1行目: |
1行目: |
− | == アポカリュプシス(Apokalypsis) ==
| + | アポカリュプシス(Apokalypsis)とは宗教用語として用いられている言葉であり、ギリシャ語で『'''黙示'''』といった意味を持つ([[日本]]では英語の「アポカリプス / Apocalypse」の方が馴染みがあるかと思われる)。 |
− | | |
− | 『アポカリュプシス』とは宗教用語として用いられている言葉であり、ギリシャ語で『'''黙示'''』といった意味を持つ([[日本]]では英語の「アポカリプス / Apocalypse」の方が馴染みがあるかと思われる)。
| |
| | | |
| キリスト教やイスラム教等の一神教においては非常に重要な意味を持っており、うちキリスト教において最も重要な黙示と言えるのが、新約聖書の最後に収められている『'''ヨハネの黙示録'''』である。 | | キリスト教やイスラム教等の一神教においては非常に重要な意味を持っており、うちキリスト教において最も重要な黙示と言えるのが、新約聖書の最後に収められている『'''ヨハネの黙示録'''』である。 |
| | | |
− | === キリスト教におけるアポカリュプシス ===
| + | == キリスト教におけるアポカリュプシス == |
| 神からのことばを地上の人間が受け取る方法としては「黙示」の他に「啓示」がある。 | | 神からのことばを地上の人間が受け取る方法としては「黙示」の他に「啓示」がある。 |
| | | |
24行目: |
22行目: |
| この黙示内容については歴史的に様々な解釈があったが、今日ではキリストの再臨と関連づけて捉えられ、その他数々の「啓示」と一体化した形で、教義の中核を為すものとして位置づけられている。 | | この黙示内容については歴史的に様々な解釈があったが、今日ではキリストの再臨と関連づけて捉えられ、その他数々の「啓示」と一体化した形で、教義の中核を為すものとして位置づけられている。 |
| | | |
− | === [[スーパーロボット大戦αシリーズ]] === | + | == スーパーロボット大戦αシリーズ == |
− | | + | === 基本設定 === |
− | ==== 基本設定 ====
| |
| [[第3次α]]において設定された「アポカリュプシス」は、前出の意味の中でもとりわけヨハネの黙示録において示されたような終末論、及び最後の審判を意識した内容となっている。 | | [[第3次α]]において設定された「アポカリュプシス」は、前出の意味の中でもとりわけヨハネの黙示録において示されたような終末論、及び最後の審判を意識した内容となっている。 |
| | | |
41行目: |
38行目: |
| アカシックレコードは宇宙が誕生したときに定められて覆せない結果、即ち運命そのものでもあり、故に無限力がもたらすアポカリュプシスはまさしく抗い得ぬ滅びの運命と言える。 | | アカシックレコードは宇宙が誕生したときに定められて覆せない結果、即ち運命そのものでもあり、故に無限力がもたらすアポカリュプシスはまさしく抗い得ぬ滅びの運命と言える。 |
| | | |
− | ==== 対抗措置・回避手段 ====
| + | === 対抗措置・回避手段 === |
| このある種抗い得ぬ滅びの運命に対し、銀河の先住民族達は様々な対抗措置・或いは回避手段を生み出してきた。それらの中にはある程度の効果をあげたものもあれば、逆に彼ら自身の滅びを促進してしまう結果となったものもある。 | | このある種抗い得ぬ滅びの運命に対し、銀河の先住民族達は様々な対抗措置・或いは回避手段を生み出してきた。それらの中にはある程度の効果をあげたものもあれば、逆に彼ら自身の滅びを促進してしまう結果となったものもある。 |
| | | |
52行目: |
49行目: |
| 尚、アポカリュプリシスへの対抗措置に関連した会話の中で、ルアフは「巨大な生体宇宙船による地球脱出」について言及し、[[サコン・ゲン|サコン]]はそれを受けて「海底に眠っていたあの遺跡は地球を脱出しようとして失敗した宇宙船だった」と述べている。これは前作・第2次αに登場した「'''[[オルファン]]'''」を指したものであり、第3次αでは[[ブレンパワード]]の参戦がなかったために登場しなかったものの、アポカリュプリスへの対抗措置の一つという設定が与えられていたことが明らかとなった。 | | 尚、アポカリュプリシスへの対抗措置に関連した会話の中で、ルアフは「巨大な生体宇宙船による地球脱出」について言及し、[[サコン・ゲン|サコン]]はそれを受けて「海底に眠っていたあの遺跡は地球を脱出しようとして失敗した宇宙船だった」と述べている。これは前作・第2次αに登場した「'''[[オルファン]]'''」を指したものであり、第3次αでは[[ブレンパワード]]の参戦がなかったために登場しなかったものの、アポカリュプリスへの対抗措置の一つという設定が与えられていたことが明らかとなった。 |
| | | |
− | ==== ガンエデンシステム ====
| + | === ガンエデンシステム === |
| これらの試みの中でも特筆すべきは、特殊能力者・[[サイコドライバー]]の力によって滅びを免れるべく創造された[[ガンエデン]]システムである。 | | これらの試みの中でも特筆すべきは、特殊能力者・[[サイコドライバー]]の力によって滅びを免れるべく創造された[[ガンエデン]]システムである。 |
| | | |
63行目: |
60行目: |
| 尚、機動兵器としてのガンエデンのコンセプトは『強力な念能力者が搭乗し、無限力に直接アクセスしてその力を引き出す』というもので、前述のライディーンのそれと近しい(ライディーンは無限力の一構成要素である「[[ムートロン]]([[ラ・ムーの星]])」へのアクセスによりその力を引き出す)。但しナシム・ガンエデンにはファーストサイコドライバーであるナシムの意志が残留していたため、洸の自由意志によって制御可能であるライディーンとは異なり、マシヤフであるイルイは自由意志によって同システムを制御することは不可能であった。ナシムと意志を一つにしたイルイ、及び、ゲベルの念が抜け落ちている器のコアであったルアフについては、洸と同様にその意志によってガンエデンを制御することが可能となっている。 | | 尚、機動兵器としてのガンエデンのコンセプトは『強力な念能力者が搭乗し、無限力に直接アクセスしてその力を引き出す』というもので、前述のライディーンのそれと近しい(ライディーンは無限力の一構成要素である「[[ムートロン]]([[ラ・ムーの星]])」へのアクセスによりその力を引き出す)。但しナシム・ガンエデンにはファーストサイコドライバーであるナシムの意志が残留していたため、洸の自由意志によって制御可能であるライディーンとは異なり、マシヤフであるイルイは自由意志によって同システムを制御することは不可能であった。ナシムと意志を一つにしたイルイ、及び、ゲベルの念が抜け落ちている器のコアであったルアフについては、洸と同様にその意志によってガンエデンを制御することが可能となっている。 |
| | | |
− | ==== [[アニマスピリチア]] ====
| + | === [[アニマスピリチア]] === |
| [[熱気バサラ]]、及びその「歌」を指す、銀河の[[特異点]]の一つ。上述したいずれの人工的対抗措置とも異なり、自然発生的に誕生したアポカリュプシスへのカウンター、或いは試練に際しての人類側への配慮と言うべき存在と考えられる。 | | [[熱気バサラ]]、及びその「歌」を指す、銀河の[[特異点]]の一つ。上述したいずれの人工的対抗措置とも異なり、自然発生的に誕生したアポカリュプシスへのカウンター、或いは試練に際しての人類側への配慮と言うべき存在と考えられる。 |
| | | |
70行目: |
67行目: |
| 尚、原作でのアニマスピリチアと歌エネルギーの設定は、歌によりプロトデビルンの元となったエネルギー生命体が誕生した世界である別次元「サブ=ユニバース」へ干渉する事で、時空間をも揺るがす超エネルギーを引き出すというものであった。 | | 尚、原作でのアニマスピリチアと歌エネルギーの設定は、歌によりプロトデビルンの元となったエネルギー生命体が誕生した世界である別次元「サブ=ユニバース」へ干渉する事で、時空間をも揺るがす超エネルギーを引き出すというものであった。 |
| | | |
− | ==== 二つの結末 ====
| + | === 二つの結末 === |
| [[銀河大戦]]終盤、地球とゼ・バルマリィ帝国、[[バッフ・クラン]]といった各勢力同士の全面戦争への突入により、STMCの大侵攻や各文明圏への流星雨が活発化。銀河は再びアポカリュプシスによる滅亡の危機に瀕する。 | | [[銀河大戦]]終盤、地球とゼ・バルマリィ帝国、[[バッフ・クラン]]といった各勢力同士の全面戦争への突入により、STMCの大侵攻や各文明圏への流星雨が活発化。銀河は再びアポカリュプシスによる滅亡の危機に瀕する。 |
| | | |