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== 概要 ==
 
== 概要 ==
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=== TV版 ===
 
=== TV版 ===
 
塔州連邦軍の情報部に勤務する二枚目士官。エリートコースである尉官系の出身である。任務に忠実、かつ知識欲旺盛な性格で、情報部に身をおいたのもその探究心によるものと思われる。兼ねてより[[アドロック・サーストン]]の唱えた「[[スカブコーラル|スカブコーラル知性体説]]」に興味を抱いており、彼の説に賛同しながらも幽閉の身であった[[デューイ・ノヴァク]]を信奉し、何かと便宜を図っていた。
 
塔州連邦軍の情報部に勤務する二枚目士官。エリートコースである尉官系の出身である。任務に忠実、かつ知識欲旺盛な性格で、情報部に身をおいたのもその探究心によるものと思われる。兼ねてより[[アドロック・サーストン]]の唱えた「[[スカブコーラル|スカブコーラル知性体説]]」に興味を抱いており、彼の説に賛同しながらも幽閉の身であった[[デューイ・ノヴァク]]を信奉し、何かと便宜を図っていた。
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その後、セブンスウェル現象を独自に調査すべく、アドロックの生地「ベルフォレスト」へと赴いた際、[[アクセル・サーストン]]から[[レントン・サーストン|レントン]]の事を聞かされる。お互いの父母を早く亡くしていることや、アネモネに似た少女[[エウレカ]]の存在という共通点からレントンに親近感を覚えると同時に、その後の彼のアネモネに接する態度にも微妙な変化が現れるようになる。
 
その後、セブンスウェル現象を独自に調査すべく、アドロックの生地「ベルフォレスト」へと赴いた際、[[アクセル・サーストン]]から[[レントン・サーストン|レントン]]の事を聞かされる。お互いの父母を早く亡くしていることや、アネモネに似た少女[[エウレカ]]の存在という共通点からレントンに親近感を覚えると同時に、その後の彼のアネモネに接する態度にも微妙な変化が現れるようになる。
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やがてデューイ直属の[[アゲハ隊]]が本格的に活動を開始すると、ドミニクはアネモネの世話を外れることとなる。その際にユルゲンスと共に向かったワルサワのノヴァク財団研究施設「ジョイ・ディヴィジョン」においてアネモネの出生の秘密とデューイの真の目的を知ることなり、アネモネを救うべくユルゲンスと共に塔州連邦軍からの造反を決意する。そしてアネモネがデューイから見捨てられ自暴自棄になっていることを、彼女のペットである[[ガリバー]]から知ることなり、アネモネを救い出すべく単身[[司令クラスター]]へと突入。スカブコーラルの殻で巡航艇が破壊されて空中に投げ出されると、それを感じ取った[[ニルヴァーシュ type the END|the END]]に導かれ、再会したアネモネとドミニクはお互い大事な人であることを認識し、恋愛感情が一気に爆発。最後の土壇場でようやくアネモネと結ばれることが出来た。
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やがてデューイ直属の[[アゲハ隊]]が本格的に活動を開始すると、ドミニクはアネモネの世話を外れることとなる。その際にユルゲンスと共に向かったワルサワのノヴァク財団研究施設「ジョイ・ディヴィジョン」においてアネモネの出生の秘密とデューイの真の目的を知ることなり、アネモネを救うべくユルゲンスと共に塔州連邦軍からの造反を決意する。そしてアネモネがデューイから見捨てられ自暴自棄になっていることを、彼女のペットである[[ガリバー]]から知ることなり、アネモネを救い出すべく単身[[司令クラスター]]へと突入。スカブコーラルの殻で巡航艇が破壊されて空中に投げ出されると、それを感じ取った[[ニルヴァーシュ type the END|the END]]に導かれ、再会したアネモネとドミニクはお互い大事な人であることを認識し、恋愛感情が一気に爆発。最後の土壇場でようやくアネモネと結ばれることが出来た。<ref>尚、漫画版では終盤、[[アネモネ]]に代わって[[ニルヴァーシュ type the END]]を駆りレントンと共に戦うが、コーラリアンの攻撃がコックピットに直撃し、ドミニクも串刺しになって戦死という結末を迎えた。</ref>
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原作序盤はどことなくヘタレ感が漂い、実力の伴っていないようにも思われる発言が目立っていた(異例の若さで出世している影響からか、登場当初は上官のユルゲンスにすら弁えない態度で接し、彼からは鼻持ちならない若造として厄介者扱いされていた)。またアネモネの扱いにも苦慮、常に暴力をふるわれ続けて満足に抑え込むことも出来ずにいたり、更には極度の方向音痴で世界地図を真反対に見たり、バイクを満足に動かせずに壊したりなど、軍人としての資質を疑うような面も散見される。しかし彼は元来頭脳明晰かつ戦略眼に長けている優秀な人物という設定であり、世界観を語る役割も委ねられている。これらの欠点は彼の成長の伸びしろとして意図的に強調されていると見るべきである。
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元来頭脳明晰かつ戦略眼に長けている優秀な人物という設定ではあるが、原作序盤はどことなくヘタレ感が漂い、実力の伴っていないようにも思われる発言が目立っていた<ref>異例の若さで出世している影響からか、登場当初は上官のユルゲンスにすら弁えない態度で接し、彼からは鼻持ちならない若造として厄介者扱いされていた。</ref>。またアネモネの扱いにも苦慮、常に暴力をふるわれ続けて満足に抑え込むことも出来ずにいたり、更には極度の方向音痴で世界地図を真反対に見たり、バイクを満足に動かせずに壊したりなど、軍人としての資質を疑うような面も散見される。
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実際、彼はレントンとの交流、自らの足で調べ醸成した世界に対しての見識などにより次第に成長を遂げ、最終的には絶対視していたデューイの思想をも乗り越え、一途に貫いた想いが頑なだったアネモネの心を氷解させるまでに至る(その様はちょうどレントンの成長物語と対になるように描写されており、信奉の対象であったホランドを乗り越え、エウレカと想いを通わせたレントンのそれに符合するように展開される)。ボーイ・ミーツ・ガールの物語であるエウレカセブンという作品は、少女との出会いで大人への階段を昇り始めたレントンの物語であると同時に、ドミニクが大人社会の中で失っていた少年の如き純粋な想いを取り戻す物語であるとも言え、本作の裏の主人公と呼んでも過言ではない重要な人物であると言えよう。
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しかしレントンとの交流、自らの足で調べ醸成した世界に対しての見識などにより次第に成長を遂げ、最終的には絶対視していたデューイの思想をも乗り越え、一途に貫いた想いが頑なだったアネモネの心を氷解させるまでに至る<ref>その様はちょうどレントンの成長物語と対になるように描写されており、信奉の対象であったホランドを乗り越え、エウレカと想いを通わせたレントンのそれに符合するように展開される</ref>。ボーイ・ミーツ・ガールの物語であるエウレカセブンという作品は、少女との出会いで大人への階段を昇り始めたレントンの物語であると同時に、ドミニクが大人社会の中で失っていた少年の如き純粋な想いを取り戻す物語であるとも言え、本作の裏の主人公と呼んでも過言ではない重要な人物であると言えよう。
 
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尚、漫画版では終盤、[[アネモネ]]に代わって[[ニルヴァーシュ type the END]]を駆りレントンと共に戦うが、コーラリアンの攻撃がコックピットに直撃し、ドミニクも串刺しになって戦死という結末を迎えた。
      
=== 劇場版 ===
 
=== 劇場版 ===
 
ワルサワ研究所の[[イマージュ]]研究者で、レントンの両親(チャールズとレイ)の部下。そしてレントンとエウレカの保護者、且つ恩師として登場する。「ドーハの悲劇」で行方不明(公には死亡扱い)となっていた。後にレントンやコーダの前に8年前と変わらぬ姿を見せるが、この時の彼がどのような状態であったかは明示されていない。
 
ワルサワ研究所の[[イマージュ]]研究者で、レントンの両親(チャールズとレイ)の部下。そしてレントンとエウレカの保護者、且つ恩師として登場する。「ドーハの悲劇」で行方不明(公には死亡扱い)となっていた。後にレントンやコーダの前に8年前と変わらぬ姿を見せるが、この時の彼がどのような状態であったかは明示されていない。
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この作品では、TV版よりいっそう物語の世界観を語る狂言回しとしての役割が重要になっている。
      
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
 
;[[アネモネ]]
 
;[[アネモネ]]
:彼女の世話係。最初の頃はひどい嫌われようだったが、やがてドミニクが大事な人と分かるようになり、最後はめでたく結ばれる。劇場版では経緯が異なるものの、最後にめでたく結ばれるのは同じ。漫画版のみ、終盤でドミニクが戦死してしまったため、結ばれる事がなかった。
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:彼女の世話係。最初の頃はひどい嫌われようだったが、やがてドミニクが大事な人と分かるようになり、最後はめでたく結ばれる。劇場版では経緯が異なるものの、最後にめでたく結ばれるのは同じ。
 
;[[ガリバー]]
 
;[[ガリバー]]
 
:アネモネのペット。アネモネの機嫌が悪いときは重くなるが、彼女がドミニクを求めていることを理解し、ガリバーもまたドミニクを認めた。
 
:アネモネのペット。アネモネの機嫌が悪いときは重くなるが、彼女がドミニクを求めていることを理解し、ガリバーもまたドミニクを認めた。
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;「ありがとうございました」
 
;「ありがとうございました」
 
:アクセルに世話をされて、感動のあまりに素直になった瞬間。その後デューイにどう報告すればいいのか分からなくなった。<br />だが、この日を境にドミニクのお堅い性格が柔らかくなる。
 
:アクセルに世話をされて、感動のあまりに素直になった瞬間。その後デューイにどう報告すればいいのか分からなくなった。<br />だが、この日を境にドミニクのお堅い性格が柔らかくなる。
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;「…愛する人がいます」<br/>「いえ、自分が勝手に!…その人は私のことなんて…でも!それでも構わないんです。…私はこれ以上、彼女を苦しめたくない!救いたいんです!ジ・エンドのライダーを。僕はアネモネを守りたいんです!」<br/>「わかるでしょ!?わかってくださいよ!お願いしますよ! ぼ、僕、何か間違ったこと言ってますか! ねえ…」
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:ホランドから何故危険を冒してまで[[司令クラスター]]へ行くのかと尋ねられた際に発言した、彼のアネモネに対する愛情の告白。ホランドはこの時レントンを思い起こし、彼に全てを委ねる。
 
;「私情の何が悪い! アネモネを救うのは私でありたい!!」<br />「俗物だと呼んでもらってかまわない! 愛する人を…アネモネを止めるのは私でありたい! だから、お願いしますっ!」  
 
;「私情の何が悪い! アネモネを救うのは私でありたい!!」<br />「俗物だと呼んでもらってかまわない! 愛する人を…アネモネを止めるのは私でありたい! だから、お願いしますっ!」  
:ホランドから何故危険を冒してまで[[司令クラスター]]へ行くのかと尋ねられた際に発言した、彼のアネモネに対する愛情の告白。<br />ホランドはこの時レントンを思い起こし、彼に全てを委ねる。
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:第48話より。
 
;「乗っ取ったぞ!」
 
;「乗っ取ったぞ!」
:本編とは全く関係ないが、ラジオ「エウレカセブンRADIO ray=out」の公開録音で、レントン役の三瓶由布子氏とエウレカ役の名塚佳織氏のチームが、ドミニク役の山崎樹範氏とアネモネ役の小清水亜美氏のチームのゲームに負け、罰ゲームとしてラジオをゲッコーステイトから塔州連邦軍へと乗っ取った際の山崎氏の勝ちどき。<br />なお、この回限定でラジオの題名も「'''アネモネセブン'''」と変更、新聞にもしっかり載っていた。
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:本編とは全く関係ないが、ラジオ「エウレカセブンRADIO ray=out」の公開録音で、レントン役の三瓶由布子氏とエウレカ役の名塚佳織氏のチームが、ドミニク役の山崎樹範氏とアネモネ役の小清水亜美氏のチームのゲームに負け、罰ゲームとしてラジオをゲッコーステイトから塔州連邦軍へと乗っ取った際の山崎氏の勝ちどき。
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:なお、この回限定でラジオの題名も「'''アネモネセブン'''」と変更、新聞にもしっかり載っていた。
    
== スパロボシリーズの名台詞 ==
 
== スパロボシリーズの名台詞 ==
;「…愛する人がいます」<br/>「彼女を守りたいという気持ちが今の私を突き動かす力です…そして、その想いは彼女だけでなく、彼女の住む世界…彼女の触れる物全てに及びます」<br/>「わかるでしょ! わかってくださいよ!? お願いしますよ! 僕、何か間違った事言いましたか!?」
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:Z終盤より、トリニティシティにて。
   
;「お気になさらずに。この隊は様々な所属から集められた人間で構成されています」<br />「あまり階級や立場には拘らず、ざっくばらんに行きましょう」
 
;「お気になさらずに。この隊は様々な所属から集められた人間で構成されています」<br />「あまり階級や立場には拘らず、ざっくばらんに行きましょう」
 
:[[スーパーロボット大戦Zスペシャルディスク|ZSPD]]で[[軍階級|階級]]が自分より上だと知った途端、不遜な態度を改め恐縮する[[カクリコン・カクーラー|カクリコン]]を制し今後の接し方を提示する。
 
:[[スーパーロボット大戦Zスペシャルディスク|ZSPD]]で[[軍階級|階級]]が自分より上だと知った途端、不遜な態度を改め恐縮する[[カクリコン・カクーラー|カクリコン]]を制し今後の接し方を提示する。
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== スパロボシリーズの迷台詞 ==
 
== スパロボシリーズの迷台詞 ==
 
;「僕は罵られても、ぶたれてもいいんだ。君が僕の方を向いてくれるなら…」
 
;「僕は罵られても、ぶたれてもいいんだ。君が僕の方を向いてくれるなら…」
:[[中断メッセージ]]でのアネモネとのやり取り。アネモネに「ゲームは一日一時間」と説明するが、聞き入れてもらえず、思わずアネモネへの愛情を口にした台詞。[[レントン・サーストン|レントン]]は「やばい…この人、ホンモノだ…」と口にするが、昔のレントンも似たようなものである。なお、この台詞と劇中での描写から'''「ドMニク」'''なるあだ名が付けられた。
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:[[中断メッセージ]]でのアネモネとのやり取り。アネモネに「ゲームは一日一時間」と説明するが、聞き入れてもらえず、思わずアネモネへの愛情を口にした台詞。[[レントン・サーストン|レントン]]はドン引きしていたが、レントンも似たようなものである。なお、この台詞と劇中での描写から'''「ドMニク」'''なるあだ名が付けられた。
 
;「メモリーカード(PS2)!!!」
 
;「メモリーカード(PS2)!!!」
 
:同じく[[中断メッセージ]]でのレントンとのやり取り。ゲームの終わり方を知らないドミニクは、レントンに気づかれるまで分からずじまい。お互い同類である。
 
:同じく[[中断メッセージ]]でのレントンとのやり取り。ゲームの終わり方を知らないドミニクは、レントンに気づかれるまで分からずじまい。お互い同類である。
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