ東京系列を当初から予定してたので、折り合いがつかなかったという説)。 | | 2007年からの展開に関わらず、[[コズミック・イラ]]作品のモビルスーツをモチーフにした武将が一人もいない。これについては詳細は不明だが、コズミック・イラが問題なのではなく「TBS系列のガンダム」だから問題だったのではないかという説がある(アニメがテレビ東京系列を当初から予定してたので、折り合いがつかなかったという説)。 |
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| + | 2013年にはコズミック・イラ作品のモビルスーツをモチーフにデザインしなおした武将たちで新展開を行うことが予定されている。 |
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| ==アニメ作品== | | ==アニメ作品== |
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| サンライズ製作のOVAシリーズ。1988年~1993年の間に複数が製作された。 | | サンライズ製作のOVAシリーズ。1988年~1993年の間に複数が製作された。 |
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− | SDガンダムシリーズをテーマにしており、パロディものの短編とSD戦国伝を扱ったオムニバスものが6本、騎士ガンダムを扱った長編連作ものが4本作られている。また、OVAとは別に劇場版アニメもいくつか存在している。
| + | SDガンダムシリーズをテーマにしており、パロディものの短編とSD戦国伝を扱った短編が17話と、「SDガンダム外伝 ジークジオン編」を原作とする全4部の連作シリーズが作られている。また、OVAとは別に劇場版の中編アニメもいくつか存在している。 |
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| + | 声優は出来る限り、モチーフとなったキャラクターと縁の深い人が選ばれている。人間のSDキャラには原作でその人間を演じた人が、モビルスーツのSDキャラには原作でそのモビルスーツのメインパイロットだったキャラを演じた人が、という具合である。 |
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| 2007年にOVAと劇場版を全てあわせてDVD-BOX化され,2011年には廉価版として再販された。 | | 2007年にOVAと劇場版を全てあわせてDVD-BOX化され,2011年には廉価版として再販された。 |
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| ;その他 | | ;その他 |
| :このシミュレーションゲーム系以外でもわずかであるが「SDガンダム」の名を冠したゲーム作品は存在する。ファミコン時代には騎士ガンダムを扱ったRPGがいくつか発売されており、スーパーファミコン時代以降は武者ガンダムものもいくつか発売された。他にもSDガンダムを使ったアクションゲームの単独作品が数年に一個くらいのペースで発表されたりしている。 | | :このシミュレーションゲーム系以外でもわずかであるが「SDガンダム」の名を冠したゲーム作品は存在する。ファミコン時代には騎士ガンダムを扱ったRPGがいくつか発売されており、スーパーファミコン時代以降は武者ガンダムものもいくつか発売された。他にもSDガンダムを使ったアクションゲームの単独作品が数年に一個くらいのペースで発表されたりしている。 |
− | | + | :なお、[[コンパチヒーローシリーズ]]は「SDガンダム」のタイトルは冠していないにも関わらずSDガンダムが出てくるクロスオーバーゲームであり、このようなものは当時のゲーム市場においては例外中の例外であった。 |
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| {{ガンダムシリーズ}} | | {{ガンダムシリーズ}} |