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なお、アドバンスド・ジェネレーションの世界ではモビルアーマーの概念が存在しないため、[[シド]]等の様な人型でないものも「モビルスーツ」と呼称される。
 
なお、アドバンスド・ジェネレーションの世界ではモビルアーマーの概念が存在しないため、[[シド]]等の様な人型でないものも「モビルスーツ」と呼称される。
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== スーパーロボット大戦における特徴 ==
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基本的に[[運動性]]が高く、[[HP]]や[[装甲]]は低めという、リアル系のスタンダード的な存在。シリーズが進むにつれ、[[オーラバトラー]]や[[SPT]]、[[バルキリー]]など[[回避]]においてはS[[サイズ]]のリアル系に譲るようになった分、耐久力はそれらよりも高めに設定されるようになった。また、[[シールド防御]]と[[切り払い]](任天堂携帯機シリーズでは[[撃ち落とし]]も)ができる機体が多いのも特徴であり、総合的な生存力は高めになる。移動面では[[可変モビルスーツ|可変MS]]でない限り陸限定で移動に苦労する面もあるが、例外として『[[機動戦士Vガンダム]]』の時代や[[コズミック・イラ]]・『[[機動戦士ガンダム00|00]]』等のMSは[[飛行]]可能な機体も豊富。
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攻撃面では[[射撃]]武器が主体で、[[ビーム兵器]]が多い。このため[[旧シリーズ]]では一部の敵には無力化されてしまうこともあった。一部ファンネルやビットに代表されるサイコミュ兵器の使用に関しては[[NT]]や[[強化人間]]といった技能が必要となる。旧シリーズではモビルスーツの格闘武器は使用される事はなかったが、原作を反映してか[[格闘]]武器が強力になっている機体も存在するようになってきた(『[[スーパーロボット大戦MX|MX]]』においては特に顕著)。他、複合攻撃などの特殊な攻撃パターンを武装として設定するなど、火力の向上がされることも多くなっている。過去のシリーズでは、空を飛べないモビルスーツは格闘武器が空の敵に当たらないという欠点があったが、現在は原作を反映して、そのようなことは少なくなっている。
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[[乗り換え]]の融通も利きやすいが、UCガンダム及び『[[∀ガンダム (TV)|∀]]』とアナザーガンダムでは乗り換え系統は別枠扱いとなってしまう(アナザーガンダムも個々のシリーズごとに別枠扱いとなる)。
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一方敵側のモビルスーツは基本的に「当たれば落ちる」程度の雑魚扱いであり(ザクシリーズが顕著)、[[クロスボーン・ガンダムX2改]]や[[リグ・コンティオ]]などのカスタム機・専用機もHPは割合少なめ。だが、[[サザビー]]や[[キュベレイ]]、[[プロヴィデンスガンダム]]など、原作においての大ボス格が乗る機体はゲーム上の事情もあってHPが100000近くまで跳ね上がっている上に装甲が高く、スーパー系の大ボスと比べても遜色ない戦闘力を誇る(宇宙世紀シリーズの場合はパイロットが大抵[[ニュータイプ]]持ちのため更に強い)。ちなみに、敵モビルスーツで100000越えを達成したのは『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』の[[ナイチンゲール]]が初。
      
== 関連用語 ==
 
== 関連用語 ==
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:モビルスーツに飛行能力や航続距離を付加するために開発された支援兵器の総称。略称はSFS。一年戦争期に運用されたドダイYS重爆撃機に端を発し、MSを乗せたまま安定して飛行可能な優れたペイロードを有する。ほとんどは全翼機をベースとする。U.C.0120年代には、MSの飛行能力がほぼ標準化されたこともあって一旦姿を消すが、後に[[ザンスカール帝国]]が「空飛ぶ巨大なタイヤの中にMSを載せる」という奇抜な形で再び運用している。
 
:モビルスーツに飛行能力や航続距離を付加するために開発された支援兵器の総称。略称はSFS。一年戦争期に運用されたドダイYS重爆撃機に端を発し、MSを乗せたまま安定して飛行可能な優れたペイロードを有する。ほとんどは全翼機をベースとする。U.C.0120年代には、MSの飛行能力がほぼ標準化されたこともあって一旦姿を消すが、後に[[ザンスカール帝国]]が「空飛ぶ巨大なタイヤの中にMSを載せる」という奇抜な形で再び運用している。
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== スーパーロボット大戦における特徴 ==
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基本的に[[運動性]]が高く、[[HP]]や[[装甲]]は低めという、リアル系のスタンダード的な存在。シリーズが進むにつれ、[[オーラバトラー]]や[[SPT]]、[[バルキリー]]など[[回避]]においてはS[[サイズ]]のリアル系に譲るようになった分、耐久力はそれらよりも高めに設定されるようになった。また、[[シールド防御]]と[[切り払い]](任天堂携帯機シリーズでは[[撃ち落とし]]も)ができる機体が多いのも特徴であり、総合的な生存力は高めになる。移動面では[[可変モビルスーツ|可変MS]]でない限り陸限定で移動に苦労する面もあるが、例外として『[[機動戦士Vガンダム]]』の時代や[[コズミック・イラ]]・『[[機動戦士ガンダム00|00]]』等のMSは[[飛行]]可能な機体も豊富。
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攻撃面では[[射撃]]武器が主体で、[[ビーム兵器]]が多い。このため[[旧シリーズ]]では一部の敵には無力化されてしまうこともあった。一部ファンネルやビットに代表されるサイコミュ兵器の使用に関しては[[NT]]や[[強化人間]]といった技能が必要となる。旧シリーズではモビルスーツの格闘武器は使用される事はなかったが、原作を反映してか[[格闘]]武器が強力になっている機体も存在するようになってきた(『[[スーパーロボット大戦MX|MX]]』においては特に顕著)。他、複合攻撃などの特殊な攻撃パターンを武装として設定するなど、火力の向上がされることも多くなっている。過去のシリーズでは、空を飛べないモビルスーツは格闘武器が空の敵に当たらないという欠点があったが、現在は原作を反映して、そのようなことは少なくなっている。
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[[乗り換え]]の融通も利きやすいが、UCガンダム及び『[[∀ガンダム (TV)|∀]]』とアナザーガンダムでは乗り換え系統は別枠扱いとなってしまう(アナザーガンダムも個々のシリーズごとに別枠扱いとなる)。
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一方敵側のモビルスーツは基本的に「当たれば落ちる」程度の雑魚扱いであり(ザクシリーズが顕著)、[[クロスボーン・ガンダムX2改]]や[[リグ・コンティオ]]などのカスタム機・専用機もHPは割合少なめ。だが、[[サザビー]]や[[キュベレイ]]、[[プロヴィデンスガンダム]]など、原作においての大ボス格が乗る機体はゲーム上の事情もあってHPが100000近くまで跳ね上がっている上に装甲が高く、スーパー系の大ボスと比べても遜色ない戦闘力を誇る(宇宙世紀シリーズの場合はパイロットが大抵[[ニュータイプ]]持ちのため更に強い)。ちなみに、敵モビルスーツで100000越えを達成したのは『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』の[[ナイチンゲール]]が初。
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== 登場作と扱われ方 ==
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[[OGシリーズ]]を除くほぼ全てのスパロボにおいて体制側組織の主力として運用され、もはやスパロボの'''世界観の根幹の一つ'''と言っても過言ではない。シナリオ冒頭で[[連邦兵]]の乗るモビルスーツが次々に落とされ、全滅したところにようやく自軍が駆けつけるという展開はスパロボの風物詩の一つといえるだろう。だが、どの作品でも似たように見えて実は作中の立ち位置は作品によってかなり異なる。とくにNEOとVは明確にモビルスーツの扱いが特殊な作品と言えるだろう。
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作中で数が出回っているためにスーパー系の敵に寄生されたり、[[メガノイド]]のコレクションになったりすることもある。
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; [[旧シリーズ]]
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: まだまだリアル系の参戦作品が少なく、ガンダムが優遇されていたこともあって[[地球連邦軍]]の戦力は100%モビルスーツである。後のシリーズと異なり、連邦軍(ティターンズ)と戦う事になった場合は一部例外(ドレイク軍との同盟など)を除いて敵は全てモビルスーツである。
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; [[αシリーズ]]
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: 変わらず連邦軍の主力だが、本シリーズでは[[EOT]]由来の[[バルキリー]]や[[バスターマシン]]などの新兵器に対するスタンダードな従来機という立場となった。前述の新兵器を運用するのは[[SDF]]や移民船団などで、正規軍はモビルスーツを使用している。第三次αで第五世代モビルスーツがリストラされたことから連邦兵(宇宙世紀)の機体が[[量産型ガンダムF91]]から[[ジェガン]]に退化しているのがネタにされた。また、[[機動戦士ガンダムSEED]]の参戦で動力がバッテリー式の[[ストライクダガー]]も採用されることになるが、これはヘリウム3の主要な採取地である木星がブラックホール爆弾になったことによる将来の燃料不足を懸念してのものという考察もある、
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: 第二次αでは[[ゾンダーメタル]]に乗っ取られた機体が登場し、以後はパイロットの洗脳や機体への寄生で他組織の尖兵となるモビルスーツが登場するようになった。
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; [[携帯機シリーズ]]、[[Zシリーズ]]
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: 体制側と戦う際には[[ステルンクーゲル]]や[[アーム・スレイブ]]、[[グノーシス・モデル]]などの他作品の[[量産型]]がモビルスーツに混じって登場するようになった。
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: 旧シリーズやαシリーズにおける[[やられメカ]]独占状態も改善される。特にDの前日談ではバルキリーを擁する統合軍が[[ジオン公国]]のモビルスーツに圧倒されるというαシリーズとは真逆の状態になっている。
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; [[スーパーロボット大戦IMPACT]]
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: 第二次αに先駆けて[[コマンダー・ベンメル]]が[[ベンメルコレクション]]として一部の機体を繰り出してくる。
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; [[スーパーロボット大戦MX]]
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: 久々にやられメカ的な扱いで、ギガノスの[[メタルアーマー]]に圧倒される。その後も[[ドラグーン]]が開発され主力の座を奪われることに。
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; [[スーパーロボット大戦NEO]]
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: 異色作その1。参戦ガンダム作品が[[機動武闘伝Gガンダム]]のみのため、体制側がモビルスーツを採用していないほぼ唯一の作品。
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; [[スーパーロボット大戦V]]
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: 異色作その2。新西暦の世界ではやられメカどころか[[大ガミラス帝星|ガミラス]]の猛攻によって'''モビルスーツが戦艦に駆逐されるという原作と逆の状況'''に陥っており、戦闘セリフでは玩具呼ばわりである。どうやら避ける隙間もない飽和攻撃で接近する前に七面鳥撃ちにされ、運良く近づくことが出来てもモビルスーツの火力では有効打を与えられなかったようである。なお、ガミラス艦は装甲に帯磁性特殊加工(ミゴウェザー・コーティング)なるものが施され、原作でもこれで地球側の光線砲を易々と弾いていた。ビーム兵器主体のモビルスーツが歯がたたないのはある意味当然なのかもしれない。
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: [[スーパーロボット|巡洋艦の火力と戦闘機の機動力を持った人型機動兵器]]が存在しない新西暦の世界でガミラスの戦艦に傷をつけられたのはガンダムタイプぐらいであり、このことから真田さんはガンダムをスーパーロボットと評している。
 
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
 
<references />
 
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