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、 2012年6月14日 (木) 19:46
= スーパーロボット大戦D =
*発売日:2003年8月8日
*機種:[[ゲームボーイアドバンス]]
*開発:エーアイ
*発売:バンプレスト
*定価:5,800円
*前:[[スーパーロボット大戦COMPACT3]](WSC)
*次:[[スーパーロボット大戦Scramble Commander]](PS2)
== 概要 ==
[[ゲームボーイアドバンス]](GBA)で発売された4作目のスパロボ。他作品とのストーリー的な繋がりはなく、本作のみで物語が完結している。携帯機シリーズとしては3作目にあたる。
本作は「'''[[地球]]消滅'''」という出来事が起こった結果、[[ネオ・ジオン]]、[[OZ]]トレーズ派、[[リガ・ミリティア]]が事態収拾のために同盟を組むという事態に。よって今回は[[シャア・アズナブル|シャア]](『逆襲のシャア』時代)、[[ギュネイ・ガス|ギュネイ]]、[[クェス・パラヤ|クェス]]、[[トレーズ・クシュリナーダ|トレーズ]]、[[ゼクス・マーキス|ゼクス]]([[ミリアルド・ピースクラフト|ミリアルド]])が味方として無条件で加入。さらに進め方次第では[[B.D.]]、[[ハマーン・カーン|ハマーン]]、[[クロノクル・アシャー|クロノクル]]、[[カテジナ・ルース|カテジナ]]、[[マーグ]]、[[ガビル]]まで仲間になる。スパロボ特有のif展開を最大限に活用した形式のストーリーとなっている。
1周回あたりの総話数はスパロボシリーズ全体を通しても少ない部類に入るが、1話で前・後編構成となるマップやシナリオ分岐が多いため、総合的なボリュームは他作品と遜色ない。ただし、ルート次第で1周回あたりの総話数が大きく変化し、新要素である[[ツメスパロボ]]のコンプリートにも関わる。
== 新システム ==
;[[スキルパーツ]]
:パイロットに装備する専用の強化パーツ。[[能力]]値を上げたり、[[特殊技能]]を追加する。弱いパイロットほどスロット数が多い傾向があるため、どのパイロットを育てるかをプレイヤーの好みで選びやすくなった。
;歌システム
:[[VF-19改 ファイアーバルキリー]]など、[[マクロス7]]系の一部ユニットが使用可能。専用リソースの'''歌EN'''を消費し、他のパイロットの[[能力]]や[[気力]]などを上昇させ、[[プロトデビルン]]にのみダメージを与える。歌うことで[[経験値]]が入り、レベルアップできる。本作では能力アップ系の歌を重ねがけでき、ターンさえかければ延々とステータスアップ可能。しかしマクロス7が引き続き参戦した[[第3次α]]では、歌の能力アップ効果が重ねがけできなくなった。
;[[コンボ]]
:[[特殊技能]]のコンボを持っていれば、C属性の武器で隣接した直線上の敵ユニットをまとめて攻撃できる。これにより、[[マップ兵器]]を持たないユニットでも多数の敵機を攻撃しやすくなった。加えて[[援護防御]]されず、2機目以降の敵からは反撃を受けないと言うメリットもあるが、一体目の敵ユニットが防御した場合は二体目以降の敵にも防御される。デメリットは二体目以降の敵からの入手経験値が50%になること。(獲得資金は減額無し)<br />一方で敵もコンボを所持している事があるため、[[援護攻撃]]や[[援護防御]]の為に密集するリスクは増している。
;[[ショップ]]
:不要な[[強化パーツ]]や[[スキルパーツ]]を売却し、[[資金]]に換えることが可能。ショップの要素自体は本作が初出というわけではないが、以後多くの作品で本作と同じ仕様が定着している。ただし本作での売価はかなり安く、[[強化パーツ#l24|プロペラントタンク]]で500、[[ミノフスキードライブ]]でも5000と、収入源として当てに出来るレベルではない。
;[[ツメスパロボ]]
:スパロボ版詰め将棋とでも言うべきミニゲーム。本編を1シナリオクリアするごとに1ステージずつ開放される。クリアすると初回のみ、資金と強化パーツやスキルパーツが手に入る。
;武器名変更
:主人公機と副主人公機の武器名を、ゲーム開始時や[[インターミッション]]時に自由に変更可能となった。戦闘時にも変更した武器名を喋ってくれる。ゲーム進行には影響しない。
== 既存システムと変更点 ==
;[[パイロット養成]]
:パイロットの能力値を上げるポイントが、1レベルアップで1獲得できる'''ボーナスポイント(BP)'''に変更され、特殊技能の取得もできなくなっている。またオプション設定によって、戦闘中でもレベルアップ後に実行可能となった。以後の作品では、[[J]]や[[W]]にこの仕様が引き継がれた。なお、隠しキャラの一部(敵時と味方時の顔グラが同じキャラ)は、'''味方時に上げたポイントが敵時にも引き継がれる'''ようになるので注意。
;[[特殊武器]]
:[[OG1]]では攻撃力を持たなかったが、本作からは持つようになった。また、本作のみ強化パーツとして特殊武器が登場する。これらも機体の武器[[改造]]段階に応じて攻撃力が上昇する。
;フル[[改造]]ボーナス
:携帯機シリーズでは初めて採用。武器と機体の両方に用意されている。改造段階は1周目の上限まで改造すれば良い。ただし'''一度ボーナスを選択してセーブすると、そのゲームデータでは二度と変更できなくなる'''ので慎重に選ぶこと。
;[[サイズ]]差ダメージ補正
:[[第2次α]]から登場した要素で、サイズが大きい機体ほど最終与被ダメージに有利な補正がかかる。携帯機シリーズでは、本作で初めて採用された。
;防御技能
:[[切り払い]]・[[撃ち落とし]]・[[シールド防御]]の技能レベルが廃止され、自分と敵の[[技量]]差によって発生確率が変動するようになった。この仕様変更はやがて、後続作品にも影響を与えることになる。撃ち落としは[[ニュータイプ]]でなくても発動するようになった。また、これらや[[分身]]などが防御系[[精神コマンド]]より先に判定が行われるようになった。具体例「[[ひらめき]]が効いた状態で敵からの攻撃を受ける(当然命中率は0%)→防御技能が発動して無効化した→ひらめきは効いたまま」
;部隊名
:Rと同様に、物語が進むと部隊名を入力・命名することになる。デフォルト名は『'''[[ブルー・スウェア]]'''』。
;周回特典
:2周目以後は[[資金]]・[[改造]]段階・[[パイロット養成]]・撃墜数が引き継がれる。また、2周目では改造段階が全機体15段階、3周目では20段階までになる。しかし奇数回の周回ごとに、全ての敵機体が全項目1段階ずつ改造されていく。
== 難易度 ==
1周目の難易度は全体を通して高め。また、上記の周回特典により初めの数周はともかくクリア回数をこなせばこなすほど難易度が上がっていく。敵の攻撃力が全般的に高い割にリアル系の[[回避]]率が低めで、スーパー系の装甲もあまり厚いとは言えない。ボスよりもザコの方が基本[[命中]]率が高い傾向にあり、中盤以降はザコ敵のコンボ武器が脅威となる。ただし中盤以降はターンと時間がかかっても構わないなら、歌を利用して自軍の能力を極限まで上げるプレイスタイルも取れる。
敵の反撃行動パターン選択が他作品と比べて賢く、次の通常攻撃が命中すると撃墜される場合は[[防御]]することが多いため、手間がかかる。ただし[[クリティカル]]によるダメージ増加や、[[援護攻撃]]のダメージは考慮されていない。
== 演出面 ==
戦闘アニメ時にステータスウィンドウが非表示になるよう変更され、より広い画面を使っての演出が可能となった。
GBAの前作だった[[OG1]]と比べると戦闘アニメの動きは少ないが、アニメ演出や、[[カットイン]]挿入時のスピード感は随一。アニメOFF時の処理速度も高速化した。
パイロットのカットインは、これまでの携帯機シリーズから一新され大幅に増えた。これまでカットインがなかったキャラにも多く書き起こされている。
主人公機に通常戦闘BGMの他、必殺武器専用のBGMが用意されるようになった。またマクロス7の歌は、曲目別にBGMが用意されている。
== 話題 ==
*[[スーパーロボット大戦COMPACT3]]発売から、1ヶ月経たずに発売された。開発ラインがそれぞれ異なり、ほぼ同時進行開発だったことに起因する。
*[[スーパーロボット大戦64]]のシナリオライターが、本作でも引き続きシナリオを担当している。
*[[ニンテンドーDS]]のスパロボで採用されている、[[Wスロットシステム]]対応作品のひとつ。
== 登場作品 ==
新規参戦は★の5作品。
*[[機動戦士Ζガンダム]]
*[[機動戦士ガンダムΖΖ]]
*[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]]
*[[機動戦士Vガンダム]]
*[[新機動戦記ガンダムW]]
*[[マジンガーZ (TV)|マジンガーZ]]
*[[グレートマジンガー (TV)|グレートマジンガー]]
*[[UFOロボ グレンダイザー]]
*★[[GetterRoboArmageddon]]
*★[[未来ロボ ダルタニアス]]
*[[六神合体ゴッドマーズ]]
*★[[THE ビッグオー]]
*★[[メガゾーン23]]
*★[[マクロス7]](※)
*[[バンプレストオリジナル]]
(※)参戦と同時に[[マクロスシリーズ]]が携帯機初参戦。
== 世界観 ==
→[[スーパーロボット大戦Dの世界観]]
== [[バンプレストオリジナル]] ==
=== 登場メカ(オリジナル) ===
;'''主人公機'''
:下記の機体のいずれか1機を選択。機体は一応リアル系とスーパー系に区分されており、初期の機体については主人公が選択しなかった同系列の機体が副主人公の機体となる。[[フォルテギガス]]は2人乗りだが、副主人公が離脱した場合は主人公の1人乗りとなる。
{| class="wikitable"
|-
! 機体名 !! 初登場 !! 備考
|-
| [[エール・シュヴァリアー]] || 本作 || リアル系初期機
|-
| [[ブランシュネージュ]] || 本作 || リアル系初期機
|-
| [[ガナドゥール]] || 本作 || スーパー系初期機
|-
| [[ストレーガ]] || 本作 || スーパー系初期機
|-
| [[ジェアン・シュヴァリアー]] || 本作 || [[エール・シュヴァリアー]]の後継機
|-
| [[デア・ブランシュネージュ]] || 本作 || [[ブランシュネージュ]]の後継機
|-
| [[フォルテギガス]] || 本作 || スーパー系の後継機。<br />[[ガナドゥール]]と[[ストレーガ]]の合体機
|}
;'''敵勢力機([[ルイーナ]])'''
:[[メリオルエッセ]]([[ルイーナ]]幹部)搭乗機のうち、2機は味方にできる可能性がある。
{| class="wikitable"
|-
! 機体名 !! 初登場 !! 備考
|-
| [[アンゲルス]] || 本作 ||
|-
| [[アンゲルスS]] || 本作 ||
|-
| [[ベルグランデ]] || 本作 ||
|-
| [[ベルグランデS]] || 本作 ||
|-
| [[スカルプルム]] || 本作 ||
|-
| [[スカルプルムS]] || 本作 ||
|-
| [[インペトゥス]] || 本作 || [[イグニス]]の搭乗機
|-
| [[ファービュラリス]] || 本作 || [[グラキエース]]の搭乗機。<br />男主人公の場合、味方機として使用できる可能性がある
|-
| [[フォルティス・アーラ]] || 本作 || [[アクイラ]]の搭乗機
|-
| [[ウィオラーケウム]] || 本作 || [[コンターギオ]]の搭乗機
|-
| [[プリスクス・ノクス]] || 本作 || [[ウンブラ]]の搭乗機
|-
| [[ストゥディウム]] || 本作 || [[ウェントス]]の搭乗機。<br />本機は例外的に敵としては登場しない。<br />女主人公の場合、味方機として使用できる可能性がある
|-
| [[ファートゥム]] || 本作 || [[ペルフェクティオ]]の搭乗機
|}
=== 登場人物(オリジナル) ===
;'''[[主人公]]及び関連人物'''
:主人公はジョッシュかリムのどちらか1人を選択。選択しなかった方も副主人公として登場するが、状況によっては途中で戦線離脱する。どちらも最初に選択した機体がリアル系かスーパー系かで、基本[[能力]]・[[精神コマンド]]・[[特殊技能]]が若干異なる。
;[[ジョシュア・ラドクリフ]](ジョッシュ)
:男主人公。愛称は「ジョッシュ」。[[リ・テク]]の父親と二重人格の義妹を持つ苦労人。当初は流されるままに戦っていたが、やがて父フェリオが今回の事件の元凶だと知って苦悩するようになる。[[剣鉄也|鉄也]]や[[ギュネイ・ガス|ギュネイ]]、[[グラキエース]]との絡みは必見。
;[[クリアーナ・リムスカヤ]](リム)
:女主人公。愛称は「リム」。ジョッシュの義妹。二重人格者で「クリス」「リアナ」という人格が存在し、互いに認知しあっている。[[剣鉄也|鉄也]]、[[ギュネイ・ガス|ギュネイ]]と親友なジョッシュに対し、彼女は[[クェス・パラヤ|クェス]]と仲が良い。
その他の人物は主人公の選択に関わらず登場する。
{| class="wikitable"
|-
! 人物名 !! 初登場 !! 備考
|-
| [[クリフォード・ガイギャクス]] || 本作 ||
|-
| [[フェリオ・ラドクリフ]] || 本作 ||
|}
;'''敵勢力([[ルイーナ]])'''
:
{| class="wikitable"
|-
! 人物名 !! 初登場 !! 備考
|-
| [[イグニス]] || 本作 ||
|-
| [[グラキエース]] || 本作 || 男主人公の場合、味方に出来る可能性がある
|-
| [[アクイラ]] || 本作 ||
|-
| [[コンターギオ]] || 本作 ||
|-
| [[ウンブラ]] || 本作 ||
|-
| [[ウェントス]] || 本作 || 彼は例外的に敵として登場することはない。<br />女主人公の場合、味方に出来る可能性がある
|-
| [[ペルフェクティオ]] || 本作 ||
|}
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*[[コンボ]]
*[[ショップ]]
*[[ツメスパロボ]]
=== 関連用語 ===
<!-- 専用記事がなければ紹介が多少詳細でも可。専用記事が出来たら紹介削除または一行程度に簡略化。 -->
*[[ファブラ・フォレース]]
*[[メリオルエッセ]]
*リ・テク([[リ・テクノロジスト]])
*[[レース・アルカーナ]]
*[[シュンパティア]]
;地球消滅
:本作のキャッチコピー。本当に初っ端から[[地球]]が消滅してしまうため、[[地球]]側も[[宇宙]]側も混乱してしまう。大々的に宣伝された割には、序盤の内に呆気なく復活してしまうが、終盤には再び消滅の危機に晒される。
;[[ルイーナ]]
:本作の敵組織。名はラテン語で『破滅』や『遺跡』と言った意味合いを持つ。
== 余談 ==
*[[スーパーロボット大戦MX]]のタイトル案にスーパーロボット大戦Dがあった。この没案でのDの意味はダイナマイト。<br />また、MXの主人公[[ヒューゴ・メディオ|ヒューゴ]]の没名前案には[[イグニス]]があった。
== 商品情報 ==
=== ゲーム ===
[[ゲームボーイアドバンス]]
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=== 攻略本 ===
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=== その他 ===
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<!-- !話題まとめ -->
== 資料リンク ==
*[http://www.nintendo.co.jp/n08/software/a6sj/ 任天堂 - スーパーロボット大戦D]