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リヴァーレは「[[ドイツ語]]」で『競争相手』『好敵手(ライバル)』を意味し、イングラム自身は長らく共に戦った[[ハガネ]]([[クロガネ]])や[[ヒリュウ改]]のパイロット達に敬意を込めて付けたつもりだと語っている。だが当然ながらその意図が受け入れられることはなく、かつての仲間達から怒りを買うことになった(尤も、わざとそう仕向けて彼らに本来以上の力を引き出させるのがイングラムの狙いでもある)。
 
リヴァーレは「[[ドイツ語]]」で『競争相手』『好敵手(ライバル)』を意味し、イングラム自身は長らく共に戦った[[ハガネ]]([[クロガネ]])や[[ヒリュウ改]]のパイロット達に敬意を込めて付けたつもりだと語っている。だが当然ながらその意図が受け入れられることはなく、かつての仲間達から怒りを買うことになった(尤も、わざとそう仕向けて彼らに本来以上の力を引き出させるのがイングラムの狙いでもある)。
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[[エクセレン・ブロウニング]]を誘拐された時の[[キョウスケ・ナンブ]]に至っては「ブタ以下のクズ手」と酷評している。だが見せかけだけの機体ではないことも認めており、装甲は固着前でも[[アルトアイゼン]]のリボルビング・ステークを腕ごと持っていくほどであった。
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[[エクセレン・ブロウニング]]を誘拐された時の[[キョウスケ・ナンブ]]に至っては「ブタ以下のクズ手」と酷評している。だが見せかけだけの機体ではないことも認めており、装甲は固着前でも[[アルトアイゼン]]のリボルビング・ステークを腕ごと持っていくほどであった。ちなみにコクピットは頭部。
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外見は元の[[R-GUN]]とは似ても似つかないものに変貌しており、装甲材質や[[サイズ]]も全く別物(MからL)になっているなど、[[パーソナルトルーパー]]からはかけ離れた存在。だが、胴体部分を反転させると辛うじてR-GUNの面影が見える状態となる。その為か、連邦軍側のコードネームは[[タロット|タロットカード]]のハングドマン(吊るされた男)をもじった『AGX-13 ハングドガン』('''逆さ吊りの銃'''の意)。このカードは、一説で反逆者をモチーフとし「物質の上に精神が置かれた状態」というデザインを持つ。また、「吊られた男」は処刑という通過儀礼を超えることで'''さらなる高みに至る'''ことを意味し、一方で逆位置ではやせ我慢・自暴自棄という意味を持つ。ユーゼスの操り人形である肉体に精神が縛られ反逆者となったイングラムを表していると言える。そして、OGにおいて死という通過儀礼を超えることでその束縛を超えることとなったという点も符合している。
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外見は元の[[R-GUN]]とは似ても似つかないものに変貌しており、装甲材質や[[サイズ]]も全く別物(MからL)になっているなど、[[パーソナルトルーパー]]からはかけ離れた存在。だが、胴体部分を反転させると辛うじてR-GUNの面影が見える状態となる(RtAでは実際に、変異時のR-GUNは上下逆さまだった)。その為か、連邦軍側のコードネームは[[タロット|タロットカード]]のハングドマン(吊るされた男)をもじった『AGX-13 ハングドガン』('''逆さ吊りの銃'''の意)。
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のちのOGシリーズの続編ではR-GUNは残っており、このR-GUNリヴァーレは複製されたR-GUNが変異したものと推測される。なお、アニメ作品「ディバイン・ウォーズ」ではR-GUNから乗り換えている。一方「Record of ATX」では半壊したオリジナルのR-GUNにイングラム(の意識を乗っ取ったユーゼス?)が[[クロスゲート]]を用いて、(ギリアム曰く)'''異界の存在を憑依・変貌させる事で'''出現した。こちらでは、撃破後は元のR-GUNへと戻っている。
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のちのOGシリーズの続編ではR-GUNは残っており、このR-GUNリヴァーレは複製されたR-GUNが変異したものと推測される。なお、アニメ作品「ディバイン・ウォーズ」ではR-GUNから乗り換えている。一方「Record of ATX」では半壊したオリジナルのR-GUNにイングラム(の意識を乗っ取ったユーゼス?)が[[クロスゲート]]を用いて、(ギリアム曰く)'''異界の存在を憑依・変貌させる事で'''出現した。こちらでは、半壊したR-GUNに「異界の存在」を変換した新たなフレームを被せるようにして変貌しており、撃破後は元のR-GUNへと戻っている。
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なお、上記の「Record of ATX」におけるギリアムの発言から、R-GUNにアストラナガンを憑依させたのがリヴァーレとも受け取る事が出来るが、真相は不明。
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なお、上記の「Record of ATX」におけるギリアムの発言から、R-GUNにアストラナガンを憑依させたのがリヴァーレとも受け取る事が出来るが、真相は不明(ゲームではあらかじめR-GUNにズフィルード・クリスタルを組み込み、それを起動させて変異した)。
    
これらの事実からもわかるように、OGシリーズにおけるアストラナガンの立ち位置にある機体である。「それならなぜアストラナガンが出ないのか?」という疑問がよく上がり、ユーザーの間で様々な推測がされていたが、これは設定の摺合せの問題であるとされている。
 
これらの事実からもわかるように、OGシリーズにおけるアストラナガンの立ち位置にある機体である。「それならなぜアストラナガンが出ないのか?」という疑問がよく上がり、ユーザーの間で様々な推測がされていたが、これは設定の摺合せの問題であるとされている。
    
アストラナガンにはそもそも、「'''地球側の高性能機・オーバーテクノロジー採用機のデータを収集し、バルマーの技術でブラッシュアップした機体'''」という基本設定が存在する。しかし、OGシリーズはその展開上、登場する機体は「IMPACT」「新」「α」などのオリジナル機に限られる上、それらの9割以上は「試作機あるいは発展途上の機体、ないし量産型の強化体」であるため、アストラナガンのベースとなる「高性能あるいはオーバーテクノロジーを採用した機体」がないのである。さらに、OGの設定では「α」のラオデキヤ艦隊の立ち位置にネビーイームのはぐれバルマーがいるため、技術自体も限られている。このように、アストラナガンを登場させようにもそれに必要な技術設定がない(劇中のある人物の言葉を借りれば「因子が足りない」というべきか)ため、「OG世界での地球・エアロゲイターの技術で作り出せるイングラム専用機」が必要になり、結果考案されたのがこのリヴァーレとされているが、現時点でも公式発表が無い為、やはり真相は闇の中である。
 
アストラナガンにはそもそも、「'''地球側の高性能機・オーバーテクノロジー採用機のデータを収集し、バルマーの技術でブラッシュアップした機体'''」という基本設定が存在する。しかし、OGシリーズはその展開上、登場する機体は「IMPACT」「新」「α」などのオリジナル機に限られる上、それらの9割以上は「試作機あるいは発展途上の機体、ないし量産型の強化体」であるため、アストラナガンのベースとなる「高性能あるいはオーバーテクノロジーを採用した機体」がないのである。さらに、OGの設定では「α」のラオデキヤ艦隊の立ち位置にネビーイームのはぐれバルマーがいるため、技術自体も限られている。このように、アストラナガンを登場させようにもそれに必要な技術設定がない(劇中のある人物の言葉を借りれば「因子が足りない」というべきか)ため、「OG世界での地球・エアロゲイターの技術で作り出せるイングラム専用機」が必要になり、結果考案されたのがこのリヴァーレとされているが、現時点でも公式発表が無い為、やはり真相は闇の中である。
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マニピュレータを持たず、両腕が銃砲と化している完全戦闘用であるが、RtAの描写を見る限りでは、銃口から「ロシュ・ブレード」のエネルギーを噴出、それを変換することで五指のマニピュレータの代用としているようだ。
    
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
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=== [[OGシリーズ]] ===
 
=== [[OGシリーズ]] ===
 
;[[スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION]]
 
;[[スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION]]
:リヴァーレの名前を冠して初登場した作品。上記CDドラマを知らず、アストラナガンが登場するものだと思っていた多くのユーザーを驚かせた。また、スパロボ史上初の'''[[HP]]が10万を超えているユニット'''であり、その意味でもプレイヤーを驚かせた(HPを目一杯削った所で?????が99999に変化するので10万以上ある事がわかる)。これは近年のスパロボではダメージ数値が精神コマンドやパイロット能力も相まって5桁も叩き出す事ができる事が可能なユニットが現れた事も要因と思われる。また、これ以前まではボスクラスの敵に5桁のHP(おおよそラスボスクラスで6万台)を持つのが多いユニットは一定のダメージを受けると二回~三回HPが完全回復するといった形で計10万以上はダメージを与える必要があるものもあった。
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:リヴァーレの名前を冠して初登場した作品。上記CDドラマを知らず、アストラナガンが登場するものだと思っていた多くのユーザーを驚かせた。また、スパロボ史上初の'''[[HP]]が10万を超えているユニット'''であり、その意味でもプレイヤーを驚かせた(HPを目一杯削った所で?????が99999に変化するので10万以上ある事がわかる)。これは近年のスパロボではダメージ数値が精神コマンドやパイロット能力も相まって5桁も叩き出す事ができる事が可能なユニットが現れた事も要因と思われる。また、これ以前まではボスクラスの敵に5桁のHP(おおよそラスボスクラスで6万台)を持つのが多いユニットは一定のダメージを受けると二回~三回HPが完全回復するといった形で計10万以上はダメージを与える必要があるものもあった。ちなみにリヴァーレのHPの実数は160000であり、最近の作品からすると若干抑え目。とはいえ、この当時はガルインのゲシュペンストが45000、ヴァイクルが65000であったため、やはり多い。ついでにいうと[[歪曲フィールド]]があるため、実測値としては320000ある計算になる。
 
;[[スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ]]
 
;[[スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ]]
 
:アニメーション作品。オリジナルのR-GUNとは別機であり、敵としてイングラムが駆るオリジナルのR-GUNがランページ・ゴーストでダメージを負った際にゲートを展開して召喚された。ギリアムがゲートに驚愕している(『Record of ATX』では[[クロスゲート]]と言及している)。この時のイングラムは完全に洗脳された状態だったが、それでも僅かな葛藤があったのかSRX計画のためにR-GUNを残そうとしたのではないかとのこと。[[SRX]]の天上天下念動爆砕剣で破壊されたがイングラムは寸前に[[セプタギン]]へと転送され、[[ユーゼス・ゴッツォ|ネビーイームを創造したゴッツォの者]]の人格が移植された制御システムに支配されてユーゼスのような仮面の姿で再び立ちふさがった。この際、イングラムの意識は身体の支配権はないものの洗脳は解けており、[[クォヴレー・ゴードン|ある人物]]の助けにより、アストラナガンを召喚している。
 
:アニメーション作品。オリジナルのR-GUNとは別機であり、敵としてイングラムが駆るオリジナルのR-GUNがランページ・ゴーストでダメージを負った際にゲートを展開して召喚された。ギリアムがゲートに驚愕している(『Record of ATX』では[[クロスゲート]]と言及している)。この時のイングラムは完全に洗脳された状態だったが、それでも僅かな葛藤があったのかSRX計画のためにR-GUNを残そうとしたのではないかとのこと。[[SRX]]の天上天下念動爆砕剣で破壊されたがイングラムは寸前に[[セプタギン]]へと転送され、[[ユーゼス・ゴッツォ|ネビーイームを創造したゴッツォの者]]の人格が移植された制御システムに支配されてユーゼスのような仮面の姿で再び立ちふさがった。この際、イングラムの意識は身体の支配権はないものの洗脳は解けており、[[クォヴレー・ゴードン|ある人物]]の助けにより、アストラナガンを召喚している。
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=== 武装・[[必殺武器]] ===
 
=== 武装・[[必殺武器]] ===
 
基本的には、R-GUNやアストラナガンをベースとしたものだが武装数は少なく、武装名だけで中身はほぼ別物と考えていい。ガン・スレイヴ、アキシオン・バスターは、後に第3次αで[[ベルグバウ]]の武器として同名で登場したが、演出はアストラナガンのものが採用されている。
 
基本的には、R-GUNやアストラナガンをベースとしたものだが武装数は少なく、武装名だけで中身はほぼ別物と考えていい。ガン・スレイヴ、アキシオン・バスターは、後に第3次αで[[ベルグバウ]]の武器として同名で登場したが、演出はアストラナガンのものが採用されている。
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;両腕
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:上述の通り両手がなく、銃砲となっている。ゲームではロシュ・ブレード発生時に使われるが、そのまま銃撃することも可能らしい。
 
;ロシュ・ブレード
 
;ロシュ・ブレード
 
:両腕からエネルギーブレードを発生させ、切り裂く。OGS以降はビームワイヤーで接続した実体剣を射出、突き刺した後距離を詰めて切り裂く。元ネタのアストラナガンには存在しない本機唯一の固有武装。ブレードと名が付いており、戦闘演出でも切り裂いているが何故か射撃属性の武器。これに限らず、スパロボには少々おかしい属性の武器が多い。
 
:両腕からエネルギーブレードを発生させ、切り裂く。OGS以降はビームワイヤーで接続した実体剣を射出、突き刺した後距離を詰めて切り裂く。元ネタのアストラナガンには存在しない本機唯一の固有武装。ブレードと名が付いており、戦闘演出でも切り裂いているが何故か射撃属性の武器。これに限らず、スパロボには少々おかしい属性の武器が多い。
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:αシリーズにおけるこの機体のポジションで、武装関連は酷似しているが殆ど別物。『Record of ATX』ではR-GUNにアストラナガンを憑依させたのがリヴァーレとも受け取れる示唆がある。
 
:αシリーズにおけるこの機体のポジションで、武装関連は酷似しているが殆ど別物。『Record of ATX』ではR-GUNにアストラナガンを憑依させたのがリヴァーレとも受け取れる示唆がある。
 
;[[ベルグバウ]]
 
;[[ベルグバウ]]
:武装名が共しているが、中身はアストラナガンと同じ。名前だけである。
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:武装名が共通しているが、中身はアストラナガンと同じ。ヴァルクにアストラナガンが融合して生まれた機体であるため、その意味では似たもの同士。
 
;[[DiSRX]]
 
;[[DiSRX]]
 
:上記の通り、アストラナガンがR-GUNに憑依したのがリヴァーレとするならば、ディス・アストラナガンがSRXに合体したDiSRXとは極めて近い存在となる。
 
:上記の通り、アストラナガンがR-GUNに憑依したのがリヴァーレとするならば、ディス・アストラナガンがSRXに合体したDiSRXとは極めて近い存在となる。
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== メモ ==
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*モチーフとなっているカードは、一説では反逆者をモチーフとし「物質の上に精神が置かれた状態」というデザインを持つ。また、「吊られた男」は処刑という通過儀礼を超えることで'''さらなる高みに至る'''ことを意味し、一方で逆位置ではやせ我慢・自暴自棄という意味を持つ。ユーゼスの操り人形である肉体に精神が縛られ反逆者となったイングラムを表していると言える。そして、OGにおいて死という通過儀礼を超えることでその束縛を超えることとなったという点も符合している。
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